自動車のカラーデザインコンテスト「オートカラーアウォード2011」 各賞受賞車について
[10/12/16]
提供元:@Press
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財団法人 日本ファッション協会 流行色情報センター(JAFCA、所在地:東京都中央区、理事長:馬場 彰)では、自動車の色彩が持つ情感の豊かさを積極的に訴えかけてゆく中で、さらに文化的な深みを持った、優れた製品が社会に普及することを目指し、優れた自動車のカラーデザインを顕彰する制度「オートカラーアウォード」を1999年より実施しております。
この度12月15日に文化女子大学(東京渋谷区)にて「オートカラーアウォード2011」の最終審査会が行われ、各賞が決定いたしましたので、お知らせいたします。
1.グランプリ(総合的に最も優れたカラーデザインに贈られる)
●HONDA「CR-Z(シーアールズィー)」ホライゾンターコイズパール(ex)/ブラック×シルバー(in)
※色名のex.はエクステリア、in.はインテリア(以下同)
【メーカーのアピールポイント】
ヨーロッパの環境色でもあるブルー系からトレンドのターコイズの色域を選定。より上品でプレミアム感を感じさせる落ち着いた色調でありながら、鮮やかさや軽快感でスポーティ感覚を引き出した。インテリアはブラック×シルバーのハイコントラストで、ドアを開けた瞬間に、ピーンとはりつめたクールな未来感覚を表現している。
【審査委員長のコメント】
少し前まで自動車のカラーデザインは、もっと彩度をあげたい、もっと色を変化させたいといったテーマをもっていたと思うが、最近では自然や環境、自分が感じることといった実感をベースにしたものへと変化している。それらを踏まえグランプリに相応しい色について協議をすすめる中、審査委員の中では2つの意見がでた。ひとつは混じりけのない純粋でストレートな色、もうひとつが複雑にからみあってニュアンスのある色というものである。協議の結果、ニュアンスや品格のある色であったHONDA CR-Zがグランプリに選ばれた。
【審査委員の評価コメント】
魅力的、かつ重厚に表現されたターコイズ。精悍な形に合い、シェードも美しい。時代と環境、スポーツというコンセプトで、「青」をよく練り上げている。インテリアのブラック×シルバーの使いこなしもよい。
2.ファッションカラー賞(時代の価値観やライフスタイルを先鋭に表現した優れたカラーデザインに贈られる)
●日産「マーチ」スプリンググリーン〈PM〉(ex)/ブラック×アイボリー(in)
※PMはパールメタリックの意
【メーカーのアピールポイント】
コンセプトは「エコ、フレンドリー、ファッショナブル」。水を含んだように感じるパールの質感と、可愛らしいハイライトを組み合わせ、新芽のはじけるような楽しさと柔らかさを表現。インテリアはアイボリーとブラックトリムのファッショナブルでシンプルシックな空間。
【審査委員長のコメント】
グランプリの受賞理由にあったように、審査委員会では、複雑でニュアンスのある色と、純粋でストレートな色という2つの意見がでた。結果グランプリは複雑でニュアンスのある色としてSR-Zが選定されたが、もう一方の純粋でストレートな色ということで、マーチがファッションカラー賞に選ばれた。
【審査委員の評価コメント】
生命力エナジーを伝えるグリーンで、フレッシュだがパワフル。ストレートでわかりやすい。従来のマーチのイメージを刷新し、マーチに新しい息吹を与えている。インテリアとエクステリアとの重さを感じさせない軽快感に好感がもてる。
3.審査委員特別賞(2台で受賞)
●スズキ「スイフト」アブレイズレッドパール2(ex)/ブラック(in)
●スズキ「スイフト」スモーキーグリーンメタリック2(ex)/ブラック(in)
【メーカーのアピールポイント(レッド)】
先代スイフトの楽しさや気軽さを継承しながら、進化、深化したスイフトの魅力を伝える。「アブレイズ」の意味は「炎が燃えるような」。情熱を増しながら、冷静さや理性も身につけた、大人のような魅力を目指す。それは静かに燃える情熱のように。
【メーカーのアピールポイント(グリーン)】
スイフトの本質は好きな時に、好きな場所へ行ける自由なマインド。自然の中に身をおき、エナジーを感じる。グリーンという色域で、心を動かすような本質的な色を作りたい、そんな強い意志で開発した。ブラックインテリアとコーディネートすることでスイフトの新しい魅力を発信。
【審査委員長のコメント】
スイフトは今回2つのカラーをエントリーしたが、ニュアンスのあるグリーンと、スイフトらしい元気のいいレッドという、まったくキャラクターの違った色だった。まるでカテゴリーが違うように見えるくらいに、色によってキャラクターを変えるという、よいサンプルといえるだろう。
