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　ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン株式会社(所在地：東京都中野区、代表取締役社長：朝比奈 進)は、東日本大震災後のセル映像ソフトの販売動向および震災の影響値を発表した。


【概要】
・震災が発生した2011年3月期は、店舗や工場の被災、物流の停止、新作の発売延期などが影響し、震災がないと仮定した場合の販売枚数(以下、当社予測値)を少なくとも19％下回った(影響額は‐30億8千万円)。
・4月に入り、被災店舗や通販の復旧が進み、遅れていた新作の発売も相次いだことにより、中旬以降は前年同月を上回る水準で推移した。
・結果、4月期は、当社予測値を6％上回り(影響額は＋11億1千万円)、震災後ひと月で市況は回復基調に転じた。


【震災後の市場動向】
　2011年3月11日に発生した東日本大震災は、セル映像ソフト市場にも多大な被害をもたらした。店舗や工場の被災、物流の停止により、震災発生週の翌週(3月14日週)から本格的な影響が出始め、北海道・東北地区では数量前年同週比43％減、関東・甲信越地区では同32％減と、市況は落ち込んだ。翌3月21日週には、関東以西の地域にも直接・間接的に影響が及び、市場全体では数量前年同週比40％減と、年初以降もっとも大きい落ち込みとなった。3月28日週は、新作の発売延期などが響き前年実績を下回ったものの、被災店舗の復旧が進み、通販の受注・出荷もほぼ全面的に再開されるなど明るい兆しが見え始めた。
　3月期における震災の影響度を試算した結果、当社予測値を少なくとも19％下回り、影響額は30億8千万円に及んだと考えられる。

図1：Gfk予測値と実際の販売枚数
http://www.atpress.ne.jp/releases/20677/1_1.png


　4月に入ると、一部を除き、店舗や物流の状況はほぼ平常化した。発売が延期された新作が続々と市場に投入されたこともあり、中旬以降の市況は前年同期を上回る水準にまで回復した。さらに、今年のGWは遠出を避け「安・近・短」志向の傾向が強く出たが、こうした気運が映像ソフト市場にはプラスに働き、連休中も市況は堅調に推移した。
　結果、4月期は当社予測値を少なくとも6％上回り、11億1千万円が上積みされたとみられる。市況は震災後わずかひと月あまりで回復基調に転じており、震災による落ち込みから着実に立ち直りつつある。


≪ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパンについて≫
　ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン株式会社は、家電製品などの耐久消費財実売データ、その他総合マーケティングサービスを提供する調査会社、GfKグループの関連会社である。
　オプティックス製品、ゴルフ用品、映像ソフトウエア等の分野において、POSデータ・店舗監査データを基に推計した市場代表性の高いマーケットデータと関連サービスを提供している。

URL： http://www.gfkjpn.co.jp/

※弊社名を報道にて引用頂く場合は、正式社名のほか、「GfK Japan」、「ジーエフケー ジャパン」、「GfKジャパン」の略記でも結構です。