〜2012年夏・女性の「夏バテ」に関する意識・実態調査〜6割以上が「夏バテが不安」・・・しかし対策ができている人はわずか!? 専門家おすすめ 夏バテ・美肌に効果的な食材の組み合わせ 夏の定番「きのこ×豚肉」に、今年注目の「塩麹」をプラス! 「夏バテ」はもちろん「夏太り」「肌荒れ」対策で、目指せ夏美人
[12/06/29]
提供元:@Press
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生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研(東京都渋谷区)は、これから夏本番を迎えるにあたり、20〜30代の有職者女性500名を対象に、「夏バテ」に関する意識・実態調査をおこないました。調査結果からは、多くの女性たちが「夏バテ」に対して不安を抱えている一方で、「夏バテ」対策ができている女性は4割にとどまるという実態が明らかになりました。
そこで今回、医学博士・管理栄養士の本多 京子先生に、「夏バテ」対策としておすすめの食材についてインタビューを実施したところ、夏の定番になりつつあるビタミンB群[B1、B2、B6、ナイアシン(B3)]を比較的多く含む「きのこ」と、特にB1を多く含み比較的カロリーも少ない赤身の「豚肉」の組み合わせに、菌食効果が期待できる「塩麹」をプラスしたパターンについてお話していただきました。
今回のレポートでは、女性たちの「夏バテ」に関する調査結果のほか、人気料理研究家・浜内 千波先生が提案する「きのこ×豚肉×塩麹」を使った家庭料理レシピや、「きのこ×豚肉×塩麹」を取り入れたメニューを提供する店舗についてもご紹介します。
1、「夏バテ」に関する意識・実態調査:女性の6割が不安に感じている「夏バテ」
◆女性の84%が「夏バテ」経験者
はじめに、20〜30代の働く女性500名を対象に、「夏バテ」に関する意識・実態調査をおこないました。
まず最初に、「これまでに夏バテをしたことがありますか?」と聞いたところ、84%の女性が「ある」と回答。さらに、「今年、夏バテが不安ですか?」という質問には、62%が「不安である」と答えました。多くの女性が「夏バテ」の経験を持ち、今年も「夏バテ」を不安に感じているようです。また、「夏バテ対策は必要なことだと思いますか?」と聞くと、87%と約9割が「必要だと思う」と回答しました。
しかし一方で、「今年の夏バテ対策の予定」を聞くと、「対策をする予定である/すでに対策をしている」と答えた女性は、41%と半数を下回りました。「夏バテ対策」は重要なことだと思いながらも、なかなか行動に移せていないというのが現状のようです。
◆「夏バテ」、「夏太り」の回避、「美肌」対策のためにも重要な、“夏の食生活”
ちなみに「夏バテ対策」にあたっては、98%とほとんどの女性が「食事に気をつけることが重要」と回答。しかし、実際の「夏の食生活」の傾向を聞くと、「冷たい食べ物を多く摂りがちである」と答えた人が89%、「食生活が乱れがちになる」が71%、「食欲が低下する」が66%という結果になり、健康的な食生活がおくれていない女性たちの実態が明らかになりました。
夏の食生活の乱れは、体調不良や、胃腸の働きの低下を招くほか、肥満や肌トラブルの原因にもなり得ます。「夏バテ」だけでなく、「夏太り」や「肌荒れ」対策のためにも、夏こそ健康的な食生活を心がけたいものです。
◆調査概要 「夏バテに関する調査」
・調査機関:トレンド総研
・調査対象:21〜38歳 有職者女性 500名(全国)
・調査期間:2012年6月12日
・調査方法:インターネット調査
2、専門家インタビュー:「きのこ×豚肉×塩麹」の組み合わせで「夏バテ」「夏太り」を解消
それでは、こうした「夏バテ」をはじめとした夏の悩みを解決するためには、どのような対策をすれば良いのでしょうか。医学博士・管理栄養士である本多 京子先生にお話を伺いました。
■発汗によるビタミンB群の喪失が「夏バテ」の原因に
