日清オイリオグループ 第11回在宅介護事情調査 69%が介護食作りを大変だと回答 65%は専門家に食事の指導を受けていない 〜大変だと思っている方の要介護者に低栄養傾向が〜
[17/04/19]
提供元:@Press
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日清オイリオグループ株式会社(社長:今村 隆郎)は、トロミ調整食品やエネルギー補給食品などの介護対応食品を製造・販売しております。このたび、2011年から定期的に行っている在宅介護事情調査の第11弾として、在宅介護(要介護1〜3)をされているご家族100名を対象に『介護食作りに関する実態調査』を実施いたしました。
その結果、69%の家族が介護食作りを大変だと回答しており、65%が食事作りに関して、専門家の指導を受けていないことが分かりました。そして、39%が食べることへのケアを特に行っていないと回答しました。要介護者に在宅で食事を適切に食べてもらうためには、専門家のサポートや口腔ケア、噛むこと、飲み込むことなどに対する家族の関心を高める必要がありそうです。
●69%が介護食作りを大変だと回答。そのうちの71%が噛むことや飲み込むことに対応した食事の提供ができているのか不安になることがあると回答
介護食作りを大変だと思っているかという設問では、「非常に大変だと思っている」が29%、「ある程度大変だと思っている」が40%という結果となり、69%が大変だと思っていることが分かりました【図1】。
大変だと思っている方に、何が大変だと思うのかを聞いたところ、1位が「いつも決まった食材(メニュー)になってしまう」(46%)で、以下「家族の食事とは別に作らないといけないので面倒でもあり食材が無駄になる」「エネルギーや栄養素が足りているのか心配」「どんな食事がよいのか分からない(どのくらい手を加えればよいのか分からない)」「手間や時間がかかる」などが30%台で続き、様々な悩みをもっていることが分かりました【図2】。
そして、噛むことや飲み込むことに対応した食事の提供ができているのか不安になることはあるか、という設問に対しては、71%が「ある」と回答しました【図3】。
●食事作りで専門家の指導を受けているのは35%
要介護者にどのような食事を提供したらよいのか、形状や食べさせ方を含めて専門家に指導を受けたことがあるかと聞いたところ、受けたことがあると回答したのは35%で、65%は専門家の指導を受けたことがないということが分かりました【図4】。
●食べることへのケアを「特に行っていない」が2位に
要介護者の食べることへのケアとして行っていることは何かという設問では1位が「歯や入れ歯の汚れを取る」(41%)で、2位は「特に行っていない」(39%)という回答でした【図5】。
●食事作りを大変だと思っている方の要介護者に低栄養傾向が
要介護者の身長と体重を測定してもらい、BMIを算出しました。その結果、低栄養傾向を示すBMI20以下の割合は、食事作りを大変だと思っている方の要介護者では42%、大変だと思っていない方の要介護者では23%と、大変だと思っている方の要介護者に低栄養傾向が多いことが分かりました【図6】【図7】【図8】。
●介護食品を買いたいと思う場所の第1位は「ドラッグストア」
介護食品を買いたいと思う場所はどこかという設問で、1位は「ドラッグストア」(67%)、2位「スーパー」(39%)、3位「インターネット」(25%)となりました。ドラッグストアやスーパーなど身近で立ち寄りやすい場所で購入したいという気持ちが伺えます【図9】。
≪専門家のコメント≫
菊谷 武(きくたに たけし)先生
日本歯科大学教授 口腔リハビリテーション多摩クリニック院長
日本歯科大学大学院生命歯学研究科臨床口腔機能学教授
https://www.atpress.ne.jp/releases/126265/img_126265_8.jpg
【経歴】
日本歯科大学附属病院口腔介護・リハビリテーションセンターセンター長を経て、2012年(平成24年)10月より現職
【食べてもらいたいが介護食作りは大変であるという現状】
