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経済危機と闘う我が国の製造業の「現場力」を支える新コンセプト、「Mono創り」全体最適ソリューションを販売開始

兼松エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長:榎本 秀貴、本社:東京都 以下 KEL)は、世界的な経済状況の悪化を発端として、苦境にある我が国の製造業のニーズに応えるため、日々の業務で生まれる情報資産のナレッジ化促進と、グローバルでの部門横断可能な情報共有のソリューション「Mono創り」全体最適ソリューションを、本年2月より販売開始いたします。
なお、当ソリューションの発表セミナーを3月12日(金)14:30より開催予定しております。
(お申込みは、弊社Webより御願いいたします。 http://www.kel.co.jp/seminar/ )

1.【 ソリューション販売の背景とコンセプトについて 】
現在、日本の製造業は景気悪化に伴い、その利益率は3分の1以下に激減したと言われています。この厳しい状況の中、さらなる原価低減、市場の変化に伴う新たなニーズに迅速に対応するための経営戦略が必要となっています。これらの課題対応においてITの活用の仕組みも改善が必要とKELは判断しております。
製造業の各部門内の個別業務システムは高度な水準まで最適化されましたが、全体(全社)視点においては必要な情報が抽出しにくく、抽出できても見たい視点が異なるため、活用されないのが現状です。このような背景からKELはこのたび、新コンセプト、「Mono創り」全体最適ソリューションを販売開始するに至りました。
コンセプトの一つは、日々培ってきたノウハウやナレッジをデータベース化し、製造業の現場で発生する情報を社内・プロジェクト内で蓄積して全体最適に寄与する「さらなる部門最適化」です。チェック漏れや過去の不具合情報に基づく品質改善は、企業の最終的な利益確保に貢献し信頼性の向上に繋がります。
また、もう一つのコンセプトは部品情報の見える化です。製造業における部品情報は根幹をなす情報ですが、設計者、生産技術者が個々に有する非定型的な情報や非構造化データもデータベース化し、既存の仕組みを変更またはリプレースすることなく統合する仕組みです。これまで各々の部門内では情報共有がされていても、部門間を越えて部品情報が参照できる仕組みの構築は、多大な時間と費用を要してきました。これらの課題を解決する新コンセプトをご提案し、スピード経営とコスト競争力の向上に寄与できるものと確信しております。

2.【 ソリューションの概要 】
現在、CADシステムやPDMシステムの進化により、開発・生産部門間のデータ共有が可能になり業務の効率化が進んでいます。しかしながら現実には、製品開発や品質管理などのプロジェクト化された業務進行においてやりとりされる様々な情報を、時系列化し管理・共有することは現行のPDMシステム等では十分ではなく、補完もしくはこれらのシステムとの連携が必要になっています。
また、全社的な部門を横断する製品ライフサイクルの、全体に関連した部品情報を統合管理するデータモデルを構築することは容易ではありません。部門ごとに必要とするデータおよびその見え方が異なる、また、同じデータであっても粒度が異なるといった状態を解決し、統合的に利用する仕組みが現行のPDMシステムをはじめとしたPLMソリューションでは十分ではない、というのが現状です。

KELでは、そうした様々な情報を時系列化し管理・共有するため、開発現場の手順や業務フローを徹底的に理解して生かすことを念頭にシステムの適用を行い、その成果を流用設計時に再利用できるソリューションを提供いたします。その効果として、コスト低減と品質の確保を図ります。
また、製品ライフサイクル全体に関連した部品情報を統合管理するため、製品・部品情報中心のアーキテクチャを実現するグローバル標準規格のデータモデルISO13584(PLIB)を利用して、業界初となる部門間の業務連携システムを開発するアプローチを取ります。

業務システム(ERP等のアプリケーション)ありきのデータ構造ではなく、既存の業務システムを変更することなく、また、そのデータ形式を生かして、粒度が揃わない部品データや過不足のある部品データもそのまま仮想的に情報補完して統合します。
MDM(マスターデータマネージメント:マスター統合)などのような膨大な時間と費用をかけず、しかも一括して移管するようなリスクを伴う手法でなく、短期に効果を見ながら部分的な移行を可能とする手法をご提案いたします。効果の一例としては、部品調達において設計で用いるような技術属性での相当品・代替品の在庫検索の実現や、部品点数を減らし部品標準化をグローバルで促進するなどの応用をご提案いたします。