夏になると、毎年きまって「夏バテ」を起こすという人も多いのではないかと思います。特に、今年の夏は昨年の節電に対する意識の高まりを引き継ぎ、暑さが一層体にこたえる夏になると、今から不安を抱いている人も少なくないかもしれません。
ところでこの「夏バテ」にはいくつかの原因が考えられます。暑くなって水分を摂り過ぎ胃液が薄まってしまうことで、消化機能が低下して食欲が落ちるのも、「夏バテ」を招く原因のひとつと言えましょう。また、発汗も「夏バテ」に関係しています。発汗によって失われるのは水分だけではありません。汗とともに水に溶ける水溶性のビタミンが体から排出されますが、中でも流出量が多いのがビタミンB1で、不足するとカッケ状態を招き、その結果だるさや疲れなどの「夏バテ」が起こるのです。
夏は、糖分が含まれている冷たい飲みものやデザートなどをとることが多くなるので、さらにB1不足を招きがちです。
「夏バテ」を予防できないと、秋口になっても疲れが抜けきらず、体調不良を引きずることも懸念されるのでやっかいです。
■きのこと豚肉の“ビタミンBの足し算効果”に期待
「夏バテ」になると食欲が減退し、さらにビタミンB群が不足しがちになります。では、このような負のスパイラルから抜け出すには、どうすれば良いのでしょうか。まず重要なのは、体を「食事」で立て直していくということです。失われたものは食事で補うという発想がポイントとなります。
そこで「夏バテ」対策として活用したいのが、身近な食材の「きのこ」、「豚肉」と現在注目されている「塩麹」の組み合わせです。「きのこ」と「豚肉」は、ともにビタミンB群を豊富に含んでいますので、夏の発汗で失われたビタミンBを補うのに理想的な組み合わせと言えます。ビタミンB群(B1やB2、B6など)は一緒に組み合わせて摂取することで相互に働き合います。ビタミンB群を日常の食事で手軽に摂れるのが「きのこ」と「豚肉」であり、「きのこ」にはB1,B2,B6,ナイアシン(B3)が含まれ、「豚肉」にはビタミンB1が含まれています。それぞれが多く含んでいるビタミンB群の種類が違う為、かけ合わせて摂ることで、バランスよく摂取することが出来ます。「きのこ」と「豚肉」がおすすめできるのは、この「手軽さ」という点に加え、2つを一緒に使うことで“Bの足し算効果”を期待できる点がなにより大きなメリットとなります。
ちなみにビタミンB群の中でも、皮膚の合成に関係するビタミンB2やB6、皮膚炎の予防に関係するナイアシン(B3)は“美容ビタミン”とも言われ、美肌を保つ作用も期待できそうです。このような点からも、“ビタミンBの足し算効果”が期待できる「きのこ×豚肉」の組み合わせはおすすめなのです。
■食物繊維が豊富でヘルシー。「きのこ」と「塩麹」による「菌食」効果も
「きのこ」と「塩麹」に共通する点としては、まず、ともに「菌食」(菌を食べる)であるということです。体にとって良い菌は、腸の中で善玉菌を増やして体調を整えてくれるという働きが期待できます。
「きのこ」と「塩麹」のもうひとつの共通点は、ともに「うまみ成分」が豊富なことです。料理に自然な味わいが加わり、なおかつ「豚肉」との相性も抜群です。さらに「塩麹」には「きのこ」にない塩分も含まれていますので、適量を加えることでうまみと塩気の両方を補うことができ、食欲も高めてくれます。
ちなみに、最近では、「夏痩せ」ならぬ「夏太り」が気になるという人も多いようですが、「きのこ」は低カロリーなうえ、うまみと食物繊維が豊富で、しかも料理のかさを増やしてくれるため、食べた後の満足感が得られやすい食材です。また、「豚肉の赤み」も低カロリーなため比較的安心して使えます。「夏バテ」対策としても「夏太り」対策としても有効な食材の組み合わせを賢く取り入れて、暑い夏を上手く乗り切りたいものです。
[本多 京子(ほんだ・きょうこ)先生]
