豊田市つながる社会実証推進協議会、AI・IoTを身近に発信市民目線で、モビリティ&IoTの取り組みをより一層推進交通社会ダイナミックマップ、Ha:mo RIDEなど、次のステージへ
[17/03/31]
提供元:@Press
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■ ■県内市町村初の「地方版IoT推進ラボ」として、市民目線で「AI・IoTが身近に感じられる」イベントや実証を展開
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経済産業省及びIoT推進ラボは先進的なIoT(モノのインターネット)プロジェクトを発掘し、社会実装に向けた環境整備を進める中で、地域におけるIoTプロジェクト創出を支援するため、「地方版IoT推進ラボ」を選定しています。本協議会は豊田市のIoT推進ラボとしてエントリー。このたび、愛知県内の市町村のラボとして初の選定※となりました。
当協議会では、これまでもIoTに関する取り組みを行ってきましたが、今回の選定を受け、市民目線での「AI・IoT」をテーマに、市民や地元中小企業向けのセミナーや、モビリティ(乗り物)とIoTを組み合わせた体験型実証に着手。市民や地元企業にとって「役に立つAI・IoT」を、いちはやく社会に実装していきます。
◆市民目線のAI・IoTの入門セミナー
AI・IoTは、専門的な見地で語られる場面が多く、まだ市民や地元中小企業には認知度が十分とはいえません。
そこで、当協議会では、市民・地元中小企業などを対象にした入門セミナーを開催。第1回目は、「つながるセミナー2017 〜つながる世界がよくわかる‐はじめてのAI/IoT〜」と題して、有限責任監査法人トーマツの三輪大介氏がAI・IoTの基礎についてわかりやすく講演したほか、小島プレス工業株式会社の兼子邦彦参事が、自社で運用するPepperとともに講演。自社の労働力不足を補うために、独自のプログラムで高度化したPepperを工場で運用している実例について、Pepper自身が講演し、聴衆を沸かせました。この他にも、名古屋大学未来社会創造機構 手嶋茂晴特任教授が、市民参加型の位置情報収集実証を紹介し、市民の身近にあるIoTについての理解促進を図りました。
また、第2弾として、「クルマのミライがよくわかる 〜これからのEV〜」と題した講演会を開催。商品ジャーナリストの北村森氏から今後のEVのあり方への問題提起がされ、続いて、トヨタ自動車株式会社EV事業企画室室長の豊島浩二氏の講演が行われました。講演会の最後には、太田稔彦豊田市長も含めた3名でのパネルディスカッションを実施。EVのミライについて、参加者とのディスカッションも交えながら、和やかな雰囲気で語り合いました。
◆交通社会ダイナミックマップ
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市民目線のセミナーとあわせて、市民が実際に参加できる実証も推進しています。その一つとして、協議会員である名古屋大学未来社会創造機構が中心となって行っているのが、人や自動車など道路を移動するものの高精度な位置を収集・活用しようとする「交通社会ダイナミックマップ」実証。高機能/大規模なシステムでありながら、市民ボランティアが持つスマートフォンや既存インフラを活用することでシステム構築と運用での大幅なコストダウンを図ります。この技術を活用することで、友人との待ち合わせ時や、バス・電車などの公共交通・送迎車両、さらにはゴミ収集車などの公共事業車まで、様々な人やモノがスマートフォン等から位置確認可能に。さらに様々な事業や生活シーンで利用するミライに向けて実証を進めています。
◆超小型電気自動車シェアリングサービス「Ha:mo RIDE(ハーモライド)」
豊田市内で既に、市民や地域企業の参加を得て運用中の超小型電気自動車のシェアリングサービス「Ha:mo RIDE(ハーモライド)」へのナビゲーションシステムの搭載も検討中です。タブレット端末を活用し、あらかじめ登録してある市内のおすすめルートを選ぶことで案内が開始される仕組みを想定。Ha:mo RIDEユーザーの豊田市内回遊を促す狙いがあります。
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◆「ホワイトコムス」の運用
さらに、超小型EVの多角利用に向けて、何も塗装がされていない真っ白な状態の超小型電気自動車「コムス」(ホワイトコムス)を確保、その運用についても、協議会として参画していきます。Ha:mo RIDEの車両としても採用されている「コムス」自体のPRはもちろん、車体ラッピングでの市民向けのプロモーション媒体としての活用など、様々な活用手法を市民も巻き込みながら検討、実施していく予定。また、ゆくゆくは車体の改造など機能面も含めた実証も検討しています。
市民参加企画の第一弾として、「豊田市だよ!ミライの乗り物大集合」イベントにおいてコムスを展示し、このコムスを活用したプロモーションアイディアやコムスの改造アイディアなどを募集。来場した市民は、思い思いのアイディアを付箋に書き込み、車体に貼っていました。
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<豊田市つながる社会実証推進協議会とは>
「豊田市つながる社会実証推進協議会」は、豊田市を筆頭に、豊田市内の企業・研究機関など38団体が参画し、「民・産・金・学・官」が連携する組織です。地方創生推進交付金や地域再生計画の認定など、様々な情勢が変化したことを受け、前身の「豊田市低炭素社会システム推進協議会」を改組して2016年10月に課題解決型の協議会として誕生しました。
スローガンは、「みんながつながる、世界につながる、ミライにつながる“スマートシティ”」。AI・IoTなどの先進技術を積極的に活用し、市民生活の安全・安心の向上を進めるために活動しています。さらに、新産業の創出と産業の多角化、先進実証都市としての魅力向上、豊田市および国内外の持続可能な社会形成に貢献することも目的です。
2016年10月の総会を機に、「資源・エネルギーの地産地消」「超高齢社会への対応」「交通安全の推進」の3つの課題毎にワーキングチームを設置し、AIやIoTの活用を念頭に、実証の検討・具体化に向けた活動をスタートしています。また、新組織としての新たな取り組みの一つとして、「地方版IoT推進ラボ」の選定にエントリーし、今回の選定を受ける運びとなりました。
※「豊田市IoT推進ラボ」は、「名古屋市IoT推進ラボ」とともに、愛知県内の市町村では初めて選定されました。