※その他以下の賞が選ばれました。
4.オートカラーデザイナーズセレクション(応募した自動車メーカーの代表により選ばれる賞、4部門)
【エクステリア部門賞】
●スズキ「スイフト」アブレイズレッドパール2(ex)/ブラック(in)
※本カラーデザインは、「審査委員特別賞」と同時受賞になります。
【インテリア部門賞】
●スバル「WRX STI 4DOOR A-Line」プラズマブルーシリカ(ex)/プレミアムタンインテリア(in)
【企画部門賞(YO・ZA・KURA賞)】
●日産「GT-R エゴイスト」アルティメイトオパールホワイト〈3RP〉(ex)/レッド×サクラ
※色名の〈3RP〉はマルチフレックスカラーの意
【技術部門賞】
●LEXUS「LFA」ホワイテストホワイト(ex)/レッド(in)
5.文化女子大学セレクション(2次審査会場の文化女子大学の学生が選出)
●日産「GT-R エゴイスト」アルティメイトオパールホワイト〈3RP〉(ex)/レッド×サクラ(in)
※色名の〈3RP〉はマルチフレックスカラーの意
※本カラーデザインは、「オートカラーデザイナーズセレクション〈企画部門賞〉」と同時受賞になります。
■参考・オートカラーアウォードについて
主催 : 財団法人 日本ファッション協会 流行色情報センター(JAFCA、理事長:馬場 彰/株式会社オンワードホールディングス名誉顧問)
後援(50音順): 日本商工会議所、東京商工会議所 社団法人日本インダストリアルデザイナー協会、社団法人日本インテリアファブリックス協会、財団法人日本産業デザイン振興会、社団法人日本自動車工業会、日本自動車輸入組合、日本テキスタイルデザイン協会、社団法人日本塗料工業会
協力 : 文化女子大学、文化服装学院
WEBサイト : http://www.jafca.org/seminar/autocolor/
<応募対象車種>
●2010年1月1日〜2010年12月末日までに、一般消費者に対し、購入できる旨を発表した乗用車
●日本国内市場向けに生産、販売、輸入されたカラーデザインである乗用車
<各賞決定までのスケジュール>
2010年8月31〜10月15日 エントリー募集(25のカラーデザインがエントリー)
11月17日(水) 第1次審査(塗板とイメージ画像を用いたプレゼンテーション)→15のカラーデザインが入選
12月15日(水) 第2次審査・発表・表彰式(午前、実車審査のあと即日発表)
<審査委員会>
●グランプリ・ファッションカラー審査委員 7名で構成
委員長:有元 正存(ありもと まさつぐ)/自動車デザイン評論家
●オートカラーデザイナーズセレクション審査委員
自動車メーカーのカラーデザイナーで構成
この度12月15日に文化女子大学(東京渋谷区)にて「オートカラーアウォード2011」の最終審査会が行われ、各賞が決定いたしましたので、お知らせいたします。
1.グランプリ(総合的に最も優れたカラーデザインに贈られる)
●HONDA「CR-Z(シーアールズィー)」ホライゾンターコイズパール(ex)/ブラック×シルバー(in)
※色名のex.はエクステリア、in.はインテリア(以下同)
【メーカーのアピールポイント】
ヨーロッパの環境色でもあるブルー系からトレンドのターコイズの色域を選定。より上品でプレミアム感を感じさせる落ち着いた色調でありながら、鮮やかさや軽快感でスポーティ感覚を引き出した。インテリアはブラック×シルバーのハイコントラストで、ドアを開けた瞬間に、ピーンとはりつめたクールな未来感覚を表現している。
【審査委員長のコメント】
少し前まで自動車のカラーデザインは、もっと彩度をあげたい、もっと色を変化させたいといったテーマをもっていたと思うが、最近では自然や環境、自分が感じることといった実感をベースにしたものへと変化している。それらを踏まえグランプリに相応しい色について協議をすすめる中、審査委員の中では2つの意見がでた。ひとつは混じりけのない純粋でストレートな色、もうひとつが複雑にからみあってニュアンスのある色というものである。協議の結果、ニュアンスや品格のある色であったHONDA CR-Zがグランプリに選ばれた。
【審査委員の評価コメント】
魅力的、かつ重厚に表現されたターコイズ。精悍な形に合い、シェードも美しい。時代と環境、スポーツというコンセプトで、「青」をよく練り上げている。インテリアのブラック×シルバーの使いこなしもよい。
2.ファッションカラー賞(時代の価値観やライフスタイルを先鋭に表現した優れたカラーデザインに贈られる)
●日産「マーチ」スプリンググリーン〈PM〉(ex)/ブラック×アイボリー(in)
※PMはパールメタリックの意
【メーカーのアピールポイント】
