第12回日本語大賞 入賞作品を発表
[21/02/25]
提供元:@Press
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「日本語の大切さを社会全体に呼びかけること」を目的に設立された日本語検定試験を実施しているNPO法人である日本語検定委員会は、みなさんと日本語の美しさや言葉のもつ力を見つめ直したいという願いから年一回実施している「日本語大賞」について、第12回となる今回は、小学生の部・中学生の部は「心にひびいた言葉」、高校生の部・一般の部は「私を動かした言葉」をテーマに、児童から大人まで広く作品を募集し、募集期間は令和2年6月1日(月)〜9月30日(水)で、ご応募いただいたエッセイ・作文は3,487点に及びました。第一次審査、第二次審査を経て、10名の審査委員による最終審査が行われ、部門ごとに優れた作品が選ばれました。第12回日本語大賞の結果はこちらをご覧ください。
第12回日本語大賞 審査結果: https://www.nihongokentei.jp/grandprize/12_result.php
【文部科学大臣賞】
小学生の部 佐藤 亘紀(さとう こうき)「おとうさんにもらったやさしいうそ」
茨城県 古河市立古河第二小学校1年生
『作品本文』
ぼくのこころにひびいたことばは、「おとうさんはちょっととおいところでしごとをすることになったから、おかあさんとげんきにすごしてね。」です。そのときぼくは二さいでした。とても小さかったのでちょくせついわれたのはおぼえていませんが、いってくれたときのどうががおかあさんのスマホにいまでものこっているので、すきなときにきくことができます。このふつうにおもえることばがぼくのこころにひびいたりゆうは、じつはこれがおとうさんがついたうそだったからです。このことばの一しゅうかんごに、おとうさんははっけつびょうでしんでしまいました。(続きはウェブをご覧ください)
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/12rd/sho_01.pdf
中学生の部 鈴木 司(すずき つかさ)「今日を頑張る」
東京都 東京都立小石川中等教育学校2年生
『作品本文』
私はあることに悩んでいた。それは自分がなぜ、頑張っているのかということだった。このことを周りの大人、友達に聞いてみたが、答えは様々でどれも腑に落ちなかった。ある一人の友達は夢のためだと答えてくれた。しかし、それでは夢のない人が頑張る理由にはならない。おそらく、多くの人はお金や夢などの見えるものに向かって頑張っていると思っているのだろうが、もっと本質的な何かがあるのだと思っていた。しかし、私はそれが何か分からず、スッキリしないまま学校生活を送っていた。そんな時にこんな言葉に出会った。(続きはウェブをご覧ください)
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/12rd/chu_01.pdf
高校生の部 武田 悠世(たけだ ゆうせい)「込められた思い」
東京都 東京都立三鷹中等教育学校4年生
『作品本文』
「地獄は、あの世ではなくこの世にある」これは、私が小学生の時に、既に九十歳を越えていた曽祖母が口にした言葉である。曾祖母が若かった頃、日本は戦時中であった。当時、静岡市内に住んでいた曽祖母は、空襲に遭い、市内に火災が広がる中、二人の幼い子供の手をひいて必死で逃げ回った。その時に通りかかった橋のたもとから、ふと川を見下ろした時の恐ろしい光景が、目に焼き付いて離れないという。川の中には性別すらわからない数多くの死体が、折り重なっていた。(続きはウェブをご覧ください)
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/12rd/koko_01.pdf
一般の部 森 惇(もり あつし)「妻の否定」
千葉県
『作品本文』
