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川崎マイクロエレクトロニクス、IEEE 1901標準に完全準拠した世界初の電力線通信用LSI「KHN13100チップセット」を発表
[11/07/22]
提供元：@Press
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川崎マイクロエレクトロニクス株式会社(本社：千葉市、代表取締役社長：山内 由紀夫、以下 川崎マイクロ)は、PLC(Power Line Communication 電力線通信)技術の一方式である「HD-PLC」(注1)に使われている「Wavelet OFDM方式」(注2)を採用した電力線通信用LSI「KHN13100チップセット」を発表いたしました。
「KHN13100チップセット」は、IEEE 1901標準に完全準拠した電力線通信用のチップセットとしては世界で初めて製品化されたものであります。
「HD-PLC」は、電力線だけでなく同軸線も活用できる通信方式で、ホームネットワークおよびアクセスネットワーク向け高速通信用途、太陽光パネルシステムやスマートグリッドなどの様々なアプリケーションへの応用が期待されています。
「HD-PLC」は中国IGRS(注3)のPLC技術に「IGRS-PLC」として採用され、既に中国における国家標準化の申請を完了しています。
今回発表いたしました「KHN13100チップセット」はIEEE 1901標準が必須仕様として規定する共存機能を初めて実現、これにより同標準に完全準拠した世界初の電力線通信用のチップセットとなったものです。
この共存機能により、異なるPLC方式との共存が可能となり、同一ネットワークに設置された異なるPLCシステムにより引き起こされる致命的な問題を回避させることができます。
この共存機能は2010年6月にITU-TにおいてもG.9972(ブロードバンドPLCの共存方式)として承認され、また2010年12月には米国国立標準技術研究所(NIST)がSGIP PAP15(Smart Grid Interoperability Panel Priority Action Plan 15)にて、この共存機能を宅内につながるブロードバンドPLCに対して必須として勧告しています。
HD-PLCアライアンス(注4)のメンバーである川崎マイクロは、優れた性能と環境配慮を両立させた「Wavelet OFDM方式」に関する技術・特許のライセンスを、パナソニック株式会社及びパナソニック システムネットワークス株式会社から受け、共存機能を実現したIEEE 1901完全準拠のチップセットを製品化いたしました。「KHN13100チップセット」の特徴は以下のとおりです。
＜特徴＞
(1) IEEE 1901の必須仕様である共存機能に対応したことによりIEEE 1901標準に完全準拠
(2) 伝送速度：240Mbps(従来比15％UP)
(3) 低消費電力(フル動作時1.2W以下)
(4) 「HD-PLC」の下位互換性の確保
(5) ベースバンドプロセッサKL5BPLC100WFPとアナログフロントエンドKA5BAFE121WFPで構成するチップセット
本チップセットのサンプル出荷は2011年8月より開始し、量産出荷開始は同年12月を予定しております。
また当社では、高速伝送の分野だけでなく、スマートグリットなど消費電力の低減をより重視した環境配慮型のアプリケーションに向け、更に小型でより低い消費電力を実現する「HD-PLC」通信用IC製品の開発も計画しており、2012年のリリースを目指しております。
今後ますます高性能、低消費電力が求められるマルチメディア・ホームネットワーキング、ビデオ配信、IPTV用のセットトップボックス、ホームゲートウェイ機器などから、太陽光パネルシステムやスマートグリッドなど、様々なアプリケーションに向け、川崎マイクロはベースバンドからフロントエンドまでの先進的ICでトータルな電力線ソリューションを提案してまいります。
(注1)「HD-PLC」：「HD-PLC」はパナソニック株式会社が提唱する高速電力線通信方式の名称であり、パナソニック株式会社の日本及びその他の国での登録商標もしくは商標です。
(注2)Wavelet OFDM方式：周波数利用効率が非常に高い直交周波数分割多重＝OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を採用し、各サブキャリアの直交化にWavelet変換を適用して、高効率な高速データ通信を実現するパナソニック株式会社の技術です。Wavelet OFDMは、周波数領域および時間領域に直交性を備えた結果、冗長信号なしに各サブキャリアのサイドローブレベルを低減しています。
(注3)IGRS：IGRS(Intelligent Grouping ＆ Resource Sharing)は、ISO／IECにおいて世界の3C技術(通信技術、コンピュータ技術、コンシューマ技術)の標準化を牽引している業界団体で、2003年7月に設立され、約150社の会員を有しています。2009年7月、中国での3C技術の普及促進と認証機関としての役割を担うため、国家認定のエンジニアリングラボ(National Engineering Lab)を開設しました。IGRS-PLCの中国国家標準化については2011年7月7日HD-PLCアライアンスからのプレスリリースをご参照ください。同団体に関する詳細情報は( http://www.igrs.org )をご参照ください。
(注4)「HD-PLC」アライアンス：高速電力線通信「HD-PLC」の普及拡大・通信互換性確保を目的として2007年に設立されました。(ホームページ： http://www.hd-plc.org/ )
※本文中の記載内容(製品価格、仕様などを含む)は、2011年6月現在の情報です。予告なしに変更となる場合がございますので、予めご承知ください。
【川崎マイクロエレクトロニクスについて】