医学博士・管理栄養士。実践女子大学家政学部食物学科卒業後、早稲田大学教育学部体育生理学教室研究員を経て、東京医科大学で医学博士号を取得。2007年4月に策定された国民運動「新健康フロンティア戦略」の健康大使。現在、NPO日本食育協会並びに日本食育学会理事。プロ野球のほか、ラグビー、スキー、相撲などスポーツ選手に対する栄養指導の経験を有する。また、日本体育大学女子短期大学などの教壇に立つ傍ら、日本紅茶協会ティーインストラクター会長、アロマテラピープロフェッショナルその他をつとめる。テレビや雑誌では健康と栄養に関するアドバイスやレシピを多数作成。
著書は60冊を超え、近著に「別冊NHKきょうの料理 シニアの楽々元気レシピ」(NHK出版)、「Dr.クロワッサン 血液力を鍛える食べ方」(マガジンハウス)「ウソ?ホント?栄養学がおもしろい!」(成美堂出版)その他がある。
3、料理レシピ:家庭でできる、「きのこ×豚肉×塩麹」を使った簡単メニュー
また今回は、15万部を突破した人気のレシピ本「塩麹でやせる!健康になる!」(監修:浜内 千波/学研ヒットムック)の監修もつとめる人気料理研究家・浜内 千波先生に、「きのこ×豚肉×塩麹」を使った、家庭でも簡単にできるレシピを教えていただきました。
▼レシピ(1)「塩麹きのこのポークソテー」
*材料(1人分)
・きのこ類(ブナシメジ、マイタケ、エリンギ、ブナピーなど):適宜
・塩麹:適宜(きのこに対して半分の割合)
・酒:適宜
・豚ヒレ肉:100g
・生姜すりおろし:5g
・塩コショウ:少々
・キャベツ:適宜
・イタリアンパセリ:適宜
・ミニトマト(黄):2個
*作り方
1. きのこをほぐしてフライパンに入れ、酒をまぶし、蓋をして蒸しながら中火で炒める
2. 塩麹にきのこを加えて混ぜる
3. 豚ヒレ肉を1cm幅の斜めそぎ切りにする
4. すりおろし生姜を肉にもみ込む
5. 軽く塩コショウをしてフライパンで両面中火で焼く
6. 焼き色がついたら千切りしたキャベツとミニトマトとともに盛り付ける
7. 焼いた肉の上に塩麹きのこをかけてイタリアンパセリも飾る
*浜内先生からのアドバイス
・塩麹はストックして味をなじませてもOK
塩麹きのこは、ストックして味をなじませて食べてもおいしいです。密閉容器に入れて冷蔵保存すれば、2週間はおいしく食べられます。
・食物繊維たっぷりのきのこを使うことで、食べ過ぎ防止に!
きのこは食物繊維が豊富な食材。おなかの中でふくらみ、ゆっくりと消化されるので、満腹感が続きます。
・ヒレ肉を焼く際には油を使わない
カロリーを抑えるためにも、ヒレ肉は油を使わずにフライパンで焼きましょう。
・ヒレ肉にもみ込むのはすりおろし生姜のみ
塩麹は塩気が強いので、ヒレ肉には塩をもみ込まなくてもOKです。
▼レシピ(2)「塩麹きのこ 豚しゃぶと蒸し野菜和え」
*材料(2人分)
・きのこ類(ブナシメジ、マイタケ、エリンギ、ブナピーなど):適宜
・塩麹:適宜(きのこに対して半分の割合)
・豚肉(豚こま切れ):120g
・なす1本(70g)
・トマト:1/2個(80g)
・ズッキーニ:1/2(120g)
・パプリカ:1/4個(30g)
・パプリカ(黄):1/4個(35g)
・玉ねぎ:1/2個(150g)
・黒コショウ:適宜
・イタリアンパセリ:適宜
*作り方
1. きのこをほぐしてフライパンに入れ、酒をまぶし、蓋をして蒸しながら中火で炒める
2. 塩麹にきのこを加えて混ぜる
3. なすは5cm長さで薄めに切り、トマトは細かく切る
4. ズッキーニは1cm輪切りでパプリカも一口大に切る
5. 玉ねぎも一口大にそろえて切る
6. 鍋にトマトとなすを先に入れ、ほかの材料もすべて入れ蓋をする
7. 鍋を火にかけ中火で沸騰後5分ほど煮て蓋をあけ、バットに広げて冷ます
8. 鍋に80℃位のお湯を入れ、肉をシャブシャブし火を通す
9. 火が通ったら常温の水にくぐらせて、ザルにあげて水気を切る
10. 蒸した野菜と塩麹きのこを混ぜる
11. 器に盛り、軽く黒コショウをする
12. イタリアンパセリを飾る
*ワンポイントアドバイス
・夏野菜で、さらに健康的に!
