ジャスミンソフト、人月からの脱却を実現する、新しい見積方式を提案。「ジャスミンソフト受託開発サービス」を発表
[09/07/13]
提供元:@Press
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株式会社ジャスミンソフト(所在地:沖縄県うるま市、代表取締役:贄 良則)は、自社開発したWebアプリケーション自動生成開発ツール「Wagby(ワグビィ)」を活用した新しい受託開発サービス事業を開始します。
新サービスのポイントは“わかりやすい見積方式”を明示したことです。
ジャスミンソフトは、これを「MDC(Model Driven Contracting)方式」と命名しました。
現在、広く採用されている人月による見積方式はトラブルが多く、システム開発業界全体にとって積年の課題となっていました。
MDC方式は、人月制度に代わる新しい価格体系を提案します。
具体的には1業務項目あたり8,400円(税込み)という基本料金を設定することで、お客様自身がシステム開発の金額を見積もることができるようになっています。(価格の詳細は後述します。)
このように安心できる見積方式を示すことは、あらゆる面でIT化を促進させ、業界の発展にも大きく貢献することと確信しています。
ジャスミンソフトは、このMDC方式による受託開発サービスを来る17日より開始します。あわせて17日に、最初の一般向け説明会を開催します(*1)。
(*1)「Wagbyセミナー 2009 in 沖縄」
日時: 7月17日 14:00〜16:30
場所: 沖縄産業支援センター1F 大ホール
URL : http://www.jasminesoft.co.jp/wagby/seminar2009.html
■これまでの受託開発サービスの問題点
受託開発サービスでは「開発費=工数×人月単価」という式が成立します。
しかしこの式は多くの問題を抱えていました。
まず見積根拠となる工数の算出が曖昧なままプロジェクトを開始するケースが多いため、開発途中で仕様が膨らむことへの対応は現場任せになり、最終的に契約面でのトラブルに発展しがちでした。
次に人月単価についても、次のような矛盾が指摘されてきました。
‐単価の根拠がばらばらで、業界標準が存在しない。
‐単価と技術力が必ずしも一致しない。
‐見積で計上された技術者がどの程度、作業に従事したか不明である。(*2)
一方でシステムへの短納期、高品質、低価格化への期待はますます強まっていますが、これに対応できる体制を業界全体で構築できないまま、オフショア開発(*3)の時代が到来しました。
ここで、さらなる価格競争力の強化というテーマに対して、業界全体で人月単価を下げるという安易な手法をとってきたため、プロジェクトのデスマーチ化(*4)に拍車がかかり、品質の低下や業界への魅力の欠如という新たな問題を産み出しています。
本来はもっと早い段階で業界全体として、人月に代わる方法を提案する必要があったと思われますが、根本的な解決ができないまま現在に至っています。
(*2)いくつもの中抜きが行われ、実作業に入るのは下請けの技術者になることもある。
(*3)プログラム開発を人件費単価の安い海外で行う方式。
(*4)過酷な状況におかれた開発案件を指す。従事者に急激な体調不良、離職、過労死などを引き起こすとされている。
■ジャスミンソフトの提案は「業務項目毎の単価設定」
ジャスミンソフトの新見積方式(MDC方式)は、人月に代わって、1業務項目の開発単価を用いるものです。
この「業務項目」とは、業務システムにおけるデータの最小単位を指します。例えば“顧客管理システム”では“顧客”というデータを管理しますが、これはさらに“氏名”“住所”“電話番号”といったデータ群から構成されます。ここで、これ以上分割できない最小単位を「1業務項目」と呼びます。
「業務項目」に付随する次の機能はすべて標準で提供されます。
・検索&一覧表示
・詳細表示
・新規登録
・更新
・削除
・CSVダウンロード
・CSVアップロード
これに加えて、データの入力チェックや各種業務ルールなどを適用することができます。これらの機能がすべて含まれた単価を8,400円(税込み)と設定しました(*5)(*6)(*7)。
これは、予め用意された様々な機能を利用することで開発工数を格段に圧縮し、開発単価を抑えることが可能になったため設定できる価格です。
(*5)1業務項目単価は、システム規模によって変動します。
(*6)通常の開発では実装の難易度を考慮する必要があります。しかし提案方式では見積の簡便さを優先し、難易度を平準化しました。
(*7)業務項目以外の開発要素についても、価格表に明記しています。