川崎マイクロエレクトロニクス株式会社は、ネットワーク、オフィス・オートメーション、コンスーマ・エレクトロニクス機器向けに革新的なASIC及びアナログ回路技術を提供する半導体メーカーです。川崎マイクロは高度な設計力と世界有数のファンドリーベンダーとの戦略的パートナーシップにより、お客様に最適なソリューションを提供いたします。
詳しい情報は、弊社ホームページをご覧ください。
http://www.k-micro.com
「KHN13100チップセット」は、IEEE 1901標準に完全準拠した電力線通信用のチップセットとしては世界で初めて製品化されたものであります。
「HD-PLC」は、電力線だけでなく同軸線も活用できる通信方式で、ホームネットワークおよびアクセスネットワーク向け高速通信用途、太陽光パネルシステムやスマートグリッドなどの様々なアプリケーションへの応用が期待されています。
「HD-PLC」は中国IGRS(注3)のPLC技術に「IGRS-PLC」として採用され、既に中国における国家標準化の申請を完了しています。
今回発表いたしました「KHN13100チップセット」はIEEE 1901標準が必須仕様として規定する共存機能を初めて実現、これにより同標準に完全準拠した世界初の電力線通信用のチップセットとなったものです。
この共存機能により、異なるPLC方式との共存が可能となり、同一ネットワークに設置された異なるPLCシステムにより引き起こされる致命的な問題を回避させることができます。
この共存機能は2010年6月にITU-TにおいてもG.9972(ブロードバンドPLCの共存方式)として承認され、また2010年12月には米国国立標準技術研究所(NIST)がSGIP PAP15(Smart Grid Interoperability Panel Priority Action Plan 15)にて、この共存機能を宅内につながるブロードバンドPLCに対して必須として勧告しています。
HD-PLCアライアンス(注4)のメンバーである川崎マイクロは、優れた性能と環境配慮を両立させた「Wavelet OFDM方式」に関する技術・特許のライセンスを、パナソニック株式会社及びパナソニック システムネットワークス株式会社から受け、共存機能を実現したIEEE 1901完全準拠のチップセットを製品化いたしました。「KHN13100チップセット」の特徴は以下のとおりです。
＜特徴＞
(1) IEEE 1901の必須仕様である共存機能に対応したことによりIEEE 1901標準に完全準拠
(2) 伝送速度：240Mbps(従来比15％UP)
(3) 低消費電力(フル動作時1.2W以下)
(4) 「HD-PLC」の下位互換性の確保
(5) ベースバンドプロセッサKL5BPLC100WFPとアナログフロントエンドKA5BAFE121WFPで構成するチップセット
本チップセットのサンプル出荷は2011年8月より開始し、量産出荷開始は同年12月を予定しております。
また当社では、高速伝送の分野だけでなく、スマートグリットなど消費電力の低減をより重視した環境配慮型のアプリケーションに向け、更に小型でより低い消費電力を実現する「HD-PLC」通信用IC製品の開発も計画しており、2012年のリリースを目指しております。
今後ますます高性能、低消費電力が求められるマルチメディア・ホームネットワーキング、ビデオ配信、IPTV用のセットトップボックス、ホームゲートウェイ機器などから、太陽光パネルシステムやスマートグリッドなど、様々なアプリケーションに向け、川崎マイクロはベースバンドからフロントエンドまでの先進的ICでトータルな電力線ソリューションを提案してまいります。
(注1)「HD-PLC」：「HD-PLC」はパナソニック株式会社が提唱する高速電力線通信方式の名称であり、パナソニック株式会社の日本及びその他の国での登録商標もしくは商標です。
(注2)Wavelet OFDM方式：周波数利用効率が非常に高い直交周波数分割多重＝OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を採用し、各サブキャリアの直交化にWavelet変換を適用して、高効率な高速データ通信を実現するパナソニック株式会社の技術です。Wavelet OFDMは、周波数領域および時間領域に直交性を備えた結果、冗長信号なしに各サブキャリアのサイドローブレベルを低減しています。
(注3)IGRS：IGRS(Intelligent Grouping ＆ Resource Sharing)は、ISO／IECにおいて世界の3C技術(通信技術、コンピュータ技術、コンシューマ技術)の標準化を牽引している業界団体で、2003年7月に設立され、約150社の会員を有しています。2009年7月、中国での3C技術の普及促進と認証機関としての役割を担うため、国家認定のエンジニアリングラボ(National Engineering Lab)を開設しました。IGRS-PLCの中国国家標準化については2011年7月7日HD-PLCアライアンスからのプレスリリースをご参照ください。同団体に関する詳細情報は( http://www.igrs.org )をご参照ください。
(注4)「HD-PLC」アライアンス：高速電力線通信「HD-PLC」の普及拡大・通信互換性確保を目的として2007年に設立されました。(ホームページ： http://www.hd-plc.org/ )
※本文中の記載内容(製品価格、仕様などを含む)は、2011年6月現在の情報です。予告なしに変更となる場合がございますので、予めご承知ください。
【川崎マイクロエレクトロニクスについて】
川崎マイクロエレクトロニクス株式会社は、ネットワーク、オフィス・オートメーション、コンスーマ・エレクトロニクス機器向けに革新的なASIC及びアナログ回路技術を提供する半導体メーカーです。川崎マイクロは高度な設計力と世界有数のファンドリーベンダーとの戦略的パートナーシップにより、お客様に最適なソリューションを提供いたします。
詳しい情報は、弊社ホームページをご覧ください。
http://www.k-micro.com
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