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ANSYS 2019 R1 次世代製品の課題を解決するエンジニア向けにスピードと使いやすさを向上

ピッツバーグ、2019年1月29日 ー ANSYS(NASDAQ: ANSS)は、新たにリリースしたANSYS(R) 2019 R1で提供される新しい機能や向上した操作性を通じて、シミュレーションの活用拡大をさらに促進します。ANSYS(R) Fluent(R)での革新的なユーザーエクスペリエンスから、極めて精度の高い付加製造技術ソリューション、そして新製品ラインであるANSYS(R) Motion(TM)で登場した画期的な機能の数々により、ANSYS 2019 R1を導入するエンジニアは、そのレベルを問わず、様々な業界で最も革新的な製品を開発できるようになります。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/176153/LL_img_176153_1.png
ANSYS Fluentの分散並列処理により高品質なメッシュの生成が最大10倍も高速化

製品開発を取り巻く状況は目まぐるしく変化しており、特に5G、自律走行車、電化技術といった大きなトレンドの発展に自社のエンジニアが対応することは極めて困難です。エンジニアはANSYSのシミュレーションポートフォリオ全体で提供される新しい機能を活用することで、その経験レベルを問わず、最初から直感的に素早くシミュレーションを利用でき、最大限に生産性を高めて製品を完成させることができます。

「ANSYSのマルチフィジックスソリューションを導入すれば、予算が厳しくなり、トレーニング期間や納期も短縮される状況であっても、エンジニアは厳しい要求に応えることができます。ANSYS 2019 R1で飛躍的に向上した様々な改善点により、Pervasive Engineering Simulation(エンジニアリングシミュレーションの活用拡大)の次の時代の到来に向けて、どのレベルのエンジニアも製品ライフサイクル全体にわたって一層シームレスにシミュレーションを採用するための準備が整います。」(ANSYS、エレクトロニクス、流体解析、および構造解析ビジネスユニット担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー、Shane Emswiler)

ANSYS 2019 R1を導入することで、処理能力や処理精度を低下させることなく、これまで以上に短期間で容易にコンセプトの反復、結果のシミュレーション、そして設計の妥当性確認を行えるようになります。

リリースハイライト:


■新しいユーザーエクスペリエンス
ANSYS 2019 R1では、精度を妥協することなくワークフロープロセスを向上させる実証されたソルバーをベースに、ANSYS Fluentのユーザーエクスペリエンスが一新されます。ANSYS Fluentの単一ウィンドウによる包括的ソリューションにより、どのステップもシンプルになりスピードアップされます。さらに、インポートしたCADからメッシュを生成するANSYS Fluentワークフローが簡素化されたことで共通タスクの操作性も向上するため、ユーザーは従来よりも少ないトレーニング時間で高速に反復処理を実行できるようにもなります。

ユーザーを重視して強化された機能により、以前よりも多くの問題を解決できます。並列処理とタスクベースのワークフローを組み合わせることで、これまでの10倍の速度でMosaicテクノロジーを利用した多面体-ヘキサコアメッシュを生成できるようになり、より多くのシミュレーションを短時間で完了させることができます。

「Mosaicテクノロジーを利用したFluent Meshingワークフローを導入したことで、当社発電機の伝熱シミュレーションのプリプロセス時間は、以前は6〜8日要していたところを4時間まで短縮できました。発電機の熱設計を加速して、将来的なパフォーマンスも確信をもって予測できるようになる自動化されたロバストなプリプロセスツールです。」(INDAR社、研究開発サーマルリサーチエンジニア、Itsaso Auzmendi-Murua氏)

「当社では、Mosaicテクノロジーを利用したメッシュ生成によって、主に大規模なメッシュで、最大30%のサイズ削減を達成できました。このMosaicテクノロジーはANSYSのタスクベースのウォータータイトメッシングワークフローとの組み合わせによって、セットアップとメッシュ生成プロセスのスピードアップにつながるため、複雑な形状であっても高精度なメッシュを短時間に生成できます。近年で最も目覚ましいメッシング手法における進歩であり、将来的には当社の開発期間は最大15%短縮されると予測しています。」(Schako Iberia社、研究開発マネージャー、Pablo Fernandez氏)


■新しい製品ライン
ANSYSのポートフォリオに新たに加わったANSYS Motionは、市場で最も強力なマルチボディダイナミクス(MBD:Multibody Dynamics)ソリューションです。韓国の Virtual Motion社によって開発され、業界でもすでに認められたこの技術をANSYSが世界中のユーザーに提供することになりました。この第三世代MBDソルバーは、剛体および弾性体のどちらにも対応する各種動的機能を包括的に備えています。この製品ラインでは、アプリケーションベースの強力なツールキットを幅広く取り揃えているため、駆動システムや車両操縦などの複雑なメカニズムを容易にモデリングできます。