■MDC方式を支える「生成的プログラミング」と「Wagby」
MDC方式を支える技術的背景は
「生成的プログラミング(Generative Programming)」
と呼ばれるものです。この方式を具体的に製品化したものが当社が開発した自動生成エンジン「Wagby」です。
「生成的プログラミング」とは、自動生成技術を中核に、できるだけソースコードを記述することなしにシステム開発を行おうとするアプローチです。これはオブジェクト指向プログラミングを土台として実現されます。
すなわち、MDC方式は「Wagby」の利用が前提となります。
「Wagby」を使った開発では、システム仕様書から自動的にプログラムが生成されることから、仕様書の作成完了が、プログラム開発の完了を意味します。
「Wagby」の標準機能にない業務処理部分のみを追加開発の対象とするため、全体の工数を大幅に短縮できます。
■開発費の比較
100項目相当のシステム開発では、MDC方式の標準価格は840,000円(税込み)になります。これは業種を問わず一律に適用できます。
同様のシステムを通常の開発の枠組みで行った場合、3人月程度を要すると想定しています。人月の単価は各社によってまちまちですがおおむね、MDC方式は一般的な開発費の半額以下になる見込みです。
■お客様(発注者)のメリット
・見積方式が単純であるため、発注者側が事前に予算規模を把握できます。
・見積の根拠が明確なため、IT投資額と効果の“見える化”が容易に行えるようになります。
・仕様書の作成、変更とプログラム生成を繰り返しながら開発するため、動作するシステムに対して具体的な変更要求を指示できます。
これにより誤解によるトラブルなどを大きく軽減できます。
・自動生成によるプログラムの完成度の高さから、セキュリティやパフォーマンスなど、システムの非機能要求についても安心した品質を手に入れることができます。
・「Wagby」は常に最新の Web アーキテクチャに対応するバージョンアップが図られています。そのため、お客様は大きな追加投資をすること無しに、最新のアーキテクチャに対応したシステムへの改変を継続することができます。
■価格(税込み)の詳細
100項目以内の単価 :8,400円
200項目以内の単価 :8,610円
300項目以内の単価 :8,820円
400項目以内の単価 :9,040円
500項目以内の単価 :9,260円
600項目以内の単価 :9,490円
700項目以内の単価 :9,720円
800項目以内の単価 :9,960円
900項目以内の単価 :10,200円
1,000項目以内の単価:10,450円
(*)100項追加毎に複雑度係数k=1.025を乗じています。
その他、さまざまなオプション開発メニューを用意しています。
詳細は、以下のサイトをご覧下さい。
http://www.jasminesoft.co.jp/develop.html
■「Wagby」の詳細
‐設計書からプログラムを自動生成。
WagbyはWebベースの業務システムを自動生成するツールです。
Excelで記述された設計書(Wagby定義ファイル)から貴組織向けシステムをノンプログラミングで構築します。
‐必要な画面機能が標準で装備。
データの基本管理機能(新規登録、更新、削除、検索、一覧表示、詳細表示)はもとより、一覧更新やウィザード登録、カレンダビュー、集計ビュー、マップビューといったさまざまな入出力機能が標準で装備されています。
‐セキュリティホール、内部統制に完全対応。
「Wagby」が自動生成するソースコードはセキュリティホールが含まれていません。また基幹業務システムで必須となる認証・認可処理、グループ権限管理を標準で備えており、すべてのアクセス記録をログに保存します。
‐外部システムとの連携や、さまざまなカスタマイズ要件にも対応。
CSVダウンロード、CSVアップロード一括更新、XMLインポートエクスポート、Excel帳票、メール送受信機能により外部システムとのデータのやりとりを実現します。また開発者が追加したコードを残しながら、何度でも自動生成が可能な方法を提供しているため、カスタマイズにも柔軟に対応できます。
「Wagby」のより詳細な情報は、以下のサイトをご覧下さい。
http://wagby.com/index.html
■事業の目標
2010年9月までにMDC方式による受託案件の受注額1億円を目標とします。
■会社概要
名称 : 株式会社ジャスミンソフト
本社 : 沖縄県うるま市州崎5-1 トロピカルテクノセンター内
設立 : 平成13年3月14日
資本金 : 50,000,000円
従業員数: 13名
代表者 : 代表取締役 贄 良則