夏野菜は、火照った体を冷やしたり、むくみを解消したりなど、夏に嬉しい効果が期待できる食材。「きのこ×豚肉×塩麹」の組み合わせに、夏野菜を追加することで、より健康的なメニューになると言えます。
・うまみたっぷり&低カロリーなきのこはダイエットにもぴったり
きのこは、ダイエットメニューにもよく使われる低カロリー食材でありながら、うまみ成分がたっぷり。かさもあり、歯ごたえもあるので、料理のボリュームを損なわずに、カロリーを抑えられます。
・塩麹を混ぜるタイミングは、蒸した野菜を「少し冷ましてから」
塩麹に含まれる酵素は、加熱するとその働きが失われてしまいます。ですので、塩麹は、野菜を蒸した直後ではなく、少し冷ましてから混ぜるようにしましょう。
[浜内 千波(はまうち・ちなみ)先生]
料理研究家。ファミリークッキングスクール主宰。
『料理は、もっともっと夢のあるもの楽しいもの』をモットーに、TV、雑誌、書籍、講演をはじめ、食品メーカーの商品開発やキッチン用品のブランドを立ち上げるなど、食の世界において幅広い活動を行っている。
4、メニュー提供店舗:「きのこ×豚肉×塩麹」のメニューが楽しめる飲食店
店舗メニュー(1)「きのこと塩麹のチャンプルー」
*店舗名
くらのすけ 数寄屋店
*店舗情報
〒104-0061 中央区銀座6-3-12 数寄屋ビル3F
03-3574-7300
http://r.gnavi.co.jp/g958100/
営業時間 月〜木 17:00〜24:00(L.O.23:00)
金・祝前 17:00〜04:30(L.O.04:00)
土 17:00〜23:00(L.O.22:00)
定休日 日・祝
【メニュー名】きのこと塩麹のチャンプルー 780円
【材料】きのこ(ブナピー、マイタケ)・豚肉・塩麹・豆苗・小松菜・卵・豆腐、等
毎年、夏にチャンプルーのメニューを3種ほど、期間限定で提供しています。チャンプルーは、女性のお客様に大変人気であり、定番のゴーヤチャンプルー以外を常にメニュー化しております。今回、塩麹に注目して、女性が好むきのこ類を混ぜ、ボリューム感をだす為に、豚肉を入れました。健康、美容、ダイエット食として塩麹ときのこの相性がよいので、豆苗、豆腐、小松菜など、ヘルシーな食材を足すことにより、より一層、女性客の興味をひくために考案しました。夏にむかって美力アップを目指しましょう。
店舗メニュー(2)「塩もんじゃ」
*店舗名
もんじゃ おしお 和店
*店舗情報
〒104-0052 中央区月島1-21-5
03-3532-9000
http://r.gnavi.co.jp/g911000/
営業時間 月〜日 11:00〜22:30(LO22:00)
【メニュー名】塩もんじゃ 1,100円
【材料】きのこ(ブナシメジ、マイタケ)・塩麹・豚肉・やきそば麺・にんにくすりおろし・キャベツ・桜海老、等
月島のもんじゃ焼き、いえ、もんじゃ焼きそのものとしても初の試みである、塩麹を使ったもんじゃ焼きを考案。塩ラーメンがあるように、塩もんじゃがあっても面白いと思い、今、注目されている塩麹を使い、塩もんじゃをメニュー化しました。一切、調味料は使わず、塩麹の旨みのみで作るもんじゃは、くどくなくヘルシーなもんじゃ焼きです。また、女性から人気のきのこ類(ブナシメジ、マイタケ)を使うことによって、健康食ではないもんじゃ焼きが、健康志向・ダイエット効果を産み出します。また、豚肉、にんにくを入れる事で、夏バテ防止や、男性客からも注目される1品になること間違いなしです。今回は、夏の限定メニューとして、おしお全店(7店舗)で食べられます。
店舗メニュー(3)「“塩麹”入り 豚肉ときのこのトマトカレー」
*店舗名
ダブルトールカフェ渋谷店
*店舗情報
〒150-0002 渋谷区渋谷3-12-24 渋谷イーストサイド
03-5467-4567
http://www.doubletall.com/
営業時間 月〜金 11:30〜23:30(LO23:00)
