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国立音楽大学講堂大ホールのパイプオルガンが音源化、電子楽器の製造を行うKORGとの共同開発 〜産学連携の成果が世界へ〜

日本有数の規模を誇り、その音色も高い評価を受けているパイプオルガンをもつ国立音楽大学(読み:くにたちおんがくだいがく、所在地:東京都立川市、学長:武田 忠善)は、電子ピアノやシンセサイザーなどの電子楽器でおなじみの株式会社コルグ(所在地:東京都稲城市、代表取締役社長:加藤 世紀、以下「コルグ」)とパイプオルガンのサウンド・ライブラリーを共同開発し、音源を製品化した「EXs20 Grand Concert Organ」を全世界で発売いたしました。

URL: https://www.korg.com/jp/news/2019/0305/

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/178981/LL_img_178981_1.png
EXs20 Grand Concert Organ

■製品化の経緯
国立音楽大学とコルグの関係は、2009年よりインターンシップとして国立音楽大学の学生を受け入れていただいたのを機に始まりました。インターンシップ時には、ソフトウェア音源のサンプリング(1音ずつの録音)と編集を行い、その成果はコルグの開発・販売戦略に沿って、その都度部分的に製品に搭載されてきました。
今回のサウンド・ライブラリーは、独立したパッケージとして製品化され、その音源は国立音楽大学のシンボルであるパイプオルガンを全面的に使用しています。

開発には国立音楽大学の講師(当時)で日本を代表するオルガニストである青田 絹江氏がオルガン演奏および音色制作など楽器に関する専門的知見の提供を、同講師の小林 悟が録音を、同准教授の今井 慎太郎が監修を務めました。

また、「コンピュータ音楽実習D」の授業を履修している学生も録音助手(マイクセッティング補助、録音ソフトオペレーション、キューシート記入など)や波形編集などに携わり、コルグと研究を重ねて、このたび発売にいたりました。

演奏や楽器に関する専門的知見の提供をおこなった青田氏は、以下のように述べています。
「パイプオルガンは、時代と地域(国)によってそれぞれの様式を持つ楽器ですが、国立音楽大学のパイプオルガンは、さまざまなスタイルの作品に対応可能な、オールマイティ型の大オルガンと言えます。音源化にあたっては、その個性を引き出すような音作りを心掛けました。製品化された音源「EXs20 Grand Concert Organ」は特に再現性が非常に高く、ぜひ多くの皆さんにその魅力を体験していただき、音楽活動に活用していただければと思います。」

また、コルグからも以下のようなコメントをいただいています。
「パイプオルガンは、楽器の中でも特に建築と密接な関係を持つ楽器ですが、専門の知識を有する奏者、整備・調律師の希少性も高く、良質な音源を提供することが実に難しい楽器の一つです。この度の産学連携においては、モノ、場所、人、技術、目的など様々な要因がパズルの如く合致し、為し得ることができた貴重な機会となりました。普段接することがなかなか難しい本物のパイプオルガンが、少しでも身近に経験できる一端となれば幸いです。」

国立音楽大学ではこれからも産学連携をはじめ様々な取り組みを通し、日本及び世界の文化の発展に寄与してまいります。


■製品情報
タイトル名:EXs20 Grand Concert Organ
※ミュージック・ワークステーション KRONOSに追加できる
サウンド・ライブラリー
定価 :$149.00、特価:$99.00


■国立音楽大学のパイプオルガンについて
ベッケラート社により設計製作され、国立音楽大学の講堂とともに1983年に完成いたしました。バロック時代のオルガン製作のさまざまな要素とロマン派の要素をかね備えたオルガンであり、4段の手鍵盤で奏される4つの部分(Werk ヴェルク)とペダルで奏される部分の5つのヴェルクで構成されています。
ホール正面に設置されたオルガンとしては最大規模であり、ペダルのPosaune32フィートの実長の共鳴菅から得られる深い響きも日本有数です。

【設計・製作】
ルドルフ・フォン・ベッケラート社(ドイツ、ハンブルク)
1983年3月17日完成

【仕様】
ストップ:67(補助13)
パイプ :95列、総数4,960本(最長9m、最短6mm)
鍵盤 :5段(足鍵盤1段)

国立音楽大学講堂大ホール
https://www.atpress.ne.jp/releases/178981/img_178981_3.jpg
パイプオルガンを利用した演奏会の様子
https://www.atpress.ne.jp/releases/178981/img_178981_4.jpg
国立音楽大学講堂外観
https://www.atpress.ne.jp/releases/178981/img_178981_5.jpeg
国立音楽大学講堂大ホールのパイプオルガン
https://www.atpress.ne.jp/releases/178981/img_178981_6.jpg


■国立音楽大学 概要
社名 : 国立音楽大学
学長 : 武田 忠善
所在地 : 東京都立川市柏町5-5-1
創立 : 1926年(大正15年)
URL : https://www.kunitachi.ac.jp/
基本理念: 自由、自主、自律の精神を以て良識ある音楽家、教育家を育成し、
日本及び世界の文化の発展に寄与する

1926(大正15)年創立の「東京高等音楽学院」をルーツとし、1950(昭和25)年に新制大学として発足しました。以来半世紀超、音楽家や音楽教育家のみならず、マネージメントや音楽療法など幅広い分野で音楽文化を支え、発展を担う優秀な人材を数多く輩出しています。
現在は幼稚園から大学院博士課程までを擁し、大学の音楽学部には演奏・創作学科(声楽、鍵盤楽器、弦管打楽器、ジャズ、作曲、コンピュータ音楽)、音楽文化教育学科(音楽教育、音楽療法、音楽情報、幼児音楽)を有しています。


■株式会社コルグ 概要
社名 : 株式会社コルグ
代表 : 代表取締役社長 加藤 世紀
所在地 : 東京都稲城市矢野口4015-2
創立 : 1963(昭和38)年8月28日
事業内容: 電子ピアノ、シンセサイザーなど電子楽器の開発、製造、
及び販売、海外ブランド楽器などの輸入販売、音楽データ作成
URL : https://www.korg.com/jp/

株式会社コルグは、1963年の創業以来、一貫して電子楽器の製造に取り組み、日本でのシンセサイザー開発をいち早く手がけるほか、1975年には世界初の針式メーターを採用したコンパクト・チューナーを発表するなど、「KORG」ブランドの下に、独自の創造性と技術力を駆使した常に時代をリードする画期的な製品を世界各国で発表してまいりました。特にシンセサイザーにおいては、その高いサウンド・クオリティ、機能性で国内外のトップ・ミュージシャンをはじめ、多くの音楽ファンから支持を得ています。現在では、シンセサイザー、チューナーのみならず、DJ/ダンス関連製品、エフェクター、レコーダーから、デジタル・ピアノまで幅広いジャンルの製品を企画開発しています。
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