国内初の調和型協調制御を実現 組込みシステム用高度協調制御プラットフォームの新バージョンリリースのお知らせ
[21/05/10]
提供元:@Press
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組込開発支援パッケージの開発・販売を手掛ける、株式会社アイ・エル・シー(所在地:広島市南区的場町1丁目3-6 広島的場ビル9F/代表取締役会長:大西 英作)は、2016年1月に「IoT、M2Mシステム構築用スマート制御プラットフォーム」として発売したソフトウェア商品「SEP」(エスイーピー)に、全ての入力と出力のタイミングが同期した調和型協調制御を実現する新機能を追加し、「組込みシステム用高度協調制御プラットフォーム」として2021年6月1日から新バージョンをリリースします。
■新バージョンの特長
≪全ての機器のタイミングが同期した国内初の調和型協調制御を実現≫
多関節ロボットやAGV(無人搬送車)などで自動化されたスマート工場では、複数の機器が協調的に制御すること(協調制御)で実現されています。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/256460/LL_img_256460_1.png
調和型協調制御
(3)のようなシステム全体の機器が、まるでオーケストラの楽器たちが1つの楽譜で美しいハーモニーを奏でるように調和した制御(調和型協調制御)を可能にするために必要な機能(調和型時刻同期機能)を新バージョンでリリースします。本機能を活用することで、従来の時刻同期機能では実現できなかった国内初の高速でしなやかな生産性向上に貢献する「調和型協調制御」を実現できます。
≪調和型時刻同期機能≫
1. ネットワークでつながれた各機器の時刻を同一に合わせる(同期させる)機能を提供
2. 時刻サーバ不要
現在普及している時刻同期機能は、各機器が時刻サーバの時刻に合わせる方式ですが、本機能は各機器がつながれた相手先の機器との間で時刻を同期することでシステム全体の時刻を同期することができます。
3. Ethernet以外のCANなどのネットワークも混在可能
現在普及している時刻同期機能は、各機器をEthernetでつなぐことで実現していますが、本機能ではEthernet、Wi-Fi、Serial、CANなど様々なネットワークが混在したシステムにも適用できます。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/256460/LL_img_256460_2.png
時刻同期機能
4. TSN通信との上位互換性を提供
本機能は、TSN(Time Sensitive Networking)に対して上位互換機能を提供します。TSNでは必要となる時刻サーバが不要。TSNがサポートしていないEthernet以外の通信経路でも時刻同期が可能。また、通信データどうしが衝突せずに効率よくネットワークを利用できる“通信帯域制御機能”や他のデータがネットワークに流れていても緊急性の高いデータを優先的に転送できる“優先制御機能”などを提供します。
5. 機器間で同期した時刻付きデータ共有が可能(時刻同期型データ共有機能)
本機能により、指定時刻のデータ参照や共有データの発生時刻取得が可能となり、異なる機器で取得されたデータに対しても全て同一時刻のデータを用いた解析や制御を行うことができます。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/256460/LL_img_256460_3.png
時刻同期型データ共有機能
6. システム全体のタイミングが一致した調和型協調制御が可能
今回リリースする調和型時刻同期機能を用いた協調制御では、機器間で精度が一番高い機器に時刻を合わせることで、システム全体のタイミングが一致した協調制御を行うことができます。さらに、特長5の時刻同期型データ共有機能と組み合わせることで、協調制御システムの各機器が同一時刻の制御入力をもちいて、同一時刻、同一周期で制御できるシステム全体が調和した調和型協調制御システムを実現することができます。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/256460/LL_img_256460_4.png
調和型時刻同期
■新バージョンリリースの狙い
近年、ロボットによる作業の無人化、無人搬送車やドローンによる運搬作業の無人化、多数のセンサやカメラのデータを用いた予知保全など機器どうしをネットワークでつないだシステムが増えています。スムーズな動作や正確な予知を実現するためには、各機器の時刻が同期し、同じタイミングのデータ取得や制御のための時刻同期機能が必要となり、産業分野、自動車分野では時刻同期を実現するネットワークとしてEthernet TSNが注目されています。
Ethernet TSNの時刻同期機能は、基準時刻を提供する時刻サーバを各機器が参照すること、各機器をEthernetでつなぐことで実現されていますが、この条件に合わないシステム(例:Wi-FiやCANなどEthernet以外の通信が混在するシステムや時刻サーバ無しでも時刻同期が必要となるシステム)でも時刻同期を実現可能とするために、今回リリースする調和型時刻同期機能を開発しました。本機能は、協調制御システムを構成する各機器が同一時刻の制御入力をもちいて、同一時刻、同一周期で制御できるシステム全体が調和した調和型協調制御を実現し、正確な協調動作によるタクトタイム短縮可能なロボットシステム、同一時刻データに基づく正確な予知保全システムなどお客様の製品力強化に貢献します。
■主な仕様
≪調和型時刻同期≫
・時刻同期
各機器が持つ時刻のずれが±50μsecの範囲に収めることが可能です。(※1)
(※1)Ethernet環境で8台の機器を接続した場合の当社計測による。時刻のずれは使用する通信媒体や環境により異なります。
≪商品構成≫
・組込みシステム用高度協調制御プラットフォーム(SEPcore)
・高度協調制御システム向け開発支援ツール(SEP Platform Builder)
・ターゲット機器への移植開発キット(SEP Porting Support Package)
で構成されます。
≪本商品の販売価格≫
・試作用パッケージ ¥1,100,000-(税込)
・量産開発用パッケージ¥1,650,000-(税込)から
(ツール使用ユーザ数により増額)
無償貸し出し版、Webベースの無償セミナーやお客様個別の技術打ち合わせサービスも準備しています。
≪本商品のご紹介ページ≫
http://www.ilc.co.jp/commodity/sep/
■商品関連
