― 東日本大震災後 新耐震構造物件への移転など新たな需要 ―東京都心高度商業地域マーケット情報(2011年5月期)『成約条件推移・市場動向』を発表!
[11/05/18]
提供元:@Press
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株式会社スペーストラスト(本社:東京都中央区銀座、代表取締役社長:平山 仁)は、都内主要繁華街である銀座、赤坂、新宿歌舞伎町、渋谷地区における2011年5月時点の『成約条件推移、市場動向』(2011年2月〜2011年4月期)を発表しました。(本件に関する詳細は弊社連絡先にお問い合わせください)
成約条件推移一覧: http://www.atpress.ne.jp/releases/20418/1_5.pdf
【成約条件推移(全般)】
今期(11年2月〜11年4月期)の成約賃料全体は、前期(10年11月〜11年1月期)とほぼ同様の成約賃料水準で推移し、大幅な変動は見られなかった。
東日本大震災の影響により、物件希望者の契約保留や来店・問い合わせも落ち込み、繁華街の店舗利用者(客)も大幅に減少した。しかし、1週間後には小規模物件希望者の来店・問い合わせや店舗利用者は回復傾向に。中でも客単価が比較的低く、個人での利用が多い新宿・渋谷地区における店舗利用者数の回復は早かったが、逆に単価が高く・企業利用が多い銀座の回復は遅かった。現在では地域・業態等によるばらつきはあるものの、物件希望者及び店舗利用者は8割程まで改善している。
震災直後に想定された賃料減額・滞納増加・解約などは比較的少なく、想定より良い水準で進捗している。その為、震災により発生した新たな空き物件が無いか問い合わせは多数あったものの、新たに紹介出来るものは殆ど出なかった。但し、放射能汚染問題や電力不足の長期化懸念等の不確定要素がまだあり、消費者心理や企業の自粛ムードの回復は読めないため、今後の動向に関する結論を下すのは時期尚早であると考える。今後の回復を確実なものにする為にも、各企業・店舗任せの対応ではなく、町会・通り会・自治体等の単位で方針・アクションプラン等を取り決める必要がある。
また、しばらく動きが見られなかった事務所物件に関しては震災の影響で新耐震構造の物件に移転を求める物件希望者も増えるなど新たな需要も生まれている。
【各地区の市場動向】
≪銀座地区≫
○出店希望に関しては、東日本大震災以前と比較し8割程度まで改善が見られ、小規模で安価な物件で出店意欲は旺盛と言える状況だが、大型物件については反響が少ない中で、大型チェーン店の出店見合わせの声が多く聞かれ、自粛ムードが完全には拭いきれていない。
○空室に関しては、東日本大震災の影響で、解約申入れが多数出てきている状況で増加傾向にある。
○需要の中心は、バー・クラブ・スナックが中心で、小規模(10坪前後)で安価(賃料15〜25万円)な物件に集中している。事務所については築浅でリーズナブルな物件に反響が見られた。
○相場に関しては、東日本大震災後も大きな変動は見受けられず、リース物件は坪2万円後半〜3万円前半、店舗物件で坪1万円後半〜2万円前半、事務所は坪1万円半ば(全て管理費込・基準階)であった。
≪赤坂地区≫
○出店希望に関しては依然、低層階飲食店舗の居抜物件に集中しており、上層階の飲食店舗は居抜店舗含め苦戦が続いている。
○空室に関しては、1階の空室が目立ってきており、問い合わせが多い中、物件希望者との希望条件に開きがある為、空室が解消しづらい状態。スケルトン物件や状態の悪い居抜物件・中規模(30坪程度)以上の事務所についても厳しい状態が続いている。
○需要に関しては、1階で20坪前後の飲食居抜物件に集中している。事務所物件では新耐震構造物件への移転希望の動きも見られた。