コンセプトは「エコ、フレンドリー、ファッショナブル」。水を含んだように感じるパールの質感と、可愛らしいハイライトを組み合わせ、新芽のはじけるような楽しさと柔らかさを表現。インテリアはアイボリーとブラックトリムのファッショナブルでシンプルシックな空間。
【審査委員長のコメント】
グランプリの受賞理由にあったように、審査委員会では、複雑でニュアンスのある色と、純粋でストレートな色という2つの意見がでた。結果グランプリは複雑でニュアンスのある色としてSR-Zが選定されたが、もう一方の純粋でストレートな色ということで、マーチがファッションカラー賞に選ばれた。
【審査委員の評価コメント】
生命力エナジーを伝えるグリーンで、フレッシュだがパワフル。ストレートでわかりやすい。従来のマーチのイメージを刷新し、マーチに新しい息吹を与えている。インテリアとエクステリアとの重さを感じさせない軽快感に好感がもてる。
3.審査委員特別賞(2台で受賞)
●スズキ「スイフト」アブレイズレッドパール2(ex)/ブラック(in)
●スズキ「スイフト」スモーキーグリーンメタリック2(ex)/ブラック(in)
【メーカーのアピールポイント(レッド)】
先代スイフトの楽しさや気軽さを継承しながら、進化、深化したスイフトの魅力を伝える。「アブレイズ」の意味は「炎が燃えるような」。情熱を増しながら、冷静さや理性も身につけた、大人のような魅力を目指す。それは静かに燃える情熱のように。
【メーカーのアピールポイント(グリーン)】
スイフトの本質は好きな時に、好きな場所へ行ける自由なマインド。自然の中に身をおき、エナジーを感じる。グリーンという色域で、心を動かすような本質的な色を作りたい、そんな強い意志で開発した。ブラックインテリアとコーディネートすることでスイフトの新しい魅力を発信。
【審査委員長のコメント】
スイフトは今回2つのカラーをエントリーしたが、ニュアンスのあるグリーンと、スイフトらしい元気のいいレッドという、まったくキャラクターの違った色だった。まるでカテゴリーが違うように見えるくらいに、色によってキャラクターを変えるという、よいサンプルといえるだろう。
※その他以下の賞が選ばれました。
4.オートカラーデザイナーズセレクション(応募した自動車メーカーの代表により選ばれる賞、4部門)
【エクステリア部門賞】
●スズキ「スイフト」アブレイズレッドパール2(ex)/ブラック(in)
※本カラーデザインは、「審査委員特別賞」と同時受賞になります。
【インテリア部門賞】
●スバル「WRX STI 4DOOR A-Line」プラズマブルーシリカ(ex)/プレミアムタンインテリア(in)
【企画部門賞(YO・ZA・KURA賞)】
●日産「GT-R エゴイスト」アルティメイトオパールホワイト〈3RP〉(ex)/レッド×サクラ
※色名の〈3RP〉はマルチフレックスカラーの意
【技術部門賞】
●LEXUS「LFA」ホワイテストホワイト(ex)/レッド(in)
5.文化女子大学セレクション(2次審査会場の文化女子大学の学生が選出)
●日産「GT-R エゴイスト」アルティメイトオパールホワイト〈3RP〉(ex)/レッド×サクラ(in)
※色名の〈3RP〉はマルチフレックスカラーの意
※本カラーデザインは、「オートカラーデザイナーズセレクション〈企画部門賞〉」と同時受賞になります。
■参考・オートカラーアウォードについて
主催 : 財団法人 日本ファッション協会 流行色情報センター(JAFCA、理事長:馬場 彰/株式会社オンワードホールディングス名誉顧問)
後援(50音順): 日本商工会議所、東京商工会議所 社団法人日本インダストリアルデザイナー協会、社団法人日本インテリアファブリックス協会、財団法人日本産業デザイン振興会、社団法人日本自動車工業会、日本自動車輸入組合、日本テキスタイルデザイン協会、社団法人日本塗料工業会
協力 : 文化女子大学、文化服装学院
WEBサイト : http://www.jafca.org/seminar/autocolor/
<応募対象車種>
●2010年1月1日〜2010年12月末日までに、一般消費者に対し、購入できる旨を発表した乗用車
●日本国内市場向けに生産、販売、輸入されたカラーデザインである乗用車
<各賞決定までのスケジュール>
2010年8月31〜10月15日 エントリー募集(25のカラーデザインがエントリー)
11月17日(水) 第1次審査(塗板とイメージ画像を用いたプレゼンテーション)→15のカラーデザインが入選
12月15日(水) 第2次審査・発表・表彰式(午前、実車審査のあと即日発表)
<審査委員会>
●グランプリ・ファッションカラー審査委員 7名で構成
委員長:有元 正存(ありもと まさつぐ)/自動車デザイン評論家
●オートカラーデザイナーズセレクション審査委員
自動車メーカーのカラーデザイナーで構成