日用品に使われる植物性天然香料の心理的効果の研究 「ゼラニウムの香り」にストレス緩和効果があることを検証
[17/09/21]
提供元:@Press
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ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原 豪久)は生理用品市場を牽引するメーカーとして、女性をサポートするための様々な商品やサービスを提供しています。
今回、日用品に使われる植物性天然香料の心理的効果の研究として、「ゼラニウムの香り」にストレス緩和効果があることをPOMS2(※1)とコルチゾール(※2)を指標とした実験を行い検証しました。その結果をご報告します。
※1 「緊張」「抑うつ」「怒り」「活気」「疲労」「混乱」の6つの尺度から気分や感情を測定する検査。
※2 ストレスに応答して唾液中や血中などに分泌されるホルモンの1種。
働く女性のイメージ
https://www.atpress.ne.jp/releases/137914/img_137914_1.jpg
《研究のまとめ》
◆「ゼラニウムの香り」には女性のストレスを緩和し、疲労や無気力の感情を抑制する心理的効果があることが示唆されました。
■研究の背景
ゼラニウム精油はローズに似た芳香を有し、一部の化粧品や日用品に賦香された香料に配合されている。ゼラニウム精油には、女性の月経前のイライラや月経中の憂鬱な気持ちを和らげる心理効果があると言われているが、科学的に明らかになってはいない。今回、月経期におけるゼラニウム精油の心理的効果を解明するための予備的検証として、ゼラニウム精油のストレス緩和効果について女性を対象に科学的検証を実施した。
■研究の概要
(材料)
ゼラニウム(Pelargonium graveolens)の精油は水蒸気蒸留法によって葉・茎から採取したものを使用した。
(対象)
被験者は女性15名(年齢22.0±1.5)で、ゼラニウム群8名とプラセボ群(※3)7名の2群にランダムに分けた。被験者には、試験の目的・内容に関して文書と口頭で説明を行い、本試験への参加について自由意志による同意を文書で得た。
https://www.atpress.ne.jp/releases/137914/img_137914_4.jpg
(方法)
被験者には試験室にて、準備期(15分)・課題期(15分)・安静期(30分)を過ごしてもらった。課題期では、ゼラニウム群にはゼラニウム溶液が規定量塗布されたマスクを、プラセボ群(※3)には精製水が規定量塗布されたマスクをそれぞれ装着させ、内田クレペリン検査とカラーストループ検査のストレス課題を与えた。各期の終了時の気分をPOMS2(※1)で測定するとともに唾液を採取した。採取した唾液から後日コルチゾール(※2)量を測定した。
(分析)
コルチゾール(※2)量の分析は、準備期と安静期の量を群内比較した。また、準備期の量から安静期の量を引いた変化量を算出し、その変化量を群間比較した。POMS2(※1)の分析は課題期のスコアを群間比較した。有意水準は5%とした。
(期間)
2016年12月〜2017年1月
※3 有効成分を含まない(効果のない)試薬を投与した群
■研究の結果
プラセボ群(※3)では準備期と安静期のコルチゾール(※2)量に有意な差はなかったが、ゼラニウム群では有意な差があった。また、準備期と安静期のコルチゾール(※2)の変化量はプラセボ群(※3)に対してゼラニウム群が有意に低かった。(図1)
課題期におけるPOMS2(※1)の「疲労-無気力」のスコアがプラセボ群(※3)に対してゼラニウム群が有意に低かった。その他の項目では有意な差はなかった。(図2)
(図1)唾液中コルチゾール(※2)量
https://www.atpress.ne.jp/releases/137914/img_137914_5.jpg
(図2)POMS2(※1)スコア
https://www.atpress.ne.jp/releases/137914/img_137914_6.jpg
■研究の結論
コルチゾール(※2)の結果では、ゼラニウム群ではストレス課題に対してコルチゾール(※2)の分泌が低下する傾向があったことから、ゼラニウム精油にはストレスを緩和する効果があることが示唆された。また、POMS2(※1)の結果では、ゼラニウム群はストレス課題直後でも疲労を感じていない傾向があったことから、ゼラニウム精油は疲労や無気力の感情を抑制する効果があることが示唆された。
本研究より、ゼラニウムには女性のストレスを緩和して疲労や無気力の感情を抑制する心理効果があることが示唆された。
■研究参加メンバー
ユニ・チャーム株式会社 グローバル開発本部 フェミニンケア担当
入戸野 太朗
田村 竜也
加藤 伸亨
山本 千裕
■学会発表
今回の研究の一部を、第19回日本感性工学会大会(2017年9月11日〜13日、場所:東京都)で報告した。
《当社のコメント》
当社は生理中においても、できるだけ普段どおりに快適に過ごしていただけるような提案をしております。今回の検証では、「ゼラニウムの香り」には女性のストレスを緩和する生理的効果があることが示唆されました。
一般的に言われている効果を科学的に検証し報告することで、お客様に、香りつき商品を安心してお使いいただける提案を、今後も行ってまいります。
■会社概要
社名 :ユニ・チャーム株式会社
設立 :1961年2月10日
本店 :愛媛県四国中央市金生町下分182番地
本社 :東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館
社員数 :1,297名[グループ合計13,901名](2014年12月)
事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品、
ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、
ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売