「SEP Smart Embedded Platform」、「SEPcore」、「SEP Platform Builder」は、株式会社アイ・エル・シーの登録商標です。
■お客様からのお問い合わせ先
株式会社アイ・エル・シー
FACTICS(ファクティクス)テクニカルセンター
TEL : 082-262-7799(受付け時間:午前9時〜午後5時/土日祝日を除く)
FAX : 082-263-4411(常時受付け)
E-Mail: fa@ilc.co.jp(常時受付け)
URL : http://www.ilc.co.jp
■新バージョンの特長
≪全ての機器のタイミングが同期した国内初の調和型協調制御を実現≫
多関節ロボットやAGV(無人搬送車)などで自動化されたスマート工場では、複数の機器が協調的に制御すること(協調制御)で実現されています。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/256460/LL_img_256460_1.png
調和型協調制御
(3)のようなシステム全体の機器が、まるでオーケストラの楽器たちが1つの楽譜で美しいハーモニーを奏でるように調和した制御(調和型協調制御)を可能にするために必要な機能(調和型時刻同期機能)を新バージョンでリリースします。本機能を活用することで、従来の時刻同期機能では実現できなかった国内初の高速でしなやかな生産性向上に貢献する「調和型協調制御」を実現できます。
≪調和型時刻同期機能≫
1. ネットワークでつながれた各機器の時刻を同一に合わせる(同期させる)機能を提供
2. 時刻サーバ不要
現在普及している時刻同期機能は、各機器が時刻サーバの時刻に合わせる方式ですが、本機能は各機器がつながれた相手先の機器との間で時刻を同期することでシステム全体の時刻を同期することができます。
3. Ethernet以外のCANなどのネットワークも混在可能
現在普及している時刻同期機能は、各機器をEthernetでつなぐことで実現していますが、本機能ではEthernet、Wi-Fi、Serial、CANなど様々なネットワークが混在したシステムにも適用できます。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/256460/LL_img_256460_2.png
時刻同期機能
4. TSN通信との上位互換性を提供
本機能は、TSN(Time Sensitive Networking)に対して上位互換機能を提供します。TSNでは必要となる時刻サーバが不要。TSNがサポートしていないEthernet以外の通信経路でも時刻同期が可能。また、通信データどうしが衝突せずに効率よくネットワークを利用できる“通信帯域制御機能”や他のデータがネットワークに流れていても緊急性の高いデータを優先的に転送できる“優先制御機能”などを提供します。
5. 機器間で同期した時刻付きデータ共有が可能(時刻同期型データ共有機能)
本機能により、指定時刻のデータ参照や共有データの発生時刻取得が可能となり、異なる機器で取得されたデータに対しても全て同一時刻のデータを用いた解析や制御を行うことができます。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/256460/LL_img_256460_3.png
時刻同期型データ共有機能
6. システム全体のタイミングが一致した調和型協調制御が可能
今回リリースする調和型時刻同期機能を用いた協調制御では、機器間で精度が一番高い機器に時刻を合わせることで、システム全体のタイミングが一致した協調制御を行うことができます。さらに、特長5の時刻同期型データ共有機能と組み合わせることで、協調制御システムの各機器が同一時刻の制御入力をもちいて、同一時刻、同一周期で制御できるシステム全体が調和した調和型協調制御システムを実現することができます。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/256460/LL_img_256460_4.png
調和型時刻同期
■新バージョンリリースの狙い
近年、ロボットによる作業の無人化、無人搬送車やドローンによる運搬作業の無人化、多数のセンサやカメラのデータを用いた予知保全など機器どうしをネットワークでつないだシステムが増えています。スムーズな動作や正確な予知を実現するためには、各機器の時刻が同期し、同じタイミングのデータ取得や制御のための時刻同期機能が必要となり、産業分野、自動車分野では時刻同期を実現するネットワークとしてEthernet TSNが注目されています。
Ethernet TSNの時刻同期機能は、基準時刻を提供する時刻サーバを各機器が参照すること、各機器をEthernetでつなぐことで実現されていますが、この条件に合わないシステム(例:Wi-FiやCANなどEthernet以外の通信が混在するシステムや時刻サーバ無しでも時刻同期が必要となるシステム)でも時刻同期を実現可能とするために、今回リリースする調和型時刻同期機能を開発しました。本機能は、協調制御システムを構成する各機器が同一時刻の制御入力をもちいて、同一時刻、同一周期で制御できるシステム全体が調和した調和型協調制御を実現し、正確な協調動作によるタクトタイム短縮可能なロボットシステム、同一時刻データに基づく正確な予知保全システムなどお客様の製品力強化に貢献します。
■主な仕様
≪調和型時刻同期≫
・時刻同期
各機器が持つ時刻のずれが±50μsecの範囲に収めることが可能です。(※1)
(※1)Ethernet環境で8台の機器を接続した場合の当社計測による。時刻のずれは使用する通信媒体や環境により異なります。
≪商品構成≫
・組込みシステム用高度協調制御プラットフォーム(SEPcore)
・高度協調制御システム向け開発支援ツール(SEP Platform Builder)
・ターゲット機器への移植開発キット(SEP Porting Support Package)
で構成されます。
≪本商品の販売価格≫
・試作用パッケージ ¥1,100,000-(税込)
・量産開発用パッケージ¥1,650,000-(税込)から
(ツール使用ユーザ数により増額)
無償貸し出し版、Webベースの無償セミナーやお客様個別の技術打ち合わせサービスも準備しています。
≪本商品のご紹介ページ≫
http://www.ilc.co.jp/commodity/sep/
■商品関連
「SEP Smart Embedded Platform」、「SEPcore」、「SEP Platform Builder」は、株式会社アイ・エル・シーの登録商標です。
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