第6回「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査 低格付であるE・F格が減少する一方、最上格のA格は増加
[17/01/31]
提供元:@Press
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与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本 太一、以下 リスモン)は、2016年12月に実施した格付ロジック改定によるRM格付変動を集計いたしましたので、その結果を発表いたします。
リスモンでは企業を大きくA、B、C、D、E1、E2、F1、F2、F3の9段階に格付しております。この格付は、倒産実績に裏付けられた独自指標で、A格の企業は倒産確率が低い、つまり倒産しにくい企業、逆にF3格の企業は倒産確率が高い、つまり倒産しやすい企業といえます。
約290万社にのぼる膨大な母集団を全て格付し、倒産実績から統計的に格付ごとの倒産確率を算出してご提供しています。定期的な企業データ、倒産データの更新・蓄積に留まらず、毎日の特種情報の収集により格付補正を続けているのもRM格付の大きな特長です。
与信管理の現場は「早い者勝ち」です。RM格付を利用することで、取引先の「今」の信用力を把握し、適時に対策を施すことができます。
[調査結果]
(1) 新たに7,135社にRM格付を付与
2016年12月18日に実施された「格付ロジック改定」に伴い、約290万社中、56,700社のRM格付が変動しました。格上げとなった企業数は25,452社、格下げとなった企業は24,113社あり、2ランク以上の変動が生じた企業は、全体で6,314社となりました。さらに、これまで情報等の不足によりA〜F3までの格付を付与することができなかった企業に対して、格付を付与できるようロジックを改定した結果、7,135社に新たに格付が付与されました。(図表A)
また、それぞれ2段階、3段階に細分化しているE・F格における格付スコアロジックの改定を行った結果、全体で527,570社のスコアが変動しております。(図表B)
今回の格付ロジック改定においては、倒産のトレンドを左右する経済環境や景気動向の変化により格付と倒産確率の乖離が生じないよう調整を行ったほか、グループに属する企業の評価精度の向上、情報量が乏しい企業に対する格付の付与を行いました。
格付変動状況としては、新たに格付が付与された企業の影響を除くと、低格付であるE・F格が減少する一方、最上格のA格は増加し、全体的に格付が良化する結果となりました。
(2) 良化業種、悪化業種が明確に
業種ごとの格付遷移状況を調査したところ、化学工業、電子部品・デバイス・電子回路製造業、電気業、情報サービス業、インターネット附随サービス業、倉庫業、運輸に附帯するサービス業、貸金業、クレジットカード業等非預金信用機関などにおいて、F格が減少し、A格が増加しました。
一方で、飲料・たばこ・飼料製造業、木材・木製品製造業(家具を除く)、業務用機械器具製造業、通信業、放送業、織物・衣服・身の回り品小売業などでF格が増加しています。(図表C)
(3) 自己資本比率10%を下回ると要注意
財務分析の重要項目のひとつである自己資本比率別の格付遷移状況を調査したところ、今回の格付ロジック改定においては、自己資本比率10%以上のすべてのカテゴリーにおいてF格が減少した一方、10%未満の区分ではF格が増加しております。
また、すべてのカテゴリーにおいてA格が増加していますが、これはグループに所属する企業に対する評価精度の向上によって、自己資本比率が高くない企業であっても、良格付の親会社に引っ張られる形でA格を付与できるケースが増加したことが要因といえます。(図表E)
(4) 資金繰りに対する懸念が格付に影響
財務分析上で資金繰りに大きな影響を与えると考えられる借入返済年数別の格付遷移状況を調査したところ、借入返済年数が10年未満の借入償還力が高い企業において、上位格付への変遷が見られます。資金繰りの懸念が少ない企業に対する評価が正しく行われている結果だと考えられます。(図表F)
[総評] - 今回の改定で延べ58万社の格付、スコアが変動
今般の格付ロジック改定においては、グループ企業の分析強化、新たな格付の付与、細分化の精度向上を重点的に行いました。結果として、格付が大きく変動した企業は少ないものの、E・F格のスコアを含めると、延べ584,270社が変動いたしました。また、これまで格付が付与できなかった企業に対して格付が付与できるようになったことは、格付ロジックとして大きな改善です。
当社データ工場としましては、今後も定期的な格付ロジック改定を実施し、時勢に合った分析手法を取り入れることで、より高い倒産判別精度を目指し、安全な取引の拡大による経済への貢献に努めていく所存です。
※ 本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/
[実施概要]
調査名称 :第6回「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査
調査方法 :RM格付の遷移状況調査
調査対象企業:2016年12月18日(日)時点でRM格付がA〜G格である2,999,269社
■リスモンの概要(東京証券取引所第二部上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来サービス分野を拡大し、現在は与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービスの3つを中核事業と位置づけ、事業展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2016年9月末時点で10,549(内、与信管理サービス等5,379、ビジネスポータルサイト等3,051、その他2,199)となっております。
