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チップス&メディア社、UHD(8K、60FPS)向けに最適化されたHEVC/H.264統合ビデオコーデックIPを発売

韓国のソウルに本社を置くビデオIPのリーディング・カンパニーであるチップス&メディア株式会社(以下、チップス&メディア社)は、デュアルコアベースでHEVCとH.264を統合した新しいコーデックIPであるWAVE541Cを発表しました。

UHD(8K、60FPS)解像度をターゲットにしたWAVE541Cは、HEVCとH.264の両方をリアルタイムでエンコードおよびデコードするための最適な設計とアーキテクチャを採用しています。HEVCとH.264コーデックの共通ブロックを共有することにより、アーキテクチャは合理化され、その結果、最小のロジックとメモリによりSoCの小型化を実現できます。従って、WAVE541Cを実装したSoCは、非常に低い消費電力で高性能コーデックを必要とするアプリケーションに最適です。

高いフレームレートとビット深度でUHDをサポートするための課題は、メモリバス帯域幅を低減し、同時にビットレートを効果的に制御することによりストレージコストを節約することです。WAVE541Cでは、これらの課題に対処するために、フレームバッファ圧縮技術や特殊なビットレート制御アルゴリズムなどの機能が統合され、独自のロスレス・フレームバッファ圧縮技術により、データアクセスパターンを向上させながら、メモリバス帯域幅を平均で50%削減します。

また、WAVE541Cに実装されたビットレート制御は、いくつかのインテリジェントな方法でデータを保存します。同時に、実装されているROI(Region Of Interest)制御により、より高品質のエンコードを可能にしています。また、シーンの背景を検出することにより、フォアグラウンドの移動オブジェクトにより多くのビット数を割り当てることにより、データ量を削減しながら同時に品質を向上させます。さらに、低照度環境下でのビデオエンコーディングでは必然的にノイズが発生し、通常よりも余分なビットレートを消費しますが、内臓の3DNRにより、これらのノイズを効果的に除去し、余分に消費されるビットレートを削減します。
この3DNRはWAVE541Cのビデオエンコーダの機能ブロックを再利用しているため、3DNRによるメモリバス帯域幅の増加がありません。

将来の市場ニーズに対応するために、WAVE541Cはスケーラブルなアーキテクチャを採用しており、クワッドコアに拡張することにより、より高いフレームレート(120fps)を実現したり、逆に同じフレームレート(60fps)で消費電力を50%削減することが可能です。


■チップス&メディア社について
チップス&メディア社は、ビデオハードウェアIPのリーディングカンパニーです。ディープラーニングによるコンピュータビジョン、コンピュテーショナルフォトグラフィ、画像信号処理などの広範なビデオ技術を提供し、ビデオIPプロバイダーとしての地位を確立しています。

チップス&メディア社のIPは、低消費電力、高性能、小型、高信頼性などで高い市場評価を受けており、80社以上がライセンスを受けています。その範囲は、次のように従来のコーデックからコンピュータビジョンに至るまで広範囲にわたります。

[ビデオコーデックIP]
120 FPSでUHD(4K/8K)までの解像度を持つHEVC、VP9、AV1、AVS2
その他のレガシー・ビデオコーデックIP

[ISP/コンピュテーショナルフォトグラフィ]
低照度環境に最適化されたISPパイプライン、マルチエクスポージャHDR、3DNR、レンズ歪み補正IP

[コンピュータビジョン]
ディープラーニングによるオブジェクト検出IP

詳細については、同社のWebサイト http://www.chipsnmedia.com をご覧ください。
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