日建学院、「2010年度1級建築士学科試験」の分析レポートから合格基準点予想を公開!
[10/07/27]
提供元:@Press
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建築士と宅建の資格学校「日建学院」を運営する株式会社建築資料研究社(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:馬場 栄一)は、2010年度1級建築士学科試験の採点サービスで集計した一般受験者3,300名のデータを2009年度の試験結果と比較し、「2010年度1級建築士学科試験」の出題傾向、ならびに出題難易度から分析した今年度の検証結果を日建学院のホームページにて発表いたしました。
【検証結果 概要】
本年の1級建築士学科試験は、昨年2009年より新制度改正された5科目、125問(4枝択一)の試験になって、2回目の試験となります。
昨年の合格基準点は、財団法人建築技術教育普及センターより『本年(2009年)より、試験の構成等を大きく見直しており、合格基準点について、各科目は過半の得点、総得点は概ね90点程度を基本的な水準として想定していたが、得点が想定より著しく高かったことから、合格基準点を97点とした。』旨の発表があり、合格率は『19.6%』という結果でした。
つまり、2009年は、「計画」11/20点、「環境・設備」11/20点、「法規」16/30点、「構造」16/30点、「施工」13/25点、「総合」97/125点で、総得点は得点率で78%まで引き上げられ、高得点化しました。
[別表(1) 過去5年間の合格基準点と合格率参照]
《2010年度1級建築士学科試験総評》
1)出題傾向:実務に携わる上での啓蒙的な出題
やはり、社会的な重要性が高い分野からの出題が多い傾向となりました。特に、1級建築士に求めるスキルとして、「設計・工事監理業務の適正化」をテーマとした、実務に携わる上での啓蒙的な内容や、社会的な重要度の高い内容、更には過去の出題内容ではあるが、表現や論点を少し変えて技術者としての判断力(応用力)を問うような出題が顕著でした。
具体的には、環境に関して「CASBEE」の評価項目に現れる総合的な知識が問われる傾向が高く、建物の安全性確保に関する耐震強度や建物の防火・避難に関する出題が多くみられました。また、既存建築物の維持・保全や改修に関する出題など、時代に求められているテーマに関して、ほぼ予想通りの出題であり、法規や施工の出題にみられるように、最新の法令はもちろん、改定基準、規格などからの出題傾向も依然として高い結果となりました。
2)難易度(合格基準点):総得点90点、各科目過半の得点
難易度は、昨年(合格基準点97点)と比較すると、大幅に難しい試験となりました。「総得点90点程度を基本的な水準とする」ということから、今年度は、難易度が相当上がることが予想されましたが、総得点の平均点で、約8点の大幅ダウンという結果になりそうです。
・正答率が70%以上の問題をランク〔A〕易しい問題
・正答率が50%以上、70%未満の問題をランク〔B〕標準問題
・正答率50%未満の問題をランク〔C〕難しい問題
として、今年度試験の難易度を昨年結果と比較してみました。
[別表(2) H21〜H22各科目難易度分類参照]
125問中、ランクAの易しい問題が昨年よりも18問減り、ランクBの標準問題数はほぼ変動はなく、逆にランクCの難しい問題が17問増えています。このAランクとCランクの問題の割合が、そのまま総得点平均点の約8点のダウン要因となっています。
つまりこれは、試験の難易度が出題者側の想定通りだったことになり、今年度の合格基準点は、「基本的な水準である総得点90点」となりそうです。
各科目の得点状況は、
●計画 :Aランク問題5問減、Bランクの標準問題が4問増=約1点の平均点ダウン
●環境・設備:Aランク問題5問減、Cランク問題4問増=約2点の平均点ダウン
●法規 :Aランク及びBランク問題が併せて6問減、Cランク問題6問増=約2点の平均点ダウン
●構造 :Aランク問題3問減、標準問題が2問増=平均点は軽微なダウン
●施工 :Aランク及びBランク問題が併せて5問減、Cランク問題が5問増=約2点の平均点ダウン
となりました。また、各科目基準点については、「環境・設備」、「施工」が低得点であるものの、平均点が過半を下回るほどの得点ではないことから、各科目とも基本水準どおり、過半の得点になる見込みです。
3)合格率の見込み:低合格率の予測
合格基準を〔総得点 90点、「計画」11点、「環境・設備」11点、「法規」16点、「構造」16点、「施工」13点〕として、今年度受験者の得点から分析すると、平成18年(10.0%)、19年(11.3%)に準ずる厳しい試験結果になることも予想されます。
各科目の出題分野・難易度などの詳細分析、および特徴的な出題については日建学院ホームページまで
http://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/architect/1k_kaisoku/guidance/guidance.aspx
【会社概要】
