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ボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクター、トーマス・マイヤーがワールド・モニュメント財団から表彰を授与

ボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクターを務めるトーマス・マイヤーが、日本のモダニズム建築の保全に関する功績を称えられ、ワールド・モニュメント財団が年1度ニューヨークで開催する「ハドリアン・ガラ」で2016年ウォッチ・アワードを受賞しました。

長年アートと建築をこよなく愛してきたトーマス・マイヤーは2014年、残存する日本のモダニズム建築の中で最高傑作の一つと言われていたホテルオークラ東京の建物が解体されることを知りました。日本では、伝統的な建造物は国宝として広く認められる一方で、第二次世界大戦以降に建てられた重要な建物のほとんどが経済的な理由や2020年に向けた準備を理由に、解体や原形をとどめない大規模な改築によって消えゆくリスクにさらされています。トーマス・マイヤーとボッテガ・ヴェネタは、一流の建築家やデザイナー、アーティストに声をかけ、さまざまなイニシアチブを展開、シンポジウムやソーシャルメディアを通して、日本のモダニズム建築への関心を高めました。

ボッテガ・ヴェネタは1966年にイタリア・ヴェネト地方に創業して以来、芸術と文化に深く携わってきました。また、新しい世代の成長と発展を支える背景としてその地域で受け継がれてきた伝統は欠かすことができないという認識から、長年にわたり、多方面にわたる国際的なプロジェクトやパートナーシップを通じて伝統の保護を支援してきました。

トーマス・マイヤーは「この賞を受賞できて大変光栄に思います。自分たちの歩んできた道を守ろうというボッテガ・ヴェネタの真摯な取り組みの重要性を改めて認めていただいたことになるからです。私たちの伝統、そして価値観を守ることは、ボッテガ・ヴェネタを方向付ける原則の一つとなっています」と語っています。


ワールド・モニュメント財団について
ワールド・モニュメント財団は国際的な民間の非営利団体で、文化遺産としての価値を持つ場所の破壊が加速度的に進んでいることへの理解を深めることを目的に、1965年に設立されました。現代建築は世界的遺産に欠かせない極めて重要な要素であるという深い信念の下、過去50年にわたり、各地域のパートナーと協力しながら、90カ国以上の国々で600を超えるプロジェクトを取りまとめてきました。
ウォッチ・アワードの過去の受賞者には、シャイハ・マイ・ビント・ムハンマド・アル・カリファ閣下(2015年)やエルズワース・ケリー(2014年)、アンドリュー B コーガンとノール社(2013年)、デヴォンシャー公爵KCVO(ロイヤル・ヴィクトリア勲章ナイト・コマンダー)CBE(大英帝国勲章コマンダー)DL(州副知事)(2012年)、マルセッラ・ペレス・デ・クエヤル(2011年)などがいます。
第29回「ハドリアン・ガラ」は2016年10月24日(月)、ニューヨークのザ・プラザホテルにて開催されました。
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