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平成29年度 鉄道事業設備投資計画について運転保安度の維持・向上、旅客サービスの向上を目的に約93億円の設備投資を計画

京阪電気鉄道株式会社(本社:大阪市中央区、社長:中野道夫)では、中期経営計画 (2015〜2017年度)を「成長軌道を取り戻すための3ヵ年」と位置付け、従来の安全安心投資に加え将来につながる基盤づくりを進め、さらに多くのお客さまにご支持いただけるよう「快適性・利便性の向上」に注力するとともに「すべてのお客さまにやさしい環境づくり」に取り組んでいます。
今年度は、運転保安度の維持・向上や旅客サービスの向上を目的として、総額93億円の鉄道設備投資を行います。



1.運転保安度の維持・向上(約62億円)
○新型自動列車停止装置(新型ATS)の導入
京阪線において、さらに安全かつ安定的な輸送を目指した「多情報連続式ATS」を導入し、運転保安度の向上を図っています。
今年3月までに出町柳駅〜淀駅間と宇治線で使用を開始しており、今年度は、来年上期の淀駅〜枚方市駅間と交野線での使用範囲拡大に向けて、導入作業を進めていきます。

○耐震補強工事
大規模地震に備えて、駅や高架橋の耐震補強工事を引き続き実施します。今年度は、天満橋駅や高架橋において耐震補強工事を計画しています。

○新型車両の新造
環境への配慮やバリアフリーへの対応、安全性の向上に主眼を置いて開発された新型車両13000系について、来年上期に14両2編成の営業運転に向けて新造計画を進めています。

○変電所制御装置の更新
変電所制御装置は、電力管理システムから各変電所を監視・制御するための装置で、今年度6変電所の更新によって、京阪線の16変電所全てでの更新が完了し、各変電所での故障の早期発見が可能となるとともに、障害発生時の復旧時間短縮を図ります。

○踏切監視用カメラの新設
踏切の状況確認や記録を目的とした踏切監視用カメラの設置を順次進めています。

2.旅客サービスの向上(約31億円)
○座席指定の特急車両「プレミアムカー」導入に向けた整備
今年8月20日(日)の座席指定の特急車両「プレミアムカー」導入に向けて、車両リニューアルや発券カウンター設置などの整備を進めています。

○車両のリニューアル
導入から30年以上が経過した6000系車両について、平成25年度よりリニューアルを進めています。車いすスペースや液晶型車内案内表示器などバリアフリー化への対応のほか、内装材の取り替えや座席の更新など車内の刷新を進めています。

○駅施設のリニューアル
・伏見稲荷駅において、訪日外国人をはじめとした観光利用のお客さまが快適にご利用いただけるように駅舎のリニューアル工事を行います。
・京阪膳所駅において、スロープの勾配を緩やかにするバリアフリー化工事とともに、利便性向上や安全性向上を図る改良工事を進めています。
・北浜駅において、平成30年度内の使用開始に向けて、バリアフリー化工事(駅構内にエレベーターを新設)とトイレのリニューアルを行います。

○旅客案内ディスプレイの導入
ダイヤ乱れ時などの異常時におけるお客さまへの情報提供の充実を図るため、平成27年度から旅客案内ディスプレイの導入を進めています。今年度20駅に導入することで京阪線全駅(60駅)への設置が完了します。
これにより、輸送障害発生場所や列車の遅延・運休、振替輸送などの情報の視覚的かつ速やかなご提供が可能となります。なお、平常時は沿線観光案内やマナー啓発など多様な用途に活用し、より一層の案内サービスの充実を図っていきます。

○観光総合案内板の設置
当社沿線をご利用の国内外の観光客の方に、乗り換えや主要観光地へのアクセス方法をご案内する観光総合案内板の設置を進めています。
観光総合案内板は、これまでに主要駅7駅で設置しており、今年度は淀屋橋駅や清水五条駅など6駅への設置を計画しています。

以 上

本日、この資料は下記の記者クラブにお届けしています。
○青灯クラブ ○近畿電鉄記者クラブ
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