機密データの利活用を促進するクラウド型匿名加工サービスを提供開始
[19/09/24]
提供元:@Press
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NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、機密データの安心安全な利活用に必要となるデータの匿名加工サービスを2019年9月24日より提供開始します。なお、匿名加工サービスはNTTテクノクロス株式会社が提供する「匿名加工情報作成ソフトウェア※1」を活用しています。
NTT Comは、データによる企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に必要なすべての機能をワンストップで提供する「Smart Data Platform」を中核として、データ利活用ビジネスを推進しています。
本サービスは、「Smart Data Platform」を構成する機能の一つです。詳しくは、下記ウェブサイトをご参照ください。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/194245/img_194245_2.png
https://www.ntt.com/business/sdpf/
1.背景
2017年5月の改正個人情報保護法全面施行に伴い、企業は個人情報を匿名加工情報※2に加工し一定の義務※3を守ることで、より積極的にデータを利活用することが可能になりました。これにより、新たなサービスやイノベーションが生み出され、より良い社会への貢献が期待されています※4。
一方では多くの企業において、複数のクラウドを利用してITシステムを運用するハイブリッド・マルチクラウドの導入が進むことで、クラウドサービスの連携が複雑化し、情報漏洩などのリスクが高まることが懸念されます。特に、顧客データをはじめとする機密データをパブリッククラウドで管理することを不安に感じるお客さまも多く、安心安全なデータ利活用サービスが求められています。
2.概要、特長
匿名加工サービスは、「Smart Data Platform」におけるデータセキュリティ機能です。高信頼な設備・運用基準で提供する企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」上にお客さまの機密データを蓄積し、適切に匿名加工情報に加工できる機能を月額料金モデルで提供します。
(1)ハイブリッドクラウドでの安全なデータ利活用を実現
お客さまは、「Enterprise Cloud」上に機密データを蓄積し、「Smart Data
Platform」のインターコネクト機能を組み合わせることで、Microsoft Azureや
Google Cloud Platform(TM)などのパブリッククラウドとセキュアにデータ流通
させることが可能です。これによりお客さまは、パブリッククラウドの先進的な 機械学習機能などを活用し、安全にデータ分析を行うことができます。
(2)NTT研究所独自のPk-匿名化を含む豊富な加工技法を利用可能
匿名加工サービスには、NTT研究所独自のPk-匿名化※5を含む35種類の加工技法
※6を実装しています。お客さまは、データの利用目的に応じて最適な加工技法を
選択可能な上、プログラミングなどの専門処理を行うことなく簡単にデータを加工
することができます。加えて、加工後データの個人属性などが匿名化されたレベル
を示す匿名性や、加工前データと比較した情報量損失レベルなどを示す有用性を
相対的に評価し、可視化することができます※7。これにより匿名加工状況を確認し
ながら、柔軟に加工技法を選択することが可能となり、最適な匿名加工情報を生成
することができます。
■ユースケース
・医療業界における活用例
患者一人ひとりの臨床データを匿名加工し、分析することで、安全なデータ利活
用が可能となり、新薬の開発や新たな治療計画などに役立てることができます。
・金融業界における活用例
クレジットカード会社において顧客の属性や購買履歴データを匿名加工し、加盟
店に提供することで、マーケティングへの活用や新サービスの開発が可能になりま
す。
利用イメージ
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/194245/img_194245_1.png
3.提供開始日
2019年9月24日(火)
4.提供機能、料金
当社ウェブサイト(https://ecl.ntt.com/pricing/)を参照ください。
5.今後の展開
NTT Comは、お客さまのDXを実現する「DX Enabler(TM)」として、データを価値あるものとして活用するためのプラットフォーム「Smart Data Platform」の提供と、それにもとづくエコシステムの構築を通じ、社会的課題の解決に取り組んでいきます。
今後も、安心安全なデータ利活用を実現するインターコネクトやデータインテグレーションなどの機能やサービスを順次提供していく予定です。
■関連リンク
・データ利活用によるリハビリテーションプログラムのさらなる品質向上に向けた
実証実験を開始
(2019年7月30日ニュースリリース)
※1: 匿名加工情報作成ソフトウェアは、NTTセキュアプラットフォーム研究所が開発し、NTTテクノクロス株式会社が商品化したソフトウェアです。
https://www.ntt-tx.co.jp/products/anontool/
※2: 匿名加工情報とは、特定の個人を識別することができないように個人情報を加工し、当該個人情報を復元できないようにした情報です。
※3: 一定の義務とは、(1)適切な加工、(2)安全管理措置、(3)公表義務、(4)識別行為の禁止の4つです。https://www.ppc.go.jp/personalinfo/tokumeikakouInfo/
※4: 個人情報保護委員会「パーソナルデータの適正な利活用の在り方に関する動向調査」を参照しています。
https://www.ppc.go.jp/files/pdf/houkokusho_201903.pdf
※5: Pk-匿名化とは、データの一部分を確率的に書き換えるランダム化の処理と、元の状態を推定する再構築という処理により、理論的にk-匿名性(匿名化されたデータの安全性を示す指標の1つ)を満たしつつ、元のデータの統計的性質をなるべく保った有用性の高いデータを作成する技術です。
※6: 35種類の加工技法には、属性やレコードの削除や一般化、k-匿名化をはじめさまざまなメニューを実装しています。
※7: 匿名加工情報の種類に応じて、15種類の評価技法により匿名性と有用性とのバランスをグラフで確認することが可能です。お客さまは、このグラフを参考にしながら加工技法の組み合わせを変えることで、独自の加工ルールを設定していくことが可能です。
