ローマ教皇の著書『LET US DREAM』日本語版 『教皇フランシスコ コロナの世界を生きる』を発売
[21/07/27]
提供元:@Press
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株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2021年7月29日に、『教皇フランシスコ コロナの世界を生きる』(早野依子訳/1,540円)を発売します。本書は、第266代ローマ教皇フランシスコが、伝記作家でジャーナリストのオースティン・アイヴァリー氏と対話を重ねながら執筆した著書『LET US DREAM』(2020年刊/サイモン&シュスター)の日本語翻訳版です。
画像 : https://newscast.jp/attachments/CETljnzpXRGDVmw9HuA8.jpg『LET US DREAM』日本語版の表紙
『LET US DREAM』について
原著『LET US DREAM』執筆のきっかけは、ロックダウン真っ只中の2020年3月27日に発信された「ウルビ・エト・オルビ」です。ラテン語で「ローマと全世界へ」を意味するこの祝福が、クリスマスとイースター以外に行われるのは史上初のことでした。コロナ禍で苦しむ人々のために捧げられた祈りとメッセージについて、もっと深く語りたいという教皇の強い意向もあって、異例の出版が実現しました。教皇の著書とあって反響は大きく、ニューヨークタイムズのベストセラーにランク入り。世界中の注目を集めており、中国、スペイン、フランス、インドなど、これまでに20ヵ国で出版されています。
教皇が思い描く「コロナ後」
異例の祝福「ウルビ・エト・オルビ」で、雨の中たった一人で祈りを捧げる教皇フランシスコの姿は、見守る人々に感動を与えました。その時も、本書でも、教皇は「コロナ禍の今こそ、これまでの自己中心的な価値観を見直し、より安全で健全な世界を生み出しましょう」と世界中の人々に語りかけています。
今は審判のときです。(中略)自らの心が試されると、人は何が自分たちを抑圧してきたのかを意識するようになります。そして、民の叫びに必ずお応えになる、心強い神の存在を認識します。苦難との遭遇は、新しい未来への扉を開くのです。(本書「プロローグ」より)
戦争や貧困、自然破壊など、コロナ以前の世界も、決して完璧とはいえないものでした。それなのに「今までどおりの生活に戻る」と思い込んで生きることに、教皇フランシスコは警鐘を鳴らします。本書では、ロックダウンした目の前の光景は「新しい時代の始まりだ」と繰り返し説き、より良い未来への道筋を示します。人生観を変えた闘病体験、医療従事者や難民に向ける眼差しから、メディアのあり方や教会の役割まで、教皇自身の言葉で率直に語られる貴重な著書です。
日本語翻訳版について
教皇フランシスコのメッセージ
今こそ、大きな夢を見るべきときです。自分が何に価値を置くか、何を欲するか、何を求めるかといった優先順位を見直し、自ら描いた夢の実現のために日常の中で力を尽くすのです。
私たちは、コロナ禍以前の政治や経済システムによってもたらされる、偽りの安定に戻るわけにはいきません。
私たちの成長、現実との繋がり、そして精霊の行動を阻むものについて警告したいと思います。即ち、「自分本位」「虚脱感」「厭世主義」です。
危機は大体いつでも、自分を見失った末にやってきます。そして自分たちのルーツを思い返すと、前に進むための道は見えてくるのです。
私たちの最も偉大な力は、他者から尊重されることではなく、自分が他者に尽くすことです。
教皇フランシスコ略歴
ホルヘ・マリオ・ベルゴリオは、1936年12月17日、イタリア系移民の息子として、アルゼンチンのブエノスアイレスに誕生した。1969年にイエズス会の司祭に叙階され、1973年には管区長に、1980年にはブエノスアイレスのコレヒオ・マクシモ(Colegio Maximo)の院長に任命された。1992年には司教に任命され、1998年にはブエノスアイレス大司教となり、2001年には枢機卿に任命された。そして2013年3月、第266代ローマ教皇に選出された。
書誌情報
タイトル:教皇フランシスコ コロナの世界を生きる
著者:教皇フランシスコ
訳者:早野依子(はやの よりこ)
判型:四六判並製/208ページ
税込価格:1,540円
発売日:2021年7月29日