モバイルヘルス機器メーカー、Bluetooth技術バージョン4.0を使用した新製品を投入 Bluetooth体温計および心拍計がまもなく商品化へ
[11/06/09]
提供元:@Press
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「Bluetooth Special Interest Group(SIG)」は、Bluetooth v4.0を使用したBluetooth体温計および心拍計製品の実用化を可能にする技術を2011年6月8日に完成させました。最近承認された「体温計プロファイル」と「心拍計プロファイル」を組み込んだBluetooth v4.0は、ヘルス&フィットネス・モニターにおける新世代の無線機器の扉を開きます。これらの機器は、すでに市場に投入されている3M、A&D、Nonin(ノニン)、オムロンといった主要メーカー製の4千万台を超えるBluetooth対応のヘルス&医療機器に加わることになります。
Bluetooth SIGエグゼクティブ・ディレクターのマイケル フォリー博士は「これら2つのプロファイルは、Bluetooth技術が推進する新しい機器や用途のほんの一例に過ぎません。いくつかの新製品が先陣を切って発売されることにより、将来的にさまざまな新市場においてBluetooth製品が続々と発売されることになると考えています」と、述べています。
モバイルヘルス業界は、Bluetooth v4.0機器のメリットを最初に享受しますが、家電やフィットネス業界も、近い将来これに続くと考えています。
Medical Devices Working Groupの議長およびIntelの上級無線標準アーキテクトであるロバート ヒューズは「体温計プロファイルは、予想以上の仕上がりです。これは、さまざまなヘルスケアおよびフィットネス機器によるBluetooth v4.0の利用を可能にする最初のプロファイルです。このプロファイルは、血圧モニター、体重計、血糖値メーターといった機器をサポートするために、まもなく登場する多数のヘルスケア関連プロファイルのモデルとなると考えています」と、述べています。
【応用事例】
「体温計プロファイル」と「心拍計プロファイル」の両方を組み込むことによって、体温と脈拍といった身体機能を無線により監視することが可能になります。Bluetooth SIGがこの技術を開発している間、主要なヘルス、医療、フィットネス機器メーカーから構成されるSIGメンバーは、その具体的用途を考案しました。
たとえば、体温計プロファイルの潜在的ユースケース事例として、子どもが風邪を引いたとき、体温計測値を30分ごとに携帯電話に送ることができる体温計パッチがあります。これにより、親は常に子どもの状態を見守ることができます。マイケル フォリー博士は「将来のBluetooth技術の利用には、見慣れたものもある一方、革新的で、今までまったく思いつかなかったものも登場するでしょう。この技術は、私たちの生活に数え切れないほどのメリットをもたらすと考えています」と、述べています。
【市場規模】
市場調査会社のRNCOSによると、モバイルヘルス市場は、2010年に前年比17%成長し、2011年末には21億ドル規模になると予測されます。また、同市場は、2012年から2014年までに22%近い年平均成長率(CAGR)が見込まれます。さらに、アナリストは、リモート機器による患者モニタリング市場は、2014年までに93億ドルに拡大すると予測しています。
Bluetooth SIGチーフマーケティングオフィサーのシューク ジャワンダは「これは、極めて大きなチャンスです。この市場規模ならびに接続可能な既存の大量のBluetooth機器が市場に出回っていることを考えると、オムロン、A&D、3M、Noninといった世界的な医療機器メーカーがBluetooth技術を選ぶのは明らかです」と、述べています。
2010年だけで、17億台以上のBluetooth対応製品が商品化され、現在、30億台以上のBluetooth機器が世界中に普及しています。シューク ジャワンダは「これらの新しい機器を、急増するBluetooth機器ベースとセキュアに接続することにより、メーカーは過去に商品化された製品に付加価値をつけることが可能です。また、これらの機器から送信されたデータを、エンドユーザーや大手ケアプロバイダーにとって貴重な情報に変えるアプリケーションを通じ、お客様との結びつきを緊密にすることができます。これは、まさに双方にメリットをもたらす技術です」と、述べています。
モバイルヘルス市場の主要な成長要因は、ここ数年にわたるスマートフォンの普及拡大です。報告書によると、2009年末時点のスマートフォンの普及率は21%前後でしたが、2011年末までに50%に達すると予測されています。また、72%以上の医師がスマートフォンを使用しており、スマートフォンに組み込まれたモバイルヘルスアプリケーションは、利用拡大の主な理由になっています。
