府省サイト、使い勝手の良さ1位は2年連続で「宮内庁」 2位「厚労省」が大幅ランクアップ<Webユーザビリティランキング2011>
[11/07/13]
提供元:@Press
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トライベック・ストラテジー株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:小川 淳)は、「Webユーザビリティランキング2011<府省サイト編>」を実施し、前年度より「内閣府」を加えた全29府省サイトのユーザビリティ(使い勝手や安全性など)を評価しました。調査は2011年4月から5月下旬にかけて実施しました。
■評価トピックス
・東日本大震災という未曽有の災害に見舞われ、われわれ国民の生活や価値観は大きく変化しました。インターネット上にさまざまな情報が飛び交う中、そのうちデマとも言える情報が多かったのも事実です。一方、これまでインターネットで情報を取得することがなかった国民も、よりタイムリーで正確な情報を得ようとインターネット上の情報にアクセスするようになりました。こうした中で、特に政府としての情報発信は重要度を増し、より「正確かつタイムリーな情報発信と公開」のみならず、「さまざまな利用者に対して分かりやすく、使いやすい情報発信サイトの提供」が求められているのが現状です。こうした背景において、昨年に引き続き実施した「Webユーザビリティランキング2011<府省サイト編>」は、政府機関としての国民に対する情報発信姿勢を問うものであると考えられます。改めて、Webサイトが国民目線で構成されており、使いやすさに配慮されているのか、結果的に適切な情報発信ができているのかを評価しました。
・Webサイトは政府機関にとって、国民への情報発信ツールとして重要な役割を担うべきものですが、使いやすさの点での平均(66.88点)は昨年5月に発表した2010年度版に比べて、2%弱の上昇に止まり、ほぼ変わらないという残念な結果となりました。この結果は、「主要企業Webユーザビリティランキング<企業サイト編>」の150社平均(78.44点)と比べて12ポイントのマイナスになっています。さらに今年6月に発表したばかりの「Webユーザビリティランキング<自治体編>」の47都道府県平均(70.01点)と比べて4ポイント近くマイナスとなっており、国の最高機関として、改めて国民目線での情報発信について再考していただきたいです。
・ランキング結果1位は2年連続で「宮内庁」となりました。昨年同様、情報整理の観点において全般的に高得点ですが、さらに昨年課題だった「ヘルプ・安全性」への取り組み成果も評価できます。
・さらに注目すべきは「厚生労働省」の大幅なランクアップです。「厚生労働省」は今年3月、これまでのWebサイトを「国民目線で分かりやすい」サイトへとリニューアルしました。その結果、特に「トップページの明快性」「ナビゲーションの使いやすさ」において大幅な改善が見られ、全体的なスコアを昨年より34.14ポイントと大幅上昇させました。
・また、上位の「観光庁」や「文部科学省」においても利用者の使いやすさに配慮した部分リニューアルなどを実施しており、民間企業と比較しても遜色のない使いやすさを確保しています。
・一方でリニューアルを行ったものの、大幅なランクアップができなかった府省も少なくありません。デザインなどの見た目を変えれば良いというわけでなく、あくまで国民目線に立ち、何が問題で、どう改善していくべきかを十分に検討した上でリニューアルを実施する必要があります。
・全体的には、特に「トップページの明快性」「ナビゲーションの使いやすさ」において問題点が散見されました。
・「トップページの明快性」:利用者にとって、情報を探そうと該当府省サイトの「トップページ」にアクセスしても、「どんな情報がどこに格納されているのかが分かりづらい」という印象を与え、不要なクリックによってストレスを与えてしまう可能性があります。
・「ナビゲーションの使いやすさ」:膨大なコンテンツ量を持つ府省サイトにおいては、「Webサイト内で利用者が迷子にならないための配慮」が必要不可欠です。しかし、多くのサイトで適切なナビゲーションをしているとは言えず、「共通のナビゲーションが分かりづらい」「自分がどこにいくのか見失ってしまう」「関連する情報が閲覧できない」といったサイト内回遊不備を起こしている状況が散見されます。