気がつけば、どこを漂流しているのだろう。十年……、心身の長い闘病を続けていくうちに、ほとんど寝たきり状態の日々。天井を眺めていると、健康だった昔の自分が映し出されてくる。現実を未だに受け入れられないのだろうか、過去にばかり思いを馳せてしまう。必死で毎日懸命に生きているつもりだ。それは、間違いなく言える。だが、同世代の三十代の男性たちが、「働いて稼いでマイホームを建てた」とか、「あそこのお父さんは、よく家族サービスをしている」などと聞いてしまうと、落ち込んでしまう。(続きはウェブをご覧ください)
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/12rd/ippan_01.pdf
【日本語大賞とは】
NPO法人日本語検定委員会が日本語の持つ美しさや言葉の力を見直そうという趣旨で、日本語をテーマにしたエッセイや作文を募集するものです。
【主催・協賛・後援】
主催:特定非営利活動法人日本語検定委員会
後援:文部科学省/日本商工会議所/経団連事業サービス/
海外子女教育振興財団/全国高等学校国語教育研究連合会/
全国高等学校PTA連合会/スコーレ家庭教育振興協会/
日本キャリア教育学会/手紙文化振興協会
協賛:読売新聞社/東京書籍/時事通信社/日本教育新聞社/教育新聞社/
教育家庭新聞社/全私学新聞社/日本語添削技術研究所/
湘南ゼミナール/ブロッサム横浜/リーブルテック/
学習調査エデュフロント/東京物流企画
【表彰】
小学生の部 文部科学大臣賞1点、優秀賞3点、佳作5点
中学生の部 文部科学大臣賞1点、優秀賞3点、佳作5点
高校生の部 文部科学大臣賞1点、優秀賞3点、佳作5点
一般の部 文部科学大臣賞1点、優秀賞3点、佳作5点
各受賞者はこちらをご覧ください。
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/12_result.php
【審査委員長】
梶田 叡一(桃山学院教育大学学長・聖ウルスラ学院理事長)
【審査委員】
梶原 しげる(フリーアナウンサー・東京成徳大学経営学部客員教授)、蕪木 豊(彩の国総合教育研究理事・元埼玉県教育局指導部長)、境 克彦(株式会社時事通信社代表取締役)、佐藤 和彦(全国高等学校国語教育研究連合会会長・東京都立広尾高等学校校長)、城 重幸(豊岡短期大学教授)、冨山 哲也(十文字学園女子大学教授)、山内 純子(元全日本空輸株式会社取締役執行役員客室本部長)、吉池 亮(読売新聞東京本社教育ネットワーク事務局長)、吉元 由美(作詞家・作家・淑徳大学人文学部客員教授・洗足学園音楽大学客員教授)
◆法人概要
法人名:特定非営利活動法人日本語検定委員会
理事長:梶田 叡一
所在地:東京都北区堀船2-17-1
設立 :平成21年
第12回日本語大賞 審査結果: https://www.nihongokentei.jp/grandprize/12_result.php
【文部科学大臣賞】
小学生の部 佐藤 亘紀(さとう こうき)「おとうさんにもらったやさしいうそ」
茨城県 古河市立古河第二小学校1年生
『作品本文』
ぼくのこころにひびいたことばは、「おとうさんはちょっととおいところでしごとをすることになったから、おかあさんとげんきにすごしてね。」です。そのときぼくは二さいでした。とても小さかったのでちょくせついわれたのはおぼえていませんが、いってくれたときのどうががおかあさんのスマホにいまでものこっているので、すきなときにきくことができます。このふつうにおもえることばがぼくのこころにひびいたりゆうは、じつはこれがおとうさんがついたうそだったからです。このことばの一しゅうかんごに、おとうさんははっけつびょうでしんでしまいました。(続きはウェブをご覧ください)
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/12rd/sho_01.pdf
中学生の部 鈴木 司(すずき つかさ)「今日を頑張る」
東京都 東京都立小石川中等教育学校2年生
『作品本文』
私はあることに悩んでいた。それは自分がなぜ、頑張っているのかということだった。このことを周りの大人、友達に聞いてみたが、答えは様々でどれも腑に落ちなかった。ある一人の友達は夢のためだと答えてくれた。しかし、それでは夢のない人が頑張る理由にはならない。おそらく、多くの人はお金や夢などの見えるものに向かって頑張っていると思っているのだろうが、もっと本質的な何かがあるのだと思っていた。しかし、私はそれが何か分からず、スッキリしないまま学校生活を送っていた。そんな時にこんな言葉に出会った。(続きはウェブをご覧ください)