Bluetooth技術は、地球上のほとんどすべてのスマートフォンで利用することができ、Bluetooth v4.0は、2011年の第4四半期以降に新規発売されるスマートフォンに組み込まれ、2012年末までには100%のスマートフォンに採用される見込みです。
【今後の予定】
■接近プロファイル Proximity Profile
・発表予定日:2011年6月21日
・実現可能な製品と用途:
ピアデバイス(通常は、キーホルダータイプの製品)とのパスロスに従って、他の機器(PCなど)のロック/ロック解除を可能にします。また、機器間のパスロスがしきい値を超えたり、機器が互いの範囲外に移動したりした場合、アラームを発することができるようにします。
■ファインド ミープロファイル Find Me Profile
・発表予定日:2011年6月21日
・実現可能な製品と用途:
機器が、範囲内にあるピア機器を見つけることができるようにします。
■リンクロスサービス Link Loss Service
・発表予定日:2011年6月21日
・実現可能な製品と用途:
機器が範囲外に移動した場合に、クライアント機器がアラームを起動できるようにします。
■即時警報サービス Immediate Alert Service
・発表予定日:2011年6月21日
・実現可能な製品と用途:
クライアント機器が、緊急通報を起動できるようにします。
■送信出力サービス Tx Power Service
・発表予定日:2011年6月21日
・実現可能な製品と用途:
機器間で送信電力レベルを提供できるようにします。
■時刻プロファイル Time Profile
・発表予定日:2011年7月26日
・実現可能な製品と用途:
機器が、別の機器(通常、正確な時刻情報を持つ携帯電話またはGPS機器)から時刻、日付、時間帯情報を受信できるようにします。
■時刻共有サービス Current Time Service
・発表予定日:2011年7月26日
・実現可能な製品と用途:
機器が、時刻、日付、時間帯情報をクライアント機器と共有できるようにします。
■サマータイム変更サービス Next DST Change Service
・発表予定日:2011年7月26日
・実現可能な製品と用途:
次のサマータイム移行が行われたときにデバイスがクライアント・デバイスと時刻情報を共有できるようにします。
■基準時間更新サービス Reference Time Update
・発表予定日:2011年7月26日
・実現可能な製品と用途:
機器が、別の機器に対して最新の時刻情報を要求できるようにします。
■アラートステータスプロファイルおよびサービス Phone Alert Status Profile and Service
・発表予定日:2011年7月26日
・実現可能な製品と用途:
腕時計等の機器が携帯電話の着信やバイブ、メッセージ表示をユーザーに通知できるようにします。
■血圧計プロファイルおよびサービス Blood Pressure Profile and Service
・発表予定日:2011年7月26日
・実現可能な製品と用途:
医療記録用途として、介護士が血圧計から携帯電話やコンピュータ・デバイスへ国際的に認められた利用可能なデータフォーマットで、測定データを送信できるようにします。
【Bluetooth製品を開発するには】
仕様が最終的に採択されると、Bluetooth SIGメンバーは、Bluetooth SIG認証プログラムを利用して、自社機器の認証を受けることができます。これらの仕様は、Adopted Specifications Webページで公開されます。Bluetooth SIGに登録済みのメンバーには、Bluetooth仕様に関するテスト文書、認証作業をサポートするテストツール、採用されたプロトタイプ仕様の入手が可能です。Bluetooth SIGメンバーは、最終的に採択された仕様、および相互運用性テストフェーズを終えて完成したプロトタイプ仕様に合わせて製品を製造することができます。「体温計プロファイル」は最終採択済み仕様、「心拍プロファイル」は現時点ではプロトタイプ仕様で、6月に採択予定です。
【Bluetooth(R)無線技術について】
Bluetooth無線技術は、幅広い電子機器を簡単な操作で接続することができる世界的な無線標準です。Bluetoothローエナジー技術を特長とするVersion 4.0は、携帯電話、家電、パソコン、自動車、ヘルス&フィットネス、スマートエネルギー産業の製品にとって、新しい応用分野を創出します。年間20億個近くの機器が出荷されているBluetooth技術は、全世界の開発者、製品メーカー、消費者にとって唯一実証済みの無線ソリューションとなっています。業界大手企業のサポートを背景に、Bluetooth SIGは、14,000を超えるメンバー企業の皆様との共同作業を後押しして、Bluetooth無線技術の改革と方向付けを担っています。