・また、「コンテンツの適切性」や「ヘルプ・安全性」においても多くの課題が見られます。「コンテンツの適切性」については、ページの見易さやラベルの分かりやすさという点で、利用者視点に立っているとは言い難い状態です。事実を淡々と伝えるために文章を羅列するだけでなく、利用者視点に立って、分かりやすく伝えるための表現やレイアウトを工夫する必要があります。これはアクセシビリティの観点においても重要です。さらに「ヘルプ・安全性」においては、個人情報取得プロセスにおいてのユーザビリティの悪さ、FAQを中心とするヘルプ・サポートコンテンツの不足が目立ちます。国民との意見交換、コミュニケーションの重要性が増す昨今において、こうしたフォームの使いづらさは利用者の不信を煽るものになってしまうので気をつけていただきたいところです。
◎全29サイトのランキング結果をすべてご覧になりたい方はこちら
http://www.tribeck.jp/usability/ranking/2011gov/
順位(前回順位) 府省/サイト名
1(1) 宮内庁
2(24) 厚生労働省
3(3) 観光庁
4(2) 文部科学省
5(4) 国税庁
6(5) 防衛省
7(6) 金融庁
8(9) 経済産業省
9(11) 気象庁
10(12) 外務省
■評価方法
トライベック・ストラテジーのユーザビリティ診断プログラムを用いて、「アクセス性」、「サイト全体の明快性」、「ナビゲーションの使いやすさ」、「コンテンツの適切性」、「ヘルプ・安全性」の5評価軸、全96項目について評価しました。
【会社概要】
会社名 : トライベック・ストラテジー株式会社
所在地 : 東京都渋谷区恵比寿1丁目21番3号 恵比寿NRビル5階
代表者 : 代表取締役社長 小川 淳
設立 : 2001年9月4日
資本金 : 8,765万円
事業内容: Webコンサルテーション、インテグレーション事業
(Web戦略策定からサイト構築、運営支援までのトータルソリューションをワンストップで提供します)
URL : http://www.tribeck.jp/
: http://www.tribeck.jp/usability/index.html (ユーザビリティランキング)
: http://www.facebook.com/TribeckStrategies (Facebookページ)
■評価トピックス
・東日本大震災という未曽有の災害に見舞われ、われわれ国民の生活や価値観は大きく変化しました。インターネット上にさまざまな情報が飛び交う中、そのうちデマとも言える情報が多かったのも事実です。一方、これまでインターネットで情報を取得することがなかった国民も、よりタイムリーで正確な情報を得ようとインターネット上の情報にアクセスするようになりました。こうした中で、特に政府としての情報発信は重要度を増し、より「正確かつタイムリーな情報発信と公開」のみならず、「さまざまな利用者に対して分かりやすく、使いやすい情報発信サイトの提供」が求められているのが現状です。こうした背景において、昨年に引き続き実施した「Webユーザビリティランキング2011<府省サイト編>」は、政府機関としての国民に対する情報発信姿勢を問うものであると考えられます。改めて、Webサイトが国民目線で構成されており、使いやすさに配慮されているのか、結果的に適切な情報発信ができているのかを評価しました。
・Webサイトは政府機関にとって、国民への情報発信ツールとして重要な役割を担うべきものですが、使いやすさの点での平均(66.88点)は昨年5月に発表した2010年度版に比べて、2%弱の上昇に止まり、ほぼ変わらないという残念な結果となりました。この結果は、「主要企業Webユーザビリティランキング<企業サイト編>」の150社平均(78.44点)と比べて12ポイントのマイナスになっています。さらに今年6月に発表したばかりの「Webユーザビリティランキング<自治体編>」の47都道府県平均(70.01点)と比べて4ポイント近くマイナスとなっており、国の最高機関として、改めて国民目線での情報発信について再考していただきたいです。