社名 : 株式会社建築資料研究社
所在地 : 東京都豊島区池袋2-50-1
創立 : 1969年8月(昭和44年)
設立 : 2009年(平成21年)10月
代表者 : 代表取締役社長 馬場 栄一
従業員数 : 1,300名
支店数(営業所数): 62支店(営業所)
URL : http://www.ksknet.co.jp/nikken/
【検証結果 概要】
本年の1級建築士学科試験は、昨年2009年より新制度改正された5科目、125問(4枝択一)の試験になって、2回目の試験となります。
昨年の合格基準点は、財団法人建築技術教育普及センターより『本年(2009年)より、試験の構成等を大きく見直しており、合格基準点について、各科目は過半の得点、総得点は概ね90点程度を基本的な水準として想定していたが、得点が想定より著しく高かったことから、合格基準点を97点とした。』旨の発表があり、合格率は『19.6%』という結果でした。
つまり、2009年は、「計画」11/20点、「環境・設備」11/20点、「法規」16/30点、「構造」16/30点、「施工」13/25点、「総合」97/125点で、総得点は得点率で78%まで引き上げられ、高得点化しました。
[別表(1) 過去5年間の合格基準点と合格率参照]
《2010年度1級建築士学科試験総評》
1)出題傾向:実務に携わる上での啓蒙的な出題
やはり、社会的な重要性が高い分野からの出題が多い傾向となりました。特に、1級建築士に求めるスキルとして、「設計・工事監理業務の適正化」をテーマとした、実務に携わる上での啓蒙的な内容や、社会的な重要度の高い内容、更には過去の出題内容ではあるが、表現や論点を少し変えて技術者としての判断力(応用力)を問うような出題が顕著でした。
具体的には、環境に関して「CASBEE」の評価項目に現れる総合的な知識が問われる傾向が高く、建物の安全性確保に関する耐震強度や建物の防火・避難に関する出題が多くみられました。また、既存建築物の維持・保全や改修に関する出題など、時代に求められているテーマに関して、ほぼ予想通りの出題であり、法規や施工の出題にみられるように、最新の法令はもちろん、改定基準、規格などからの出題傾向も依然として高い結果となりました。
2)難易度(合格基準点):総得点90点、各科目過半の得点
難易度は、昨年(合格基準点97点)と比較すると、大幅に難しい試験となりました。「総得点90点程度を基本的な水準とする」ということから、今年度は、難易度が相当上がることが予想されましたが、総得点の平均点で、約8点の大幅ダウンという結果になりそうです。
・正答率が70%以上の問題をランク〔A〕易しい問題
・正答率が50%以上、70%未満の問題をランク〔B〕標準問題
・正答率50%未満の問題をランク〔C〕難しい問題
として、今年度試験の難易度を昨年結果と比較してみました。
[別表(2) H21〜H22各科目難易度分類参照]
125問中、ランクAの易しい問題が昨年よりも18問減り、ランクBの標準問題数はほぼ変動はなく、逆にランクCの難しい問題が17問増えています。このAランクとCランクの問題の割合が、そのまま総得点平均点の約8点のダウン要因となっています。
つまりこれは、試験の難易度が出題者側の想定通りだったことになり、今年度の合格基準点は、「基本的な水準である総得点90点」となりそうです。
各科目の得点状況は、
●計画 :Aランク問題5問減、Bランクの標準問題が4問増=約1点の平均点ダウン
●環境・設備:Aランク問題5問減、Cランク問題4問増=約2点の平均点ダウン
●法規 :Aランク及びBランク問題が併せて6問減、Cランク問題6問増=約2点の平均点ダウン
●構造 :Aランク問題3問減、標準問題が2問増=平均点は軽微なダウン
●施工 :Aランク及びBランク問題が併せて5問減、Cランク問題が5問増=約2点の平均点ダウン
となりました。また、各科目基準点については、「環境・設備」、「施工」が低得点であるものの、平均点が過半を下回るほどの得点ではないことから、各科目とも基本水準どおり、過半の得点になる見込みです。
3)合格率の見込み:低合格率の予測
合格基準を〔総得点 90点、「計画」11点、「環境・設備」11点、「法規」16点、「構造」16点、「施工」13点〕として、今年度受験者の得点から分析すると、平成18年(10.0%)、19年(11.3%)に準ずる厳しい試験結果になることも予想されます。
各科目の出題分野・難易度などの詳細分析、および特徴的な出題については日建学院ホームページまで
http://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/architect/1k_kaisoku/guidance/guidance.aspx
【会社概要】
社名 : 株式会社建築資料研究社
所在地 : 東京都豊島区池袋2-50-1
創立 : 1969年8月(昭和44年)
設立 : 2009年(平成21年)10月
代表者 : 代表取締役社長 馬場 栄一
従業員数 : 1,300名
支店数(営業所数): 62支店(営業所)
URL : http://www.ksknet.co.jp/nikken/