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ローグウェーブ ソフトウェア、Blue Gene/Q(R) をサポートする 大規模並列アプリケーション開発向けデバッガ 『TotalView(R)』の新バージョン8.11をリリース

ローグウェーブ ソフトウェア ジャパン株式会社(所在地:東京都千代田区二番町5-5、代表取締役社長:小林 敏知)は、大規模並列アプリケーション開発向けデバッガ 『TotalView』 の新バージョン8.11 のリリースを発表しました。新バージョンでは、サポート環境を拡大し、最新のプラットフォームへの対応を通じて HPC および産業分野の活性化に貢献します。今回のリリースでは、IBM(R) Blue Gene/Q(R)、 NVIDIA(R) CUDA(TM) 4.2、および Cray(R) CCE 8.0 の OpenACC(R) のサポートを追加しました。また、Intel(R) Xeon(R) Phi(TM) コプロセッサにもプレビュー版として対応します。弊社は、本リリースにより、HPC 市場における最先端のプラットフォーム上で、プログラムの移植や開発をより効率的に行うためのソフトウェアツールを提供するというミッションをさらに強力に推し進めます。

IBM Blue Gene/Q は、ホモジニアスマルチコアアーキテクチャ を持ち、消費電力の少ない業界トップクラスのスーパーコンピュータです。2012年6月に発表されたスーパーコンピュータのリスト TOP500(R) では、TOP10 のうちの4台が Blue Gene/Q でした。世界最速として同リストに掲載されたシステムを持つ Lawrence Livermore National Laboratory (LLNL) のユーザは、2012年2月から新システムの活用に向けたコードの移植に TotalViewデバッガ のプレビュー版を利用しています。加えて、TotalView は Forschungszentrum Julich に導入された Blue Gene/Q 「JuQueen」を含む IBM Blue Gene スーパーコンピュータのユーザから、コードおよびメモリデバッガとして選択された実績があります。

「約300,000コアを持つ世界最大の Blue Gene/P システム JuGene での優れた実績により、Blue Gene/Q プラットフォームにおけるデバッグツールとしても TotalView を選択することにしました。私たちは、MPI や OpenMP に加えてそれらを組み合わせたハイブリッドアプリケーションをサポートする必要があり、こうした非常にスケーラブルで複雑な分散型マルチスレッドアプリケーションのデバッグを可能にする TotalView は必須のツールです。ヨーロッパやドイツの PRACE ユーザは、信頼できる結果を得るために Julich を利用しているため、高品質で実績ある開発ツールを用いてこのコミュニティーを支援することは私たちにとって重要です。」と Julich Supercomputing Centre アプリケーションサポート部の副部長、Bernd Mohr 氏は述べています。Julich Supercomputing Centre では、最近そのスーパーコンピュータを現時点でドイツ最速で世界で3番目に大きな Blue Gene/Q システムである JuQueen にアップグレードしました。

「最先端の研究を行う大学や大手研究機関は、私たちの提供する最高水準のハードウェアやソフトウェアを必要としているため、様々な分野のユーザが簡単に使用できる開発ツールを提供することはとても重要です。TotalView 8.11 により、私たちの Blue Gene/Q スーパーコンピュータである FERMI へ移行するユーザの作業は容易になりました。」と CINECA の HPC グループリーダー、Giovanni Erbacci 氏は述べています。CINECA は、学問、研究、および産業界をつなぐ先端技術を提供するイタリアのスーパーコンピュータインフラストラクチャです。

ローグウェーブは、直接的あるいは OpenACC を使用して CUDA を利用するプログラムを開発する科学者やエンジニアを強力に支援します。TotalView ユーザの間で GPGPU の活用がますます積極的になっていることを受け、ローグウェーブは、今回のリリースにて CUDA 4.2 および Cray CCE compiler バージョン 8.0 に含まれる OpenACC ディレクティブのフルサポートを提供します。

その他、TotalView 8.11 のリリースに含まれる重要なプラットフォームの一つは、今回プレビュー版として対応する Intel Xeon Phi コプロセッサです。開発者は、ホストプロセッサと Intel Xeon Phi コプロセッサのどちらにおいても、プログラムの表示、コントロール、コードのデバッグを行うことができます。TotalView は Language Extension for Offloading (LEO) にも対応し、シームレスなホスト・コプロセッサ間のデバッグ機能を提供します。また、Intel Xeon Phi コプロセッサ上でネイティブに動作する OpenMP や MPI アプリケーションのデバッグにも対応します。

「大規模なアーキテクチャの継続的なサポートを提供することは、ペタスケールやいずれはエクサスケールシステムへと移行するお客様のニーズに応えるというローグウェーブの長期的な製品ロードマップにとって非常に重要です。ローグウェーブ ソフトウェアは、スケーラビリティなどの極めて重要な課題を達成するために、お客様との積極的な協業を行っています。」と、ローグウェーブ ソフトウェアのプロダクトマネージャ Chris Gottbrath はコメントしています。この TotalView 8.11 のリリースにおいて、ローグウェーブでは、Sequoia、JuQueen、 および FERMI などの業界トップクラスのスーパーコンピュータ上で利用可能な MRNet 対応版 TotalView をプレビュー版として一部のお客様に提供しています。

開発者の生産性を向上するために設計された TotalView は、高度なコードの開発、デバッグ、および最適化プロセスを単純化し短縮します。その強力で多彩な機能により、再現が困難なバグの発見や修正、メモリリークやパフォーマンス問題への対応も可能となります。TotalView は、CUDA や OpenACC 対応プログラムのデバッグ機能に加えて、セッションの一時停止や再生・巻き戻しによりエラーの原因を正確に捉え修正できるリバースデバッグ機能を追加費用なしで提供する、非常に付加価値の高いツールです。

TotalView 8.11 は2012年11月中に販売を開始します。製品に関する詳細は、TotalView の製品ページをご覧ください。


【ローグウェーブ ソフトウェア ジャパン株式会社について】
ローグウェーブソフトウェアは、次世代HPCアプリケーション開発のためのクロスプラットフォーム開発ツールと組込みコンポーネントを提供する世界最大の独立系プロバイダーです。マルチコア、クラスタ、グリッド、GPGPU、スーパーコンピュータなどの HPC 環境における開発をサポートし、大規模アプリケーション開発に役立つツールとコンポーネントを提供しています。高性能アプリケーション開発におけるプロトタイプの作成、開発、デバッグ、最適化にかかる工数を削減し、生産性を向上させることができます。当社の製品は、大規模で複雑なアプリケーション開発を行う世界各国の大手企業、教育機関、官公庁、研究所で採用されています。詳細は、 http://www.roguewave.jp/ をご覧下さい。
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