URL : http://www.jasminesoft.co.jp/
※「Wagby」はジャスミンソフト社の商標です。
※ その他、本資料にて掲載しているシステム名、製品名、技術用語などは他社の商標または登録商標です。
新サービスのポイントは“わかりやすい見積方式”を明示したことです。
ジャスミンソフトは、これを「MDC(Model Driven Contracting)方式」と命名しました。
現在、広く採用されている人月による見積方式はトラブルが多く、システム開発業界全体にとって積年の課題となっていました。
MDC方式は、人月制度に代わる新しい価格体系を提案します。
具体的には1業務項目あたり8,400円(税込み)という基本料金を設定することで、お客様自身がシステム開発の金額を見積もることができるようになっています。(価格の詳細は後述します。)
このように安心できる見積方式を示すことは、あらゆる面でIT化を促進させ、業界の発展にも大きく貢献することと確信しています。
ジャスミンソフトは、このMDC方式による受託開発サービスを来る17日より開始します。あわせて17日に、最初の一般向け説明会を開催します(*1)。
(*1)「Wagbyセミナー 2009 in 沖縄」
日時: 7月17日 14:00〜16:30
場所: 沖縄産業支援センター1F 大ホール
URL : http://www.jasminesoft.co.jp/wagby/seminar2009.html
■これまでの受託開発サービスの問題点
受託開発サービスでは「開発費=工数×人月単価」という式が成立します。
しかしこの式は多くの問題を抱えていました。
まず見積根拠となる工数の算出が曖昧なままプロジェクトを開始するケースが多いため、開発途中で仕様が膨らむことへの対応は現場任せになり、最終的に契約面でのトラブルに発展しがちでした。
次に人月単価についても、次のような矛盾が指摘されてきました。
‐単価の根拠がばらばらで、業界標準が存在しない。
‐単価と技術力が必ずしも一致しない。
‐見積で計上された技術者がどの程度、作業に従事したか不明である。(*2)
一方でシステムへの短納期、高品質、低価格化への期待はますます強まっていますが、これに対応できる体制を業界全体で構築できないまま、オフショア開発(*3)の時代が到来しました。
ここで、さらなる価格競争力の強化というテーマに対して、業界全体で人月単価を下げるという安易な手法をとってきたため、プロジェクトのデスマーチ化(*4)に拍車がかかり、品質の低下や業界への魅力の欠如という新たな問題を産み出しています。
本来はもっと早い段階で業界全体として、人月に代わる方法を提案する必要があったと思われますが、根本的な解決ができないまま現在に至っています。
(*2)いくつもの中抜きが行われ、実作業に入るのは下請けの技術者になることもある。
(*3)プログラム開発を人件費単価の安い海外で行う方式。
(*4)過酷な状況におかれた開発案件を指す。従事者に急激な体調不良、離職、過労死などを引き起こすとされている。
■ジャスミンソフトの提案は「業務項目毎の単価設定」
ジャスミンソフトの新見積方式(MDC方式)は、人月に代わって、1業務項目の開発単価を用いるものです。
この「業務項目」とは、業務システムにおけるデータの最小単位を指します。例えば“顧客管理システム”では“顧客”というデータを管理しますが、これはさらに“氏名”“住所”“電話番号”といったデータ群から構成されます。ここで、これ以上分割できない最小単位を「1業務項目」と呼びます。
「業務項目」に付随する次の機能はすべて標準で提供されます。
・検索&一覧表示
・詳細表示
・新規登録
・更新
・削除
・CSVダウンロード
・CSVアップロード
これに加えて、データの入力チェックや各種業務ルールなどを適用することができます。これらの機能がすべて含まれた単価を8,400円(税込み)と設定しました(*5)(*6)(*7)。
これは、予め用意された様々な機能を利用することで開発工数を格段に圧縮し、開発単価を抑えることが可能になったため設定できる価格です。
(*5)1業務項目単価は、システム規模によって変動します。
(*6)通常の開発では実装の難易度を考慮する必要があります。しかし提案方式では見積の簡便さを優先し、難易度を平準化しました。
(*7)業務項目以外の開発要素についても、価格表に明記しています。
■MDC方式を支える「生成的プログラミング」と「Wagby」
MDC方式を支える技術的背景は
「生成的プログラミング(Generative Programming)」
と呼ばれるものです。この方式を具体的に製品化したものが当社が開発した自動生成エンジン「Wagby」です。
