2倍のクリアランスでも「版伸び」しないスクリーンメッシュ超高強度スクリーンメッシュ『HS-D500』提供開始
[09/07/13]
提供元:@Press
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エレクトロニクス印刷用スクリーンメッシュ製造の専業メーカーであるアサダメッシュ株式会社(本社:大阪府松原市、代表取締役:浅田 稔)は、従来の2倍のクリアランスで印刷しても版伸びしないスクリーン印刷用金属メッシュ『HS-D500』を開発、サンプルの出荷を開始いたしました。
新開発のスクリーンメッシュ『HS-D500』により、従来の課題であった印刷寸法精度と“版離れ”の問題を解決しました。これにより、プリンタブルエレクトロニクス製造やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)製造工程においても、『HS-D500』の利用により、高品質のスクリーン印刷が実現可能となります。
エレクトロニクス分野では、これまでMLCC(積層セラミックコンデンサ)などのセラミック電子部品やプリント基板の応用などをはじめ、スクリーン印刷が広く利用されてきました。
スクリーン印刷は、メッシュ状シートを高い張力でスクリーン枠に張り、感光性樹脂でパターンニングしたスクリーンマスクを刷版として使用する工法で、装置コストと製版コストが低価格であることが特長です。
印刷の原理は、スクリーンマスクと基板との間に1〜数ミリのクリアランスを設定し、ゴム製のスキージで上から印圧を加え、スクリーンマスクをクリアランス分だけ伸ばしながら画像を転写させるというものです。この際に、基板上に転写されたペーストが、スクリーンマスクの張力による反発力で基板から速やかに離れる現象のことを“版離れ”といいます。
ファインパターン印刷や高密度パターンの印刷では、解像性を向上させるために高粘度ペーストを使用しなければなりません。しかし、高粘度ペーストは“版離れ”性が悪い為、クリアランスを大きく設定する必要があります。
従来のスクリーンメッシュの標準クリアランス量は、1メートルの版サイズで約3mm程度であるが、パターンによってはうまく“版離れ”せず、良好な印刷が出来ないケースも多々あります。また、“版離れ”性を改善する為、クリアランスをこれより大きく設定するとスクリーンメッシュ自体が塑性変形し“版伸び”を起こし、寸法精度が低下します。
新開発の『HS-D500』は、引張り強度が従来の2.5倍である3000N/mmの19ミクロンの超高強度線材を使用し、1インチ当たり500本の稠密(ちゅうみつ)製網することにより、メッシュ開口率を39%と小さくしました。このため、粘度が400d,pa.s以上の高粘度ペーストでも、大きなクリアランスに設定できる為、“版離れ”が良好となり、スキージ速度を落とすことなく、高速の印刷が可能となります。また、“版伸び”を起こさず、プラスマイナス10ミクロンの高い寸法精度の印刷も実現できます。
今後、プリンタブルエレクトロニクスの製造において、スクリーン印刷が主要な工法として取り入れられるためには、印刷寸法精度の向上と“版離れ”の改善が重要課題となります。
アサダメッシュは、自社内での印刷テストにより、今回開発した『HS-D500』でこれまでスクリーン印刷では不可能とされていた高粘度ペーストや密集パターンも印刷可能になり、寸法精度も格段に向上できる事を確認しました。
アサダメッシュでは、『HS-D500』スクリーンメッシュを使用することで、高品質なスクリーン印刷が誰でも容易に実践できるようになり、これを契機として、今後のエレクトロニクス分野におけるスクリーン印刷用途の拡大に繋がるよう努めてまいります。
■会社概要
会社名 : アサダメッシュ株式会社
代表者 : 代表取締役 浅田 稔
所在地 : 〒580-0015 大阪府松原市新堂4丁目23番地7
TEL : 072-334-0550
FAX : 072-333-1299
URL : http://www.asada-mesh.co.jp/
事業内容: スクリーン印刷用、濾過用、ふるい用、電磁波シールド用等、各種金網の製作及び販売
新開発のスクリーンメッシュ『HS-D500』により、従来の課題であった印刷寸法精度と“版離れ”の問題を解決しました。これにより、プリンタブルエレクトロニクス製造やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)製造工程においても、『HS-D500』の利用により、高品質のスクリーン印刷が実現可能となります。
エレクトロニクス分野では、これまでMLCC(積層セラミックコンデンサ)などのセラミック電子部品やプリント基板の応用などをはじめ、スクリーン印刷が広く利用されてきました。
スクリーン印刷は、メッシュ状シートを高い張力でスクリーン枠に張り、感光性樹脂でパターンニングしたスクリーンマスクを刷版として使用する工法で、装置コストと製版コストが低価格であることが特長です。
印刷の原理は、スクリーンマスクと基板との間に1〜数ミリのクリアランスを設定し、ゴム製のスキージで上から印圧を加え、スクリーンマスクをクリアランス分だけ伸ばしながら画像を転写させるというものです。この際に、基板上に転写されたペーストが、スクリーンマスクの張力による反発力で基板から速やかに離れる現象のことを“版離れ”といいます。
ファインパターン印刷や高密度パターンの印刷では、解像性を向上させるために高粘度ペーストを使用しなければなりません。しかし、高粘度ペーストは“版離れ”性が悪い為、クリアランスを大きく設定する必要があります。
従来のスクリーンメッシュの標準クリアランス量は、1メートルの版サイズで約3mm程度であるが、パターンによってはうまく“版離れ”せず、良好な印刷が出来ないケースも多々あります。また、“版離れ”性を改善する為、クリアランスをこれより大きく設定するとスクリーンメッシュ自体が塑性変形し“版伸び”を起こし、寸法精度が低下します。
新開発の『HS-D500』は、引張り強度が従来の2.5倍である3000N/mmの19ミクロンの超高強度線材を使用し、1インチ当たり500本の稠密(ちゅうみつ)製網することにより、メッシュ開口率を39%と小さくしました。このため、粘度が400d,pa.s以上の高粘度ペーストでも、大きなクリアランスに設定できる為、“版離れ”が良好となり、スキージ速度を落とすことなく、高速の印刷が可能となります。また、“版伸び”を起こさず、プラスマイナス10ミクロンの高い寸法精度の印刷も実現できます。
今後、プリンタブルエレクトロニクスの製造において、スクリーン印刷が主要な工法として取り入れられるためには、印刷寸法精度の向上と“版離れ”の改善が重要課題となります。
アサダメッシュは、自社内での印刷テストにより、今回開発した『HS-D500』でこれまでスクリーン印刷では不可能とされていた高粘度ペーストや密集パターンも印刷可能になり、寸法精度も格段に向上できる事を確認しました。
アサダメッシュでは、『HS-D500』スクリーンメッシュを使用することで、高品質なスクリーン印刷が誰でも容易に実践できるようになり、これを契機として、今後のエレクトロニクス分野におけるスクリーン印刷用途の拡大に繋がるよう努めてまいります。
■会社概要
会社名 : アサダメッシュ株式会社
代表者 : 代表取締役 浅田 稔
所在地 : 〒580-0015 大阪府松原市新堂4丁目23番地7
TEL : 072-334-0550
FAX : 072-333-1299
URL : http://www.asada-mesh.co.jp/
事業内容: スクリーン印刷用、濾過用、ふるい用、電磁波シールド用等、各種金網の製作及び販売