■エレクトロニクス向けの次世代機能
エレクトロニクスおよび電磁界スイートで新たに提供されるものとして、EMI Scanner、エレクトロマイグレーション解析、および騒音ー振動ーハーシュネス(NVH:Noise Vibration Harshness)機能があります。EMI Scannerは、ANSYS(R) SIwave(TM)およびANSYS(R) HFSS(TM)の新機能です。シミュレーションする前にプリント基板の設計で電磁妨害が発生する可能性がある領域を素早く特定できるようになるため、エラーは排除され、市場化までの時間も短縮できます。ANSYS SIwaveで提供されるエレクトロマイグレーション解析を使用することで、オンチップおよび高度電子部品実装といった構造の平均故障時間を予測できます。NVHは、ANSYS(R) Workbench(TM)を介して連成されるANSYS(R) Maxwell(R)、ANSYS(R) Mechanical(TM)、音響ソルバーを含む新しいワークフローです。
このワークフローでは、電磁力によって機械が振動した際の電磁騒音が計算され、数時間のうちに電気機械の完全な騒音プロファイルが作成されます。


■構造解析の効率性向上
ソルバーの新たな進歩により、接触を含むアセンブリを解析する方法が大幅に改善され、エンジニアはハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)を活用して特定のモデルを以前の1/2以下の時間で完成させることができます。ANSYS Mechanicalでは、すでに搭載済みのトポロジー最適化機能に熱コンプライアンス機能が加わることで、最大限の伝熱を達成する設計を実現できるようになります。

ANSYS Mechanicalでは、困難な非線形構造問題をこれまで以上に正確に解析できます。疲労亀裂成長や大きな変形を伴う形状を解析するための非線形ソルバーリメッシングが強化されたことで、より複雑なモデルも容易に解析できるようになります。革新的な熱解析手法では、要素タイプの混成によって精度を損なうことなく複雑さを1/5まで緩和させます。これは電子部品実装や回路の熱モデルにおける非常に難しい問題を解決する上で極めて重要です。


■強力な金属付加製造技術ソリューション
新製品を含むANSYS(R) Additive Suite(TM)への画期的なアップデートにより、金属付加製造技術(AM)向けの最も強力なシミュレーションソリューションが提供されます。新たにリリースされたANSYS Additive(R) Science(TM)は、エンジニアが金属AMの装置や材料の最適なプロセスパラメータを探索するための環境です。装置パラメータへの変更が、溶融池のサイズや材料の空隙率にどのように影響するかを理解するのに役立ちます。既存ツールであるANSYS(R) Additive Print(TM)では、以前よりも多くの材料がサポートされ、薄い壁を伴う構造に対してロバスト性が向上したことで高速な解析を実現します。
ANSYS(R) Workbench Additive(TM)では、新しいメッシングオプションである積層四面体要素を利用することで、妥当なモデルサイズを維持しながら精度を高めることができるため、微細構造を含む形状でのモデルの忠実度に大きく寄与します。

「航空機からエネルギー、さらには石油やガスといった様々な業界のお客様が付加製造技術で形状最適化を実現できるよう支援しています。ANSYS Additive Printの導入によってプリントプロセスでの材料の挙動をシミュレーションできることで、開発プロセス期間を短縮して、トライアルアンドエラーにかかるコストを削減できます。ANSYSにより、お客様は少ないリスクと高い自由度で新しい合金を設計して作成できるようになります。」(Rosswag Engineering社、業務執行取締役、Sven Donisi氏)


■強化された組込みソフトウェア
組込みソフトウェアスイートには、自律走行車を含む自動車アプリケーション向けにマルチコアコードの生成およびテストの新機能や強化された機能が加わりました。強化されたワークフローや機能によって、どの業界のユーザーも、セーフティクリティカルな製品を設計して市場に投入する作業が従来よりも短い時間で容易にもなり、認証に要するコストの削減と時間の短縮にもつながります。

SCADE(R) Suiteでの自動車アプリケーション向けの改善として、自律走行車向けのモデルベースシステムやソフトウェアの開発時にAUTOSARやISO 26262をはじめとする業界標準への準拠が一層シンプルになり、スピードアップします。

新たに強化された各種機能により、一度のアクティビティでモデルとコードのカバレッジが達成され、テストコストの削減と認証までの期間短縮を実現します。このリリースでは、専用ツールにて効率性向上とエラー検出が連携されることで、一度のアクティビティだけで組込みソフトウェアアプリケーション用のモデルとコードのカバレッジを達成できるようになります。

「最新バージョンのANSYS SCADE Testにより、製品開発プロセスのテスト段階において時間と工数を大幅に短縮できるようになっています。ぜひ新バージョンのSCADE Testを活用して、現在および今後のプロジェクトの市場化までの時間を短縮させたいと思っています。」(Dassault Aviation社、飛行制御アプリケーションソフトエンジニア、Christine La Porte氏)