土 11:30〜21:00(LO20:30)
定休日 日曜日・祝日
【メニュー名】“塩麹”入り 豚肉ときのこのトマトカレー 980円
【材料】きのこ、豚肉、塩麹、カレー粉、玉ねぎ、トマト缶、ヨーグルト、他
※きのこは、マイタケ、ブナシメジ、ブナピーなど日によって変わります。
夏の人気メニューと言えば、カレー。当店が提供する今年のカレーは、今、注目されている塩麹を使ったカレーです。具材は、塩麹と相性がよいと言われている、豚肉、きのこを使っており、夏バテ防止、疲労回復にも。
きのこは、ブナシメジ、ブナピー、エリンギ、マイタケを日替りで2種使うので、毎回、違ったきのこが食べられます。カレーは、トマトベースですが、結構、辛口です。カフェの人気メニュー、カレーと塩麹のさっぱりカレー。
そこで今回、医学博士・管理栄養士の本多 京子先生に、「夏バテ」対策としておすすめの食材についてインタビューを実施したところ、夏の定番になりつつあるビタミンB群[B1、B2、B6、ナイアシン(B3)]を比較的多く含む「きのこ」と、特にB1を多く含み比較的カロリーも少ない赤身の「豚肉」の組み合わせに、菌食効果が期待できる「塩麹」をプラスしたパターンについてお話していただきました。
今回のレポートでは、女性たちの「夏バテ」に関する調査結果のほか、人気料理研究家・浜内 千波先生が提案する「きのこ×豚肉×塩麹」を使った家庭料理レシピや、「きのこ×豚肉×塩麹」を取り入れたメニューを提供する店舗についてもご紹介します。
1、「夏バテ」に関する意識・実態調査:女性の6割が不安に感じている「夏バテ」
◆女性の84%が「夏バテ」経験者
はじめに、20〜30代の働く女性500名を対象に、「夏バテ」に関する意識・実態調査をおこないました。
まず最初に、「これまでに夏バテをしたことがありますか?」と聞いたところ、84%の女性が「ある」と回答。さらに、「今年、夏バテが不安ですか?」という質問には、62%が「不安である」と答えました。多くの女性が「夏バテ」の経験を持ち、今年も「夏バテ」を不安に感じているようです。また、「夏バテ対策は必要なことだと思いますか?」と聞くと、87%と約9割が「必要だと思う」と回答しました。
しかし一方で、「今年の夏バテ対策の予定」を聞くと、「対策をする予定である/すでに対策をしている」と答えた女性は、41%と半数を下回りました。「夏バテ対策」は重要なことだと思いながらも、なかなか行動に移せていないというのが現状のようです。
◆「夏バテ」、「夏太り」の回避、「美肌」対策のためにも重要な、“夏の食生活”
ちなみに「夏バテ対策」にあたっては、98%とほとんどの女性が「食事に気をつけることが重要」と回答。しかし、実際の「夏の食生活」の傾向を聞くと、「冷たい食べ物を多く摂りがちである」と答えた人が89%、「食生活が乱れがちになる」が71%、「食欲が低下する」が66%という結果になり、健康的な食生活がおくれていない女性たちの実態が明らかになりました。
夏の食生活の乱れは、体調不良や、胃腸の働きの低下を招くほか、肥満や肌トラブルの原因にもなり得ます。「夏バテ」だけでなく、「夏太り」や「肌荒れ」対策のためにも、夏こそ健康的な食生活を心がけたいものです。
◆調査概要 「夏バテに関する調査」
・調査機関:トレンド総研
・調査対象:21〜38歳 有職者女性 500名(全国)
・調査期間:2012年6月12日
・調査方法:インターネット調査
2、専門家インタビュー:「きのこ×豚肉×塩麹」の組み合わせで「夏バテ」「夏太り」を解消
それでは、こうした「夏バテ」をはじめとした夏の悩みを解決するためには、どのような対策をすれば良いのでしょうか。医学博士・管理栄養士である本多 京子先生にお話を伺いました。
■発汗によるビタミンB群の喪失が「夏バテ」の原因に
