世界で販売部数500万部突破した名著が約40年ぶりに復刊! きたやまおさむ訳『ぼく自身のノオト』が1月12日発売
[21/01/12]
提供元:@Press
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株式会社創元社(所在地:大阪府大阪市、代表取締役社長:矢部敬一)は、『ぼく自身のノオト』を2021年1月12日(火)に発売いたします。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/242552/LL_img_242552_1.png
『ぼく自身のノオト』表紙+帯
●生きるとは? 愛するとは?『ぼく自身のノオト』が時代を超えて読み継がれる理由
本書は1970年にアメリカの小さな出版社から発表され、たちまち100万部を売りつくし、いまや世界で500万部を突破している、詩集のようなエッセイです。作家のヒュー・プレイサーは、本書を書く数年前まで学校のカウンセラーをやっていたという「みんなと同じ平凡な人間」。その、生き方を確立する方法をさがし求める姿は、働く、愛する、生きるといった人間の本質を捉え、青年期の等身大の思索に成り得ています。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/242552/LL_img_242552_2.jpg
『ぼく自身のノオト』本文より
●なぜ、いま、復刊か?
(編集担当より)
本書の原本は1970年にアメリカの小さな出版社から発売され、それを人文書院さんが1979年に翻訳されたものです。たまたまですが、私が生まれた年です。
それから数十年後、古書店で本書を手にし、一読、北山修氏の瑞々しい訳のまま復刊したいと思いました。幾たびもの改訂が施されたという複雑な権利関係があり、著作権者との交渉に数年を費やしました。
約40年前の1979年といえば、日本が高度経済成長から安定成長をむかえていた時期。本書の深淵で内向的な志向は、感覚を先取りしすぎていたといっても過言ではなかったように思います。巣籠りが迫られ、自らの働き方や生き方を模索する時間も増え、まさに今こそ必要とされる言葉の数々ではないでしょうか。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/242552/LL_img_242552_3.jpg
一番左が初版。右から2番目が人文書院翻訳版。50年読み継がれている
●訳者はザ・フォーク・クルセダーズのメンバーで精神科医のきたやまおさむ(北山修)氏
現在70歳を越えた、きたやまおさむ(北山修)氏が弱冠32歳で手がけた訳文を、そのままの瑞々しさで復刊しています。言葉の柔らかさ、芯の強さ、声に出して読む快感など、代え難い翻訳の魅力に溢れています。新装版にあたっての新たな「あとがき」も掲載。
●コラムニスト・山崎まどか氏の愛読書
「13歳から20歳にかけて、この本を何度も読み返し、友だちや好きな人のみんなに貸した。どのページのどの言葉も覚えている。久しぶりに手にとって、これはもしかして、いま必要とされている言葉ではないかと考える。北山修の名訳だ。」(山崎まどか氏推薦)
●装画は『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の中田いくみ氏
台湾で作家活動中の中田いくみ氏。今回、海を越えてイラストを描き下ろしました。訳者であり精神科医でもあるきたやまおさむ(北山修)氏は、そのイラストを「両性具有的」と評します。その年齢も性も越えた普遍的なイメージは、本書の本質に他なりません。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/242552/LL_img_242552_4.png
装幀全景
●訳者あとがき(初版時より抜粋)
(北山修)