■安全性が向上したシステムの実現
システムスイートであるANSYS(R) VRXPERIENCE(R)では、新たに追加された2つのカメラモデルにより、夜間走行条件での認識アルゴリズムのテストが可能になります。これらのモデルは、実機試験での再現が難しい危険な状況での自動車システムの妥当性確認にも使用できます。VRXPERIENCEではさらに、ヘッドランプ、センサー、HMIの各種ケース向けの交通および車両の高度な挙動シミュレーションシナリオや、照明または先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driver-assistance System)の制御に関する法令に対応したラピッドプロトタイプを短期間で得られるSCADEプラグインインターフェースも提供されます。

ANSYS(R) medini analyzeでの新しい機能により、航空機システムに対するDOー178Cやその他の標準に準拠した機能安全分析を素早く正確に実行できるようになります。SOTIF(Safety of the Intended Functionality)に対する新しいISO PAS 21448、そしてISO 26262との組み合わせは、自動車をはじめとする各種陸上車のE/Eシステムの誤動作が存在しない状況での不合理なリスクにも対応します。SOTIFに関する問題は、ADASや自律走行車システムでは特に重要です。ANSYS medini analyzeで提供される新機能を使用することで、この分野のユーザーは、E/Eシステムに対するSOTIF関連解析を行えます。


■光学解析でのアップデート
光学スイートであるANSYS(R) SPEOS(R)では、高速反復ループで仮想設計の作成、テスト、および妥当性確認を行うための予測設計機能が強化されました。ANSYS SPEOSは、SAE International、国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)、および米国道路安全保険協会(Insurance Institute for Highway Safety)といった国際的な標準や規制への確実な準拠も実現します。ANSYS SPEOS HeadーUp Design and Analysisアドオンにより、不鮮明な画像などの認識に関する問題を開発の非常に早い段階から予測してシミュレーションできるようになるため、時間とコストがかかる物理プロトタイプの必要性が大幅に減ります。

「当社では、世界中の海上石油掘削装置の半数以上に遠隔操作車両を提供しています。ANSYS社のフラッグシップ製品、光学ソリューション、および組込みソフトウェアソリューションを組み合わせて、次世代自律走行車を開発し、設計をテストして、障害物回避アルゴリズムの妥当性確認を実施しています。」(Oceaneering社、テクノロジー担当バイスプレジデント、Todd Newell氏)


■3D設計における物理解析機能の強化
3D設計スイートでは、ANSYS(R) Discovery(TM) Liveにトポロジー最適化が追加されました。どのエンジニアもデジタル探索やジェネレーティブデザインを利用できるような大きな前進です。エンジニアは、リアルタイムでの形状最適化を通じて、強度を維持しつつ大幅な軽量化を行い、これまで不可能であった形状を作成して、考え出したアイデアを新たな段階に引き上げることができます。これらの機能にも、Discovery Liveの特長の1つであり賞も獲得した優れたスピードと操作性が伴います。ANSYS(R) Discovery(TM) AIM(R)では、航空宇宙および防衛産業のエンジニアにとって一般的ながら非常に有用なランダム振動解析が追加されたことで、物理場機能が拡張されました。
ある範囲内の励振に起因する特定の変形や応力の発生確率を調べることが可能になります。ANSYS(R) Discovery(TM) SpaceClaim(R)には、スケッチの拘束および作業追跡を使用して、どのようなコンセプトモデルも作成してパラメータ化できるようにする2つのベータ機能も含まれています。


■ANSYSについて
ロケットの打ち上げをご覧になったり、飛行機で空を旅したり、車を運転したり、橋を渡ったり、PCを使ったり、モバイルデバイスの画面にタッチしたり、あるいはウェアラブルデバイスを身に付けたりされたご経験はおありでしょうか。それらの製品は、ANSYSのソフトウェアを使って生み出されたものかもしれません。ANSYSは、工学シミュレーションの世界的リーディングカンパニーとして、今までにない優れた製品の誕生に貢献しています。最高水準の機能と幅広さを備えた工学シミュレーションソフトウェアの提供を通じ、ANSYSは、最も複雑な設計上の課題であっても解決を支援し、製品設計の可能性を想像力の限界まで押し広げています。1970年に設立されたANSYSは、本社を米国のペンシルバニア州ピッツバーグ南部に置いています。
詳細は、 https://www.ansys.com をご覧ください。

ANSYS、ならびにANSYS, Inc.のすべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、ロゴ、標語は、米国およびその他の国におけるANSYS, Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。その他すべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、または商標は、それぞれの所有者に帰属します。

アンシス・ジャパン株式会社(ANSYS Japan K.K.)は、米国ANSYS, Inc. 100%出資の日本法人です。ANSYS, Inc.のCAEソフトウェアを日本で販売し、あわせてサービス、サポート体制を確立するために設立されました。
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