夏になると、毎年きまって「夏バテ」を起こすという人も多いのではないかと思います。特に、今年の夏は昨年の節電に対する意識の高まりを引き継ぎ、暑さが一層体にこたえる夏になると、今から不安を抱いている人も少なくないかもしれません。
ところでこの「夏バテ」にはいくつかの原因が考えられます。暑くなって水分を摂り過ぎ胃液が薄まってしまうことで、消化機能が低下して食欲が落ちるのも、「夏バテ」を招く原因のひとつと言えましょう。また、発汗も「夏バテ」に関係しています。発汗によって失われるのは水分だけではありません。汗とともに水に溶ける水溶性のビタミンが体から排出されますが、中でも流出量が多いのがビタミンB1で、不足するとカッケ状態を招き、その結果だるさや疲れなどの「夏バテ」が起こるのです。
夏は、糖分が含まれている冷たい飲みものやデザートなどをとることが多くなるので、さらにB1不足を招きがちです。
「夏バテ」を予防できないと、秋口になっても疲れが抜けきらず、体調不良を引きずることも懸念されるのでやっかいです。
■きのこと豚肉の“ビタミンBの足し算効果”に期待
「夏バテ」になると食欲が減退し、さらにビタミンB群が不足しがちになります。では、このような負のスパイラルから抜け出すには、どうすれば良いのでしょうか。まず重要なのは、体を「食事」で立て直していくということです。失われたものは食事で補うという発想がポイントとなります。
そこで「夏バテ」対策として活用したいのが、身近な食材の「きのこ」、「豚肉」と現在注目されている「塩麹」の組み合わせです。「きのこ」と「豚肉」は、ともにビタミンB群を豊富に含んでいますので、夏の発汗で失われたビタミンBを補うのに理想的な組み合わせと言えます。ビタミンB群(B1やB2、B6など)は一緒に組み合わせて摂取することで相互に働き合います。ビタミンB群を日常の食事で手軽に摂れるのが「きのこ」と「豚肉」であり、「きのこ」にはB1,B2,B6,ナイアシン(B3)が含まれ、「豚肉」にはビタミンB1が含まれています。それぞれが多く含んでいるビタミンB群の種類が違う為、かけ合わせて摂ることで、バランスよく摂取することが出来ます。「きのこ」と「豚肉」がおすすめできるのは、この「手軽さ」という点に加え、2つを一緒に使うことで“Bの足し算効果”を期待できる点がなにより大きなメリットとなります。
ちなみにビタミンB群の中でも、皮膚の合成に関係するビタミンB2やB6、皮膚炎の予防に関係するナイアシン(B3)は“美容ビタミン”とも言われ、美肌を保つ作用も期待できそうです。このような点からも、“ビタミンBの足し算効果”が期待できる「きのこ×豚肉」の組み合わせはおすすめなのです。
■食物繊維が豊富でヘルシー。「きのこ」と「塩麹」による「菌食」効果も
「きのこ」と「塩麹」に共通する点としては、まず、ともに「菌食」(菌を食べる)であるということです。体にとって良い菌は、腸の中で善玉菌を増やして体調を整えてくれるという働きが期待できます。
「きのこ」と「塩麹」のもうひとつの共通点は、ともに「うまみ成分」が豊富なことです。料理に自然な味わいが加わり、なおかつ「豚肉」との相性も抜群です。さらに「塩麹」には「きのこ」にない塩分も含まれていますので、適量を加えることでうまみと塩気の両方を補うことができ、食欲も高めてくれます。
ちなみに、最近では、「夏痩せ」ならぬ「夏太り」が気になるという人も多いようですが、「きのこ」は低カロリーなうえ、うまみと食物繊維が豊富で、しかも料理のかさを増やしてくれるため、食べた後の満足感が得られやすい食材です。また、「豚肉の赤み」も低カロリーなため比較的安心して使えます。「夏バテ」対策としても「夏太り」対策としても有効な食材の組み合わせを賢く取り入れて、暑い夏を上手く乗り切りたいものです。
[本多 京子(ほんだ・きょうこ)先生]