「生成的プログラミング」とは、自動生成技術を中核に、できるだけソースコードを記述することなしにシステム開発を行おうとするアプローチです。これはオブジェクト指向プログラミングを土台として実現されます。
すなわち、MDC方式は「Wagby」の利用が前提となります。
「Wagby」を使った開発では、システム仕様書から自動的にプログラムが生成されることから、仕様書の作成完了が、プログラム開発の完了を意味します。
「Wagby」の標準機能にない業務処理部分のみを追加開発の対象とするため、全体の工数を大幅に短縮できます。
■開発費の比較
100項目相当のシステム開発では、MDC方式の標準価格は840,000円(税込み)になります。これは業種を問わず一律に適用できます。
同様のシステムを通常の開発の枠組みで行った場合、3人月程度を要すると想定しています。人月の単価は各社によってまちまちですがおおむね、MDC方式は一般的な開発費の半額以下になる見込みです。
■お客様(発注者)のメリット
・見積方式が単純であるため、発注者側が事前に予算規模を把握できます。
・見積の根拠が明確なため、IT投資額と効果の“見える化”が容易に行えるようになります。
・仕様書の作成、変更とプログラム生成を繰り返しながら開発するため、動作するシステムに対して具体的な変更要求を指示できます。
これにより誤解によるトラブルなどを大きく軽減できます。
・自動生成によるプログラムの完成度の高さから、セキュリティやパフォーマンスなど、システムの非機能要求についても安心した品質を手に入れることができます。
・「Wagby」は常に最新の Web アーキテクチャに対応するバージョンアップが図られています。そのため、お客様は大きな追加投資をすること無しに、最新のアーキテクチャに対応したシステムへの改変を継続することができます。
■価格(税込み)の詳細
100項目以内の単価 :8,400円
200項目以内の単価 :8,610円
300項目以内の単価 :8,820円
400項目以内の単価 :9,040円
500項目以内の単価 :9,260円
600項目以内の単価 :9,490円
700項目以内の単価 :9,720円
800項目以内の単価 :9,960円
900項目以内の単価 :10,200円
1,000項目以内の単価:10,450円
(*)100項追加毎に複雑度係数k=1.025を乗じています。
その他、さまざまなオプション開発メニューを用意しています。
詳細は、以下のサイトをご覧下さい。
http://www.jasminesoft.co.jp/develop.html
■「Wagby」の詳細
‐設計書からプログラムを自動生成。
WagbyはWebベースの業務システムを自動生成するツールです。
Excelで記述された設計書(Wagby定義ファイル)から貴組織向けシステムをノンプログラミングで構築します。
‐必要な画面機能が標準で装備。
データの基本管理機能(新規登録、更新、削除、検索、一覧表示、詳細表示)はもとより、一覧更新やウィザード登録、カレンダビュー、集計ビュー、マップビューといったさまざまな入出力機能が標準で装備されています。
‐セキュリティホール、内部統制に完全対応。
「Wagby」が自動生成するソースコードはセキュリティホールが含まれていません。また基幹業務システムで必須となる認証・認可処理、グループ権限管理を標準で備えており、すべてのアクセス記録をログに保存します。
‐外部システムとの連携や、さまざまなカスタマイズ要件にも対応。
CSVダウンロード、CSVアップロード一括更新、XMLインポートエクスポート、Excel帳票、メール送受信機能により外部システムとのデータのやりとりを実現します。また開発者が追加したコードを残しながら、何度でも自動生成が可能な方法を提供しているため、カスタマイズにも柔軟に対応できます。
「Wagby」のより詳細な情報は、以下のサイトをご覧下さい。
http://wagby.com/index.html
■事業の目標
2010年9月までにMDC方式による受託案件の受注額1億円を目標とします。
■会社概要
名称 : 株式会社ジャスミンソフト
本社 : 沖縄県うるま市州崎5-1 トロピカルテクノセンター内
設立 : 平成13年3月14日
資本金 : 50,000,000円
従業員数: 13名
代表者 : 代表取締役 贄 良則
URL : http://www.jasminesoft.co.jp/
※「Wagby」はジャスミンソフト社の商標です。
※ その他、本資料にて掲載しているシステム名、製品名、技術用語などは他社の商標または登録商標です。