詳細は、 http://www.bluetooth.com をご覧ください。Bluetooth無線技術: シンプル、セキュア、どこででも利用可能。
Bluetooth SIGエグゼクティブ・ディレクターのマイケル フォリー博士は「これら2つのプロファイルは、Bluetooth技術が推進する新しい機器や用途のほんの一例に過ぎません。いくつかの新製品が先陣を切って発売されることにより、将来的にさまざまな新市場においてBluetooth製品が続々と発売されることになると考えています」と、述べています。
モバイルヘルス業界は、Bluetooth v4.0機器のメリットを最初に享受しますが、家電やフィットネス業界も、近い将来これに続くと考えています。
Medical Devices Working Groupの議長およびIntelの上級無線標準アーキテクトであるロバート ヒューズは「体温計プロファイルは、予想以上の仕上がりです。これは、さまざまなヘルスケアおよびフィットネス機器によるBluetooth v4.0の利用を可能にする最初のプロファイルです。このプロファイルは、血圧モニター、体重計、血糖値メーターといった機器をサポートするために、まもなく登場する多数のヘルスケア関連プロファイルのモデルとなると考えています」と、述べています。
【応用事例】
「体温計プロファイル」と「心拍計プロファイル」の両方を組み込むことによって、体温と脈拍といった身体機能を無線により監視することが可能になります。Bluetooth SIGがこの技術を開発している間、主要なヘルス、医療、フィットネス機器メーカーから構成されるSIGメンバーは、その具体的用途を考案しました。
たとえば、体温計プロファイルの潜在的ユースケース事例として、子どもが風邪を引いたとき、体温計測値を30分ごとに携帯電話に送ることができる体温計パッチがあります。これにより、親は常に子どもの状態を見守ることができます。マイケル フォリー博士は「将来のBluetooth技術の利用には、見慣れたものもある一方、革新的で、今までまったく思いつかなかったものも登場するでしょう。この技術は、私たちの生活に数え切れないほどのメリットをもたらすと考えています」と、述べています。
【市場規模】
市場調査会社のRNCOSによると、モバイルヘルス市場は、2010年に前年比17%成長し、2011年末には21億ドル規模になると予測されます。また、同市場は、2012年から2014年までに22%近い年平均成長率(CAGR)が見込まれます。さらに、アナリストは、リモート機器による患者モニタリング市場は、2014年までに93億ドルに拡大すると予測しています。
Bluetooth SIGチーフマーケティングオフィサーのシューク ジャワンダは「これは、極めて大きなチャンスです。この市場規模ならびに接続可能な既存の大量のBluetooth機器が市場に出回っていることを考えると、オムロン、A&D、3M、Noninといった世界的な医療機器メーカーがBluetooth技術を選ぶのは明らかです」と、述べています。
2010年だけで、17億台以上のBluetooth対応製品が商品化され、現在、30億台以上のBluetooth機器が世界中に普及しています。シューク ジャワンダは「これらの新しい機器を、急増するBluetooth機器ベースとセキュアに接続することにより、メーカーは過去に商品化された製品に付加価値をつけることが可能です。また、これらの機器から送信されたデータを、エンドユーザーや大手ケアプロバイダーにとって貴重な情報に変えるアプリケーションを通じ、お客様との結びつきを緊密にすることができます。これは、まさに双方にメリットをもたらす技術です」と、述べています。
モバイルヘルス市場の主要な成長要因は、ここ数年にわたるスマートフォンの普及拡大です。報告書によると、2009年末時点のスマートフォンの普及率は21%前後でしたが、2011年末までに50%に達すると予測されています。また、72%以上の医師がスマートフォンを使用しており、スマートフォンに組み込まれたモバイルヘルスアプリケーションは、利用拡大の主な理由になっています。
Bluetooth技術は、地球上のほとんどすべてのスマートフォンで利用することができ、Bluetooth v4.0は、2011年の第4四半期以降に新規発売されるスマートフォンに組み込まれ、2012年末までには100%のスマートフォンに採用される見込みです。
【今後の予定】
