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音響ソナーで2021年7月8日に2隻目の特攻兵器海龍を発見 76年間、時が止まった海底の戦績歴史の重さ

株式会社ウインディーネットワーク(本社:静岡県下田市、代表取締役社長:杉本 憲一)は、2021年7月8日、音響ソナーで再び特攻兵器海龍を発見しました。

水中ドローン映像公開
https://www.3d-survey.jp/kairyu/

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/270929/LL_img_270929_1.png
海底に眠る海龍

今回発見された海龍は、静岡県の伊豆下田に置かれた横須賀鎮守府第一特攻隊第十六嵐部隊に配備された12艇の1隻とみられます。

終戦時、GHQに海没処分されたものや、サルベージ処分された物など記録、証言などで明らかになっております。
当時、震洋という海上特攻兵器も多数配置されていたが木造艇の為、現調査段階では発見されていません。
今回の発見で海龍については、当時の様子はだいぶ解明されてきたように思われます。

当社はこの15年間、全国の水中文化遺産の調査を独自に進めて来ており、業務の間との制約を受けながらも少しでも社会貢献の一環になればと活動しております。

今回の海龍も、その一例であるが、戦後76年、この国の繁栄と豊かさには、まさに地上の楽園と言ってもいい程の現実があります。

しかし、恐らくこの広大な太平洋の海の中に存在する戦争遺跡は、この海龍と同じ様に76年間、未だに時間が停止したままでそのことを目にしていると、その歴史の重大さを現代の人々に問い掛けているのではないでしょうか。


【海龍概要】
太平洋戦争の最中、昭和18年に入ると、米軍のレーダーの機能が著しく向上、南方戦に於いて、米軍機の攻撃による日本海軍の潜水船の被害が多くなってきた。その対応が求められたのである。
おおよそ、当時の通常潜水艦の潜行までに要する時間は数分間前後かかると言われていた。それをほぼ瞬時に潜行できる性能が要求されたわけである。

その対策として潜水艦では初めて、艦中央左右に上下コントロールする水中翼を持った海龍が、紆余曲折しながらも開発されたのである。
原理は簡単に言えば瞬時に潜水する為、艇を常時中性浮力に保ち、非常時には、瞬時に海の中という訳である。

海龍の性能仕様は長さ約17m、幅約1m、自動車用百馬力のディーゼルエンジン、電動機は九二式電池魚雷九十馬力電動機を2個直接にし重量は19.2t、終戦時まで224隻建造された。

しかし日本の敗戦が濃厚になった現実の中、本土決戦のために蚊龍、回天などの特攻兵と同様に海龍も特攻兵器としての役割を担わされることになった。まず航続距離を犠牲にし、船首に設置された燃料タンクを排し600kgの弾薬を備えることとなるのである。

日本列島には太平洋側に奄美大島より本土北上に沿って多くの特攻基地が設けられ、特に東京に近い伊豆半島には多くの特攻基地が設置されていた。


【会社概要】
株式会社ウインディーネットワーク
代表者: 代表取締役社長 杉本 憲一
所在地: 静岡県下田市
URL : https://www.windy-net.co.jp
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