「withコロナ」で、調理の負担が増えた人82.4% 家事の手伝いが増えた割合、子ども40.2%、夫30.0% 活躍した調理家電は「ホームベーカリー」と「ホットプレート」
[20/06/26]
提供元:@Press
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「オレンジページくらし予報」では、国内在住の20歳以上の女性を対象に「withコロナの暮らし方」について調査しました。新型コロナウイルス感染症の流行で、今の暮らしが「不安」と答えた人は83.1%。マスクや消毒液が手に入りにくい、仕事に影響が出るなど、日常のあらゆる場面で「困りごと」が増えるなか、「食生活」にも大きな影響が出ているようです。学校の休校や分散登校、テレワークの増加といった社会の流れのなか、家庭の食卓にどんな変化が生まれているかを調査しました。
【ダイジェスト】
外食の自粛や休校、テレワークなどで、調理の負担が急増!
家事の手伝いが増えた割合、子ども40.2%、夫30.0%
STAY HOMEで「ホットプレート」と「ホームベーカリー」が日の目を見た!?
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■ 外食の自粛や休校、テレワークなどで、調理の負担が急増!
全都道府県に緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出の自粛が呼びかけられていたゴールデンウィーク期間にこの調査は行われました。新型コロナの流行前に比べて、「食事」が変わったと答えた人は46.8%、「家事」が変わったと答えた人は38.2%でした。
いろいろある「家事」のうち、新型コロナ流行後に負担が増えたのは、「調理」がもっとも多く82.4%。「掃除」54.5%、「洗濯」42.6%に比べて、「調理」が突出して多いことがわかります。負担が増えた原因をみてみると、「外出できず、家でごはんを食べることが増えた」が77.9%、「子どもが休校になって、お昼ごはんを作る回数が増えた」45.5%、「家族でがテレワークなどで、家にいることが増えた」42.6%。STAY HOMEが呼びかけられ、休業する飲食店が多かったり、学校が休校になって給食がストップしたことから、家でごはんを食べざるを得なかった状況が、調査結果にもあらわれているようです。
自由回答でも、「給食がないので、昼食も作らねばならず、一日中キッチンに立っているような気がする」(40代・専業主婦)、「結婚して約5年、過去最高に料理をしている。早くコロナが収束してくれないと困る!」(40代・フルタイム)など、いつも以上に料理せざるをえず、「自炊疲れ」に陥っている人が目立ちました。
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■ 家事の手伝いが増えた割合、子ども40.2%、夫30.0%
外出自粛期間に、家族の在宅時間が長くなったのにともない、家事分担の割合は変化したのでしょうか。分担の割合がもっとも変化したのは「子ども」で、「増えた」40.2%、「変わらない」58.6%、「減った」1.2%。「夫」については、「増えた」30.0%、「変わらない」66.0%、「減った」2.2%でした。自由回答では、「子どもが洗濯物をたたんでくれたり、食事作りを手伝ったり、家事の戦力になっている」(50代・商工自営)、「おたがい出かけられないので、育児を頼みやすくなった」(30代・フルタイム)、「夫が家にいる時間が増え、夕食を作ってくれるので助かった」(40代・パート)など、家族の分担が「増えた」人からは喜びの声が届く一方で、分担が「変わらない」人たちからは怨嗟の声が。
「夫の在宅時間が増えたのに、家事を全く手伝ってくれずストレス」(50代・専業主婦)、「家族みんなが自宅待機。出費・調理・片づけ・買い物、すべてが増えてつらい」(40代・パート)といった、家事と支出の負担に心も体もすり減っている人も目立ちます。
新型コロナの流行がいったん収束しても、ウイルスの脅威が去ったとはいえず、いずれ第二波がやってくることが想定されています。今回の反省を踏まえ、また「STAY HOME」の状況になったとき、「家事分担」が女性にだけ集中しないように、家族で話し合っておくことが必要かもしれません。
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■ STAYHOMEで「ホットプレート」と「ホームベーカリー」が日の目を見た!?
「新型コロナの影響で、利用することが増えた、あるいは新たに買った調理家電はありますか?」という質問の自由回答を、「ワードクラウド」(自由回答の内容から、出現頻度の高い言葉を選び、その頻度に応じた大きさで表現するツール)で分析してみると、興味深い実態が浮かび上がりました。
ひとつは、「ホットプレート」や「たこ焼き器」といった、「その場で調理して楽しむ」家電が活躍したという回答です。「少しでも調理を楽にしたいから、ホットプレートやたこ焼き器を使った」(40代・フルタイム)、「ホットプレート、ホットサンドメーカーを使って、子どもたちに楽しみながら調理させて、変化のある食事を演出した」(40代・パート)といった声が挙がりました。「その場で調理できる」手軽さや楽しさ、「家族に焼くのをまかせられる」ことが、コロナ禍による「自炊疲れ」の状況を、少しやわらげてくれたのかもしれません。
もうひとつ顕著だったのが、「ホームベーカリー」や「オーブン」など、調理時間が長くかかる家電を活用したという回答。「ほとんど利用していなかったホームベーカリー。買い物に行く回数を減らしたので、手作りパンを焼きはじめた」(40代・専業主婦)、「オーブンで久しぶりにお菓子を作ったり、少し手のかかる料理に挑戦したりした」(20代・フルタイム)など、家にいる時間が長くなったことで、普段よりも手のかかる料理にチャレンジする傾向が見られました。ホットプレートや、ホームベーカリーを活用する傾向が、コロナ禍による一時的なものなのか、今後も続いていく傾向なのかは、まだわかりません。引き続き動向を見守りたいと思います。
新型コロナの流行は、物資の不足や外出の制限など、これまで想像していなかった事態を引き起こしました。しかし、「家族みんなで夕食を食べる生活って、いいなと思った」「在宅勤務になり、通勤が不要になってストレスが減った」など、当たり前だと思っていたことが当たり前でなくなる経験を経て、あらためて大切なものは何か、気づかされた人も多いのではないでしょうか。この経験を踏まえ、今までの常識にとらわれずに、仕事と生活のバランスや、自分の暮らし方について見直してみる必要があるのかもしれません。
アンケート概要
●調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の20歳以上の女性(有効回答数1009人)
●調査方法:インターネット調査
●調査期間:2020年4月29日〜5月5日
●「オレンジページくらし予報」について
読者モニター「オレンジページメンバーズ」には、さまざまなくらし情報・くらし体験によってはぐくまれた“くらしの目利き”たちが数多く所属しています。そんなメンバーたちの声を集めて<次のくらし>を読み解いていくのが「オレンジページくらし予報」です。WEB上でのアンケート調査、座談会など、ご相談に応じて展開いたします。
●『オレンジページ』について
失敗なくおいしく作れるレシピ情報が支持され、今年創刊35周年を迎える生活情報誌。30〜40代の主婦を中心に幅広い読者層を誇ります。発行部数=318,679部(2019年印刷証明付発行部数)。