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/12rd/chu_01.pdf
高校生の部 武田 悠世(たけだ ゆうせい)「込められた思い」
東京都 東京都立三鷹中等教育学校4年生
『作品本文』
「地獄は、あの世ではなくこの世にある」これは、私が小学生の時に、既に九十歳を越えていた曽祖母が口にした言葉である。曾祖母が若かった頃、日本は戦時中であった。当時、静岡市内に住んでいた曽祖母は、空襲に遭い、市内に火災が広がる中、二人の幼い子供の手をひいて必死で逃げ回った。その時に通りかかった橋のたもとから、ふと川を見下ろした時の恐ろしい光景が、目に焼き付いて離れないという。川の中には性別すらわからない数多くの死体が、折り重なっていた。(続きはウェブをご覧ください)
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/12rd/koko_01.pdf
一般の部 森 惇(もり あつし)「妻の否定」
千葉県
『作品本文』
気がつけば、どこを漂流しているのだろう。十年……、心身の長い闘病を続けていくうちに、ほとんど寝たきり状態の日々。天井を眺めていると、健康だった昔の自分が映し出されてくる。現実を未だに受け入れられないのだろうか、過去にばかり思いを馳せてしまう。必死で毎日懸命に生きているつもりだ。それは、間違いなく言える。だが、同世代の三十代の男性たちが、「働いて稼いでマイホームを建てた」とか、「あそこのお父さんは、よく家族サービスをしている」などと聞いてしまうと、落ち込んでしまう。(続きはウェブをご覧ください)
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/12rd/ippan_01.pdf
【日本語大賞とは】
NPO法人日本語検定委員会が日本語の持つ美しさや言葉の力を見直そうという趣旨で、日本語をテーマにしたエッセイや作文を募集するものです。
【主催・協賛・後援】
主催:特定非営利活動法人日本語検定委員会
後援:文部科学省/日本商工会議所/経団連事業サービス/
海外子女教育振興財団/全国高等学校国語教育研究連合会/
全国高等学校PTA連合会/スコーレ家庭教育振興協会/
日本キャリア教育学会/手紙文化振興協会
協賛:読売新聞社/東京書籍/時事通信社/日本教育新聞社/教育新聞社/
教育家庭新聞社/全私学新聞社/日本語添削技術研究所/
湘南ゼミナール/ブロッサム横浜/リーブルテック/
学習調査エデュフロント/東京物流企画
【表彰】
小学生の部 文部科学大臣賞1点、優秀賞3点、佳作5点
中学生の部 文部科学大臣賞1点、優秀賞3点、佳作5点
高校生の部 文部科学大臣賞1点、優秀賞3点、佳作5点
一般の部 文部科学大臣賞1点、優秀賞3点、佳作5点
各受賞者はこちらをご覧ください。
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/12_result.php
【審査委員長】
梶田 叡一(桃山学院教育大学学長・聖ウルスラ学院理事長)
【審査委員】
梶原 しげる(フリーアナウンサー・東京成徳大学経営学部客員教授)、蕪木 豊(彩の国総合教育研究理事・元埼玉県教育局指導部長)、境 克彦(株式会社時事通信社代表取締役)、佐藤 和彦(全国高等学校国語教育研究連合会会長・東京都立広尾高等学校校長)、城 重幸(豊岡短期大学教授)、冨山 哲也(十文字学園女子大学教授)、山内 純子(元全日本空輸株式会社取締役執行役員客室本部長)、吉池 亮(読売新聞東京本社教育ネットワーク事務局長)、吉元 由美(作詞家・作家・淑徳大学人文学部客員教授・洗足学園音楽大学客員教授)
◆法人概要
法人名:特定非営利活動法人日本語検定委員会
理事長:梶田 叡一
所在地:東京都北区堀船2-17-1
設立 :平成21年