要介護者に口から食べ物を食べてもらうということは、介護状態の重症化を予防するだけでなく栄養状態の改善のためにも重要なことです。在宅で介護なさっている方にとって「食べさせてあげたい」「口から食べ物を食べてもらいたい」というのは切実な願いではないでしょうか。一方で、この調査から約7割の方が介護食作りを大変だと回答しています【図1】。実際、病院や施設で提供されるようなやわらか食やペースト食を家庭で作ることは大変だと思います。特にいわゆる老老介護であったり、家族がたくさんいるご家庭では一人分の介護食を作り、普通の大人の食事を作り、赤ちゃんの食事を作り、食べ盛りの子どもの食事も作るなどと、いろいろなパターンの食事を作ることになり、それだけでも食事を作る方の負担が増えてしまいます。
【専門家のサポートを利用】
調査から、食事の形状や食べさせ方を含めて専門家の指導を受けたことがある方が35%であるということが分かりました【図4】。現在、訪問医療制度により、様々な分野の専門家が家庭を訪問し、在宅介護をサポートしています。食べることに関しては、要介護者の噛むことや飲み込むことの状態を正しく確認し、どのような形態の食事がよいのか、また栄養状態はどうなのかを歯科医師、医師、歯科衛生士、管理栄養士、言語聴覚士などが担当して教えてくれます。
口の中の状態をよくするだけで、食べられない方が食べられるようになったりします。そのようなことから、食べることへのケアを特に行っていない方が約4割いることは気になります【図5】。口の中の状態をよくするということは、口の中を清潔に保ち、入れ歯などを管理することと思われがちですが、噛むことや飲み込む機能の維持・回復も含まれます。
【介護食作りの負担を少なくする工夫】
トロミをつけるときに片栗粉を使っている方もいるようですが、片栗粉は温めないと使えないので、冷たい料理には使えません。たとえば市販のトロミ調整食品は冷たいものでも使えますし、いろいろな濃度のトロミを簡単に作ることができます。さらに、市販の介護食品は要介護者の噛むことや飲み込むことの状態に合わせて選ぶことができ、低栄養に対応してエネルギーやたんぱく質を補給する食品もありますので、上手に取り入れることで、介護食作りの負担軽減に役立つと思います。
介護食品を購入したい場所としてドラッグストアやスーパーなどが上位にあがっていますが、介護が必要な方やご家族にとって、調剤薬局は2週間に一度は訪れる場所です。将来このようなところでもっと手軽に手に入るようになれば、さらに介護食品を利用しやすくなると思います。
口腔リハビリテーション多摩クリニックでは「食べるを支える」というWebサイトで、食形態や介護食品取扱店などの情報を加え、在宅で食事作りをなさっている方や専門職の方のケアプラン作成の参考になるような情報を提供していますので参考にしてください。
食べるを支える「嚥下調整食・介護食の食形態検索サイト」
URL: http://www.shokushien.net/
≪調査結果≫
【図1】介護食作りを大変だと思っているか
https://www.atpress.ne.jp/releases/126265/img_126265_1.png
介護食作りを大変だと思っているかという設問では、「非常に大変だと思っている」が29%、「ある程度大変だと思っている」が40%、「あまり大変だとは思っていない」が24%、「全く大変だと思っていない」が7%でした。「非常に大変だと思っている」と「ある程度大変だと思っている」を合わせると69%の方が介護食作りを大変だと思っていることが分かりました。
【図2】介護食作りの何が大変か(複数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/126265/img_126265_2.png
介護食作りを大変だと思っている方に、介護食作りの何が大変か聞いたところ、1位が「いつも決まった食材(メニュー)になってしまう」で46%、2位が「家族の食事とは別に作らないといけないので面倒でもあり食材が無駄になる」、「エネルギーや栄養素が足りているのか心配」が同率で39%、さらに「どんな食事がよいのか分からない(どのくらい手を加えればよいのか分からない)」が36%、「手間や時間がかかる」が35%で続き、5位までが30%を超えるという結果になりました。
【図3】噛むことや飲み込むことに対応した食事の提供ができているのか不安になることがあるか
https://www.atpress.ne.jp/releases/126265/img_126265_3.png
介護食作りを大変だと思っている方に、噛むことや飲み込むことに対応した食事の提供ができているのか不安になることはあるかと聞いたところ71%が不安になることが「ある」と回答しました。
