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工学院大学が、超高齢社会を支える学部・学科横断型の教育研究をスタート

工学院大学(学長:佐藤 光史、所在地:東京都新宿区/八王子市)は、2019年4月より共生工学研究センター(仮称)を開設し、「共生工学:ジェロンテクノロジー」をキーワードとして学部・学科横断型の教育研究を実施します。「ジェロンテクノロジー」は、超高齢社会・人口減少社会において、新たに生じた諸問題を多分野の総合的な学問によって解決することを目指した分野横断型技術です。本学はこの問題をさらに拡大して捉え、高齢者をはじめ多世代の誰もが快適で豊かな生活を営む社会を目指す「共生工学」として発展させ、異分野の専門家と連携して、さまざまな課題に挑戦できる能力を持つ人材を育成します。


【本件のポイント】
●工学院大学は、現在ある全4学部(先進工学部・工学部・建築学部・情報学部)の知を集結し、「共生工学:ジェロンテクノロジー」をキーワードに学部・学科横断型の教育研究をスタートします。各学部の特色を活かして、複数分野にまたがる多様な課題の解決を目指します。総合研究所に「共生工学研究センター」を組織し、横断型教育研究プログラムを運営します。
●プログラムには、座学を中心とする授業に加え、国内外でのPBL型実務授業を含めた、現場実習の導入を推進します。対象者(障がい者や高齢者)はもちろん、NPOや社会福祉法人などとも連携し、学生が現場で自ら課題を考えられる環境を用意します。異分野の専門家と連携して、さまざまな社会問題に挑戦できる能力を持つ人材の育成「ジェロンテクノロジー」概要図を目指します。
●各学部が既存の科目からプログラムに適した科目を提示(聴講許可)し、横断型教育プログラムを構成します。学生は、学修テーマ・カテゴリーから履修科目を自由に選択・受講し、プログラム指定学修成果を積み上げます。その到達度に応じて、ジェロンテクノロジストとしての修了証(CertificateやDiplomaなど)が授与されます。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/169467/img_169467_1.png
工学院大学「共生工学:ジェロンテクノロジー」の概要図

【本件の概要】
■背景
日本は、世界に例を見ない超高齢社会を迎えており、どの国も経験したことのない深刻な事態への直面が想定されています。今後、高齢者をはじめ、多世代の誰もが快適で豊かな生活を営める社会を実現するためには、「共生工学:ジェロンテクノロジー」に関する研究・教育が急務です。「ジェロンテクノロジー」は、世界中でプロジェクトが進められているIoT(Internet of Things)などの先端技術を用いて、社会と個人の生活インフラやサービスを効率的に管理・運営し、環境に適合しつつ、生活の質を高めて、継続的な経済発展を目的とした新しい都市「スマートシティ(Smart City)」の構想にも当てはまります。
本学のジェロンテクノロジーへの取り組みは、本年施行された大学設置基準および大学院設置基準の改訂にあるように、工学系教育における「学科ごとの縦割り構造の抜本的見直し」、「学士・修士の6年一貫制など教育年限の柔軟化」や「主たる専門に加えた副専門分野の修得」などを、社会的ニーズの高い分野に適用するものです。このように、「ジェロンテクノロジー」をキーワードとした学部・学科横断型教育は、日本と世界の社会情勢と社会的ニーズ、国が求めるこれからの工学系教育の在り方に合致し、理工学系大学の中でも特色ある取り組みとしてスタートします。


■ねらい
工学院大学は、工学に関する幅広い領域を専門分野としてもつ利点を生かし、いち早く「ジェロンテクノロジー」に関する学部・学科横断型教育と研究開発を推進します。超高齢社会において直面する様々な課題の解決を図るとともに、異分野の専門家と連携してさまざまな課題に挑戦できる能力を持つ人材を育成します。


■体制および教育プログラム
2019年4月より共生工学研究センターを開設し、産学官連携・大学コンソーシアム連携までも視野に入れた学部・学科横断型教育・研究体制を創生します。共生工学研究センターが主導し、「ジェロンテクノロジー」に関する調査・研究・実験・開発などを行い、本プログラムを運営します。
本プログラムでは、学修テーマあるいはカテゴリーから履修科目を自由に選択・受講し、指定した学修成果を積み上げることによって、到達度に応じて学生に修了証(CertificateやDiplomaなど)が授与されます。社会福祉法人NPO・NGOとの連携、国内外の大学との連携により、座学を中心とする教育に加えてPBL型実務授業や現場での実習を導入します。本プログラムでは、広範な知識すべての理解は求めず、さまざまな課題を起きている現場で体験することによって関係する分野の広さを認識し、「何が問題か」を発見し、「どのような方法論や手段で解決できるか」を考え得る「人間力」を備えた人材を育成します。
高齢者を対象とするマーケットは今後巨大化し、「ジェロンテクノロジー」に関する知識・技術への社会的ニーズは、ますます高まります。多分野の研究者が連携し、人間の加齢・共生に対する工学的・科学的サポートの技術を研究・開発するとともに、今後社会で活躍し得るジェロンテクノロジストを育成することによって、社会に貢献します。
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