○相場に関しては、リース物件は坪2万円前半、店舗物件で坪1万円後半、事務所で坪1万円前半であった。
≪新宿歌舞伎町地区≫
○出店希望に関しては、店舗物件では1階でも問い合わせが少なく、基準階においてはさらに苦戦を強いられている。西新宿方面では事務所物件の希望が活発であった。
○空室に関しては、東日本大震災の影響を受け解約等の相談が増加している状況であり、空室増加は避けられそうにない。
○需要に関しては、歌舞伎町内での店舗出店希望者が少ない。西新宿方面での事務所物件希望者も、低賃料の物件を探す傾向にある。
○相場に関しては、リース物件で坪2万円前半、店舗物件で坪1万円後半、事務所で坪1万円半ばであった。
≪渋谷地区≫
○出店希望に関しては、軽飲食・物販店・漫画喫茶等、10〜20坪程度の小規模で路面や居抜物件に集中している。
○空室に関しては、東日本大震災以降、個人の出店希望者から空物件がでていないか等の問い合わせが多かったものの、新耐震構造物件がキーワードとなっており、空室増加の懸念もある。
○需要に関しては、店舗物件・事務所物件共に、30坪を超える中・大型物件は需要がほとんど無く、10坪前後の物件に人気が集中している。
○相場に関しては、店舗物件で坪2万円前後、事務所で坪1万円半ばであった。
【各種成約状況データについて】
弊社仲介部門を通して契約をした成約条件を基に、3ヶ月毎にそれ以前の6ヶ月間に成約した賃貸条件の移動平均(除外割合20%)にて集計しております。
【株式会社スペーストラスト(旧社名:平山企画株式会社)について】
東京の主要商業地区である銀座、赤坂、新宿、渋谷、六本木、上野を中心に400棟以上の商業ビルを管理しております。とりわけソシアルビル(飲食店舗ビル)の管理を事業の中心に据え、都内主要商業地区(銀座、赤坂、新宿、渋谷、六本木)各地に営業所及び管理センターを配置しネットワークを構築しております。
【会社概要】
商号 : 株式会社スペーストラスト
代表者: 代表取締役社長 平山 仁
本社 : 東京都中央区銀座8-8-5 陽栄銀座ビル
創業 : 昭和30(1955)年10月20日
創立 : 昭和53(1978)年3月1日
資本金: 1億円
URL : http://www.spacetrust.co.jp
成約条件推移一覧: http://www.atpress.ne.jp/releases/20418/1_5.pdf
【成約条件推移(全般)】
今期(11年2月〜11年4月期)の成約賃料全体は、前期(10年11月〜11年1月期)とほぼ同様の成約賃料水準で推移し、大幅な変動は見られなかった。
東日本大震災の影響により、物件希望者の契約保留や来店・問い合わせも落ち込み、繁華街の店舗利用者(客)も大幅に減少した。しかし、1週間後には小規模物件希望者の来店・問い合わせや店舗利用者は回復傾向に。中でも客単価が比較的低く、個人での利用が多い新宿・渋谷地区における店舗利用者数の回復は早かったが、逆に単価が高く・企業利用が多い銀座の回復は遅かった。現在では地域・業態等によるばらつきはあるものの、物件希望者及び店舗利用者は8割程まで改善している。
震災直後に想定された賃料減額・滞納増加・解約などは比較的少なく、想定より良い水準で進捗している。その為、震災により発生した新たな空き物件が無いか問い合わせは多数あったものの、新たに紹介出来るものは殆ど出なかった。但し、放射能汚染問題や電力不足の長期化懸念等の不確定要素がまだあり、消費者心理や企業の自粛ムードの回復は読めないため、今後の動向に関する結論を下すのは時期尚早であると考える。今後の回復を確実なものにする為にも、各企業・店舗任せの対応ではなく、町会・通り会・自治体等の単位で方針・アクションプラン等を取り決める必要がある。
