食の安心につながる情報基盤「i-TRe(アイトレ)」の提供開始 〜“アカウンタビリティ”と“トラック&トレース”の環境をSaaSで提供〜
[10/03/30]
提供元:@Press
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ITホールディングスグループの株式会社インテック(本社:富山県富山市、代表取締役社長:金岡 克己、以下 インテック)は、食品流通業界向けに、“アカウンタビリティ”(*1)と“トラック&トレース”(*2)を実現し、「安全」を「安心」につなげるクラウド型トレーサビリティサービス「i-TRe(アイトレ)」の提供を開始いたします。
昨今の食品の安全・安心に関わる問題により、消費者の食品に対する信頼が揺らぎ、生産・加工・流通の履歴が明確にできる食品の供給が望まれています。企業の存続に関わる問題につながるケースも多く、食品の提供者は、説明責任“アカウンタビリティ”を果たすための当該食品に関する情報の収集・管理と、当該食品の流通履歴を把握できる“トラック&トレース”の仕組みを必要としています。また、不安になった消費者の要求に応えるためには、食品の提供者は、単に「安全」な食品を作れば良いだけではなく、「安心」であることを伝えねばなりません。
しかし流通業界の各企業が“アカウンタビリティ”を目的として情報収集する仕組みを構築しても、多くの関係者が存在する流通サプライチェーンの全体で見ると、企業間で情報が分断されているのが現状です。この分断により、重複する情報管理機能、重複する情報の同期、同じ情報を多数の形式で持つための変換・再入力・再確認、緊急時や問い合わせ時の煩雑さ、といった問題が発生しています。
インテックは、この課題の解決に貢献するため、食の「安全」を「安心」につなげるクラウド型の情報基盤サービス、「i-TRe(アイトレ)」をSaaSで提供開始いたします。第一弾として、チェーントレーサビリティにおいて必要となる“サプライチェーンに関係する全ての組織や消費者の間で、製品仕様書情報を共有する”ための「製品仕様書サービス」を2010年4月より提供いたします。
今回提供開始する「i-TRe(アイトレ) 製品仕様書サービス」には、以下のような特長があります。
【1】企業間での製品仕様書共有
「i-TRe(アイトレ)」は、SaaSで提供するため、サプライチェーンの全ての関係者の間で、製品仕様書情報を一元的に管理、共有する事が可能です。また、無償で製品仕様書情報収集ツールを配布できるので、多くのお取引先から効率よく製品仕様書情報を収集できます。
【2】企業間電子ワークフローの活用
「i-TRe(アイトレ)」は、利用する企業とそのお取引先企業との間での製品仕様書の提出・確認・承認業務をカバーできる、電子ワークフロー機能を標準で備えています。これにより、業務スピードの向上・業務効率化を実現できます。また、関係者間で製品仕様書提出・承認状況を確認できるようになります。
【3】要望にあわせたカスタマイズが可能
「i-TRe(アイトレ)」は、社内システムとの連携など、お客さまのご要望に合わせて柔軟なカスタマイズを実施したうえで利用していただく事が可能です。
「i-TRe(アイトレ)」を利用する企業は、お取引先には費用負担をかける必要がなく、月額30万円程度で製品仕様書情報を収集できる環境を構築できます。
インテックは「i-TRe(アイトレ) 製品仕様書サービス」関連事業で、当初の3年間で10億円の売上を見込んでいます。同期間で“アカウンタビリティ”と“トラック&トレース”の連携環境を提供することで、多くの食品流通業界の企業が「安心」を伝えることを支援いたします。
インテックは、創業以来提唱している“コンピュータ・ユーティリティ”のコンセプトの下、1985年の通信自由化を契機に、広く流通業界の企業間情報交換システムを提供してきました。業界VANやシステムの共同化、標準EDIという動きに対していち早く対応し、流通業界のインフラを支える役割を担ってきています。また2007年より流通業界の新標準EDIとなる「流通BMS(R)」(*3)のシステムを提供し、その普及に協力しています。システムの標準化・共同化は、関係する企業のシステム投資を抑えるだけでなく、新たな業務改善のための情報活用にもつなげられるものです。食品流通業界でも、収集・管理対象となる品質情報を標準化する動きがあります。
インテックでは、流通業界の企業間情報交換の経験とノウハウを活かし、流通業界の“アカウンタビリティ”と“トラック&トレース”の課題解決に貢献するため、“アカウンタビリティ”と“トラック&トレース”のための共同利用環境の提供を検討してきました。今回発表する「i-TRe(アイトレ)」は、この検討の成果を元に、流通業界の標準化動向を見据えつつ、“アカウンタビリティ”と“トラック&トレース”をカバーするトレーサビリティの環境を提供するものです。また、インテックの「i-TRe(アイトレ)」は、昨年12月に発表した仮想化ホスティングサービス『EINS/SPS(アインス/エスピーエス)』を活用し、クラウドコンピューティングを前提としたSaaS型の情報基盤として構築されています。
【別紙 .1】
< i-TRe(アイトレ) 概念図 >
