GfK Japan調べ:LED電球 販売動向 市場は引き続き急速拡大
[10/06/02]
提供元:@Press
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ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社(所在地:東京都中野区、代表取締役社長:朝比奈 進)は、LED電球の家電量販店店頭における販売動向を発表した。
【概要】
・LED電球市場は2009年に引き続き2010年も拡大、販売数量は10ヶ月で55倍に達した。
・小型電球向けのE17口金製品が2010年2月以降増加し、5月の数量構成比は31.9%に到達した。
・モデル別ランキングでは、シャープ、東芝、パナソニックの3社で上位10モデルを占めた。
【LED電球市場は2010年も引き続き拡大】
2009年当初、LED電球の平均価格は7,000-8,000円台で推移しており、白熱電球の約40倍、電球形蛍光管の約10倍と高価格であった。このため、電球全体(白熱電球、電球形蛍光管、LED電球)におけるLED電球の数量構成比は1%未満と僅少であった。しかしながら、従来からLED電球を製造していた東芝が7月に新モデルを発売、その後8月にシャープ、10月にパナソニックもLED電球市場へ新規参入し、これら製品の平均価格は3,000円台と従来製品の半値程度に抑えられた。これが奏功し、2009年7月以降、LED電球市場は急速に拡大しており、2010年5月のLED電球の販売数量は2009年7月の55倍、金額では48倍に達した(下記 図1 参照)。また、電球全体におけるLED電球の数量構成比は18.4%となり、金額構成比では62.1%に到達した。
LED電球はメーカー各社の販促活動や、家電量販店、ホームセンターなど店頭での売場面積の拡大により消費者の認知が向上し、長寿命、省電力、即時点灯といったLED電球の利点が浸透した。また、E17口金モデルが発売されたことで、製品選択の幅が広がった。加えて、低価格モデルの投入により、平均価格が年初の約3,700円から5月には約2,950円へ20%下落したこと、さらにエコポイント制度の変更により、4月以降はLED電球との交換に必要なポイント数が半分となったことで、LED電球は価格的にもより購入しやすい身近な製品となった。
図1: LED電球 販売構成比及び販売推移(指数) (指数:2009年7月=1)
URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/15134/1_1.jpg
【E17口金モデルが増加】
LED電球の口金は、一般電球向けのE26口金と小型電球向けのE17口金に大別される。E17口金製品はパナソニックを中心に展開されていたが、2010年2月に東芝、シャープが相次いで新製品を投入した。E17口金はダウンライトなど常時点灯の電球に使用されることが多いため、長寿命で交換頻度を減らせ、省電力で電気代を削減できるLED電球の訴求力は強い。そのため、これら新製品は発売直後から消費者に受け入れられた。更に4月にはパナソニックも新製品を発売した結果、LED電球内の数量構成比は5月で31.9%に達した(下記 図2 参照)。
光源色別の数量構成比をみると、E26口金製品では白色系(昼白色、昼光色、白色)57.5%、電球色41.4%と白色系が主流である一方、E17口金製品では白色系42.0%、電球色57.1%と暖かみがある電球色が過半を占めた(下記 図3 参照)。
図2: LED電球 口金別販売数量構成比推移
URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/15134/2_2.jpg
図3: LED電球 光源色別販売数量構成比(2010年5月)
URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/15134/3_3.jpg
【シャープ、東芝、パナソニックで上位を占める】
モデル別ランキングでは、上位10モデル中、シャープ、東芝がそれぞれ4モデル、パナソニックが2モデルと、3社で上位を占めた(下記 表1 参照)。東芝は3月に投入したE26口金モデル(LDA6N、LDA6L)が、他社競合製品よりも価格を抑えたことで消費者の支持を集めた。一方シャープはE26口金モデル(DL-L601N、DL-L601L)に加え、調光器にも対応したE17口金モデル(DL-J40AL、DL-J40AN)の販売を伸ばした。
LED電球市場は引き続き拡大が見込まれ、2010年は2,000万個を超す可能性もある。消費電力量削減のため、政府は白熱電球の製造中止を各メーカーに要請しており、既に東芝は3月に白熱電球の製造を中止し、LED電球へと事業の軸足を移した。また薄型TVの販売増に伴い、発行エコポイント数も増加しており、ポイントの交換効率が高いLED電球への利用が加速すれば、市場の更なる発展が期待できる。一方、LED電球の長寿命という特性により、今後は買換えサイクルの長期化が予想されることから、メーカーにとっては早期の拡販、および更なる演色性、照度といった付加価値の訴求が課題となるだろう。
表1: LED電球 モデル別販売数量ランキング(2010年5月)
URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/15134/4_4.jpg
≪GfK Japanのデータについて≫
全国有力家電量販店より、毎日POSデータを収集。モデル別であらゆるカテゴリーの動向を調査している。多くの市場データが出荷時点を捉えているのに対し、販売時点で実需を細かく追っているのが特徴である。
また、同様に総合量販店(GMS)や地域家電店、インターネットチャネルなどからも販売データを収集。家電以外にも、ゴルフ用品やDVDソフトウエアの販売データを構築している。