【図4】どのような食事を提供したらよいのか専門家に指導を受けたことがあるか
https://www.atpress.ne.jp/releases/126265/img_126265_4.png
要介護者にどのような食事を提供したらよいのか、形状や食べさせ方を含めて専門家に指導を受けたことがあるかという設問で、「はい」と回答した人は35%で、65%が専門家の指導を受けたことがないことが分かりました。
【図5】要介護者の食べることへのケアとして行っていることは何か(複数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/126265/img_126265_5.png
要介護者の食べることへのケアとして行っていることは何かという設問では、1位が「歯や入れ歯の汚れを取る」(41%)で、2位は「特に行っていない」(39%)で、約4割の方が食べることへのケアを何も行っていないことが分かりました。
【図6〜8】要介護者のBMI(20以下が低栄養傾向)
https://www.atpress.ne.jp/releases/126265/img_126265_6.png
本調査では要介護者の体重と身長を測定してもらい、その数字からBMIを算出して、要介護者の低栄養傾向を調べています。健康日本21(第二次)では、要介護や総死亡リスクが統計学的に高くなるポイントとして「BMI20以下」を低栄養傾向の指標としています。BMI20以下の要介護者は、全体としては36%でしたが、介護食作りが大変だと思っている方と思っていない方の要介護者のBMIを比較したところ、大変だと思っている方の要介護者では42%、大変だと思っていない方の要介護者では23%と、大変だと思っている方の要介護者に低栄養傾向が多いことが分かりました。
【図9】介護食品を買いたいと思う場所はどこか(複数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/126265/img_126265_7.png
介護食品を買いたいと思う場所はどこかという設問では、1位が「ドラッグストア」(67%)、次いで「スーパー」(39%)、「インターネット」(25%)、「調剤薬局」(18%)の順で、ドラッグストアでの購入意向が最も多いことが分かりました。
≪調査概要≫
■調査実施日:2017年2月22日(水)〜2月23日(木)
■調査方法 :インターネット調査
■調査対象者:全国30歳〜69歳の男女
60歳以上の要介護者(要介護1〜3)を在宅で介護しており、
介護食を介護者本人が作っている方100名
その結果、69%の家族が介護食作りを大変だと回答しており、65%が食事作りに関して、専門家の指導を受けていないことが分かりました。そして、39%が食べることへのケアを特に行っていないと回答しました。要介護者に在宅で食事を適切に食べてもらうためには、専門家のサポートや口腔ケア、噛むこと、飲み込むことなどに対する家族の関心を高める必要がありそうです。
●69%が介護食作りを大変だと回答。そのうちの71%が噛むことや飲み込むことに対応した食事の提供ができているのか不安になることがあると回答
介護食作りを大変だと思っているかという設問では、「非常に大変だと思っている」が29%、「ある程度大変だと思っている」が40%という結果となり、69%が大変だと思っていることが分かりました【図1】。
大変だと思っている方に、何が大変だと思うのかを聞いたところ、1位が「いつも決まった食材(メニュー)になってしまう」(46%)で、以下「家族の食事とは別に作らないといけないので面倒でもあり食材が無駄になる」「エネルギーや栄養素が足りているのか心配」「どんな食事がよいのか分からない(どのくらい手を加えればよいのか分からない)」「手間や時間がかかる」などが30%台で続き、様々な悩みをもっていることが分かりました【図2】。
そして、噛むことや飲み込むことに対応した食事の提供ができているのか不安になることはあるか、という設問に対しては、71%が「ある」と回答しました【図3】。
●食事作りで専門家の指導を受けているのは35%
要介護者にどのような食事を提供したらよいのか、形状や食べさせ方を含めて専門家に指導を受けたことがあるかと聞いたところ、受けたことがあると回答したのは35%で、65%は専門家の指導を受けたことがないということが分かりました【図4】。
●食べることへのケアを「特に行っていない」が2位に