イメージURL: http://www.atpress.ne.jp/releases/14290/1_1.jpg
< i-TRe(アイトレ) ロゴ >
URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/14290/2_2.jpg
http://www.atpress.ne.jp/releases/14290/3_3.jpg
【別紙 .2】
◆株式会社インテックについて
インテックは1964年創立の独立系総合IT企業です。ITコンサルティング、システムインテグレーション、ソフトウェア開発、アウトソーシング、ネットワークを柱に、製造や流通、金融、行政、医療など様々な分野のお客さまに最適なトータルサービスを提供しています。
経営戦略に沿った情報化戦略の立案から、情報システムの設計・開発、ネットワークの構築や基盤システムの運用保守まで、お客さまのITパートナーとして幅広く事業を展開しています。
参考) インテック ホームページ http://www.intec.co.jp/
※「i-TRe」は、株式会社インテックの登録商標です。
※「流通ビジネスメッセージ標準」「流通BMS(R)」は、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。
※本文に記載されている会社名、商品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。
※記載した内容は本発表日現在のものです。
*1 「アカウンタビリティ」
説明責任(accountability)。本文では主に企業の「消費者に対する事前の説明」を指しています。
「消費者に対する事前の説明」は、生産・加工・流通の履歴に関する情報をあらかじめ提供する事であり、消費者が「安心」して食品を購入するためのものです。企業の製品管理体制をアピールでき、企業のイメージアップにもつながります。
事故が発生した場合は、監督官庁に対して事故報告をするとともに、「消費者に対する事後の説明」として、事故原因や事後対応についての情報を提供し公開する責任があります。これは消費者の理解を得る活動でもあり、結果的に消費者の信用及び信頼の回復、ブランドイメージ再構築につながります。
*2 「トラック&トレース」
生産、加工及び流通の段階を通じて製品の移動を把握すること。このためには、生産、加工および流通の各段階の企業が、「どの原料を、どの企業から仕入れたか」「どの製品をつくるために、どの原料を用いたか」「どの製品を、どの企業に出荷したか」といった製品の移動の履歴をとることが必要となります。
*3 「流通BMS(R)」
流通ビジネスメッセージ標準(RYUTSU Business Message Standards)。流通業界の新EDI標準で今後の普及が見込まれています。2007年4月にバージョン1.0がリリースされ、改訂を経て現在はバージョン1.3。インテックは流通BMS(R)の仕様策定・標準維持・普及広報に協力しています。
昨今の食品の安全・安心に関わる問題により、消費者の食品に対する信頼が揺らぎ、生産・加工・流通の履歴が明確にできる食品の供給が望まれています。企業の存続に関わる問題につながるケースも多く、食品の提供者は、説明責任“アカウンタビリティ”を果たすための当該食品に関する情報の収集・管理と、当該食品の流通履歴を把握できる“トラック&トレース”の仕組みを必要としています。また、不安になった消費者の要求に応えるためには、食品の提供者は、単に「安全」な食品を作れば良いだけではなく、「安心」であることを伝えねばなりません。
しかし流通業界の各企業が“アカウンタビリティ”を目的として情報収集する仕組みを構築しても、多くの関係者が存在する流通サプライチェーンの全体で見ると、企業間で情報が分断されているのが現状です。この分断により、重複する情報管理機能、重複する情報の同期、同じ情報を多数の形式で持つための変換・再入力・再確認、緊急時や問い合わせ時の煩雑さ、といった問題が発生しています。
インテックは、この課題の解決に貢献するため、食の「安全」を「安心」につなげるクラウド型の情報基盤サービス、「i-TRe(アイトレ)」をSaaSで提供開始いたします。第一弾として、チェーントレーサビリティにおいて必要となる“サプライチェーンに関係する全ての組織や消費者の間で、製品仕様書情報を共有する”ための「製品仕様書サービス」を2010年4月より提供いたします。
今回提供開始する「i-TRe(アイトレ) 製品仕様書サービス」には、以下のような特長があります。
【1】企業間での製品仕様書共有
「i-TRe(アイトレ)」は、SaaSで提供するため、サプライチェーンの全ての関係者の間で、製品仕様書情報を一元的に管理、共有する事が可能です。また、無償で製品仕様書情報収集ツールを配布できるので、多くのお取引先から効率よく製品仕様書情報を収集できます。
【2】企業間電子ワークフローの活用
「i-TRe(アイトレ)」は、利用する企業とそのお取引先企業との間での製品仕様書の提出・確認・承認業務をカバーできる、電子ワークフロー機能を標準で備えています。これにより、業務スピードの向上・業務効率化を実現できます。また、関係者間で製品仕様書提出・承認状況を確認できるようになります。
【3】要望にあわせたカスタマイズが可能
