テクノロジーで支援技術の未来を拓く! 「Coup de Tech」を京都にて15年ぶりに開催 〜IT、医学、数学など各界の第一線で活躍する講師が最新テクノロジーと福祉の関係をわかりやすく解説〜
[10/12/03]
提供元:@Press
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ATAC(エイタック)と特定非営利活動法人 e-AT利用促進協会は、「クー・デ・テック(Coup de Tech)2010」を、12月10日(金)〜12月12日(日)国立京都国際会館(京都市左京区宝ヶ池)にて開催される「ATACカンファレンス(※)2010」と同時開催致します。
(※)ATACカンファレンスとは
障害や病気のある人、高齢者の生活を支援するために特別支援教育や福祉の現場で求められる思想や技術(コミュニケーション技法とテクノロジー)、また周辺の課題とその解決策をわかりやすく伝える会。電子情報支援技術(e-AT)とコミュニケーション支援技術(AAC)の普及を目的に、1996年以来毎年開催されています。
【クー・デ・テック(Coup de Tech)とは】
クー・デ・テックは、「テクノロジーでクーデターを起こそう」という意気込みでつけられたタイトルです。ATACカンファレンスのスタート点ともなったイベントで、パソコンを中心とした支援技術で盛り上がりをみせた1995年に初めて開催されました。
■開催の背景
ATACカンファレスは福祉や教育関係者が参加と展示の中心ですが、その力だけでは閉鎖的になりがちな福祉の現状に風穴を開けることが難しい、というのが現状です。
そこで、福祉とは関係が薄い分野の研究者らの講演を通じ、新しい科学技術や思想の動向を取り入れることで多くの方に福祉への興味を持っていただき、福祉の未来を拓くことを目的に15年ぶりの開催を決定することといたしました。
「クー・デ・テック(Coup de Tech)2010」では、「ATACカンファレンス2010」開催期間中の12月11日(土)、12月12日(日)の2日間、各界の第一線で活躍する講師によるセミナーを全て無料で聴講いただけます。
予定しているセミナー(一部)は、以下の通りです。
【12月11日(土)開催予定】
■学問の融合から生まれる新たなバリアフリー社会へのヒント
〜数理科学から交通渋滞などの社会現象を解析する〜
<講師:西成 活裕 氏/東京大学先端科学技術研究センター>
社会には様々な流れがあり、そして流れには渋滞という問題が普遍的につきまとう。例えば車の渋滞、人の混雑、製造現場での在庫の無駄、そして生体タンパク質の不調による病気など、すべては流れにおける渋滞という数理科学的な枠組みで捉えることができる。こうした分野横断的な体系をまとめた渋滞学や無駄学を紹介し、モビリティという観点から高齢者や障害者に対する望ましい社会の姿について考察する。
■ロボットが生み出す未来 〜一緒に生活を楽しむロボットの開発〜
<講師:高橋 智隆 氏/ロボットクリエイター>
近い将来、人とコミュニケーションするヒューマノイドロボットが身の回りの家電製品を操作し、部屋全体がロボットとして働くようになります。その時、ロボットにはどのような機能やデザインが必要なのでしょうか。そしてそんなロボットが一家に一台活躍する時代は、どのような過程を経ていつ頃実現するのかを論じてみたいと思います。
■最先端の遺伝子研究は障害をどのように変えるのか?