要介護者の食べることへのケアとして行っていることは何かという設問では1位が「歯や入れ歯の汚れを取る」(41%)で、2位は「特に行っていない」(39%)という回答でした【図5】。
●食事作りを大変だと思っている方の要介護者に低栄養傾向が
要介護者の身長と体重を測定してもらい、BMIを算出しました。その結果、低栄養傾向を示すBMI20以下の割合は、食事作りを大変だと思っている方の要介護者では42%、大変だと思っていない方の要介護者では23%と、大変だと思っている方の要介護者に低栄養傾向が多いことが分かりました【図6】【図7】【図8】。
●介護食品を買いたいと思う場所の第1位は「ドラッグストア」
介護食品を買いたいと思う場所はどこかという設問で、1位は「ドラッグストア」(67%)、2位「スーパー」(39%)、3位「インターネット」(25%)となりました。ドラッグストアやスーパーなど身近で立ち寄りやすい場所で購入したいという気持ちが伺えます【図9】。
≪専門家のコメント≫
菊谷 武(きくたに たけし)先生
日本歯科大学教授 口腔リハビリテーション多摩クリニック院長
日本歯科大学大学院生命歯学研究科臨床口腔機能学教授
https://www.atpress.ne.jp/releases/126265/img_126265_8.jpg
【経歴】
日本歯科大学附属病院口腔介護・リハビリテーションセンターセンター長を経て、2012年(平成24年)10月より現職
【食べてもらいたいが介護食作りは大変であるという現状】
要介護者に口から食べ物を食べてもらうということは、介護状態の重症化を予防するだけでなく栄養状態の改善のためにも重要なことです。在宅で介護なさっている方にとって「食べさせてあげたい」「口から食べ物を食べてもらいたい」というのは切実な願いではないでしょうか。一方で、この調査から約7割の方が介護食作りを大変だと回答しています【図1】。実際、病院や施設で提供されるようなやわらか食やペースト食を家庭で作ることは大変だと思います。特にいわゆる老老介護であったり、家族がたくさんいるご家庭では一人分の介護食を作り、普通の大人の食事を作り、赤ちゃんの食事を作り、食べ盛りの子どもの食事も作るなどと、いろいろなパターンの食事を作ることになり、それだけでも食事を作る方の負担が増えてしまいます。
【専門家のサポートを利用】
調査から、食事の形状や食べさせ方を含めて専門家の指導を受けたことがある方が35%であるということが分かりました【図4】。現在、訪問医療制度により、様々な分野の専門家が家庭を訪問し、在宅介護をサポートしています。食べることに関しては、要介護者の噛むことや飲み込むことの状態を正しく確認し、どのような形態の食事がよいのか、また栄養状態はどうなのかを歯科医師、医師、歯科衛生士、管理栄養士、言語聴覚士などが担当して教えてくれます。
口の中の状態をよくするだけで、食べられない方が食べられるようになったりします。そのようなことから、食べることへのケアを特に行っていない方が約4割いることは気になります【図5】。口の中の状態をよくするということは、口の中を清潔に保ち、入れ歯などを管理することと思われがちですが、噛むことや飲み込む機能の維持・回復も含まれます。
【介護食作りの負担を少なくする工夫】
トロミをつけるときに片栗粉を使っている方もいるようですが、片栗粉は温めないと使えないので、冷たい料理には使えません。たとえば市販のトロミ調整食品は冷たいものでも使えますし、いろいろな濃度のトロミを簡単に作ることができます。さらに、市販の介護食品は要介護者の噛むことや飲み込むことの状態に合わせて選ぶことができ、低栄養に対応してエネルギーやたんぱく質を補給する食品もありますので、上手に取り入れることで、介護食作りの負担軽減に役立つと思います。
介護食品を購入したい場所としてドラッグストアやスーパーなどが上位にあがっていますが、介護が必要な方やご家族にとって、調剤薬局は2週間に一度は訪れる場所です。将来このようなところでもっと手軽に手に入るようになれば、さらに介護食品を利用しやすくなると思います。
口腔リハビリテーション多摩クリニックでは「食べるを支える」というWebサイトで、食形態や介護食品取扱店などの情報を加え、在宅で食事作りをなさっている方や専門職の方のケアプラン作成の参考になるような情報を提供していますので参考にしてください。
食べるを支える「嚥下調整食・介護食の食形態検索サイト」
URL: http://www.shokushien.net/
