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GfK Japan調べ:家電・総合量販店チャネルにおける国内ブランド腕時計市場動向

 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社(所在地:東京都中野区、代表取締役社長:朝比奈 進)は、全国の家電量販店および総合量販店(以下、量販店チャネル)の販売実績を基に、2009年第4四半期(10月期〜12月期)の国内ブランド腕時計の販売動向を発表した。


【概要】
・国内ブランド腕時計販売は3強メーカーの三つ巴
・価格帯別で3強メーカーのポジショニングが明らかに
・女性用腕時計のクリスマス需要が裏付けられた


 成熟化し伸び悩みが続く腕時計市場では、一昨年のリーマンショック以降、需要が下降傾向となった。これには高級スイス製機械式の落ち込みが大きく影響している。一方で国内ブランド品は、電波時計に代表される新製品の積極的な市場投入等で健闘したといえる。そこで、以下に国内ブランド腕時計市場の動向についてまとめた。


【市場構成比】
 量販店チャネルの販売実績(注)を基にすると、下記「市場構成比」の円グラフのように、カシオ、セイコー、シチズンの3社が三つ巴のシェア争いをしていることが分る。
 カシオが量販店チャネルにおける強みから僅かにリードしたものの、3社のシェアは量販店市場をほぼ分け合うかたちで拮抗した。

「市場構成比」: http://www.atpress.ne.jp/releases/13846/1_1.jpg

注:カシオ、シチズン、セイコー、オリエント、リコーの国内5メーカーのモデル登録が可能な販売データが対象。
  モデル登録が困難な廉価モデルは対象外。


【価格帯別構成比】
 実売ベースでの価格帯を下記「価格帯別構成比」のように区分し、各社の立ち位置を検証した。カシオは1万円未満の価格帯では他社を圧倒した。これに対して、技術力に定評のあるセイコーは機械式腕時計での強みにより10万円以上の高価格帯での地位を確立。一方でシチズンは、5万〜10万円の中価格帯において存在感を示した。
ボリュームゾーンは1万〜5万円の価格帯であり、金額構成比で全体の6割弱を占めた。同価格帯で3社のシェアは拮抗しており、各社が激しい争奪戦を繰り広げていることが浮かび上がった。

「価格帯別構成比」: http://www.atpress.ne.jp/releases/13846/2_2.jpg


【売れ筋モデル】
 男女モデル別に販売金額が高かった上位5機種を下記「男女別販売金額上位5モデル」の表にまとめた。男性用ではカシオ、シチズン、セイコーの主力モデルがそれぞれランクインした。女性用ではシチズンが上位5モデル中4モデルを占め、強さが際立った。
 なお、女性用4位にランクインしたクロスシー XCB38-9104は11月12日に発売された新製品であり、女性向けモデルとしてはやや高めの価格ながら、正味1.5ヶ月強の販売で上位へのランクインを達成。女性需要期のニーズをうまく吸収できた結果と考えられる。

 また全体ランキングでも、上位5位以内に女性用モデルのクロスシー2モデル(下記女性用の上位2モデル)がランクインし、第4四半期(10月期〜12月期)における女性向けモデルの高い販売力を裏付ける結果となった。

「男女別販売金額上位5モデル」: http://www.atpress.ne.jp/releases/13846/3_3.jpg


【男女別構成比】
 第4四半期の中でも、クリスマス商戦期前後の男女モデルの販売推移を週次データから検証した。11月よりクリスマス週の12月21日週に向けて女性用腕時計の販売構成比がゆるやかに上昇した。しかしながらクリスマス週の構成比4割弱をピークに翌週から11月初旬並みの3割弱にまで一気に引き下がるという事象が確認された。

 昨年の9月から11月にかけて、クリスマス商戦向けの女性用モデル発売に関する国内主要メーカーの活発な広告宣伝活動が見られた。各社がこの時期の女性用モデル“特需”に着目し、販売強化に当たっていたことがうかがい知れる。

「週次男女別構成比推移(金額)」: http://www.atpress.ne.jp/releases/13846/4_4.jpg

≪GfK Japanのデータについて≫
 全国有力家電量販店より、毎日POSデータを収集。モデル別であらゆるカテゴリーの動向を調査している。多くの市場データが出荷時点を捉えているのに対し、販売時点で実需を細かく追っているのが特徴である。
 また、同様に総合量販店(GMS)や地域家電店、インターネットチャネルなどからも販売データを収集。家電以外にも、ゴルフ用品やDVDソフトウエアの販売データを構築している。

URL: http://www.gfkjpn.co.jp/

※弊社名を報道にて引用頂く場合は、正式社名のほか、「GfK Japan」、「ジーエフケー ジャパン」、「GfKジャパン」の略記でも結構です。
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