医学博士・管理栄養士。実践女子大学家政学部食物学科卒業後、早稲田大学教育学部体育生理学教室研究員を経て、東京医科大学で医学博士号を取得。2007年4月に策定された国民運動「新健康フロンティア戦略」の健康大使。現在、NPO日本食育協会並びに日本食育学会理事。プロ野球のほか、ラグビー、スキー、相撲などスポーツ選手に対する栄養指導の経験を有する。また、日本体育大学女子短期大学などの教壇に立つ傍ら、日本紅茶協会ティーインストラクター会長、アロマテラピープロフェッショナルその他をつとめる。テレビや雑誌では健康と栄養に関するアドバイスやレシピを多数作成。
著書は60冊を超え、近著に「別冊NHKきょうの料理 シニアの楽々元気レシピ」(NHK出版)、「Dr.クロワッサン 血液力を鍛える食べ方」(マガジンハウス)「ウソ?ホント?栄養学がおもしろい!」(成美堂出版)その他がある。
3、料理レシピ:家庭でできる、「きのこ×豚肉×塩麹」を使った簡単メニュー
また今回は、15万部を突破した人気のレシピ本「塩麹でやせる!健康になる!」(監修:浜内 千波/学研ヒットムック)の監修もつとめる人気料理研究家・浜内 千波先生に、「きのこ×豚肉×塩麹」を使った、家庭でも簡単にできるレシピを教えていただきました。
▼レシピ(1)「塩麹きのこのポークソテー」
*材料(1人分)
・きのこ類(ブナシメジ、マイタケ、エリンギ、ブナピーなど):適宜
・塩麹:適宜(きのこに対して半分の割合)
・酒:適宜
・豚ヒレ肉:100g
・生姜すりおろし:5g
・塩コショウ:少々
・キャベツ:適宜
・イタリアンパセリ:適宜
・ミニトマト(黄):2個
*作り方
1. きのこをほぐしてフライパンに入れ、酒をまぶし、蓋をして蒸しながら中火で炒める
2. 塩麹にきのこを加えて混ぜる
3. 豚ヒレ肉を1cm幅の斜めそぎ切りにする
4. すりおろし生姜を肉にもみ込む
5. 軽く塩コショウをしてフライパンで両面中火で焼く
6. 焼き色がついたら千切りしたキャベツとミニトマトとともに盛り付ける
7. 焼いた肉の上に塩麹きのこをかけてイタリアンパセリも飾る
*浜内先生からのアドバイス
・塩麹はストックして味をなじませてもOK
塩麹きのこは、ストックして味をなじませて食べてもおいしいです。密閉容器に入れて冷蔵保存すれば、2週間はおいしく食べられます。
・食物繊維たっぷりのきのこを使うことで、食べ過ぎ防止に!
きのこは食物繊維が豊富な食材。おなかの中でふくらみ、ゆっくりと消化されるので、満腹感が続きます。
・ヒレ肉を焼く際には油を使わない
カロリーを抑えるためにも、ヒレ肉は油を使わずにフライパンで焼きましょう。
・ヒレ肉にもみ込むのはすりおろし生姜のみ
塩麹は塩気が強いので、ヒレ肉には塩をもみ込まなくてもOKです。
▼レシピ(2)「塩麹きのこ 豚しゃぶと蒸し野菜和え」
*材料(2人分)
・きのこ類(ブナシメジ、マイタケ、エリンギ、ブナピーなど):適宜
・塩麹:適宜(きのこに対して半分の割合)
・豚肉(豚こま切れ):120g
・なす1本(70g)
・トマト:1/2個(80g)
・ズッキーニ:1/2(120g)
・パプリカ:1/4個(30g)
・パプリカ(黄):1/4個(35g)
・玉ねぎ:1/2個(150g)
・黒コショウ:適宜
・イタリアンパセリ:適宜
*作り方
1. きのこをほぐしてフライパンに入れ、酒をまぶし、蓋をして蒸しながら中火で炒める
2. 塩麹にきのこを加えて混ぜる
3. なすは5cm長さで薄めに切り、トマトは細かく切る
4. ズッキーニは1cm輪切りでパプリカも一口大に切る
5. 玉ねぎも一口大にそろえて切る
6. 鍋にトマトとなすを先に入れ、ほかの材料もすべて入れ蓋をする
7. 鍋を火にかけ中火で沸騰後5分ほど煮て蓋をあけ、バットに広げて冷ます
8. 鍋に80℃位のお湯を入れ、肉をシャブシャブし火を通す
9. 火が通ったら常温の水にくぐらせて、ザルにあげて水気を切る
10. 蒸した野菜と塩麹きのこを混ぜる
11. 器に盛り、軽く黒コショウをする
12. イタリアンパセリを飾る
*ワンポイントアドバイス
・夏野菜で、さらに健康的に!