URL: http://www.gfkjpn.co.jp/
※弊社名を報道にて引用頂く場合は、正式社名のほか、「GfK Japan」、「ジーエフケー ジャパン」、「GfKジャパン」の略記でも結構です。
【概要】
・LED電球市場は2009年に引き続き2010年も拡大、販売数量は10ヶ月で55倍に達した。
・小型電球向けのE17口金製品が2010年2月以降増加し、5月の数量構成比は31.9%に到達した。
・モデル別ランキングでは、シャープ、東芝、パナソニックの3社で上位10モデルを占めた。
【LED電球市場は2010年も引き続き拡大】
2009年当初、LED電球の平均価格は7,000-8,000円台で推移しており、白熱電球の約40倍、電球形蛍光管の約10倍と高価格であった。このため、電球全体(白熱電球、電球形蛍光管、LED電球)におけるLED電球の数量構成比は1%未満と僅少であった。しかしながら、従来からLED電球を製造していた東芝が7月に新モデルを発売、その後8月にシャープ、10月にパナソニックもLED電球市場へ新規参入し、これら製品の平均価格は3,000円台と従来製品の半値程度に抑えられた。これが奏功し、2009年7月以降、LED電球市場は急速に拡大しており、2010年5月のLED電球の販売数量は2009年7月の55倍、金額では48倍に達した(下記 図1 参照)。また、電球全体におけるLED電球の数量構成比は18.4%となり、金額構成比では62.1%に到達した。
LED電球はメーカー各社の販促活動や、家電量販店、ホームセンターなど店頭での売場面積の拡大により消費者の認知が向上し、長寿命、省電力、即時点灯といったLED電球の利点が浸透した。また、E17口金モデルが発売されたことで、製品選択の幅が広がった。加えて、低価格モデルの投入により、平均価格が年初の約3,700円から5月には約2,950円へ20%下落したこと、さらにエコポイント制度の変更により、4月以降はLED電球との交換に必要なポイント数が半分となったことで、LED電球は価格的にもより購入しやすい身近な製品となった。
図1: LED電球 販売構成比及び販売推移(指数) (指数:2009年7月=1)
URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/15134/1_1.jpg
【E17口金モデルが増加】
LED電球の口金は、一般電球向けのE26口金と小型電球向けのE17口金に大別される。E17口金製品はパナソニックを中心に展開されていたが、2010年2月に東芝、シャープが相次いで新製品を投入した。E17口金はダウンライトなど常時点灯の電球に使用されることが多いため、長寿命で交換頻度を減らせ、省電力で電気代を削減できるLED電球の訴求力は強い。そのため、これら新製品は発売直後から消費者に受け入れられた。更に4月にはパナソニックも新製品を発売した結果、LED電球内の数量構成比は5月で31.9%に達した(下記 図2 参照)。
光源色別の数量構成比をみると、E26口金製品では白色系(昼白色、昼光色、白色)57.5%、電球色41.4%と白色系が主流である一方、E17口金製品では白色系42.0%、電球色57.1%と暖かみがある電球色が過半を占めた(下記 図3 参照)。
図2: LED電球 口金別販売数量構成比推移
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図3: LED電球 光源色別販売数量構成比(2010年5月)
URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/15134/3_3.jpg
【シャープ、東芝、パナソニックで上位を占める】
モデル別ランキングでは、上位10モデル中、シャープ、東芝がそれぞれ4モデル、パナソニックが2モデルと、3社で上位を占めた(下記 表1 参照)。東芝は3月に投入したE26口金モデル(LDA6N、LDA6L)が、他社競合製品よりも価格を抑えたことで消費者の支持を集めた。一方シャープはE26口金モデル(DL-L601N、DL-L601L)に加え、調光器にも対応したE17口金モデル(DL-J40AL、DL-J40AN)の販売を伸ばした。
LED電球市場は引き続き拡大が見込まれ、2010年は2,000万個を超す可能性もある。消費電力量削減のため、政府は白熱電球の製造中止を各メーカーに要請しており、既に東芝は3月に白熱電球の製造を中止し、LED電球へと事業の軸足を移した。また薄型TVの販売増に伴い、発行エコポイント数も増加しており、ポイントの交換効率が高いLED電球への利用が加速すれば、市場の更なる発展が期待できる。一方、LED電球の長寿命という特性により、今後は買換えサイクルの長期化が予想されることから、メーカーにとっては早期の拡販、および更なる演色性、照度といった付加価値の訴求が課題となるだろう。
表1: LED電球 モデル別販売数量ランキング(2010年5月)
URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/15134/4_4.jpg
≪GfK Japanのデータについて≫
全国有力家電量販店より、毎日POSデータを収集。モデル別であらゆるカテゴリーの動向を調査している。多くの市場データが出荷時点を捉えているのに対し、販売時点で実需を細かく追っているのが特徴である。
また、同様に総合量販店(GMS)や地域家電店、インターネットチャネルなどからも販売データを収集。家電以外にも、ゴルフ用品やDVDソフトウエアの販売データを構築している。
URL: http://www.gfkjpn.co.jp/
※弊社名を報道にて引用頂く場合は、正式社名のほか、「GfK Japan」、「ジーエフケー ジャパン」、「GfKジャパン」の略記でも結構です。