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「2010年度1級建築士設計製図試験合格発表」から次年度対策を分析!

建築士と宅建の資格学校「日建学院」(運営:株式会社建築資料研究社、本社:東京都豊島区、代表取締役社長:馬場 栄一)では、先日発表された「2010年度1級建築士設計製図試験合格者」の半数が日建学院受講生であったことを受け、受講生答案からみる、合否を分けたポイントと次年度対策を分析いたしました。


■合否のポイントは、公開・非公開部門のゾーニング、美術館の設備計画、要点記述
2010年度の1級建築士設計製図試験は、一定の自由度も許容するなかで、美術館としての基本的な建築計画、構造計画、設備計画の良し悪し及び記述答案の内容・整合性、図面の完成度の高さが問われる試験であったといえます。なかでも「公開・非公開部門のゾーニング計画」と「美術館としての設備計画」、そしてその根拠を示す「要点記述」の差が合否を分けたといっても過言ではありません。

試験元より発表された採点基準と、日建学院独自の分析結果から、ランクI・II・III・IV評価の分かれ目はどこにあったのか、もう少し細かく分析いたしました。

さらに細かい詳細分析、および平成23年度対策については日建学院ホームページをご覧ください。
http://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/architect/test/1q/results/seizu_2010.aspx


・ランクI〜IV評価のポイント
【ランクIV】
発表された「(5)重大な不適合」に該当するほか、「展示部門が2階に計画されていない」ものも、課題の特色に著しく逸脱した計画とされたものと考えられます。


【ランクIII】
採点基準の「採点のポイント(1)空間構成」に関して設けられた「足切り基準」に該当したものと考えられ、ランクIVと同様、それ以降の採点はされず不合格となります。本課題の足切り基準は、出題者側が課題を何故「美術館」としたかを考えれば、美術館の特色である『公開部門と非公開部門のゾーニング、及び来館者、職員、搬入経路の動線分離』であることは明白であり、更に課題の特色である『屋外創作広場とアトリエの計画』と捉えることができます。具体的な項目は以下となります。

1) 公開部門と非公開部門が明確にゾーニングされていない
非公開部門のサービス動線(職員動線又は搬入経路)が、公開部門を経由する計画が著しいもの

2) 収蔵庫、展示室(常設展示室及び市民ギャラリー)への搬入経路が、計画されていないか、又は来館者の動線と著しく交差する計画
〔搬入経路〕
(1) 1階の搬入・荷解き室⇒人荷用エレベーター⇒2階収蔵庫及び展示室
(2) 1階の搬入・荷解き室⇒1階収蔵庫・人荷用エレベーター⇒展示室

3) 屋外創作広場とアトリエ、公園、遊歩道との動線が計画されていないか又は著しく難がある


【ランクI・II】
ランクIII(23.5%)とランクIV(6.9%)以外の答案図面と要点記述が、建築計画、構造計画、設備計画について評価されます。特に要点記述が「問われたテーマ」に対して、「目的・理由」、「実施・工夫したこと」を漏れなく、適切に説明できているか否かが、計画の評価そのものに大きく影響しているものと考えられます。日建学院独自の分析結果から、採点のポイントは以下となります。

1) アプローチ計画・・「アプローチは、公園又は遊歩道からでもよい」
公園の一角に建つ美術館ということから、設計の自由度を与えるための条件だったと判断できます。受験者全体の約75%は北側道路から主アプローチさせる計画でした。遊歩道又は公園からのみのアプローチを考えた場合は、高齢者用駐車スペース、公園駐車場からの動線やサービス動線をどのように適切に処理したかが、設計及び記述で問われるポイントになったと思われます。

2) 屋外創作広場の配置計画・・「アトリエ、公園及び遊歩道との動線に配慮する」
この条件や「公園の木の実や川原の石を利用してワークショップをする」などの表現から、全体の約98%の受験者が順当に南西位置に計画しました。ただし、動線に配慮して、連絡できる通路等が短く、通りよく、計画されていれば、必ずしも南西でなくとも計画は可能でした。

3) 展示部門への動線計画・・「吹抜け部分に2階展示部門のホワイエへの主動線として階段を設ける」
この条件から、利用者用階段は、眺望に配慮したホワイエに至る、展示部門専用と捉えることができます。したがって、「他部門を2階に設ける場合」は、非公開部門の管理部門の一部又は収蔵庫などを2階に設け、2階の公開部門は展示部門のみの計画とするのが最良です。共用部門の研修室等を2階に設けるならば、ホワイエから直接ではなく、EVホールを介してアクセスさせるのが適切と考えられます。しかし、本試験の採点においては、ホワイエから他部門(研修室等)へアクセスする答案が多数を占めたことから、その部分は厳格に問われなかったものと思われます。

4) 搬入経路と動線計画・・「公開部門と非公開部門とを適切にゾーニングし、来館者動線、職員動線及び搬入経路が交差しないような計画」
この条件から、来館者、職員、搬入経路のそれぞれの動線が交差しない計画と捉えることができます。来館者と職員・搬入経路との動線分離は、当然のことですが、職員動線と搬入動線の完全な分離は、管理用の階段・EVを共用するため多少無理があります。分析でも荷解き室から収蔵庫までの交差が6割程度、市民ギャラリーまでの交差では8割程度です。したがって、採点上は、1階の搬入荷解き室からでの搬入経路が職員動線と分離されているなどの配慮があれば、問題なかったと判断できます。また、市民ギャラリーへの搬入経路も2室個別でなく、1室だけでも影響はなかったものと考えられます。

5) 構造計画・・「RC造、SRC造又はこれらの併用とし、梁についてはS造としてもよい」
構造上の安全はもとより「・・・経済性にも配慮」との指定や、無柱空間とする大空間居室が2階に設置指定されたことから、受験者の90%以上が採用したRC造(一部S造)又はRC造(一部PC造)が安全性、経済性からも適切であったと考えられます。総SRC造とした場合は、記述による“採用の理由説明”が評価のポイントとなります。

6) 設備スペース・・「美術館に配慮した設備計画」
美術館の空調方式では、「収蔵庫」・「展示室」・「エントランスホール」等には、単一ダクト方式が用いられ、研修室には、空冷ヒートポンプマルチ等が多く用いられています。単一ダクト方式では、恒温恒湿空調において最も制御性に優れ、省エネ、省スペース、クリーンな熱源機器として空冷ヒートポンプチラーによるものが最適であると考えられます。その他、冷凍機とボイラーによる場合もありますが、大きな設備スペースが必要となり、それが建築計画や図面表現にも大きく影響したと考えられます。収蔵庫の建築的な手法や展示室の照明計画について記述説明が求められたことは、美術館の特色上、また環境配慮の観点から順当な出題であったと思われます。


日建学院では、建築士を初め、宅建やファイナンシャル・プランナーなど、多岐にわたる講座を用意し、今後も受講者の“夢の実現を応援”してまいります。


【会社概要】
社名      : 株式会社建築資料研究社
所在地     : 東京都豊島区池袋2-50-1
創立      : 1969年8月(昭和44年)
設立      : 2009年(平成21年)10月
代表者     : 代表取締役社長 馬場 栄一
従業員数    : 1,300名
支店数(営業所数): 62支店(営業所)
URL       : http://www.ksknet.co.jp/nikken/
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