「i-TRe(アイトレ)」は、社内システムとの連携など、お客さまのご要望に合わせて柔軟なカスタマイズを実施したうえで利用していただく事が可能です。
「i-TRe(アイトレ)」を利用する企業は、お取引先には費用負担をかける必要がなく、月額30万円程度で製品仕様書情報を収集できる環境を構築できます。
インテックは「i-TRe(アイトレ) 製品仕様書サービス」関連事業で、当初の3年間で10億円の売上を見込んでいます。同期間で“アカウンタビリティ”と“トラック&トレース”の連携環境を提供することで、多くの食品流通業界の企業が「安心」を伝えることを支援いたします。
インテックは、創業以来提唱している“コンピュータ・ユーティリティ”のコンセプトの下、1985年の通信自由化を契機に、広く流通業界の企業間情報交換システムを提供してきました。業界VANやシステムの共同化、標準EDIという動きに対していち早く対応し、流通業界のインフラを支える役割を担ってきています。また2007年より流通業界の新標準EDIとなる「流通BMS(R)」(*3)のシステムを提供し、その普及に協力しています。システムの標準化・共同化は、関係する企業のシステム投資を抑えるだけでなく、新たな業務改善のための情報活用にもつなげられるものです。食品流通業界でも、収集・管理対象となる品質情報を標準化する動きがあります。
インテックでは、流通業界の企業間情報交換の経験とノウハウを活かし、流通業界の“アカウンタビリティ”と“トラック&トレース”の課題解決に貢献するため、“アカウンタビリティ”と“トラック&トレース”のための共同利用環境の提供を検討してきました。今回発表する「i-TRe(アイトレ)」は、この検討の成果を元に、流通業界の標準化動向を見据えつつ、“アカウンタビリティ”と“トラック&トレース”をカバーするトレーサビリティの環境を提供するものです。また、インテックの「i-TRe(アイトレ)」は、昨年12月に発表した仮想化ホスティングサービス『EINS/SPS(アインス/エスピーエス)』を活用し、クラウドコンピューティングを前提としたSaaS型の情報基盤として構築されています。
【別紙 .1】
< i-TRe(アイトレ) 概念図 >
イメージURL: http://www.atpress.ne.jp/releases/14290/1_1.jpg
< i-TRe(アイトレ) ロゴ >
URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/14290/2_2.jpg
http://www.atpress.ne.jp/releases/14290/3_3.jpg
【別紙 .2】
◆株式会社インテックについて
インテックは1964年創立の独立系総合IT企業です。ITコンサルティング、システムインテグレーション、ソフトウェア開発、アウトソーシング、ネットワークを柱に、製造や流通、金融、行政、医療など様々な分野のお客さまに最適なトータルサービスを提供しています。
経営戦略に沿った情報化戦略の立案から、情報システムの設計・開発、ネットワークの構築や基盤システムの運用保守まで、お客さまのITパートナーとして幅広く事業を展開しています。
参考) インテック ホームページ http://www.intec.co.jp/
※「i-TRe」は、株式会社インテックの登録商標です。
※「流通ビジネスメッセージ標準」「流通BMS(R)」は、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。
※本文に記載されている会社名、商品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。
※記載した内容は本発表日現在のものです。
*1 「アカウンタビリティ」
説明責任(accountability)。本文では主に企業の「消費者に対する事前の説明」を指しています。
「消費者に対する事前の説明」は、生産・加工・流通の履歴に関する情報をあらかじめ提供する事であり、消費者が「安心」して食品を購入するためのものです。企業の製品管理体制をアピールでき、企業のイメージアップにもつながります。
事故が発生した場合は、監督官庁に対して事故報告をするとともに、「消費者に対する事後の説明」として、事故原因や事後対応についての情報を提供し公開する責任があります。これは消費者の理解を得る活動でもあり、結果的に消費者の信用及び信頼の回復、ブランドイメージ再構築につながります。
*2 「トラック&トレース」
生産、加工及び流通の段階を通じて製品の移動を把握すること。このためには、生産、加工および流通の各段階の企業が、「どの原料を、どの企業から仕入れたか」「どの製品をつくるために、どの原料を用いたか」「どの製品を、どの企業に出荷したか」といった製品の移動の履歴をとることが必要となります。
*3 「流通BMS(R)」
流通ビジネスメッセージ標準(RYUTSU Business Message Standards)。流通業界の新EDI標準で今後の普及が見込まれています。2007年4月にバージョン1.0がリリースされ、改訂を経て現在はバージョン1.3。インテックは流通BMS(R)の仕様策定・標準維持・普及広報に協力しています。