■接近プロファイル Proximity Profile
・発表予定日:2011年6月21日
・実現可能な製品と用途:
ピアデバイス(通常は、キーホルダータイプの製品)とのパスロスに従って、他の機器(PCなど)のロック/ロック解除を可能にします。また、機器間のパスロスがしきい値を超えたり、機器が互いの範囲外に移動したりした場合、アラームを発することができるようにします。
■ファインド ミープロファイル Find Me Profile
・発表予定日:2011年6月21日
・実現可能な製品と用途:
機器が、範囲内にあるピア機器を見つけることができるようにします。
■リンクロスサービス Link Loss Service
・発表予定日:2011年6月21日
・実現可能な製品と用途:
機器が範囲外に移動した場合に、クライアント機器がアラームを起動できるようにします。
■即時警報サービス Immediate Alert Service
・発表予定日:2011年6月21日
・実現可能な製品と用途:
クライアント機器が、緊急通報を起動できるようにします。
■送信出力サービス Tx Power Service
・発表予定日:2011年6月21日
・実現可能な製品と用途:
機器間で送信電力レベルを提供できるようにします。
■時刻プロファイル Time Profile
・発表予定日:2011年7月26日
・実現可能な製品と用途:
機器が、別の機器(通常、正確な時刻情報を持つ携帯電話またはGPS機器)から時刻、日付、時間帯情報を受信できるようにします。
■時刻共有サービス Current Time Service
・発表予定日:2011年7月26日
・実現可能な製品と用途:
機器が、時刻、日付、時間帯情報をクライアント機器と共有できるようにします。
■サマータイム変更サービス Next DST Change Service
・発表予定日:2011年7月26日
・実現可能な製品と用途:
次のサマータイム移行が行われたときにデバイスがクライアント・デバイスと時刻情報を共有できるようにします。
■基準時間更新サービス Reference Time Update
・発表予定日:2011年7月26日
・実現可能な製品と用途:
機器が、別の機器に対して最新の時刻情報を要求できるようにします。
■アラートステータスプロファイルおよびサービス Phone Alert Status Profile and Service
・発表予定日:2011年7月26日
・実現可能な製品と用途:
腕時計等の機器が携帯電話の着信やバイブ、メッセージ表示をユーザーに通知できるようにします。
■血圧計プロファイルおよびサービス Blood Pressure Profile and Service
・発表予定日:2011年7月26日
・実現可能な製品と用途:
医療記録用途として、介護士が血圧計から携帯電話やコンピュータ・デバイスへ国際的に認められた利用可能なデータフォーマットで、測定データを送信できるようにします。
【Bluetooth製品を開発するには】
仕様が最終的に採択されると、Bluetooth SIGメンバーは、Bluetooth SIG認証プログラムを利用して、自社機器の認証を受けることができます。これらの仕様は、Adopted Specifications Webページで公開されます。Bluetooth SIGに登録済みのメンバーには、Bluetooth仕様に関するテスト文書、認証作業をサポートするテストツール、採用されたプロトタイプ仕様の入手が可能です。Bluetooth SIGメンバーは、最終的に採択された仕様、および相互運用性テストフェーズを終えて完成したプロトタイプ仕様に合わせて製品を製造することができます。「体温計プロファイル」は最終採択済み仕様、「心拍プロファイル」は現時点ではプロトタイプ仕様で、6月に採択予定です。
【Bluetooth(R)無線技術について】
Bluetooth無線技術は、幅広い電子機器を簡単な操作で接続することができる世界的な無線標準です。Bluetoothローエナジー技術を特長とするVersion 4.0は、携帯電話、家電、パソコン、自動車、ヘルス&フィットネス、スマートエネルギー産業の製品にとって、新しい応用分野を創出します。年間20億個近くの機器が出荷されているBluetooth技術は、全世界の開発者、製品メーカー、消費者にとって唯一実証済みの無線ソリューションとなっています。業界大手企業のサポートを背景に、Bluetooth SIGは、14,000を超えるメンバー企業の皆様との共同作業を後押しして、Bluetooth無線技術の改革と方向付けを担っています。
詳細は、 http://www.bluetooth.com をご覧ください。Bluetooth無線技術: シンプル、セキュア、どこででも利用可能。