150年間、一般に公開されてこなかった漢方医学書の秘伝書『砦草』〜戦場における養生訓、江戸時代のサバイバル教本〜はじめて現代語に翻訳して刊行 7月中旬に楽天ブックスにて発売予定
[22/06/28]
提供元:@Press
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合同会社ミナクルライト(所在地:千葉市中央区、代表者:丸井 優佳)は、江戸時代緊急時の手当などを書いた『砦草』の現代語版を7月中旬から楽天ブックスなどで発売する予定です。現在クラウドファンディング「CAMPFIRE」にて先行販売受付中です。
表題: 『砦草』〜戦場における養生訓、江戸時代のサバイバル教本〜
詳細: https://camp-fire.jp/projects/view/590571
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/315613/LL_img_315613_1.jpg
表紙
■『砦草』(現代語版)について
『砦草』は、幕末期に書かれた漢方の医学書で、長期の出陣の際、無医状態に置かれたときに必要な応急措置の手法等が掲載されています。明治になり、時の政府が漢方医学からドイツ医学に切り替えたため、この種の書物の多くは大学医学部の附属図書館などに収められることを余儀なくされました。
本書は古文書で書かれているため、現代人がその内容を知ることはほぼ不可能でしたが、災害などの非常時における病気、けがなどに対処する効果的な療法が満載であり、このまま図書館に眠らせておくのはあまりにももったいない、という声が上がり、専門の先生方の力を結集して、このたび、現代語訳版として、21世紀の時代に新たな形で世に出ることとなりました。著者は祖父の代から医業にあり、水戸藩医でもあった原南洋(=原玄与)氏で、父から医術を学び、後に内科(古医方)や産科を修め、本書以外にも数冊の書物を著しています。
本書の内容は、野戦における健康管理や応急措置の方法について解説したものです。著者の息子が武士に取り立ててもらい、遠方に赴任する可能性も出てきたので、彼のために折に触れて書き留めたものが本書の土台である、ということです。つまり、武士となった息子のために、いざという時に、身を守るすべを伝えておきたいと思って、さまざまな緊急事態に対応できる、とっておきの方法を書き留めたものなのです。
我が子に緊急事態が起きたとき、自分が助けることができればいいのですが、それが叶わないとき、本書を携帯していれば、適切な対処法を知ることができるので、なんとか窮地を脱することができるではないか、との思いが根底にあるとも考えられます。「子どもの一大事を救いたい」という、「親心」が本書を書かせたということもできるでしょう。
また、著者は「一時の思い付きを書き留めたものに過ぎない」として、当初は出版に消極的であったということから、おごり高ぶらない、謙虚な人柄であることが窺えます。
本書は、現代に生きる日本人への過去からの貴重なメッセージと言えます。本書を通じて、200年ほど前に生きた漢方医たちが、どのように病気やけがで苦しむ人々を救おうとしていたのかを知り、あるいは、昔の医療と現代医療の長短を比較し、さらには、天災等の非常時に適切な医療が身近にないとき、それに代わる対応策として記憶にとどめていただくなど、さまざまに活用していただけたら幸いです。
<内容から一部抜粋>
・いぬくい 犬喰(犬や動物に噛まれた場合)
・じゃしょう 蛇傷(蛇に噛まれた場合)
・ふみぬき 踏抜(とげ・釘などを踏みつける事)、
・こつこう 骨硬(魚の骨が喉に引っかかる事)
・よう 厭(腫物のうみ)
その他、全34の症状について治療方法が記載されています。
<書籍概要>
タイトル:『砦草』〜戦場における養生訓、江戸時代のサバイバル教本〜
著者 :内山直樹、鈴木達彦、平崎能郎、平地治美、丸井敬司
価格 :1,500円(税込)
発売日 :7月中旬
ページ数:121ページ
仕様 :A5サイズ、白黒
発行元 :合同会社ミナクルライト
■『砦草』[著者]プロフィール
<監修 並木隆雄(千葉大学医学部教授)>
千葉大学医学部附属病院和漢診療科・診療教授・科長。医学博士。日本東洋医学会認定漢方専門医、日本内科学会認定専門医、日本循環器学会専門医、日本不整脈心電学会認定不整脈専門医、日本東洋医学会前副会長・参事・代議員、日本東洋医学会指導医、和漢医薬学会前理事・代議員。
・主要著書
