メディアラボ第21期展示 「ぴったりファクトリ」 2019年5月16日(木)〜9月1日(日)公開
[19/04/19]
提供元:@Press
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日本科学未来館(略称:未来館、館長:毛利 衛)は、2019年5月16日(木)〜9月1日(日)の期間、メディアラボ第21期展示「ぴったりファクトリ」を公開します。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/182322/LL_img_182322_1.jpg
メインビジュアル
本展では、モノが人に「ぴったり」合うものづくりに焦点を当てます。私たちは大量生産されたモノを日々利用します。画一的に作られたモノは、使い勝手が悪かったり、趣味に合わなかったりすることもあるでしょう。そんな中、近年は3Dプリンタやレーザーカッターなどの機器とコンピュータをつなぎ、個別のデジタルデータに基づいて一点ずつモノを作る「デジタルファブリケーション」が普及しつつあります。この技術を使えば、例えば、車いすの人が座ったまま片手で使えるフライ返しなど、一人ひとりの身体や状況にぴったり合うものを作れるようになります。
さらには、見た目や触り心地など、個人が持つ好みの感覚を数値化する取り組みも行われており、将来のものづくりに反映されれば、私たちに高い満足度をもたらすことが期待されています。
展示では、「ぴったり」をつくるための「デジタルファブリケーション」や、「ぴったり」をさぐるため個人の感性を測る「感性定量化技術」という二つの研究開発の成果を紹介します。これらの技術が融合することで、一人ひとりに「ぴったり」なものづくりが当たり前になるクリエイティブな未来を想像してください。
■開催概要
名称 :メディアラボ第21期展示 「ぴったりファクトリ」
会期 :2019年5月16日(木)〜9月1日(日)
時間 :午前10時〜午後5時(入館券の購入は閉館時間の30分前まで)
場所 :日本科学未来館 3階 常設展「メディアラボ」
入館料:大人620円、18歳以下210円
休館日:毎週火曜日(ただし、7/23・30、8/6・13・20・27は開館)
出展者:国立研究開発法人科学技術振興機構
センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム
「感性とデジタル製造を直結し、
生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点」
田中 浩也氏(慶應義塾大学 教授)
長田 典子氏(関西学院大学 教授)
主催 :日本科学未来館
■展示概要
展示は「ぴったり」をつくる、「ぴったり」をさぐる、あなたの「ぴったり」を教えてください、の三つのゾーンで構成されています。研究者による実験に参加できるコーナーもあります。
ゾーン1. 「ぴったり」をつくる
医療や福祉の現場では、障がいのある人や患者の動作を補助するために自助具を用いますが、画一的に作られたものでは不十分な場面も多く、一人ひとりの体の状態に合った道具が求められています。ゾーン1では、誰もが暮らしを便利で楽しくするモノづくりができる開かれた工房「ファブラボ品川」で、作業療法士や当事者が3Dプリンタを活用して共につくった道具を展示します。そのほか、複数の機能を兼ね備えた最先端の3Dプリンタの「FABRICATOR」や長時間利用しても肌がかぶれにくい新素材「FABRIAL」など、デジタルでのものづくりの今をご覧いただきます。
ゾーン2. 「ぴったり」をさぐる
あらゆる人の感性をデータとして収集、数値化して一定の指標をつくることにより、多義語で表現されやすい感覚や印象を一般化する「感性のものさし」の研究について紹介します。このゾーンでは、ものの印象を評価する実験と、触覚をデータ化する「触感定量化」実験へ参加できます。また「感性のものさし」を組み込んだ「感性AIエンジン」をファッションの分野に応用したアプリ「COUTURE」を紹介します。感性を客観的に数値化することで、一人ひとりの感性に「ぴったり」のモノが作れる未来はそう遠くはないでしょう。
ゾーン3. あなたの「ぴったり」を教えてください
来館者に「ぴったり」に関する二つの質問に答えてもらいます。集まったご意見やアイディアは研究者へ届けられ今後の研究に役立てられます。
■メディアラボについて
日本科学未来館 常設展「メディアラボ」は、定期的に展示更新を行いながら、先端情報技術による表現の可能性を紹介し、新しい世界観の提示を行っていくスペースです。
■出展者プロフィール
田中 浩也氏(慶應義塾大学 環境情報学部 教授)
1975年、北海道札幌市生まれ デザインエンジニア/ソーシャルエンジニア。専門分野は、デジタルファブリケーション、3D設計/生産/製造システム、創造性の科学と文化およびその支援。モットーは「技術と社会の両面から研究すること」。
京都大学総合人間学部、同人間環境学研究科にて建築CADを研究し、建築事務所の現場にも参加した後、東京大学工学系研究科博士課程にて、画像による広域の3Dスキャンシステムを研究開発。社会基盤工学の分野にて博士(工学)を取得。2005年に慶應義塾大学環境情報学部(SFC)に専任講師として着任、2008年より同准教授。2016年より同教授。
長田 典子氏(関西学院大学 理工学部 教授)
1983年、京都大学理学部数学系卒。同年三菱電機株式会社入社。産業システム研究所において、色彩情報処理、感性情報処理の計測システムへの応用に関する研究に従事。1996年大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了。2003年より関西学院大学理工学部情報科学科助教授、2007年教授。2009年米国パデュー大学客員研究員。2013年感性価値創造研究センター長。2015年科学技術振興機構 センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム「感性とデジタル製造を直結し、生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点」サテライトリーダー。博士(工学)。専門は感性工学、メディア工学、機械学習等。
【一般からのお問い合わせ先】
日本科学未来館
〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6
TEL: 03-3570-9151
FAX: 03-3570-9150
URL: https://www.miraikan.jst.go.jp/
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/182322/LL_img_182322_1.jpg
メインビジュアル
本展では、モノが人に「ぴったり」合うものづくりに焦点を当てます。私たちは大量生産されたモノを日々利用します。画一的に作られたモノは、使い勝手が悪かったり、趣味に合わなかったりすることもあるでしょう。そんな中、近年は3Dプリンタやレーザーカッターなどの機器とコンピュータをつなぎ、個別のデジタルデータに基づいて一点ずつモノを作る「デジタルファブリケーション」が普及しつつあります。この技術を使えば、例えば、車いすの人が座ったまま片手で使えるフライ返しなど、一人ひとりの身体や状況にぴったり合うものを作れるようになります。
さらには、見た目や触り心地など、個人が持つ好みの感覚を数値化する取り組みも行われており、将来のものづくりに反映されれば、私たちに高い満足度をもたらすことが期待されています。
展示では、「ぴったり」をつくるための「デジタルファブリケーション」や、「ぴったり」をさぐるため個人の感性を測る「感性定量化技術」という二つの研究開発の成果を紹介します。これらの技術が融合することで、一人ひとりに「ぴったり」なものづくりが当たり前になるクリエイティブな未来を想像してください。
■開催概要
名称 :メディアラボ第21期展示 「ぴったりファクトリ」
会期 :2019年5月16日(木)〜9月1日(日)
時間 :午前10時〜午後5時(入館券の購入は閉館時間の30分前まで)
場所 :日本科学未来館 3階 常設展「メディアラボ」
入館料:大人620円、18歳以下210円
休館日:毎週火曜日(ただし、7/23・30、8/6・13・20・27は開館)
出展者:国立研究開発法人科学技術振興機構
センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム
「感性とデジタル製造を直結し、
生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点」
田中 浩也氏(慶應義塾大学 教授)
長田 典子氏(関西学院大学 教授)
主催 :日本科学未来館
■展示概要
展示は「ぴったり」をつくる、「ぴったり」をさぐる、あなたの「ぴったり」を教えてください、の三つのゾーンで構成されています。研究者による実験に参加できるコーナーもあります。
ゾーン1. 「ぴったり」をつくる
医療や福祉の現場では、障がいのある人や患者の動作を補助するために自助具を用いますが、画一的に作られたものでは不十分な場面も多く、一人ひとりの体の状態に合った道具が求められています。ゾーン1では、誰もが暮らしを便利で楽しくするモノづくりができる開かれた工房「ファブラボ品川」で、作業療法士や当事者が3Dプリンタを活用して共につくった道具を展示します。そのほか、複数の機能を兼ね備えた最先端の3Dプリンタの「FABRICATOR」や長時間利用しても肌がかぶれにくい新素材「FABRIAL」など、デジタルでのものづくりの今をご覧いただきます。
ゾーン2. 「ぴったり」をさぐる
あらゆる人の感性をデータとして収集、数値化して一定の指標をつくることにより、多義語で表現されやすい感覚や印象を一般化する「感性のものさし」の研究について紹介します。このゾーンでは、ものの印象を評価する実験と、触覚をデータ化する「触感定量化」実験へ参加できます。また「感性のものさし」を組み込んだ「感性AIエンジン」をファッションの分野に応用したアプリ「COUTURE」を紹介します。感性を客観的に数値化することで、一人ひとりの感性に「ぴったり」のモノが作れる未来はそう遠くはないでしょう。
ゾーン3. あなたの「ぴったり」を教えてください
来館者に「ぴったり」に関する二つの質問に答えてもらいます。集まったご意見やアイディアは研究者へ届けられ今後の研究に役立てられます。
■メディアラボについて
日本科学未来館 常設展「メディアラボ」は、定期的に展示更新を行いながら、先端情報技術による表現の可能性を紹介し、新しい世界観の提示を行っていくスペースです。
■出展者プロフィール
田中 浩也氏(慶應義塾大学 環境情報学部 教授)
1975年、北海道札幌市生まれ デザインエンジニア/ソーシャルエンジニア。専門分野は、デジタルファブリケーション、3D設計/生産/製造システム、創造性の科学と文化およびその支援。モットーは「技術と社会の両面から研究すること」。
京都大学総合人間学部、同人間環境学研究科にて建築CADを研究し、建築事務所の現場にも参加した後、東京大学工学系研究科博士課程にて、画像による広域の3Dスキャンシステムを研究開発。社会基盤工学の分野にて博士(工学)を取得。2005年に慶應義塾大学環境情報学部(SFC)に専任講師として着任、2008年より同准教授。2016年より同教授。
長田 典子氏(関西学院大学 理工学部 教授)
1983年、京都大学理学部数学系卒。同年三菱電機株式会社入社。産業システム研究所において、色彩情報処理、感性情報処理の計測システムへの応用に関する研究に従事。1996年大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了。2003年より関西学院大学理工学部情報科学科助教授、2007年教授。2009年米国パデュー大学客員研究員。2013年感性価値創造研究センター長。2015年科学技術振興機構 センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム「感性とデジタル製造を直結し、生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点」サテライトリーダー。博士(工学)。専門は感性工学、メディア工学、機械学習等。
【一般からのお問い合わせ先】
日本科学未来館
〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6
TEL: 03-3570-9151
FAX: 03-3570-9150
URL: https://www.miraikan.jst.go.jp/