※Microsoft Azureは、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
※Google Cloud Platform(TM)は、Google LLCの登録商標または商標です。
NTT Comは、データによる企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に必要なすべての機能をワンストップで提供する「Smart Data Platform」を中核として、データ利活用ビジネスを推進しています。
本サービスは、「Smart Data Platform」を構成する機能の一つです。詳しくは、下記ウェブサイトをご参照ください。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/194245/img_194245_2.png
https://www.ntt.com/business/sdpf/
1.背景
2017年5月の改正個人情報保護法全面施行に伴い、企業は個人情報を匿名加工情報※2に加工し一定の義務※3を守ることで、より積極的にデータを利活用することが可能になりました。これにより、新たなサービスやイノベーションが生み出され、より良い社会への貢献が期待されています※4。
一方では多くの企業において、複数のクラウドを利用してITシステムを運用するハイブリッド・マルチクラウドの導入が進むことで、クラウドサービスの連携が複雑化し、情報漏洩などのリスクが高まることが懸念されます。特に、顧客データをはじめとする機密データをパブリッククラウドで管理することを不安に感じるお客さまも多く、安心安全なデータ利活用サービスが求められています。
2.概要、特長
匿名加工サービスは、「Smart Data Platform」におけるデータセキュリティ機能です。高信頼な設備・運用基準で提供する企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」上にお客さまの機密データを蓄積し、適切に匿名加工情報に加工できる機能を月額料金モデルで提供します。
(1)ハイブリッドクラウドでの安全なデータ利活用を実現
お客さまは、「Enterprise Cloud」上に機密データを蓄積し、「Smart Data
Platform」のインターコネクト機能を組み合わせることで、Microsoft Azureや
Google Cloud Platform(TM)などのパブリッククラウドとセキュアにデータ流通
させることが可能です。これによりお客さまは、パブリッククラウドの先進的な 機械学習機能などを活用し、安全にデータ分析を行うことができます。
(2)NTT研究所独自のPk-匿名化を含む豊富な加工技法を利用可能
匿名加工サービスには、NTT研究所独自のPk-匿名化※5を含む35種類の加工技法
※6を実装しています。お客さまは、データの利用目的に応じて最適な加工技法を
選択可能な上、プログラミングなどの専門処理を行うことなく簡単にデータを加工
することができます。加えて、加工後データの個人属性などが匿名化されたレベル
を示す匿名性や、加工前データと比較した情報量損失レベルなどを示す有用性を
相対的に評価し、可視化することができます※7。これにより匿名加工状況を確認し
ながら、柔軟に加工技法を選択することが可能となり、最適な匿名加工情報を生成
することができます。
■ユースケース
・医療業界における活用例
患者一人ひとりの臨床データを匿名加工し、分析することで、安全なデータ利活
用が可能となり、新薬の開発や新たな治療計画などに役立てることができます。
・金融業界における活用例
クレジットカード会社において顧客の属性や購買履歴データを匿名加工し、加盟
店に提供することで、マーケティングへの活用や新サービスの開発が可能になりま
す。
利用イメージ
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/194245/img_194245_1.png
3.提供開始日
2019年9月24日(火)
4.提供機能、料金
当社ウェブサイト(https://ecl.ntt.com/pricing/)を参照ください。
5.今後の展開
NTT Comは、お客さまのDXを実現する「DX Enabler(TM)」として、データを価値あるものとして活用するためのプラットフォーム「Smart Data Platform」の提供と、それにもとづくエコシステムの構築を通じ、社会的課題の解決に取り組んでいきます。
今後も、安心安全なデータ利活用を実現するインターコネクトやデータインテグレーションなどの機能やサービスを順次提供していく予定です。
■関連リンク
・データ利活用によるリハビリテーションプログラムのさらなる品質向上に向けた
実証実験を開始
(2019年7月30日ニュースリリース)
※1: 匿名加工情報作成ソフトウェアは、NTTセキュアプラットフォーム研究所が開発し、NTTテクノクロス株式会社が商品化したソフトウェアです。
https://www.ntt-tx.co.jp/products/anontool/
※2: 匿名加工情報とは、特定の個人を識別することができないように個人情報を加工し、当該個人情報を復元できないようにした情報です。
※3: 一定の義務とは、(1)適切な加工、(2)安全管理措置、(3)公表義務、(4)識別行為の禁止の4つです。https://www.ppc.go.jp/personalinfo/tokumeikakouInfo/
※4: 個人情報保護委員会「パーソナルデータの適正な利活用の在り方に関する動向調査」を参照しています。
https://www.ppc.go.jp/files/pdf/houkokusho_201903.pdf
※5: Pk-匿名化とは、データの一部分を確率的に書き換えるランダム化の処理と、元の状態を推定する再構築という処理により、理論的にk-匿名性(匿名化されたデータの安全性を示す指標の1つ)を満たしつつ、元のデータの統計的性質をなるべく保った有用性の高いデータを作成する技術です。
※6: 35種類の加工技法には、属性やレコードの削除や一般化、k-匿名化をはじめさまざまなメニューを実装しています。
※7: 匿名加工情報の種類に応じて、15種類の評価技法により匿名性と有用性とのバランスをグラフで確認することが可能です。お客さまは、このグラフを参考にしながら加工技法の組み合わせを変えることで、独自の加工ルールを設定していくことが可能です。
※Microsoft Azureは、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
※Google Cloud Platform(TM)は、Google LLCの登録商標または商標です。