以上の新コンセプトをベースに、単なるソフトウェア販売ではなく、教育・コンサルティングサービスとともに顧客に提供し課題解決にあたります。

3.【 ソリューションを形成するコアツールの概要 】
■ソリューションツール:スペースファインダー/SpaceFinder
■開発・供給元企業名 :ダイキン工業株式会社
■機能概要      :
さらなる部分最適による全体最適アプローチを担います。データベース/ワークフロー/帳票をシームレスに一体化し、部門内外をまたがる帳票の記入をワークフローで運用します。
帳票やワークフローで登録された成果物データをDBで一元管理するといった、一体型システムならではの機能が設計開発プロセス改善を強力にサポートします。

■ソリューションツール:スマートインサイトG2/SMART/InSight G2
■開発・供給元企業名 :株式会社内田洋行/ウチダスペクトラム株式会社
■機能概要      :
「SMART/InSight G2」は、企業の内外に存在するあらゆる情報を横断的に迅速かつ的確に収集し活用することができる“次世代情報活用基盤”エンタープライズサーチ・ソリューションです。「SMART/InSight G2」を利用することで、あらゆる情報の一括検索が可能となり企業における戦略的な情報活用と意思決定速度の向上を実現できます。

■ソリューションツール:オントパーセル/ONTOPARCEL
■開発・供給元企業名 :スマートティプス株式会社
■機能概要      :
全体最適に対して、部品情報を仮想統合管理するためのメタデータベースを構築します。ISO13584 PLIB等のグローバル標準規格に基づいた工業標準メタデータ(辞書・リポジトリなど)をデータベース化します。その上で部分最適化されたPDMやERPなどの既存ITシステムに対しエンタープライズサーチツールなどを用いて部品技術仕様、属性などをキーにした横断検索を可能とするシステムをご提案いたします。

■ソリューションツール:レポートコネクションII/ReportConnectionII
■開発・供給元企業名 :株式会社日立情報システムズ
■機能概要      :
製品技術情報や部品関連情報はEXCELで管理、配布されているケースが多々あります。
当ソリューションは、サプライヤとバイヤ、工場間、工程部署間などで行なわれる技術情報の作成や配布、収集といった一連の業務を、トータルで効率化し、部品データベースの構築に寄与します。Webベースで作業ができるようになるため、報告書の配布・収集を行なう取りまとめ部署側と実際のデータを入力する依頼先側の双方で、担当者の作業負荷を飛躍的に軽減します。


弊社は、上記のコアツールの組合せにより既存ITシステム、データベースを最適且つコストパフォーマンスの優れたETLツールを選定しインテグレーションいたします。既存ITシステムをリプレースすることなく、ユーザーの業務プロセスも大きく変えることなく製造業様向けの社内外情報蓄積・横断活用ソリューションをご提案いたします。
サービスカテゴリー:
KELデータモデルインテグレーションサービス、教育、コンサルテーション、インフラ構築の各サービスおよびクラウドコンピューティングサービスの適用(予定)


4.【 販売目標 】
KELは2010年度を初年度として、3ヵ年目標20億円の売り上げを見込んでいます。

5.【 セミナーのご案内 】
当ソリューションの発表セミナーを下記概要にて開催予定しております。

セミナー名: 製造業様向け、情報戦略セミナー
       新コンセプト、「Mono創り」全体最適ソリューション 発表セミナー
日時   : 2010年3月12日 14:30〜17:00(受付14:00〜)
場所   : 兼松エレクトロニクス株式会社
       東京都中央区京橋2-17-5 本館5階セミナールーム
お申込み : http://www.kel.co.jp/seminar/20100312.html

6.【 用語説明 】
ISO13584 PLIB
ISO(国際標準化機構)のTC184/SC4によって進められている、「工業製品ライブラリの表現および交換」のアーキテクチャに関する国際規格。工業製品オントロジー(工業製品の意味)をアプリケーション、データから中立的に表現するところに特徴がある。

7.【 兼松エレクトロニクス株式会社の概要 】
(1)商号   : 兼松エレクトロニクス株式会社(英文表記:Kanematsu Electronics Ltd.)
(2)事業内容 : IT(情報通信技術)を基盤に企業の情報システムに関する設計・構築、運用サービスおよびシステムコンサルティングとITシステム製品およびソフトウェアの輸出入販売、賃貸・リース、保守および開発・製造、労働者派遣事業
(3)本店所在地: 東京都中央区京橋2-17-5
(4)代表者  : 代表取締役社長 榎本 秀貴
(5)資本金  : 90億3,125万円
(6)売上高  : 498億円(平成21年3月期)
(7)従業員  : 1,051名(連結)・592名(単体)
(8)URL    : http://www.kel.co.jp

*文中の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。

【営業に関するお問い合わせ先】
兼松エレクトロニクス株式会社
第二ソリューション営業本部
エンジニアリングサポート部:山口
TEL:03-5250-6243/FAX:03-5250-6145
e-mailアドレス: zmvpj@kel.co.jp
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