これは、1976年にBantam Booksから出版された‘Notes to MyselfーMy struggle to become a person’の日本語訳である。著者Hugh Pratherがこれを書いたのが1970年で、そのとき彼は三十二歳、まったくの「無名」で、これといった「肩書き」もなかった。初版はアメリカ南西部のユタ州にある小さな出版社Real People Pressから大した広告もせずに発表され、数年の間に百万部を売りつくしている。内容は、小説でも詩集でもない。個人の日記の抜粋である。原文にはページ数の印刷がなく、どこから読んでもかまわないようになっており、もちろん目次もない。数年前まで学校のカウンセラーをやっていたというこの書き手は哲学者でも文学者でもなく、「みんなと同じ平凡な人間」である。
彼はいっさいの虚偽を許容できないらしい。彼は内的な現実をできる限り受けいれて、自らの内部にある真実を読者に伝えようとする。日本語を利用するなら、タテマエを拒否して、ホンネをできる限り表現することで、「ぼく」を確立する方法をさがし求めている。ゆえに、創作性のないこの本を文学性や思想性によって価値づけを行う必要はないし、実際にそんなことは不可能だろう。発想や行動の基盤をつねに「ぼく」に置いて、その「ぼく」の一部や全部が「ぼく」から遊離していくこと、さらに異物が「ぼく」のなかに入りこんで「ぼく」をしばりつけること、を罪悪視するのなら、実に日記という表現形式がもっともふさわしいものだったのである。
私たちはホンネを言うことを自らを被害者化することと同じであると考え、「めめしい」と言ってそんな「ぼく」を切りすてようとする。しかし、著者のホンネは、決して弱音を吐くことではなく、自らの弱音をも自らのものとして語って相手と交流しようとする態度は一種の強さでもある。
●書籍情報
書籍名: ぼく自身のノオト
著者 : ヒュー・プレイサー
訳者 : きたやまおさむ
判型 : 四六判・ハードカバー
頁数 : 224ページ
ISBN : 978-4-422-93089-3
定価 : 本体1,600円+税
発売日: 2021年1月12日(火)
発行所: 株式会社創元社
●商品ページ
https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=4205
●創元社
1892年創業。大阪は御堂筋の近く、本町と淀屋橋の間にある出版社。東京支店は神保町。C・G・ユングや河合隼雄などの心理学書、自己啓発書の原点と言われるD・カーネギー『人を動かす』、マニアック図鑑の先駆けである『世界で一番美しい元素図鑑』、世界一ユニークな単語集『翻訳できない世界のことば』など、人文書から自然科学系まで幅広いジャンルで出版活動を行う。
https://www.sogensha.co.jp
●会社概要
商号 : 株式会社創元社
創立 : 1925年(大正14年)
代表者 : 代表取締役社長 矢部敬一
資本金 : 1,800万円
事業内容: 出版事業、セミナー事業、学会事務局運営、書籍販売
所在地 : <本社>
〒541-0047 大阪市中央区淡路町4丁目3-6
<東京支店>
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-2 田辺ビル
URL : https://www.sogensha.co.jp/
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/242552/LL_img_242552_1.png
『ぼく自身のノオト』表紙+帯
●生きるとは? 愛するとは?『ぼく自身のノオト』が時代を超えて読み継がれる理由
本書は1970年にアメリカの小さな出版社から発表され、たちまち100万部を売りつくし、いまや世界で500万部を突破している、詩集のようなエッセイです。作家のヒュー・プレイサーは、本書を書く数年前まで学校のカウンセラーをやっていたという「みんなと同じ平凡な人間」。その、生き方を確立する方法をさがし求める姿は、働く、愛する、生きるといった人間の本質を捉え、青年期の等身大の思索に成り得ています。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/242552/LL_img_242552_2.jpg
『ぼく自身のノオト』本文より
●なぜ、いま、復刊か?