また、しばらく動きが見られなかった事務所物件に関しては震災の影響で新耐震構造の物件に移転を求める物件希望者も増えるなど新たな需要も生まれている。
【各地区の市場動向】
≪銀座地区≫
○出店希望に関しては、東日本大震災以前と比較し8割程度まで改善が見られ、小規模で安価な物件で出店意欲は旺盛と言える状況だが、大型物件については反響が少ない中で、大型チェーン店の出店見合わせの声が多く聞かれ、自粛ムードが完全には拭いきれていない。
○空室に関しては、東日本大震災の影響で、解約申入れが多数出てきている状況で増加傾向にある。
○需要の中心は、バー・クラブ・スナックが中心で、小規模(10坪前後)で安価(賃料15〜25万円)な物件に集中している。事務所については築浅でリーズナブルな物件に反響が見られた。
○相場に関しては、東日本大震災後も大きな変動は見受けられず、リース物件は坪2万円後半〜3万円前半、店舗物件で坪1万円後半〜2万円前半、事務所は坪1万円半ば(全て管理費込・基準階)であった。
≪赤坂地区≫
○出店希望に関しては依然、低層階飲食店舗の居抜物件に集中しており、上層階の飲食店舗は居抜店舗含め苦戦が続いている。
○空室に関しては、1階の空室が目立ってきており、問い合わせが多い中、物件希望者との希望条件に開きがある為、空室が解消しづらい状態。スケルトン物件や状態の悪い居抜物件・中規模(30坪程度)以上の事務所についても厳しい状態が続いている。
○需要に関しては、1階で20坪前後の飲食居抜物件に集中している。事務所物件では新耐震構造物件への移転希望の動きも見られた。
○相場に関しては、リース物件は坪2万円前半、店舗物件で坪1万円後半、事務所で坪1万円前半であった。
≪新宿歌舞伎町地区≫
○出店希望に関しては、店舗物件では1階でも問い合わせが少なく、基準階においてはさらに苦戦を強いられている。西新宿方面では事務所物件の希望が活発であった。
○空室に関しては、東日本大震災の影響を受け解約等の相談が増加している状況であり、空室増加は避けられそうにない。
○需要に関しては、歌舞伎町内での店舗出店希望者が少ない。西新宿方面での事務所物件希望者も、低賃料の物件を探す傾向にある。
○相場に関しては、リース物件で坪2万円前半、店舗物件で坪1万円後半、事務所で坪1万円半ばであった。
≪渋谷地区≫
○出店希望に関しては、軽飲食・物販店・漫画喫茶等、10〜20坪程度の小規模で路面や居抜物件に集中している。
○空室に関しては、東日本大震災以降、個人の出店希望者から空物件がでていないか等の問い合わせが多かったものの、新耐震構造物件がキーワードとなっており、空室増加の懸念もある。
○需要に関しては、店舗物件・事務所物件共に、30坪を超える中・大型物件は需要がほとんど無く、10坪前後の物件に人気が集中している。
○相場に関しては、店舗物件で坪2万円前後、事務所で坪1万円半ばであった。
【各種成約状況データについて】
弊社仲介部門を通して契約をした成約条件を基に、3ヶ月毎にそれ以前の6ヶ月間に成約した賃貸条件の移動平均(除外割合20%)にて集計しております。
【株式会社スペーストラスト(旧社名:平山企画株式会社)について】
東京の主要商業地区である銀座、赤坂、新宿、渋谷、六本木、上野を中心に400棟以上の商業ビルを管理しております。とりわけソシアルビル(飲食店舗ビル)の管理を事業の中心に据え、都内主要商業地区(銀座、赤坂、新宿、渋谷、六本木)各地に営業所及び管理センターを配置しネットワークを構築しております。
【会社概要】
商号 : 株式会社スペーストラスト
代表者: 代表取締役社長 平山 仁
本社 : 東京都中央区銀座8-8-5 陽栄銀座ビル
創業 : 昭和30(1955)年10月20日
創立 : 昭和53(1978)年3月1日
資本金: 1億円
URL : http://www.spacetrust.co.jp