〜エピゲノムを知っていますか?〜
<講師:久保田 健夫 氏/山梨大学 大学院医学工学総合研究部>
遺伝子はそのすべてが発現しているのではなく、必要なものが選ばれ不要なものは抑制されている。このような遺伝子のON/OFFをゲノム上で決めているのがDNAやヒストン蛋白質の修飾に基づくエピゲノムである。エピゲノムの先天的な異常が発達障害の発症原因となることが知られていたが、最近、後天的にも環境の影響をうけて胎生期や出生後にエピゲノム変化が生じ、種々の疾患の発症に関係していることが示唆され始めた。本講演では、発達障害の発症と環境要因によるエピゲノム変化の関係について、仮説も交えて概説する。
■障害に対する新しい視点に気づく 〜車椅子で診療する医師から見た障害〜
<講師:熊谷 晋一郎 氏/東京大学先端科学技術研究センター>
健常な身体のイメージに近づけることを目指すリハビリには限界があり、周囲のモノや人との手探りの交渉の中から事後的に立ち上がってくる動きのイメージに身をゆだねていく構えが重要だ。そして、常に不確実性に開かれたそんな交渉の中にこそ、不安や痛みとともに、自由が宿る。そのことを踏まえたとき、従来の自立という概念や、自己決定の倫理が必ずしも自由をもたらすものではなく、不確実性によって引き起こされる「自由」や「痛み」こそが、当事者と支援者の連帯の方向性を指し示すものとして浮かび上がる。
【12月12日(日)開催予定】
■電子書籍の登場が変える読書体験
<講師:新名 新 氏 /角川書店 常務取締役>
電子書籍は、作者、読者、そして間をつなぐ出版社それぞれにとっての、様々なハードルを下げることができます。障害のある人も作品を発表しやすくなるでしょう。外出できない人も本が買えるようになり、弱視の人のための大きな文字の本も小ロットで提供できます。かつて、紙の本が発明されたことで、文字を読める人が一気に増えました。電子書籍は同じような可能性を秘めているのです。
■クラウド時代の先にあるもの 〜変貌するパソコン・携帯電話〜
<講師:小関 貴志 氏/株式会社セールスフォース・ドットコム コーポレートセールス本部 シニアディレクター>
セールスフォース・ドットコムは、企業の価値をビジネスの成功だけで計るのではなく、ビジネスを展開する地域社会はもちろん、世界に貢献していくことにこそ真の価値があると考えます。北海道のNPO法人「札幌チャレンジド」の活動に賛同し、チャレンジド(障害をもつ人)を養成し、2008年秋から一部の業務を委託。「単純作業ではない、やりがいのある仕事」と評価を得ています。
■空気の鞄 〜芸術・デザイン・コミュニケーション〜
<講師:神原 秀夫 氏/BARAKAN DESIGN>
<講師:鈴木 康広 氏/アーティスト>
<講師:秋田 麻早子 氏/東京大学>
鈴木さんは「空気の鞄」「ファスナーの船」「瞬きの葉」などの作品を残す現代アーティスト( http://www.mabataki.com/ )、神原さんは「かどけし」、デザイン携帯電話「PLY」を手がけたデザイナー(BARAKAN DESIGN http:www.barakan.jp/ )、秋田さんは「掘れ掘れ読本」というユニークな著書をもつ美術史家で、美術はセンスではなく訓練だと語ります。この3人の楽しい対談が新しいコミュニケーションの方向性を示してくれます。
※講演内容は一部変更になることがあります。予めご了承ください。
【参加費】
無料
※お申し込みは当日会場にてお願い致します
※事前に定員に達した場合には会場にお入りいただけない場合がございますのでご了承ください
※「ATACカンファレンス2010」は有料です。
【場所】
国立京都国際会館(〒606-0001 京都市左京区宝ヶ池)
http://www.icckyoto.or.jp/jp/index.html
【主催】
ATAC、特定非営利活動法人 e-AT利用促進協会
【参加申し込みについて】