≪消費者の方のお問い合わせ先≫
ユニ・チャーム株式会社 お客様相談センター
TEL:0120-423-001
ユニ・チャーム株式会社 ホームページアドレス
http://www.unicharm.co.jp/
今回、日用品に使われる植物性天然香料の心理的効果の研究として、「ゼラニウムの香り」にストレス緩和効果があることをPOMS2(※1)とコルチゾール(※2)を指標とした実験を行い検証しました。その結果をご報告します。
※1 「緊張」「抑うつ」「怒り」「活気」「疲労」「混乱」の6つの尺度から気分や感情を測定する検査。
※2 ストレスに応答して唾液中や血中などに分泌されるホルモンの1種。
働く女性のイメージ
https://www.atpress.ne.jp/releases/137914/img_137914_1.jpg
《研究のまとめ》
◆「ゼラニウムの香り」には女性のストレスを緩和し、疲労や無気力の感情を抑制する心理的効果があることが示唆されました。
■研究の背景
ゼラニウム精油はローズに似た芳香を有し、一部の化粧品や日用品に賦香された香料に配合されている。ゼラニウム精油には、女性の月経前のイライラや月経中の憂鬱な気持ちを和らげる心理効果があると言われているが、科学的に明らかになってはいない。今回、月経期におけるゼラニウム精油の心理的効果を解明するための予備的検証として、ゼラニウム精油のストレス緩和効果について女性を対象に科学的検証を実施した。
■研究の概要
(材料)
ゼラニウム(Pelargonium graveolens)の精油は水蒸気蒸留法によって葉・茎から採取したものを使用した。
(対象)
被験者は女性15名(年齢22.0±1.5)で、ゼラニウム群8名とプラセボ群(※3)7名の2群にランダムに分けた。被験者には、試験の目的・内容に関して文書と口頭で説明を行い、本試験への参加について自由意志による同意を文書で得た。
https://www.atpress.ne.jp/releases/137914/img_137914_4.jpg
(方法)
被験者には試験室にて、準備期(15分)・課題期(15分)・安静期(30分)を過ごしてもらった。課題期では、ゼラニウム群にはゼラニウム溶液が規定量塗布されたマスクを、プラセボ群(※3)には精製水が規定量塗布されたマスクをそれぞれ装着させ、内田クレペリン検査とカラーストループ検査のストレス課題を与えた。各期の終了時の気分をPOMS2(※1)で測定するとともに唾液を採取した。採取した唾液から後日コルチゾール(※2)量を測定した。
(分析)
コルチゾール(※2)量の分析は、準備期と安静期の量を群内比較した。また、準備期の量から安静期の量を引いた変化量を算出し、その変化量を群間比較した。POMS2(※1)の分析は課題期のスコアを群間比較した。有意水準は5%とした。
(期間)
2016年12月〜2017年1月
※3 有効成分を含まない(効果のない)試薬を投与した群
■研究の結果
プラセボ群(※3)では準備期と安静期のコルチゾール(※2)量に有意な差はなかったが、ゼラニウム群では有意な差があった。また、準備期と安静期のコルチゾール(※2)の変化量はプラセボ群(※3)に対してゼラニウム群が有意に低かった。(図1)
課題期におけるPOMS2(※1)の「疲労-無気力」のスコアがプラセボ群(※3)に対してゼラニウム群が有意に低かった。その他の項目では有意な差はなかった。(図2)
(図1)唾液中コルチゾール(※2)量
https://www.atpress.ne.jp/releases/137914/img_137914_5.jpg
(図2)POMS2(※1)スコア
https://www.atpress.ne.jp/releases/137914/img_137914_6.jpg
■研究の結論
コルチゾール(※2)の結果では、ゼラニウム群ではストレス課題に対してコルチゾール(※2)の分泌が低下する傾向があったことから、ゼラニウム精油にはストレスを緩和する効果があることが示唆された。また、POMS2(※1)の結果では、ゼラニウム群はストレス課題直後でも疲労を感じていない傾向があったことから、ゼラニウム精油は疲労や無気力の感情を抑制する効果があることが示唆された。
本研究より、ゼラニウムには女性のストレスを緩和して疲労や無気力の感情を抑制する心理効果があることが示唆された。
■研究参加メンバー
ユニ・チャーム株式会社 グローバル開発本部 フェミニンケア担当
入戸野 太朗
田村 竜也
加藤 伸亨
山本 千裕
■学会発表
今回の研究の一部を、第19回日本感性工学会大会(2017年9月11日〜13日、場所:東京都)で報告した。
《当社のコメント》
当社は生理中においても、できるだけ普段どおりに快適に過ごしていただけるような提案をしております。今回の検証では、「ゼラニウムの香り」には女性のストレスを緩和する生理的効果があることが示唆されました。
一般的に言われている効果を科学的に検証し報告することで、お客様に、香りつき商品を安心してお使いいただける提案を、今後も行ってまいります。
■会社概要
社名 :ユニ・チャーム株式会社
設立 :1961年2月10日
本店 :愛媛県四国中央市金生町下分182番地
本社 :東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館
社員数 :1,297名[グループ合計13,901名](2014年12月)
事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品、
ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、
ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売
≪消費者の方のお問い合わせ先≫
ユニ・チャーム株式会社 お客様相談センター
TEL:0120-423-001
ユニ・チャーム株式会社 ホームページアドレス
http://www.unicharm.co.jp/