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東京スカイツリーの墨田区、観光意欲度が上昇 最も魅力的な市区町村は札幌市、2位には京都市 都道府県では北海道が連続1位に 〜第7回「地域ブランド調査2012」調査結果〜

 株式会社ブランド総合研究所(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中 章雄)は、2012年7月、国内1,000の市区町村及び47都道府県を対象に、認知度や魅力度、イメージなど全72項目からなる調査「地域ブランド調査2012」を実施し、全国の消費者30,375人から有効回答を得ました。調査は今年で7回目の実施(年1回実施)となります。


 全国で最も魅力的な市区町村は3年連続で札幌市となりました。回答者の84.9%が札幌市を「魅力的」だと回答しています。続く2位は京都市で、2007年以来5年振りの2位に返り咲いています。47都道府県に対する評価の結果は、1位が北海道で4年連続1位となりました(都道府県のランキングについては2009年より実施)。
 また、今年5月に開業した東京スカイツリーがある墨田区は、観光意欲度をはじめ魅力度など他の項目も上昇しています。また、墨田区周辺の区の観光意欲度も総じて上昇しています。一方で、東日本大震災被災地域は観光意欲度がまだ十分に回復していないという結果が見えてきました。


◆市区町村魅力度ランキング      ◆都道府県魅力度ランキング

順位  市区町村名    魅力度    順位 都道府県名    魅力度

1 (1)   札幌市  60.0(57.0)    1 (1)   北海道  63.9(70.7)
2 (3)   京都市  55.6(54.9)    2 (2)   京都府  54.6(53.4)
3 (2)   函館市  52.8(56.7)    3 (3)   沖縄県  48.4(50.3)
4 (4)   横浜市  49.7(51.7)    4 (4)   東京都  41.1(40.3)
5 (5)   神戸市  47.0(50.1)    5 (5)   奈良県  35.9(34.0)
6 (6)  富良野市  44.9(48.3)    6 (6)  神奈川県  34.2(30.6)
6 (7)   鎌倉市  44.9(47.8)    7 (8)   長野県  27.8(28.9)
6 (8)   小樽市  44.9(47.3)    8 (7)   大阪府  27.5(29.4)
9 (9)   金沢市  42.5(40.7)    9(11)   長崎県  27.4(25.9)
10(11)   石垣市  41.0(38.5)   10(10)   福岡県  26.4(26.7)

※( )内は2011年調査の順位および点数


≪その他の調査結果については下記URLをご覧ください≫
http://tiiki.jp/news/05_research/survey2012/1243.html


■スカイツリーのお膝元・墨田区の魅力度、情報接触度、観光意欲度ともに上昇
 今年5月に開業した東京スカイツリー周辺について、各区の結果を分析した。その結果、東京スカイツリーのある墨田区では、情報接触度が27位(前年76位)、魅力度が140位(同194位)、観光意欲度が143位(同246位)と各順位が大きく上昇している。墨田区の隣で上野動物園のある台東区では、情報接触度が80位(前年61位)に低下しているものの、魅力度が146位(同151位)、観光意欲度が154位(同203位)と上昇している。その他の周辺区(中央区、江東区、江戸川区)も、観光意欲度が上昇する傾向を示していた。
 しかしながら、東京都の結果を分析すると、魅力度が4位(前年4位)、観光意欲度5位(同5位)と大きな変動は見られなかった。

東京スカイツリー周辺区の観光意欲度結果
自治体名:  順位     点数
墨田区 :143(246)  27.8(21.8)
台東区 :154(203)  27.0(24.7)
中央区 :192(222)  24.7(23.5)
江東区 :359(458)  17.6(15.3)
江戸川区:236(303)  22.3(19.8)
東京都 : 5 (5)  50.5(50.5)

※( )内は2011年調査の順位および点数


■三陸三県を中心に依然高い情報接触度。観光意欲に影響残る。
 東日本大震災の被災地域のうち、太平洋に接する東日本6県の調査結果を震災前後となる2010年から2012年の結果で分析した。
 情報接触度をみると、岩手県、宮城県、福島県の三陸三県は、震災直後の2011年結果と比較すると点数は低下しているものの、震災前の2010年結果と比較すると3県とも20点以上高くなっている。特に原発問題も抱える福島県は44.2点も高くなっている。一方で青森県や千葉県も2011年調査時は大きく点数を上げたものの、2012年には点数が下がり、2010年と比較して3点程度の上昇になっている。
 他方、観光意欲度では宮城県と福島県が2010年結果よりもそれぞれ6.3点、5.9点と依然として5点以上低くなっている。一方で、同じ三陸でも岩手県はマイナス1.0点と震災前の2010年とほぼ変わらない結果になっている。また、茨城県は2010年から継続して観光意欲度が上昇傾向にある。

被災6県の結果(2010年と2012年調査の点差)
    情報接触度  観光意欲度
青森県:    3.7      0.0
岩手県:   27.1     ▲1.0
宮城県:   29.9     ▲6.3
福島県:   44.2     ▲5.9
茨城県:    9.8      2.4
千葉県:    3.8     ▲1.7

※▲は対2010年結果比でマイナス


≪その他の調査結果については下記URLをご覧ください≫
http://tiiki.jp/news/05_research/survey2012/1243.html


<調査概要>
 「地域ブランド調査2012」は、ブランド総合研究所が年1回実施している調査で、2006年にスタートし、今回が第7回目。
 調査対象は全787市(2012年4月末現在)と東京23区、および地域ブランドへの取り組みに熱心な190の町村を加えた計1,000の市区町村、そして47都道府県が調査対象です。調査項目は、各地域に対して魅力度など全72項目の設問に関して実施。
 地域のブランド力を、消費者が各地域に抱く「魅力」で数値化しました。
 また、「魅力」の要因を観光、居住、産品など他の項目結果から分析できるように設計しています。1,000市区町村、47都道府県のランキングをまとめております。

・調査方法 :インターネット調査
・回答者  :20代〜60代の消費者を男女別、各年代別、地域別に
       ほぼ同数ずつ回収し、日本の縮図になるように、
       年齢や地域人口の分布にあわせて再集計した
・有効回収数:30,375人
       (1人の回答者は20の地域について回答。
        したがって、地域ごとの回答者数は平均で573人)
・調査対象 :全国1,000の市区町村(全787市+東京23区+190町村)と
       47都道府県
・調査時期 :2012年7月3日〜7月19日
・調査項目 :認知、魅力、情報接触、観光意欲、居住意欲、
       情報接触経路(「旅やグルメに関する番組」など16項目)、
       訪問経験(「行楽・観光のため」など16項目および訪問率)、
       地域資源評価(「街並みや魅力的な建造物がある」など16項目)、
       まちのイメージ
       (「歴史・文化のまち」など16項目およびイメージ想起率)、
       産品購入意欲(食品、非食品をそれぞれ自由記述)
       …計72項目


<ブランド総合研究所の会社概要>
 ブランド総合研究所は、地域ブランドに関する調査とコンサルティングを行う専門企業です。代表取締役社長の田中 章雄は地域ブランドの提唱者として全国各地で地域ブランドに関する講演を行っているほか、地域ブランドアドバイザーとして弊社コンサルタントスタッフと総力をあげて、全国各地の地域の活性化に取り組んでいます。また、2011年からはギネスワールドレコーズ(TM)と業務提携し、世界記録を使った地域活性化を推進しています。

・本社     : 東京都港区虎ノ門1-8-5
・代表取締役社長: 田中 章雄
・資本金    : 2,500万円
・設立     : 2005年11月
・URL      : http://tiiki.jp
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