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KPMGコンサルティングとApptio、継続的なITコスト管理支援で協業 ーITコストの可視化・自動化・高度化・最適化を実現ー

KPMGコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長兼CEO:宮原 正弘、以下、KPMGコンサルティング)とApptio株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:成塚 歩、以下 Apptio)は、日本企業向けに継続的なITコスト管理のプロセス定着化を実現するためのコンサルティングおよびITコスト管理統合プラットフォーム構築において協業を開始します。

昨今、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により企業を取り巻く環境が著しく変化がする中、「経営層が考える最も優先度が高い施策」の1つがIT運用・投資コストの最適化と思われます。企業は、ITにかかわるすべてのコストを可視化し、IT投資計画、IT修正計画について、精度の高い着地予測をするために自社のITコスト構造を正しく理解し、短サイクルで継続的にリプランニングを実施する必要性に迫られています。また、可視化されたITコストの要否を分析・評価し、最適化することによって生まれる資金を、建設的な攻めの投資に振り替える迅速なアクションが求められています。

多くの企業は、ITコストの予算策定・予実分析に主に表計算ソフトを用いてデータ収集、加工、整理を手動で実施しており、多大なる工数を割いています。また、予算策定時と、実績収集時のデータ粒度が異なることで予実の比較や予算超過の原因分析にも多くの時間を要していることから、自社のITコストの他社比較まで至らず、客観的な評価も行えていないのが現状です。また、事業部門は、自部門がどれほどのIT費用を負担しているか自覚することなく社内のITサービスを利用している可能性があります。
ITコストマネジメント業務を担当しているIT部門や経営企画部門、財務部門は、詳細かつ正確なデータを利用部門に提示することができず、利用部門へのITサービス負担費用について、相互の合意形成・コミュニケーションができていない状況が散見されます。加えて、経営層から「なぜこれほどIT費用が必要なのか」と問われても、具体的なデータを前提とした理由について、説明ができていない企業が多く存在します。

Apptioは、企業内のIT予算、実績の把握に必要なPL/CFにかかわる財務データを各種社内システムから自動取込みすることでITコストに関するデータ収集、加工、整理作業の効率化を実現します。その後、取り込んだデータを「ハードウェア費用」「アプリケーション費用」「社内の人件費、社外ベンダーの人件費」「クラウド/SaaS費用」等にグルーピングし、プロジェクトごと、利用部門ごとなど、各種分析軸を用いてITコストデータの構造化・可視化を可能にします。期初に策定したIT予算と実績数値が費目別に明らかになることで、最適化の余地を明確にし、効果的かつ迅速な投資振替判断・意思決定に貢献します。
これまで蓄積してきた1,000社以上のITコストデータを基にしたベンチマーク機能により、自社のITコスト費用の現在位置を把握できます。また、AI(人工知能)、マシンラーニングも内蔵しており、削減余地のリコメンド・示唆の提示も自動的に行います。さらに、事業部門別に利用したITサービス費用をトレースすることで、利用部門へのチャージバック(費用負担額の配賦・請求)も明細レベルのデータをベースにフォローすることが可能となります。透明性の高いファクトデータを用いた相互の合意形成・コミュニケーションを可能にし、利用部門が自律的にITコストを最適化していくモメンタムを創出していきます。

Apptioグループは2007年に米国で創業後、グローバルでは欧米・アジアに18社の支社を展開、すでに1,000社を超えるサービス提供実績を有しており、当領域におけるベストプラクティスを醸成しています。KPMG USとApptio本社(US)は2015年から提携しており、現在では年間30件以上のサービス提供を推進するまで、強固な関係を築いています。今後は日本においてもグローバルで蓄積された知見・経験も活用し、国企業のITコスト可視化・自動化・高度化、IT投資ポートフォリオ最適化をサポートしていきます。また、日本における協業の取組みの1つとして、国内でのPoC事例を踏まえ、当領域の成功を提言するオンラインセミナーを両社で実施します。

【オンラインセミナー】経営にインパクトを与えるITコスト最適化の実現-次世代SaaS型ソリューションApptio
https://home.kpmg/jp/ja/home/events/2020/11/20201119-saas-apptio.html


■Apptioをベースとした継続的なITコスト管理支援について
> ITコストの可視化・自動化・高度化
> IT投資ポートフォリオ最適化

3つのステップ、「可視化」「適正化」「管理高度化」の実行を推奨しています。それぞれのステップでは必要となるインプットデータが存在し、企業のITコストマネジメントのあるべき姿、要件をヒアリングしたのち、データ保持状況の確認を行ったうえで、Apptioの標準的なITコストマネジメントのベストプラクティスであるプロセス・データモデルに適応するよう、柔軟なコンサルティングを行い、企業の当領域の課題解決、また、継続的なITコスト最適化プロセスの確立・定着化に向け、支援します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/238057/LL_img_238057_1.jpg
Apptioをベースとした継続的なITコスト管理支援のサービスイメージ

今回の協業について、Apptio株式会社 代表取締役社長 成塚 歩氏は次のように述べています。「Apptio株式会社は、お客様のITコスト最適化とそこから創出した予算を使ったDX(デジタルトランスフォーメーション)支援について、KPMGコンサルティングと協業できることを大変嬉しく思っております。COVID-19の感染拡大がもたらしたニューノーマル時代においても、お客様企業は将来に必要となるIT投資を止めてはいけないと考えております。Apptio株式会社は、IT部門を1つの会社とみなし、その経営に最も重要なITファイナンスにフォーカスしたソリューションを提供いたします。ITコスト最適化のステップとして、まずはお客様がお持ちのITコストに関係するデータを収集し、組織のステークホルダーがわかる形で可視化を行ないます。
これにより、お客様が保有するITサービスやアプリケーション一つひとつの費用と利用状況が可視化されます。次にITサービスやアプリケーションの費用と利用状況を参考に、利用部門に対して課金を行ないます。課金を通じて利用部門もITコスト最適化について責任を持つようになり、従来IT部門だけで行なっていたITコスト最適化だけでなく、利用部門を巻き込み組織全体でITコスト最適化を実現することができます。この一連のプロセスを通じて創出された資金をDXや攻めの投資に使っていただくことで、日本のお客様のデジタル化に貢献できると確信をしております」。


■KPMGコンサルティングについて
KPMGコンサルティングは、KPMGインターナショナルのメンバーファームとして、ビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジー、リスク&コンプライアンスの3分野でサービスを提供するコンサルティングファームです。戦略、BPR、人事・組織、PMO、アウトソーシング、ガバナンス・リスク・コンプライアンス、ITなどの専門知識と豊富な経験を持つコンサルタントが在籍し、金融、保険、製造、自動車、製薬・ヘルスケア、エネルギー、情報通信・メディア、サービス、パブリックセクターなどのインダストリーに対し、幅広いコンサルティングサービスを提供しています。
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