(編集担当より)
本書の原本は1970年にアメリカの小さな出版社から発売され、それを人文書院さんが1979年に翻訳されたものです。たまたまですが、私が生まれた年です。
それから数十年後、古書店で本書を手にし、一読、北山修氏の瑞々しい訳のまま復刊したいと思いました。幾たびもの改訂が施されたという複雑な権利関係があり、著作権者との交渉に数年を費やしました。
約40年前の1979年といえば、日本が高度経済成長から安定成長をむかえていた時期。本書の深淵で内向的な志向は、感覚を先取りしすぎていたといっても過言ではなかったように思います。巣籠りが迫られ、自らの働き方や生き方を模索する時間も増え、まさに今こそ必要とされる言葉の数々ではないでしょうか。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/242552/LL_img_242552_3.jpg
一番左が初版。右から2番目が人文書院翻訳版。50年読み継がれている
●訳者はザ・フォーク・クルセダーズのメンバーで精神科医のきたやまおさむ(北山修)氏
現在70歳を越えた、きたやまおさむ(北山修)氏が弱冠32歳で手がけた訳文を、そのままの瑞々しさで復刊しています。言葉の柔らかさ、芯の強さ、声に出して読む快感など、代え難い翻訳の魅力に溢れています。新装版にあたっての新たな「あとがき」も掲載。
●コラムニスト・山崎まどか氏の愛読書
「13歳から20歳にかけて、この本を何度も読み返し、友だちや好きな人のみんなに貸した。どのページのどの言葉も覚えている。久しぶりに手にとって、これはもしかして、いま必要とされている言葉ではないかと考える。北山修の名訳だ。」(山崎まどか氏推薦)
●装画は『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の中田いくみ氏
台湾で作家活動中の中田いくみ氏。今回、海を越えてイラストを描き下ろしました。訳者であり精神科医でもあるきたやまおさむ(北山修)氏は、そのイラストを「両性具有的」と評します。その年齢も性も越えた普遍的なイメージは、本書の本質に他なりません。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/242552/LL_img_242552_4.png
装幀全景
●訳者あとがき(初版時より抜粋)
(北山修)
これは、1976年にBantam Booksから出版された‘Notes to MyselfーMy struggle to become a person’の日本語訳である。著者Hugh Pratherがこれを書いたのが1970年で、そのとき彼は三十二歳、まったくの「無名」で、これといった「肩書き」もなかった。初版はアメリカ南西部のユタ州にある小さな出版社Real People Pressから大した広告もせずに発表され、数年の間に百万部を売りつくしている。内容は、小説でも詩集でもない。個人の日記の抜粋である。原文にはページ数の印刷がなく、どこから読んでもかまわないようになっており、もちろん目次もない。数年前まで学校のカウンセラーをやっていたというこの書き手は哲学者でも文学者でもなく、「みんなと同じ平凡な人間」である。
彼はいっさいの虚偽を許容できないらしい。彼は内的な現実をできる限り受けいれて、自らの内部にある真実を読者に伝えようとする。日本語を利用するなら、タテマエを拒否して、ホンネをできる限り表現することで、「ぼく」を確立する方法をさがし求めている。ゆえに、創作性のないこの本を文学性や思想性によって価値づけを行う必要はないし、実際にそんなことは不可能だろう。発想や行動の基盤をつねに「ぼく」に置いて、その「ぼく」の一部や全部が「ぼく」から遊離していくこと、さらに異物が「ぼく」のなかに入りこんで「ぼく」をしばりつけること、を罪悪視するのなら、実に日記という表現形式がもっともふさわしいものだったのである。
私たちはホンネを言うことを自らを被害者化することと同じであると考え、「めめしい」と言ってそんな「ぼく」を切りすてようとする。しかし、著者のホンネは、決して弱音を吐くことではなく、自らの弱音をも自らのものとして語って相手と交流しようとする態度は一種の強さでもある。
●書籍情報
書籍名: ぼく自身のノオト
著者 : ヒュー・プレイサー
訳者 : きたやまおさむ
判型 : 四六判・ハードカバー
頁数 : 224ページ
ISBN : 978-4-422-93089-3
定価 : 本体1,600円+税
発売日: 2021年1月12日(火)
発行所: 株式会社創元社
●商品ページ
https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=4205
●創元社
1892年創業。大阪は御堂筋の近く、本町と淀屋橋の間にある出版社。東京支店は神保町。C・G・ユングや河合隼雄などの心理学書、自己啓発書の原点と言われるD・カーネギー『人を動かす』、マニアック図鑑の先駆けである『世界で一番美しい元素図鑑』、世界一ユニークな単語集『翻訳できない世界のことば』など、人文書から自然科学系まで幅広いジャンルで出版活動を行う。
https://www.sogensha.co.jp
●会社概要
商号 : 株式会社創元社
創立 : 1925年(大正14年)
代表者 : 代表取締役社長 矢部敬一
資本金 : 1,800万円
事業内容: 出版事業、セミナー事業、学会事務局運営、書籍販売
所在地 : <本社>
〒541-0047 大阪市中央区淡路町4丁目3-6
<東京支店>
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-2 田辺ビル
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