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〜 これからの近所付き合いは地理的隣接型から趣味趣向合致型へ 〜クチコミプラットフォーム「buzzLife」アンケートレポート

 インタラクティブ・マーケティングをワンストップで手がける株式会社イーライフ(所在地:東京都渋谷区、代表取締役CEO:藤原 誠一郎)は、同社が運営するクチコミプラットフォーム「buzzLife」(バズライフ、 http://www.buzzlife.jp/ )の会員約17万人に対して、「近所付き合い」に関するアンケート調査を行いました。

 buzzLife会員は、商品の新しい価値を発見する「創造的消費」を行い周囲と積極的に交わる、いわゆるアクティブ・コンシューマーの要素が強く、無報酬の活動にも関わらず「buzzLife」の諸活動に積極参加し、自分の意見を発信する特徴があります。今回のアンケートテーマ「近所付き合い」は、「アンケートで取り上げてほしい話題」として会員から多く寄せられた意見に基づき設定された、いわば会員によって作り上げられたアンケートで、実に約13,500名の会員から自由記述を伴う回答が寄せられました。

※アンケート結果は「buzzLife」ホームページ内でも公開しています。
 URL: http://www.buzzlife.jp/special/result/2012/120101.html


■近所付き合いのない人が全体3割  希薄化する近所付き合いの現状
 まず、近所付き合いの頻度を質問したところ、全体の3割の人が「ほとんど、もしくは全くしていない」と回答し、約7割の人が年数回以上の付き合いがあると回答しました。付き合いの頻度は若い年代ほど少なく、20代以下で近所付き合いのある人は半数強にとどまっています。近所付き合いがどんどん希薄になりつつあるようです。また、どの年代においても、女性よりも男性の方が近所付き合いの頻度が低いことも分かります。近所付き合いをしない理由としては、以下のような回答がほとんどでした。

『面倒。生活サイクルが違うので、顔を合わせる機会がない。(女性30代)』
『子供が成長するに伴って会う機会もなくなった。(女性40代)』
『家には寝に帰るだけで、家周辺にいることが少なく、特に近所付き合いをする必要性を感じない。(男性50代)』
『変に干渉されるのがいや(女性40代)』

 最近、近所の誰からも気づかれずに孤独死する事件がみられますが、近所付き合いをしていない人の回答から、「不安」とか「孤独」といった回答は見られず、機会や必要性がなく、面倒で厄介という理由から付き合いを回避する傾向にあるようです。

図:あなたは「ご近所付き合い」をしていますか? 回答
http://www.atpress.ne.jp/releases/26294/1_1.jpg


■女性の近所付き合いは“ちょっと立ち話”型、男性は任務遂行型
 近所付き合いの内容についての自由回答からは、男女の違いがみられました。女性は、“ちょっと立ち話”をしたり、おすそ分けをし合ったり、ママ友同士で交流するなど、日常生活に密着した付き合いであるのに対し、男性は、普段の挨拶はするものの、町内会の行事や役員など、地域活動に関する付き合いが多く、課された役割・任務を果たすことが近所付き合いの主な内容のようです。近所付き合いの内容の男女差が、頻度の違いに影響していると推測されます。


■近所で“ちょっと立ち話”は、近所付き合いの最大のメリットでもあり、デメリットでもある
 女性の“ちょっと立ち話”は、近所付き合いの最大のメリットである「情報交換」の場のようです。近所付き合いのメリットについて自由回答で尋ねたところ、男女ともに「情報」というキーワードが頻出しました。

『子供が同級生なので、学校での問題や情報が入ってくるので安心。(女性40代)』
『自分だけでは分からないだろうことを知ることができる。まさにこれぞ口コミ!ここはコレが安い!保育園はここ!習い事のここならいくら!とかずばり聞ける。(女性30代)』

 こういった声のように、特に女性は、子育て、医療、地元のお店情報など、生活に密着した情報を、近所付き合いの“ちょっと立ち話”から得ていることが分かりました。
 “ちょっと立ち話”での情報交換が近所付き合いのメリットとされる一方で、近所付き合いのデメリットでは、「長話」「噂話」「悪口」が嫌だという回答が多く寄せられました。良好な関係の相手と有益な情報交換ができる程度の“ちょっと立ち話”は歓迎だが、長くなったり、悪口や噂話に巻き込まれると、それは大きなストレスとなるようです。そうしたストレスやトラブルに巻き込まれないよう、以下のように予防線を張る様子も多くうかがえました。

『噂話が好きな人や悪口を言う人がいるときは、あまり首を突っ込まないようにしています。(女性40代)』
『持ち家のため、一生離れられない関係なので、トラブルの元になりそうな深入りはさけています。(女性30代)』


■東日本大震災で見直された近所付き合いの重要性
 この1年での近所付き合いの変化の有無とその内容を自由回答でとったところ、変化があったと回答した人の中で最も顕著にみられた内容が、東日本大震災による変化でした。
 東北や関東地方では、実際に震災時に近所同士で助け合った経験から、日頃からの近所付き合いの重要性を痛感する様子がうかがえました。特に女性は、震災被害等が落ち着いて以降も、近所の人とメールアドレスや連絡先の交換をしたり、定期的に会う場をつくったり、一人暮らしの高齢者に日常的に声をかけるようになったりと、災害対策に向けての具体的なアクションを起こしている意見が目立ちました。

 『3.11の大地震。男手のいなくなった時間に起きた震災でしたので、心細い中、隣近所の奥様たちと旦那が帰ってくるまでの間子供を抱えながら励ましあい頑張りました。(女性30代)』

 こちらの回答にあるように、震災発生時間が男性不在の時間帯であり、近所付き合いの重要性をダイレクトに経験したのが女性であったことも、影響を与えているかもしれません。


■新しい近所付き合いのきっかけとなるか? キーワードは「ペット・趣味・健康」
 今回の調査では、地理的な隣接だけではない、新しい近所付き合いのきっかけとなる付き合い方がみられました。

『近所のお友達と毎朝1時間 おしゃべりしながらウォーキング(女性40代)』
『近くのスポーツクラブに通っています。当然ご近所さん同士なのであの店のあれが美味しいとか安かったとかの情報が得られて嬉しいです。(女性60代以上)』
『毎日、愛犬たちのお散歩へ2時間ほど歩くので、その道々で行きかう皆様と会話を楽しんでいます。かなり広範囲のご近所さまお付き合いです。(女性40代)』
『仲のいいご近所さんとは庭の花や手入れのことでお話を伺ったり実際に手伝ってくれたりとかなり良好な関係です。(女性40代)』

 このように、ペットや趣味の話を通じた付き合いや、健康づくりを近所の人と一緒にするなど、同じ趣味趣向の仲間を見つけることで、義務感や煩わしさのない近所付き合いを形成している人が増えているようです。
 近所付き合いの希薄化が問題となる昨今において、新しい近所付き合いの形は今後注目すべきものと言えるでしょう。


≪調査概要≫
調査対象     :「buzzLife」会員登録者
調査地域     : 全国
調査実施日    : 2012年1月18日(水)〜22日(日)
有効回答者数   : 13,575名
アンケート結果URL: http://www.buzzlife.jp/special/result/2012/120101.html


【株式会社イーライフ 会社概要】
商号    : 株式会社イーライフ
代表者   : 代表取締役 藤原 誠一郎
所在地   : 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-29-9 日本パーティビル2F
設立    : 1999年9月
主な事業内容: インタラクティブ・マーケティング戦略/
        インタラクティブ・マーケティング基盤構築/
        対顧客コミュニケーション/調査・分析
URL     : http://www.elife.co.jp/
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