英文学術誌 Plant & Cell Physiology 2010年9月「特集:共生」号発刊のお知らせ
[10/09/14]
提供元:@Press
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Plant & Cell Physiologyは、日本植物生理学会が発行する欧文学術誌です。
この雑誌は食糧や環境・エネルギー問題を始め、人類の生存に欠くことのできない植物について基礎から応用にわたる研究論文を掲載しています。
Plant & Cell Physiology 51巻9号は「共生」についての特集号です。
生物間の相互作用では、単独の生物ではなしえないことをゲノムの異なる生物が相互作用することによって達成することがしばしばみられます。共生です。例えば、多くの陸上植物はアーバスキュラー菌と共生することで菌根を形成し、土壌中のリンを効率よく吸収します。またマメ科植物は根粒細菌と共生することで根にこぶを形成し、大気中の窒素を利用します。これらの土壌微生物との共生によって、植物は栄養の少ない環境でも成長し繁殖することができます。また、アーバスキュラー菌や根粒菌以外にも、エンドファイトやエピファイトと言われる多様な微生物が植物に生息しており、植物の生育促進や耐病性などの機能を担っています。
近年、ミヤコグサとタルウマゴヤシという2種類のモデルマメ科植物のゲノム・分子遺伝学的解析により、共生に必要とされる26の宿主側遺伝子が特定されました。また、モデル系で得られた知見をダイズやイネなどの主要作物で展開する研究も始まっています。こういった研究を積み重ねていくことにより、植物-微生物の生物間相互作用を利用した、持続的な食料生産へ貢献が期待されています。
今回の特集号では、植物と微生物の共生研究の現在を2編の総説と5編のオリジナル論文としてまとめました。
GMT時間・9月14日 17:00公開、9月特集号のコンテンツは下記にて詳しくご紹介しています。ホームページも併せてご覧ください。
【Plant & Cell Physiologyについて】
<創刊>
1959年12月 月刊雑誌(英語)
<定期購読料>
個人購読は日本植物生理学会に連絡、12,000円または6,000円(税込) / 年
(※年会費には日本植物生理学会通信を含む)
機関購読についてはオックスフォード・ジャーナルへお問い合わせください。
<ホームページ>
http://www.pcp.oxfordjournals.org
-*-*-9号 コンテンツ紹介-*-*-
==今月の特集記事==
<エディトリアル>
"Plant-Microbe Communications for Symbiosis"
Editors: Masayoshi Kawaguchi and Kiwamu Minamisawa
<論文>
"How Many Peas in a Pod? -Legume Genes Responsible for Mutualistic Symbioses Underground"
Authors: Hiroshi Kouchi et al.
"Community- and Genome-Based Views of Plant-Associated Bacteria: Plant-Bacterial Interactions in Soybean and Rice"
Authors: Seishi Ikeda et al.
"Localized Expression of Arbuscular Mycorrhiza-Inducible Ammonium Transporters in Soybean"
Authors: Yoshihiro Kobae et al.
"Transcription Factor MtATB2: About Nodulation, Sucrose, and Senescence"
Authors: Katrien D'haeseleer et al.
"plenty, a Novel Hypernodulation Mutant in Lotus japonicus"
Authors: Chie Yoshida et al.
"Function of GRAS Proteins in Root Nodule Symbiosis is Retained in Homologs of a Non-Legume, Rice"
Authors: Keisuke Yokota et al.
"The bacA Gene Homolog, mlr7400, in Mesorhizobium loti MAFF303099 is Dispensable for Symbiosis with Lotus japonicus but Partially Capable of Supporting the Symbiotic Function of the bacA in Sinorhizobium meliloti"
Authors: Jumpei Maruya and Kazuhiko Saeki
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【購読についてのお問い合わせ】
オックスフォード大学出版局株式会社
オックスフォード・ジャーナル
カスタマーサービス担当
〒108-8386 東京都港区芝4-5-10-8F
Tel : 03-5444-5858
Fax : 03-3454-2929
Email: custserv.jp@oup.com
URL : http://www.oxfordjournals.org
この雑誌は食糧や環境・エネルギー問題を始め、人類の生存に欠くことのできない植物について基礎から応用にわたる研究論文を掲載しています。
Plant & Cell Physiology 51巻9号は「共生」についての特集号です。
生物間の相互作用では、単独の生物ではなしえないことをゲノムの異なる生物が相互作用することによって達成することがしばしばみられます。共生です。例えば、多くの陸上植物はアーバスキュラー菌と共生することで菌根を形成し、土壌中のリンを効率よく吸収します。またマメ科植物は根粒細菌と共生することで根にこぶを形成し、大気中の窒素を利用します。これらの土壌微生物との共生によって、植物は栄養の少ない環境でも成長し繁殖することができます。また、アーバスキュラー菌や根粒菌以外にも、エンドファイトやエピファイトと言われる多様な微生物が植物に生息しており、植物の生育促進や耐病性などの機能を担っています。
近年、ミヤコグサとタルウマゴヤシという2種類のモデルマメ科植物のゲノム・分子遺伝学的解析により、共生に必要とされる26の宿主側遺伝子が特定されました。また、モデル系で得られた知見をダイズやイネなどの主要作物で展開する研究も始まっています。こういった研究を積み重ねていくことにより、植物-微生物の生物間相互作用を利用した、持続的な食料生産へ貢献が期待されています。
今回の特集号では、植物と微生物の共生研究の現在を2編の総説と5編のオリジナル論文としてまとめました。
GMT時間・9月14日 17:00公開、9月特集号のコンテンツは下記にて詳しくご紹介しています。ホームページも併せてご覧ください。
【Plant & Cell Physiologyについて】
<創刊>
1959年12月 月刊雑誌(英語)
<定期購読料>
個人購読は日本植物生理学会に連絡、12,000円または6,000円(税込) / 年
(※年会費には日本植物生理学会通信を含む)
機関購読についてはオックスフォード・ジャーナルへお問い合わせください。
<ホームページ>
http://www.pcp.oxfordjournals.org
-*-*-9号 コンテンツ紹介-*-*-
==今月の特集記事==
<エディトリアル>
"Plant-Microbe Communications for Symbiosis"
Editors: Masayoshi Kawaguchi and Kiwamu Minamisawa
<論文>
"How Many Peas in a Pod? -Legume Genes Responsible for Mutualistic Symbioses Underground"
Authors: Hiroshi Kouchi et al.
"Community- and Genome-Based Views of Plant-Associated Bacteria: Plant-Bacterial Interactions in Soybean and Rice"
Authors: Seishi Ikeda et al.
"Localized Expression of Arbuscular Mycorrhiza-Inducible Ammonium Transporters in Soybean"
Authors: Yoshihiro Kobae et al.
"Transcription Factor MtATB2: About Nodulation, Sucrose, and Senescence"
Authors: Katrien D'haeseleer et al.
"plenty, a Novel Hypernodulation Mutant in Lotus japonicus"
Authors: Chie Yoshida et al.
"Function of GRAS Proteins in Root Nodule Symbiosis is Retained in Homologs of a Non-Legume, Rice"
Authors: Keisuke Yokota et al.
"The bacA Gene Homolog, mlr7400, in Mesorhizobium loti MAFF303099 is Dispensable for Symbiosis with Lotus japonicus but Partially Capable of Supporting the Symbiotic Function of the bacA in Sinorhizobium meliloti"
Authors: Jumpei Maruya and Kazuhiko Saeki
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