≪調査結果≫
【図1】介護食作りを大変だと思っているか
https://www.atpress.ne.jp/releases/126265/img_126265_1.png
介護食作りを大変だと思っているかという設問では、「非常に大変だと思っている」が29%、「ある程度大変だと思っている」が40%、「あまり大変だとは思っていない」が24%、「全く大変だと思っていない」が7%でした。「非常に大変だと思っている」と「ある程度大変だと思っている」を合わせると69%の方が介護食作りを大変だと思っていることが分かりました。
【図2】介護食作りの何が大変か(複数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/126265/img_126265_2.png
介護食作りを大変だと思っている方に、介護食作りの何が大変か聞いたところ、1位が「いつも決まった食材(メニュー)になってしまう」で46%、2位が「家族の食事とは別に作らないといけないので面倒でもあり食材が無駄になる」、「エネルギーや栄養素が足りているのか心配」が同率で39%、さらに「どんな食事がよいのか分からない(どのくらい手を加えればよいのか分からない)」が36%、「手間や時間がかかる」が35%で続き、5位までが30%を超えるという結果になりました。
【図3】噛むことや飲み込むことに対応した食事の提供ができているのか不安になることがあるか
https://www.atpress.ne.jp/releases/126265/img_126265_3.png
介護食作りを大変だと思っている方に、噛むことや飲み込むことに対応した食事の提供ができているのか不安になることはあるかと聞いたところ71%が不安になることが「ある」と回答しました。
【図4】どのような食事を提供したらよいのか専門家に指導を受けたことがあるか
https://www.atpress.ne.jp/releases/126265/img_126265_4.png
要介護者にどのような食事を提供したらよいのか、形状や食べさせ方を含めて専門家に指導を受けたことがあるかという設問で、「はい」と回答した人は35%で、65%が専門家の指導を受けたことがないことが分かりました。
【図5】要介護者の食べることへのケアとして行っていることは何か(複数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/126265/img_126265_5.png
要介護者の食べることへのケアとして行っていることは何かという設問では、1位が「歯や入れ歯の汚れを取る」(41%)で、2位は「特に行っていない」(39%)で、約4割の方が食べることへのケアを何も行っていないことが分かりました。
【図6〜8】要介護者のBMI(20以下が低栄養傾向)
https://www.atpress.ne.jp/releases/126265/img_126265_6.png
本調査では要介護者の体重と身長を測定してもらい、その数字からBMIを算出して、要介護者の低栄養傾向を調べています。健康日本21(第二次)では、要介護や総死亡リスクが統計学的に高くなるポイントとして「BMI20以下」を低栄養傾向の指標としています。BMI20以下の要介護者は、全体としては36%でしたが、介護食作りが大変だと思っている方と思っていない方の要介護者のBMIを比較したところ、大変だと思っている方の要介護者では42%、大変だと思っていない方の要介護者では23%と、大変だと思っている方の要介護者に低栄養傾向が多いことが分かりました。
【図9】介護食品を買いたいと思う場所はどこか(複数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/126265/img_126265_7.png
介護食品を買いたいと思う場所はどこかという設問では、1位が「ドラッグストア」(67%)、次いで「スーパー」(39%)、「インターネット」(25%)、「調剤薬局」(18%)の順で、ドラッグストアでの購入意向が最も多いことが分かりました。
≪調査概要≫
■調査実施日:2017年2月22日(水)〜2月23日(木)
■調査方法 :インターネット調査
■調査対象者:全国30歳〜69歳の男女
60歳以上の要介護者(要介護1〜3)を在宅で介護しており、
介護食を介護者本人が作っている方100名