『循環器疾患漢方治療マニュアル』(現代出版プランニング2010年6月)、『腹診のエビデンス』(医聖社2012年6月)、『腹診のエビデンス第2版』(医聖社2020年5月)、『漢方診療指針』(共著、緑書房1999年3月)、『高齢者のための漢方ベストチョイス』(共著、医学書院1999年6月)、『漢方内科』(共著、メディカルユーコン社2007年4月)、『EBM漢方第2版』(共著、医歯薬出版2007年3月)、『漢方診療2頁の秘訣』(共著、金原出版2004年2月)、『耳鼻咽喉科早わかり漢方薬処方ガイド』(共著、中山書店2015年1月)、『新版千葉大学病院の薬膳ごはん』(共著、マイナビ出版2019年6月)、『腹診のエビデンス 江戸版』(監修・医聖社2019年12月)『千葉漢方の伝統を紡ぐ〜私の傷寒論〜』(監修・あかし出版2021年4月)、
『日英対照漢方用語辞書(基本用語)』(編集・メディカルユーコン社2020年5月)など。
<著者 内山直樹>
千葉大学大学院人文科学研究院教授。博士(文学)。
・主要論著
『聖と狂―聖人・真人・狂者』(共著、法政大学出版局、2016)、『古書通例―中国文献学入門』(共訳、平凡社、2008)、「戦陣の養生訓―『砦艸』の世界―」(『杏雨』24号、2021)など。
<著者 鈴木達彦>
帝京平成大学薬学部准教授。博士(薬学)。薬剤師・鍼灸師。第十七回東亜医学協会学術奨励賞、第二十回富士川游学術奨励賞、二〇一九年度日本東洋医学会奨励賞受賞。
・主要論著
『生薬とからだをつなぐ 自然との調和を目指した生薬の使い方』(医道の日本社、2018)、『腹診のエビデンス―保険収載漢方処方―〔江戸版〕』(医聖社、2019)
<著者 平崎能郎>
千葉大学大学院医学研究院和漢診療学特任准教授。医学博士。日本東洋医学会漢方専門医、指導医。
・主要著書
『中医オンコロジー』(東洋学術出版社、2016)、『補訂皇漢医学』(あかし出版、2018)
<著者 平地治美>
和光鍼灸治療院・漢方薬局代表、千葉大学医学部非常勤講師、薬剤師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。
・主要著書
『げきポカ』(ダイヤモンド社、2014)、『漢方の本 舌診入門〜舌を、見る、動かす、食べる、で健康になる!』(日貿出版、2015)、『やさしい漢方の本 さわれば分かる腹診入門』(日貿出版、2018)
<著者 丸井敬司>
千葉大学元講師。文学博士。元千葉市立郷土博物館館長。
・主要論著
『上総下総千葉一族』(新人物往来社、2000)、『千葉氏と妙見信仰』(岩田書院、2013)、「紙本著色千葉妙見大縁起絵巻と千葉氏」(『歴史手帖』23巻12号、名著出版、1995)など。
■会社概要
商号 :合同会社ミナクルライト
代表者:代表 丸井 優佳
所在地:〒260-0802 千葉市中央区川戸町429-32
設立 :2019年12月
表題: 『砦草』〜戦場における養生訓、江戸時代のサバイバル教本〜
詳細: https://camp-fire.jp/projects/view/590571
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/315613/LL_img_315613_1.jpg
表紙
■『砦草』(現代語版)について
『砦草』は、幕末期に書かれた漢方の医学書で、長期の出陣の際、無医状態に置かれたときに必要な応急措置の手法等が掲載されています。明治になり、時の政府が漢方医学からドイツ医学に切り替えたため、この種の書物の多くは大学医学部の附属図書館などに収められることを余儀なくされました。
本書は古文書で書かれているため、現代人がその内容を知ることはほぼ不可能でしたが、災害などの非常時における病気、けがなどに対処する効果的な療法が満載であり、このまま図書館に眠らせておくのはあまりにももったいない、という声が上がり、専門の先生方の力を結集して、このたび、現代語訳版として、21世紀の時代に新たな形で世に出ることとなりました。著者は祖父の代から医業にあり、水戸藩医でもあった原南洋(=原玄与)氏で、父から医術を学び、後に内科(古医方)や産科を修め、本書以外にも数冊の書物を著しています。
本書の内容は、野戦における健康管理や応急措置の方法について解説したものです。著者の息子が武士に取り立ててもらい、遠方に赴任する可能性も出てきたので、彼のために折に触れて書き留めたものが本書の土台である、ということです。つまり、武士となった息子のために、いざという時に、身を守るすべを伝えておきたいと思って、さまざまな緊急事態に対応できる、とっておきの方法を書き留めたものなのです。
我が子に緊急事態が起きたとき、自分が助けることができればいいのですが、それが叶わないとき、本書を携帯していれば、適切な対処法を知ることができるので、なんとか窮地を脱することができるではないか、との思いが根底にあるとも考えられます。「子どもの一大事を救いたい」という、「親心」が本書を書かせたということもできるでしょう。