「ATACカンファレンス2010」は、12月10〜12日の3日間有料で開催されます。
クー・デ・テックはATACカンファレンスの中の一般公開プログラムとして12月11〜12日の2日間開催されます(クーデテックのみの参加は無料です。事前登録の必要はありません。直接会場にお越しください)。
なお、「ATACカンファレンス」の参加者は、クー・デ・テックにはそのまま参加できます。
【ご参考】
ATACカンファレンス: http://www.e-at.org/atac/
特定非営利活動法人e-AT利用促進協会: http://www.e-at.org/app-def/S-101/service/index.php
【本件に関するお問い合わせ先】
◆ATAC(エイタック) カンファレンス事務局
〒103-0013 中央区日本橋人形町2-21-1-601
特定非営利活動法人 e-AT利用促進協会内
TEL : 03-6661-6439
FAX : 050-3488-4964
E-mail: atac2010@e-at.org
URL : http://www.e-at.org/atac
(※)ATACカンファレンスとは
障害や病気のある人、高齢者の生活を支援するために特別支援教育や福祉の現場で求められる思想や技術(コミュニケーション技法とテクノロジー)、また周辺の課題とその解決策をわかりやすく伝える会。電子情報支援技術(e-AT)とコミュニケーション支援技術(AAC)の普及を目的に、1996年以来毎年開催されています。
【クー・デ・テック(Coup de Tech)とは】
クー・デ・テックは、「テクノロジーでクーデターを起こそう」という意気込みでつけられたタイトルです。ATACカンファレンスのスタート点ともなったイベントで、パソコンを中心とした支援技術で盛り上がりをみせた1995年に初めて開催されました。
■開催の背景
ATACカンファレスは福祉や教育関係者が参加と展示の中心ですが、その力だけでは閉鎖的になりがちな福祉の現状に風穴を開けることが難しい、というのが現状です。
そこで、福祉とは関係が薄い分野の研究者らの講演を通じ、新しい科学技術や思想の動向を取り入れることで多くの方に福祉への興味を持っていただき、福祉の未来を拓くことを目的に15年ぶりの開催を決定することといたしました。
「クー・デ・テック(Coup de Tech)2010」では、「ATACカンファレンス2010」開催期間中の12月11日(土)、12月12日(日)の2日間、各界の第一線で活躍する講師によるセミナーを全て無料で聴講いただけます。
予定しているセミナー(一部)は、以下の通りです。
【12月11日(土)開催予定】
■学問の融合から生まれる新たなバリアフリー社会へのヒント
〜数理科学から交通渋滞などの社会現象を解析する〜
<講師:西成 活裕 氏/東京大学先端科学技術研究センター>
社会には様々な流れがあり、そして流れには渋滞という問題が普遍的につきまとう。例えば車の渋滞、人の混雑、製造現場での在庫の無駄、そして生体タンパク質の不調による病気など、すべては流れにおける渋滞という数理科学的な枠組みで捉えることができる。こうした分野横断的な体系をまとめた渋滞学や無駄学を紹介し、モビリティという観点から高齢者や障害者に対する望ましい社会の姿について考察する。
■ロボットが生み出す未来 〜一緒に生活を楽しむロボットの開発〜
<講師:高橋 智隆 氏/ロボットクリエイター>
近い将来、人とコミュニケーションするヒューマノイドロボットが身の回りの家電製品を操作し、部屋全体がロボットとして働くようになります。その時、ロボットにはどのような機能やデザインが必要なのでしょうか。そしてそんなロボットが一家に一台活躍する時代は、どのような過程を経ていつ頃実現するのかを論じてみたいと思います。
■最先端の遺伝子研究は障害をどのように変えるのか?
