GPS、Glonass等複数の測位システムをひとつのGNSSレシーバモジュールに集約自動車業界のニーズを満たす新製品『IT600』を発表
[11/04/25]
提供元:@Press
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高性能GNSS(全地球航法衛星システム)デバイスの製造及びソフトウェアの開発、関連分野におけるパイオニア的存在ともいえるFastrax社(ファーストラックス、所在地:フィンランド共和国、首都ヘルシンキ)は、GPS(アメリカの測位システム)、Glonass(ロシアの測位システム)、QZSS(日本の測位システム「準天頂システム」)、及びSBAS(アメリカの静止衛星型衛星航法補強システム)を一台のレシーバモジュールに集約した新製品IT600を発表しました。
なお、同製品は今後Galileo(欧州の測位システム)やCompass/Beidou2(中国の測位システム)にも対応できるように設計されています。
■『IT600』とは
〜ビルが建ち並ぶ都市部での測位性能が向上〜
この新モジュールは主に自動車業界のニーズを満たしていけるようにデザインされています。GPSとGlonassを併用することによって、従来のGPSのみでの測位と比較しておよそ2倍程度の人工衛星を捉えることができ、特にビルが建ち並ぶ都市部での初回測位時間と測位性能が向上しました。『IT600』は新たな環境への挑戦にも絶対的な信頼性と正確な測位情報の提供を可能にしました。
〜トンネル内や駐車場の中でも車両位置の割り出しが可能〜
GNSSではトンネル内や立体駐車場の中では衛星信号を受信できませんが、『IT600』の優れた推測機能が車両の位置を割り出してくれます。同製品はアナログのジャイロセンサーや走行距離計の情報を利用することもでき、将来的には3軸デジタルジャイロセンサーや自動車で使用されるCAN規格からの情報を用いてGNSS信号を受信できない状況を補完します。
■『IT600』の特長
『IT600』の特長として挙げられるのが、32種類の専用トラッキングチャンネルを用いて、GPS、Glonass、QZSS、Galileo、Compss/Beidou2の信号を同時受信でき、複数の信号を利用することも可能なだけでなく、一つの信号だけでも機能するところです。
『IT600』はSTマイクロエレクトロニクス社製の新商品ST Teseo II GNSSチップセット(STA8088EX)を使用しており、ファーストラックス社にとって同社の製品を扱うのは初めての試みでした。これにより既存の衛星システムからの切り替えを新たなマーケットやデザインを構築することなく行うことができ、複数のGNSSや優れた位置推測機能を使用することができます。
さらに『IT600』の寸法は16.2×18.8×2.3mmと、ファーストラックス社のその他のマルチプラットフォーム製品と同等のサイズに留めています。また省電力性に優れており、その消費電力は未使用のトラッキングチャンネルを切ることで標準の80mWを更に減らすことができます。
ファーストラックス社の社長兼CEOであるTaneli Tuurnala氏は「STマイクロエレトロニクス社との協力とIT1600の開発は当社の自動車業界に対する取り組みへの重要な指標となった。複数のGNSSを一つのモジュールでサポートするのは衛星通信の開発の進化を表している。本格的な推測システムは既存のお客様に加え、当社の新商品に関心を寄せている新規のお客様からの評判も高い。」と述べています。
また、STマイクロエレトロニクス社のAntonio Radaelli氏は「ファーストラックス社のワールドワイドな販売戦略は当社のGNSS技術の利用客の裾野を広げてくれる。高い技術力を持つ彼らだからこそ、当社もGNSSの分野において協力をしている」とコメントしました。
サンプルの提供は2011年9月より、また量産は同10月からを予定しています。
■ファーストラックス社について
ファーストラックス社は高機能GNSSレシーバモジュール、また開発者向けのGNSSソフトウェアや測位システムの先進的プロバイダー。同社の製品はGNSSを使用した工業製品や、電池で稼働する消費者製品にまで幅広く使用されています。長年の研究開発を土台とし、最先端のパフォーマンスと極めて少ない消費電力、また柔軟性に富んだソフトウェアと開発の応用のしやすさを併せ持ったユニークな製品を提供しています。同社はさまざまなGNSSレシーバモジュール、アンテナ付きレシーバモジュール、低価格で汎用性の高いGNSSソフトウェア、そして構築が容易で通信機能と統合された配送業務管理システムなどの製品ラインナップを持っています。またサポートサービスではGPS/GNSS製品の設計に関する専門的なアドバイスとコンサルティングを行っています。同社は1999年にフィンランドで創業し、本社を置いています。