また、著者は「一時の思い付きを書き留めたものに過ぎない」として、当初は出版に消極的であったということから、おごり高ぶらない、謙虚な人柄であることが窺えます。
本書は、現代に生きる日本人への過去からの貴重なメッセージと言えます。本書を通じて、200年ほど前に生きた漢方医たちが、どのように病気やけがで苦しむ人々を救おうとしていたのかを知り、あるいは、昔の医療と現代医療の長短を比較し、さらには、天災等の非常時に適切な医療が身近にないとき、それに代わる対応策として記憶にとどめていただくなど、さまざまに活用していただけたら幸いです。
<内容から一部抜粋>
・いぬくい 犬喰(犬や動物に噛まれた場合)
・じゃしょう 蛇傷(蛇に噛まれた場合)
・ふみぬき 踏抜(とげ・釘などを踏みつける事)、
・こつこう 骨硬(魚の骨が喉に引っかかる事)
・よう 厭(腫物のうみ)
その他、全34の症状について治療方法が記載されています。
<書籍概要>
タイトル:『砦草』〜戦場における養生訓、江戸時代のサバイバル教本〜
著者 :内山直樹、鈴木達彦、平崎能郎、平地治美、丸井敬司
価格 :1,500円(税込)
発売日 :7月中旬
ページ数:121ページ
仕様 :A5サイズ、白黒
発行元 :合同会社ミナクルライト
■『砦草』[著者]プロフィール
<監修 並木隆雄(千葉大学医学部教授)>
千葉大学医学部附属病院和漢診療科・診療教授・科長。医学博士。日本東洋医学会認定漢方専門医、日本内科学会認定専門医、日本循環器学会専門医、日本不整脈心電学会認定不整脈専門医、日本東洋医学会前副会長・参事・代議員、日本東洋医学会指導医、和漢医薬学会前理事・代議員。
・主要著書
『循環器疾患漢方治療マニュアル』(現代出版プランニング2010年6月)、『腹診のエビデンス』(医聖社2012年6月)、『腹診のエビデンス第2版』(医聖社2020年5月)、『漢方診療指針』(共著、緑書房1999年3月)、『高齢者のための漢方ベストチョイス』(共著、医学書院1999年6月)、『漢方内科』(共著、メディカルユーコン社2007年4月)、『EBM漢方第2版』(共著、医歯薬出版2007年3月)、『漢方診療2頁の秘訣』(共著、金原出版2004年2月)、『耳鼻咽喉科早わかり漢方薬処方ガイド』(共著、中山書店2015年1月)、『新版千葉大学病院の薬膳ごはん』(共著、マイナビ出版2019年6月)、『腹診のエビデンス 江戸版』(監修・医聖社2019年12月)『千葉漢方の伝統を紡ぐ〜私の傷寒論〜』(監修・あかし出版2021年4月)、
『日英対照漢方用語辞書(基本用語)』(編集・メディカルユーコン社2020年5月)など。
<著者 内山直樹>
千葉大学大学院人文科学研究院教授。博士(文学)。
・主要論著
『聖と狂―聖人・真人・狂者』(共著、法政大学出版局、2016)、『古書通例―中国文献学入門』(共訳、平凡社、2008)、「戦陣の養生訓―『砦艸』の世界―」(『杏雨』24号、2021)など。
<著者 鈴木達彦>
帝京平成大学薬学部准教授。博士(薬学)。薬剤師・鍼灸師。第十七回東亜医学協会学術奨励賞、第二十回富士川游学術奨励賞、二〇一九年度日本東洋医学会奨励賞受賞。
・主要論著
『生薬とからだをつなぐ 自然との調和を目指した生薬の使い方』(医道の日本社、2018)、『腹診のエビデンス―保険収載漢方処方―〔江戸版〕』(医聖社、2019)
<著者 平崎能郎>
千葉大学大学院医学研究院和漢診療学特任准教授。医学博士。日本東洋医学会漢方専門医、指導医。
・主要著書
『中医オンコロジー』(東洋学術出版社、2016)、『補訂皇漢医学』(あかし出版、2018)
<著者 平地治美>
和光鍼灸治療院・漢方薬局代表、千葉大学医学部非常勤講師、薬剤師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。
・主要著書
『げきポカ』(ダイヤモンド社、2014)、『漢方の本 舌診入門〜舌を、見る、動かす、食べる、で健康になる!』(日貿出版、2015)、『やさしい漢方の本 さわれば分かる腹診入門』(日貿出版、2018)
<著者 丸井敬司>
千葉大学元講師。文学博士。元千葉市立郷土博物館館長。
・主要論著
『上総下総千葉一族』(新人物往来社、2000)、『千葉氏と妙見信仰』(岩田書院、2013)、「紙本著色千葉妙見大縁起絵巻と千葉氏」(『歴史手帖』23巻12号、名著出版、1995)など。
■会社概要
商号 :合同会社ミナクルライト
代表者:代表 丸井 優佳
所在地:〒260-0802 千葉市中央区川戸町429-32
設立 :2019年12月