・ランキング結果1位は2年連続で「宮内庁」となりました。昨年同様、情報整理の観点において全般的に高得点ですが、さらに昨年課題だった「ヘルプ・安全性」への取り組み成果も評価できます。
・さらに注目すべきは「厚生労働省」の大幅なランクアップです。「厚生労働省」は今年3月、これまでのWebサイトを「国民目線で分かりやすい」サイトへとリニューアルしました。その結果、特に「トップページの明快性」「ナビゲーションの使いやすさ」において大幅な改善が見られ、全体的なスコアを昨年より34.14ポイントと大幅上昇させました。
・また、上位の「観光庁」や「文部科学省」においても利用者の使いやすさに配慮した部分リニューアルなどを実施しており、民間企業と比較しても遜色のない使いやすさを確保しています。
・一方でリニューアルを行ったものの、大幅なランクアップができなかった府省も少なくありません。デザインなどの見た目を変えれば良いというわけでなく、あくまで国民目線に立ち、何が問題で、どう改善していくべきかを十分に検討した上でリニューアルを実施する必要があります。
・全体的には、特に「トップページの明快性」「ナビゲーションの使いやすさ」において問題点が散見されました。
・「トップページの明快性」:利用者にとって、情報を探そうと該当府省サイトの「トップページ」にアクセスしても、「どんな情報がどこに格納されているのかが分かりづらい」という印象を与え、不要なクリックによってストレスを与えてしまう可能性があります。
・「ナビゲーションの使いやすさ」:膨大なコンテンツ量を持つ府省サイトにおいては、「Webサイト内で利用者が迷子にならないための配慮」が必要不可欠です。しかし、多くのサイトで適切なナビゲーションをしているとは言えず、「共通のナビゲーションが分かりづらい」「自分がどこにいくのか見失ってしまう」「関連する情報が閲覧できない」といったサイト内回遊不備を起こしている状況が散見されます。
・また、「コンテンツの適切性」や「ヘルプ・安全性」においても多くの課題が見られます。「コンテンツの適切性」については、ページの見易さやラベルの分かりやすさという点で、利用者視点に立っているとは言い難い状態です。事実を淡々と伝えるために文章を羅列するだけでなく、利用者視点に立って、分かりやすく伝えるための表現やレイアウトを工夫する必要があります。これはアクセシビリティの観点においても重要です。さらに「ヘルプ・安全性」においては、個人情報取得プロセスにおいてのユーザビリティの悪さ、FAQを中心とするヘルプ・サポートコンテンツの不足が目立ちます。国民との意見交換、コミュニケーションの重要性が増す昨今において、こうしたフォームの使いづらさは利用者の不信を煽るものになってしまうので気をつけていただきたいところです。
◎全29サイトのランキング結果をすべてご覧になりたい方はこちら
http://www.tribeck.jp/usability/ranking/2011gov/
順位(前回順位) 府省/サイト名
1(1) 宮内庁
2(24) 厚生労働省
3(3) 観光庁
4(2) 文部科学省
5(4) 国税庁
6(5) 防衛省
7(6) 金融庁
8(9) 経済産業省
9(11) 気象庁
10(12) 外務省
■評価方法
トライベック・ストラテジーのユーザビリティ診断プログラムを用いて、「アクセス性」、「サイト全体の明快性」、「ナビゲーションの使いやすさ」、「コンテンツの適切性」、「ヘルプ・安全性」の5評価軸、全96項目について評価しました。
【会社概要】
会社名 : トライベック・ストラテジー株式会社
所在地 : 東京都渋谷区恵比寿1丁目21番3号 恵比寿NRビル5階
代表者 : 代表取締役社長 小川 淳
設立 : 2001年9月4日
資本金 : 8,765万円
事業内容: Webコンサルテーション、インテグレーション事業
(Web戦略策定からサイト構築、運営支援までのトータルソリューションをワンストップで提供します)
URL : http://www.tribeck.jp/
: http://www.tribeck.jp/usability/index.html (ユーザビリティランキング)
: http://www.facebook.com/TribeckStrategies (Facebookページ)