詳細はウェブサイトにて http://www.fastraxgps.com
なお、同製品は今後Galileo(欧州の測位システム)やCompass/Beidou2(中国の測位システム)にも対応できるように設計されています。
■『IT600』とは
〜ビルが建ち並ぶ都市部での測位性能が向上〜
この新モジュールは主に自動車業界のニーズを満たしていけるようにデザインされています。GPSとGlonassを併用することによって、従来のGPSのみでの測位と比較しておよそ2倍程度の人工衛星を捉えることができ、特にビルが建ち並ぶ都市部での初回測位時間と測位性能が向上しました。『IT600』は新たな環境への挑戦にも絶対的な信頼性と正確な測位情報の提供を可能にしました。
〜トンネル内や駐車場の中でも車両位置の割り出しが可能〜
GNSSではトンネル内や立体駐車場の中では衛星信号を受信できませんが、『IT600』の優れた推測機能が車両の位置を割り出してくれます。同製品はアナログのジャイロセンサーや走行距離計の情報を利用することもでき、将来的には3軸デジタルジャイロセンサーや自動車で使用されるCAN規格からの情報を用いてGNSS信号を受信できない状況を補完します。
■『IT600』の特長
『IT600』の特長として挙げられるのが、32種類の専用トラッキングチャンネルを用いて、GPS、Glonass、QZSS、Galileo、Compss/Beidou2の信号を同時受信でき、複数の信号を利用することも可能なだけでなく、一つの信号だけでも機能するところです。
『IT600』はSTマイクロエレクトロニクス社製の新商品ST Teseo II GNSSチップセット(STA8088EX)を使用しており、ファーストラックス社にとって同社の製品を扱うのは初めての試みでした。これにより既存の衛星システムからの切り替えを新たなマーケットやデザインを構築することなく行うことができ、複数のGNSSや優れた位置推測機能を使用することができます。
さらに『IT600』の寸法は16.2×18.8×2.3mmと、ファーストラックス社のその他のマルチプラットフォーム製品と同等のサイズに留めています。また省電力性に優れており、その消費電力は未使用のトラッキングチャンネルを切ることで標準の80mWを更に減らすことができます。
ファーストラックス社の社長兼CEOであるTaneli Tuurnala氏は「STマイクロエレトロニクス社との協力とIT1600の開発は当社の自動車業界に対する取り組みへの重要な指標となった。複数のGNSSを一つのモジュールでサポートするのは衛星通信の開発の進化を表している。本格的な推測システムは既存のお客様に加え、当社の新商品に関心を寄せている新規のお客様からの評判も高い。」と述べています。
また、STマイクロエレトロニクス社のAntonio Radaelli氏は「ファーストラックス社のワールドワイドな販売戦略は当社のGNSS技術の利用客の裾野を広げてくれる。高い技術力を持つ彼らだからこそ、当社もGNSSの分野において協力をしている」とコメントしました。
サンプルの提供は2011年9月より、また量産は同10月からを予定しています。
■ファーストラックス社について
ファーストラックス社は高機能GNSSレシーバモジュール、また開発者向けのGNSSソフトウェアや測位システムの先進的プロバイダー。同社の製品はGNSSを使用した工業製品や、電池で稼働する消費者製品にまで幅広く使用されています。長年の研究開発を土台とし、最先端のパフォーマンスと極めて少ない消費電力、また柔軟性に富んだソフトウェアと開発の応用のしやすさを併せ持ったユニークな製品を提供しています。同社はさまざまなGNSSレシーバモジュール、アンテナ付きレシーバモジュール、低価格で汎用性の高いGNSSソフトウェア、そして構築が容易で通信機能と統合された配送業務管理システムなどの製品ラインナップを持っています。またサポートサービスではGPS/GNSS製品の設計に関する専門的なアドバイスとコンサルティングを行っています。同社は1999年にフィンランドで創業し、本社を置いています。
詳細はウェブサイトにて http://www.fastraxgps.com