http://www.riskmonster.co.jp/
リスモンでは企業を大きくA、B、C、D、E1、E2、F1、F2、F3の9段階に格付しております。この格付は、倒産実績に裏付けられた独自指標で、A格の企業は倒産確率が低い、つまり倒産しにくい企業、逆にF3格の企業は倒産確率が高い、つまり倒産しやすい企業といえます。
約290万社にのぼる膨大な母集団を全て格付し、倒産実績から統計的に格付ごとの倒産確率を算出してご提供しています。定期的な企業データ、倒産データの更新・蓄積に留まらず、毎日の特種情報の収集により格付補正を続けているのもRM格付の大きな特長です。
与信管理の現場は「早い者勝ち」です。RM格付を利用することで、取引先の「今」の信用力を把握し、適時に対策を施すことができます。
[調査結果]
(1) 新たに7,135社にRM格付を付与
2016年12月18日に実施された「格付ロジック改定」に伴い、約290万社中、56,700社のRM格付が変動しました。格上げとなった企業数は25,452社、格下げとなった企業は24,113社あり、2ランク以上の変動が生じた企業は、全体で6,314社となりました。さらに、これまで情報等の不足によりA〜F3までの格付を付与することができなかった企業に対して、格付を付与できるようロジックを改定した結果、7,135社に新たに格付が付与されました。(図表A)
また、それぞれ2段階、3段階に細分化しているE・F格における格付スコアロジックの改定を行った結果、全体で527,570社のスコアが変動しております。(図表B)
今回の格付ロジック改定においては、倒産のトレンドを左右する経済環境や景気動向の変化により格付と倒産確率の乖離が生じないよう調整を行ったほか、グループに属する企業の評価精度の向上、情報量が乏しい企業に対する格付の付与を行いました。
格付変動状況としては、新たに格付が付与された企業の影響を除くと、低格付であるE・F格が減少する一方、最上格のA格は増加し、全体的に格付が良化する結果となりました。
(2) 良化業種、悪化業種が明確に
業種ごとの格付遷移状況を調査したところ、化学工業、電子部品・デバイス・電子回路製造業、電気業、情報サービス業、インターネット附随サービス業、倉庫業、運輸に附帯するサービス業、貸金業、クレジットカード業等非預金信用機関などにおいて、F格が減少し、A格が増加しました。
一方で、飲料・たばこ・飼料製造業、木材・木製品製造業(家具を除く)、業務用機械器具製造業、通信業、放送業、織物・衣服・身の回り品小売業などでF格が増加しています。(図表C)
(3) 自己資本比率10%を下回ると要注意
財務分析の重要項目のひとつである自己資本比率別の格付遷移状況を調査したところ、今回の格付ロジック改定においては、自己資本比率10%以上のすべてのカテゴリーにおいてF格が減少した一方、10%未満の区分ではF格が増加しております。
また、すべてのカテゴリーにおいてA格が増加していますが、これはグループに所属する企業に対する評価精度の向上によって、自己資本比率が高くない企業であっても、良格付の親会社に引っ張られる形でA格を付与できるケースが増加したことが要因といえます。(図表E)
(4) 資金繰りに対する懸念が格付に影響
財務分析上で資金繰りに大きな影響を与えると考えられる借入返済年数別の格付遷移状況を調査したところ、借入返済年数が10年未満の借入償還力が高い企業において、上位格付への変遷が見られます。資金繰りの懸念が少ない企業に対する評価が正しく行われている結果だと考えられます。(図表F)
[総評] - 今回の改定で延べ58万社の格付、スコアが変動
今般の格付ロジック改定においては、グループ企業の分析強化、新たな格付の付与、細分化の精度向上を重点的に行いました。結果として、格付が大きく変動した企業は少ないものの、E・F格のスコアを含めると、延べ584,270社が変動いたしました。また、これまで格付が付与できなかった企業に対して格付が付与できるようになったことは、格付ロジックとして大きな改善です。
当社データ工場としましては、今後も定期的な格付ロジック改定を実施し、時勢に合った分析手法を取り入れることで、より高い倒産判別精度を目指し、安全な取引の拡大による経済への貢献に努めていく所存です。
※ 本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/
[実施概要]
調査名称 :第6回「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査
調査方法 :RM格付の遷移状況調査
調査対象企業:2016年12月18日(日)時点でRM格付がA〜G格である2,999,269社
■リスモンの概要(東京証券取引所第二部上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来サービス分野を拡大し、現在は与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービスの3つを中核事業と位置づけ、事業展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2016年9月末時点で10,549(内、与信管理サービス等5,379、ビジネスポータルサイト等3,051、その他2,199)となっております。
http://www.riskmonster.co.jp/