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MomoとBIGLOBEによる統合的除排雪IoTシステムの販売について〜会津若松市の実証実験で広範囲の積雪量の見える化と除排雪車の運行管理システム連携を検証〜

BIGLOBEプレスルーム
https://www.biglobe.co.jp/pressroom/release/2019/01/190121-a


 株式会社Momo(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:大津 真人、以下 Momo)とビッグローブ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:有泉 健、以下 BIGLOBE)は、無人積雪量測位と除排雪車の運行管理をIoTで連携させた統合的除排雪システムの2019年8月販売を目指し協業を開始します。

https://biz.biglobe.ne.jp/bl/palette_iot.html


 国土の60%を占める雪寒地域では、降雪対策が交通、通信、医療などの機能維持のため重要です。しかしながら高齢化による人手不足が進む一方で、異常気象による集中降雪などタイムリーな対応が求められており、限られた人手と設備で降雪量を正確に把握し効率的な除排雪を実施することが課題となっています。

 Momoは無人積雪測位が可能なIoT対応の積雪センサー(注1)を開発し、2018年12月26日から会津若松市で実証実験を実施、BIGLOBEのIoTデバイス「BL-02」(注2)を活用することでセンシングしたデータをクラウドに送信しています。これにより、広範囲のエリアにおけるタイムリーな積雪情報や、特定エリアの詳細な積雪状況など降雪量の見える化を実現しています。

 BIGLOBEのIoTデバイス「BL-02」は、2019年1月から地方自治体における除排雪車の運行管理端末として実証用に提供しており、除排雪車の動きの可視化を実現しています。

 両者は実証実験の検証結果を踏まえ、統合的除排雪システムの開発を行っていきます。このたびの実証実験の内容は以下のとおりです。


1.無人積雪量測位IoTシステムの実効性を検証
 道路工事や電源の引き込みなど大掛かりな工事が不要で、容易に設置ができる積雪センサー「IoT積雪センシングシステム」をMomoが開発。これまで人が測定していた積雪情報をレーザーで自動計測できるほか、MomoのIoTプラットフォーム「パレットIoT」(注3)と連携させることで、「BL-02」からクラウドに送られた積雪情報を自動的に可視化。
 会津若松市では、市内4か所における積雪データのリアルタイム計測を検証。除排雪車配備のために、市内4か所の積雪確認に自治体職員が3時間かかっていた作業が、リアルタイムで把握可能に。また、LPWAを使った積雪センサー(注4)を組み合わせることで、特定エリアの詳細な積雪情報の計測も検証。

2.「BL-02」を活用した除排雪車のリアルタイムな運行管理
 GPSや10軸センサーを搭載したIoTデバイス「BL-02」を、除排雪車のエンジンと連動させることで、運転手の負荷を軽減しながらリアルタイムの自動トラッキングを実現。除排雪車の効率的な運行管理や、複数自治体での重複申請といった不正防止など除雪事業に関する課題解決の可能性を検証。雪捨て場での渋滞状況監視など、非効率な除雪作業の課題を洗い出し。

3.無人積雪量測位と除排雪車の運行管理をIoTで連携
 会津若松市の無人積雪測位データと除排雪車の運行管理システムを連携させることで、構想中の統合的除排雪システムの実効性を検証。


 今後、両社の技術とノウハウを組み合わせて提供予定の「統合的除排雪システム」は、降雪データの自動収集から、除排雪車の運行状況管理に加え、雪捨て場の積雪状況や付近の渋滞までをセンサーにより見える化するものです。

 これまでは、人手による積雪状況の確認や、住民からの要望による除排雪車を出動させるなど効率的な除雪対応が困難でした。また雪捨て場での渋滞の慢性化も課題となっています。本システムでは、主要ポイントの積雪情報をタイムリーに把握することで除排雪車の適切な配備及び運行管理、排雪作業のスピード向上までの一貫した課題解決を目指します。


 MomoとBIGLOBEは、ネットワーク型積雪センサーの実証実験を通じ、社会課題である雪寒地域のスマート化を目指します。


(注1) 電柱や標柱に簡単に設置できる積雪センサー「IoT積雪センシングシステム」。小型で電池駆動のため結束バンドで固定でき、安価に遠隔地の積雪センシングが可能になる。端末同士が直接通信を行い、他の端末を経由することでより広範囲の端末との通信を可能にするマルチホップ通信が可能。モバイル通信ができるゲートウェイ端末を設置できれば、通信回線工事が不要。

(注2) 「BL-02」は10軸センサーと、LTE通信機能を備えた名刺サイズのAndroid(TM)搭載IoTデバイス。Androidによるアプリ開発が容易でファームウェアのカスタマイズも可能なため、車両の運行管理や介護施設での見守り、工場での導線管理など、さまざまな分野で業務専用機として利用できる。

(注3) パレットIoTは、センサー・通信・サーバー・アプリケーションの全要素を包括した開発プラットフォーム。IoTに必要な要素がモジュール化されているため高速で安価な開発が可能。

(注4) 「IoT積雪センシングシステム」を核に、低消費電力でマルチホップ通信が可能なLPWA対応の簡易積雪センサーを複数設置。これによりモバイル回線費用を抑制しながら、特定エリアの詳細な積雪情報を取得できる。

※記載されている会社名および商品名は各社の登録商標または商標です。
※「Android」は、Google LLCの商標です。
※BL-02の製造元は株式会社オプティムです。


株式会社Momo https://momo-ltd.com/
本社:兵庫県神戸市中央区、代表取締役:大津 真人
汎用IoTソリューション開発プラットフォーム「パレットIoT」を主要プロダクトとするスタートアップ企業。KDDI∞ラボ次世代プロジェクト、JXTGアクセラレータなどの支援を受け、大企業から中小企業まで様々なIoTソリューションを提供している。

ビッグローブ株式会社 https://www.biglobe.co.jp/
本社:東京都品川区、代表取締役社長:有泉 健
格安スマホや光回線などのインターネットサービスを提供。IoTデバイス「BL-02」を2018年4月より販売。法人クライアント数6,000社以上。



<別紙>
(1) Momoの積雪センサー「IoT積雪センシングシステム」
https://www.atpress.ne.jp/releases/175255/img_175255_2.png
2018年12月にMomoが開発した設置が容易な積雪センサー。IoTデバイス「BL-02」と組み合わせることで、ネット回線工事を行うことなくリアルタイムに積雪情報のデータをクラウドに送信可能。

横幅:8.2cm、高さ:8.0cm、奥行き:8.6cm 重量:約0.3Kg
*サイズは変更する可能性がございます

(2) 「パレットIoT」により降雪情報を自動的に可視化
https://www.atpress.ne.jp/releases/175255/img_175255_3.png
「IoT積雪センシングシステム」で計測したデータを「BL-02」でクラウドに送信
積雪量をリアルタイムに可視化

*データはサンプルです

(3) 「BL-02」除排雪車 車載イメージ
https://www.atpress.ne.jp/releases/175255/img_175255_4.jpg
除排雪車のエンジンと連動させることで、運転手の負荷を軽減しながらリアルタイムの自動トラッキングが可能(画面はイメージ)
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