〜エピゲノムを知っていますか?〜
<講師:久保田 健夫 氏/山梨大学 大学院医学工学総合研究部>
遺伝子はそのすべてが発現しているのではなく、必要なものが選ばれ不要なものは抑制されている。このような遺伝子のON/OFFをゲノム上で決めているのがDNAやヒストン蛋白質の修飾に基づくエピゲノムである。エピゲノムの先天的な異常が発達障害の発症原因となることが知られていたが、最近、後天的にも環境の影響をうけて胎生期や出生後にエピゲノム変化が生じ、種々の疾患の発症に関係していることが示唆され始めた。本講演では、発達障害の発症と環境要因によるエピゲノム変化の関係について、仮説も交えて概説する。
■障害に対する新しい視点に気づく 〜車椅子で診療する医師から見た障害〜
<講師:熊谷 晋一郎 氏/東京大学先端科学技術研究センター>
健常な身体のイメージに近づけることを目指すリハビリには限界があり、周囲のモノや人との手探りの交渉の中から事後的に立ち上がってくる動きのイメージに身をゆだねていく構えが重要だ。そして、常に不確実性に開かれたそんな交渉の中にこそ、不安や痛みとともに、自由が宿る。そのことを踏まえたとき、従来の自立という概念や、自己決定の倫理が必ずしも自由をもたらすものではなく、不確実性によって引き起こされる「自由」や「痛み」こそが、当事者と支援者の連帯の方向性を指し示すものとして浮かび上がる。
【12月12日(日)開催予定】
■電子書籍の登場が変える読書体験
<講師:新名 新 氏 /角川書店 常務取締役>
電子書籍は、作者、読者、そして間をつなぐ出版社それぞれにとっての、様々なハードルを下げることができます。障害のある人も作品を発表しやすくなるでしょう。外出できない人も本が買えるようになり、弱視の人のための大きな文字の本も小ロットで提供できます。かつて、紙の本が発明されたことで、文字を読める人が一気に増えました。電子書籍は同じような可能性を秘めているのです。
■クラウド時代の先にあるもの 〜変貌するパソコン・携帯電話〜
<講師:小関 貴志 氏/株式会社セールスフォース・ドットコム コーポレートセールス本部 シニアディレクター>
セールスフォース・ドットコムは、企業の価値をビジネスの成功だけで計るのではなく、ビジネスを展開する地域社会はもちろん、世界に貢献していくことにこそ真の価値があると考えます。北海道のNPO法人「札幌チャレンジド」の活動に賛同し、チャレンジド(障害をもつ人)を養成し、2008年秋から一部の業務を委託。「単純作業ではない、やりがいのある仕事」と評価を得ています。
■空気の鞄 〜芸術・デザイン・コミュニケーション〜
<講師:神原 秀夫 氏/BARAKAN DESIGN>
<講師:鈴木 康広 氏/アーティスト>
<講師:秋田 麻早子 氏/東京大学>
鈴木さんは「空気の鞄」「ファスナーの船」「瞬きの葉」などの作品を残す現代アーティスト( http://www.mabataki.com/ )、神原さんは「かどけし」、デザイン携帯電話「PLY」を手がけたデザイナー(BARAKAN DESIGN http:www.barakan.jp/ )、秋田さんは「掘れ掘れ読本」というユニークな著書をもつ美術史家で、美術はセンスではなく訓練だと語ります。この3人の楽しい対談が新しいコミュニケーションの方向性を示してくれます。
※講演内容は一部変更になることがあります。予めご了承ください。
【参加費】
無料
※お申し込みは当日会場にてお願い致します
※事前に定員に達した場合には会場にお入りいただけない場合がございますのでご了承ください
※「ATACカンファレンス2010」は有料です。
【場所】
国立京都国際会館(〒606-0001 京都市左京区宝ヶ池)
http://www.icckyoto.or.jp/jp/index.html
【主催】
ATAC、特定非営利活動法人 e-AT利用促進協会
【参加申し込みについて】
「ATACカンファレンス2010」は、12月10〜12日の3日間有料で開催されます。
クー・デ・テックはATACカンファレンスの中の一般公開プログラムとして12月11〜12日の2日間開催されます(クーデテックのみの参加は無料です。事前登録の必要はありません。直接会場にお越しください)。
なお、「ATACカンファレンス」の参加者は、クー・デ・テックにはそのまま参加できます。
【ご参考】
ATACカンファレンス: http://www.e-at.org/atac/
特定非営利活動法人e-AT利用促進協会: http://www.e-at.org/app-def/S-101/service/index.php
【本件に関するお問い合わせ先】
◆ATAC(エイタック) カンファレンス事務局
〒103-0013 中央区日本橋人形町2-21-1-601
特定非営利活動法人 e-AT利用促進協会内
TEL : 03-6661-6439
FAX : 050-3488-4964
E-mail: atac2010@e-at.org
URL : http://www.e-at.org/atac