夏野菜は、火照った体を冷やしたり、むくみを解消したりなど、夏に嬉しい効果が期待できる食材。「きのこ×豚肉×塩麹」の組み合わせに、夏野菜を追加することで、より健康的なメニューになると言えます。
・うまみたっぷり&低カロリーなきのこはダイエットにもぴったり
きのこは、ダイエットメニューにもよく使われる低カロリー食材でありながら、うまみ成分がたっぷり。かさもあり、歯ごたえもあるので、料理のボリュームを損なわずに、カロリーを抑えられます。
・塩麹を混ぜるタイミングは、蒸した野菜を「少し冷ましてから」
塩麹に含まれる酵素は、加熱するとその働きが失われてしまいます。ですので、塩麹は、野菜を蒸した直後ではなく、少し冷ましてから混ぜるようにしましょう。
[浜内 千波(はまうち・ちなみ)先生]
料理研究家。ファミリークッキングスクール主宰。
『料理は、もっともっと夢のあるもの楽しいもの』をモットーに、TV、雑誌、書籍、講演をはじめ、食品メーカーの商品開発やキッチン用品のブランドを立ち上げるなど、食の世界において幅広い活動を行っている。
4、メニュー提供店舗:「きのこ×豚肉×塩麹」のメニューが楽しめる飲食店
店舗メニュー(1)「きのこと塩麹のチャンプルー」
*店舗名
くらのすけ 数寄屋店
*店舗情報
〒104-0061 中央区銀座6-3-12 数寄屋ビル3F
03-3574-7300
http://r.gnavi.co.jp/g958100/
営業時間 月〜木 17:00〜24:00(L.O.23:00)
金・祝前 17:00〜04:30(L.O.04:00)
土 17:00〜23:00(L.O.22:00)
定休日 日・祝
【メニュー名】きのこと塩麹のチャンプルー 780円
【材料】きのこ(ブナピー、マイタケ)・豚肉・塩麹・豆苗・小松菜・卵・豆腐、等
毎年、夏にチャンプルーのメニューを3種ほど、期間限定で提供しています。チャンプルーは、女性のお客様に大変人気であり、定番のゴーヤチャンプルー以外を常にメニュー化しております。今回、塩麹に注目して、女性が好むきのこ類を混ぜ、ボリューム感をだす為に、豚肉を入れました。健康、美容、ダイエット食として塩麹ときのこの相性がよいので、豆苗、豆腐、小松菜など、ヘルシーな食材を足すことにより、より一層、女性客の興味をひくために考案しました。夏にむかって美力アップを目指しましょう。
店舗メニュー(2)「塩もんじゃ」
*店舗名
もんじゃ おしお 和店
*店舗情報
〒104-0052 中央区月島1-21-5
03-3532-9000
http://r.gnavi.co.jp/g911000/
営業時間 月〜日 11:00〜22:30(LO22:00)
【メニュー名】塩もんじゃ 1,100円
【材料】きのこ(ブナシメジ、マイタケ)・塩麹・豚肉・やきそば麺・にんにくすりおろし・キャベツ・桜海老、等
月島のもんじゃ焼き、いえ、もんじゃ焼きそのものとしても初の試みである、塩麹を使ったもんじゃ焼きを考案。塩ラーメンがあるように、塩もんじゃがあっても面白いと思い、今、注目されている塩麹を使い、塩もんじゃをメニュー化しました。一切、調味料は使わず、塩麹の旨みのみで作るもんじゃは、くどくなくヘルシーなもんじゃ焼きです。また、女性から人気のきのこ類(ブナシメジ、マイタケ)を使うことによって、健康食ではないもんじゃ焼きが、健康志向・ダイエット効果を産み出します。また、豚肉、にんにくを入れる事で、夏バテ防止や、男性客からも注目される1品になること間違いなしです。今回は、夏の限定メニューとして、おしお全店(7店舗)で食べられます。
店舗メニュー(3)「“塩麹”入り 豚肉ときのこのトマトカレー」
*店舗名
ダブルトールカフェ渋谷店
*店舗情報
〒150-0002 渋谷区渋谷3-12-24 渋谷イーストサイド
03-5467-4567
http://www.doubletall.com/
営業時間 月〜金 11:30〜23:30(LO23:00)
土 11:30〜21:00(LO20:30)
定休日 日曜日・祝日
【メニュー名】“塩麹”入り 豚肉ときのこのトマトカレー 980円
【材料】きのこ、豚肉、塩麹、カレー粉、玉ねぎ、トマト缶、ヨーグルト、他
※きのこは、マイタケ、ブナシメジ、ブナピーなど日によって変わります。
夏の人気メニューと言えば、カレー。当店が提供する今年のカレーは、今、注目されている塩麹を使ったカレーです。具材は、塩麹と相性がよいと言われている、豚肉、きのこを使っており、夏バテ防止、疲労回復にも。
きのこは、ブナシメジ、ブナピー、エリンギ、マイタケを日替りで2種使うので、毎回、違ったきのこが食べられます。カレーは、トマトベースですが、結構、辛口です。カフェの人気メニュー、カレーと塩麹のさっぱりカレー。