ユニ・チャーム、病院共同で小児喘息研究 子どもの就寝時マスク装着によって、喘息の悪化を5割低減!
[12/12/20]
提供元:@Press
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ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原 豪久)は、小児科のアレルギー専門医(てらだアレルギーこどもクリニック・国立病院機構三重病院・徳田ファミリークリニック・監修:大阪歯科大学)と協力して、外来通院中の喘息の子どもを対象に就寝時にマスクを装着する効果について研究を行いました。この結果、「就寝時にマスクを装着することで、子どもの喘息症状と喘息による治療などを5割低減させる」ことを実証いたしました。この研究成果を、2012年11月30日の第62回日本アレルギー学会秋季学術大会にて発表しました。
*図1 <マスク着用有無による、喘息発症率の違い>
http://www.atpress.ne.jp/releases/32315/1_1.jpg
(ACD:asthma control day 喘息無症状日)
*マスクを付けて就寝する子どもの様子のイメージ
http://www.atpress.ne.jp/releases/32315/2_2.jpg
■研究の背景
近年、日本の子どもの喘息は年間100万人いると想定されており約5-10%で増加傾向にあります。特に夜間の喘息症状によって睡眠を妨げられることは、子どもの生活の質を低下させることが懸念されております。喘息の原因は様々考えられておりますが、中でも空気中のダニ・ハウスダストなどのアレルゲンの増加が要因の一つと言われています。マスク装着は、ハウスダストを気道へ吸引することをブロックできる有効な手段だと考えられますが、今まで検証は殆ど行われていませんでした。
そこで、この度治療中の小児喘息患者の協力を得て、子供用マスクを販売する企業としての立場から、“子ども達の喘息症状を少しでも減らし安心して快適な生活を送って欲しい”という思いのもと、寺田 明彦先生(てらだアレルギーこどもクリニック)、徳田 玲子先生(徳田ファミリークリニック)、長尾 みづほ先生(国立病院機構三重病院アレルギー科)、久保 伸夫先生(大阪歯科大学耳鼻咽喉科)、藤澤 隆夫先生(国立病院機構三重病院臨床研究部)と共同で、子どもの就寝時におけるマスク装着によって、喘息症状の低減ができるかという研究を行いました。
■研究の概要
対象:6歳〜15歳の男女 31名
期間:春2011年4月〜7月、秋2011年9月〜12月
方法:独立行政法人国立病院機構 三重病院、てらだアレルギーこどもクリニック、徳田ファミリークリニックに通院患者で、保護者の協力を得られた子どもに、マスク装着せず就寝した日とマスクを装着して就寝した日についてピークフローの測定と症状・治療内容をそれぞれ観察した喘息日記と通院時に喘息と鼻炎症状についてのアンケートを行う方法で調査し、1.喘鳴がない、2.発作治療薬(β2刺激薬)の使用がない、3.早朝の咳がない、4.夜間の喘息症状(喘鳴、咳、それらによる夜間覚醒)がない、5.喘息による救急受診がない、6.喘息悪化による長期管理薬の追加・増量がない、これら6項目すべてが満たされた日を「喘息がコントロールされた日(asthma control day:ACD)」として比較検討した。
■研究の結果
有効回答を得られた31名を調べたところ、期間中マスク装着をせず就寝した日数960日中、喘息がコントロールされた日数(ACD)が788日、コントロール不良が172日で全体の18.0%であったのに対し、期間中マスク装着をして就寝した日数1,000日中、喘息がコントロールされた日数(ACD)が907日、コントロール不良が93日で全体の8.9%という結果でした。つまり、小児喘息において夜間のマスク装着により、コントロール不良発生率が18.0%→8.9%と約5割低減されることがわかりました(図1)。
その他、起床時及び就寝時のピークフロー値:PFER(十分息を吸い込んで思い切り息を吐き出したときの最大の息の速さ)は、マスク装着有りの方が無しよりも高いこともわかりました(図2)。アンケート調査から、実際に検証にご協力いただいた子ども達の約7割が、『マスクをつけていて良かった』と回答し、「すきまができないこと」「息が楽であることがよかった」など良い感想をいただきました。
■結論
就寝時におけるマスク装着は、喘息症状を軽減する有効な手段であり、効果があることが実証されたと考えます。この理由として、(1)鼻やのどから進入するアレルゲンをブロックすること、(2)呼気を加温加湿することで鼻腔内の繊毛運動を活発にして入ったアレルゲン物質を排出する効果などが考えられます。
*図2 <マスク着用有無による、ピークフロー値(PEF)の違い>
http://www.atpress.ne.jp/releases/32315/3_3.jpg
■学会発表
今回の研究成果を、第62回日本小児アレルギー学会(日時:11月30日、場所:大阪国際会議場)にて発表しました。
【てらだアレルギーこどもクリニック 寺田 明彦先生のコメント】
「小児喘息の患者さんは、夜間症状で苦しんでおられるケースが多くQOLを著しく障害しています。また、ご本人のみならず、ご家族の夜間の睡眠をも妨げています。今回、スキマを作らない密着性のある子供用サイズのマスク装着で、喘息の改善がみられたことは、薬の治療を補う手段として手軽で効果的な対処法だと思います。実際、夜間の症状がある患者さんには、薬物療法以外にマスクを就寝時に装着することをお勧めしています。」
*寺田 明彦先生
http://www.atpress.ne.jp/releases/32315/4_4.jpg
■会社概要
社名 :ユニ・チャーム株式会社
設立 :1961年2月10日
本店 :愛媛県四国中央市金生町下分182番地
本社 :東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館
社員数 :1,228名[グループ合計10,287名](2012年3月)
事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品、
ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、
ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売
ユニ・チャーム株式会社 ホームページアドレス
http://www.unicharm.co.jp/
*図1 <マスク着用有無による、喘息発症率の違い>
http://www.atpress.ne.jp/releases/32315/1_1.jpg
(ACD:asthma control day 喘息無症状日)
*マスクを付けて就寝する子どもの様子のイメージ
http://www.atpress.ne.jp/releases/32315/2_2.jpg
■研究の背景
近年、日本の子どもの喘息は年間100万人いると想定されており約5-10%で増加傾向にあります。特に夜間の喘息症状によって睡眠を妨げられることは、子どもの生活の質を低下させることが懸念されております。喘息の原因は様々考えられておりますが、中でも空気中のダニ・ハウスダストなどのアレルゲンの増加が要因の一つと言われています。マスク装着は、ハウスダストを気道へ吸引することをブロックできる有効な手段だと考えられますが、今まで検証は殆ど行われていませんでした。
そこで、この度治療中の小児喘息患者の協力を得て、子供用マスクを販売する企業としての立場から、“子ども達の喘息症状を少しでも減らし安心して快適な生活を送って欲しい”という思いのもと、寺田 明彦先生(てらだアレルギーこどもクリニック)、徳田 玲子先生(徳田ファミリークリニック)、長尾 みづほ先生(国立病院機構三重病院アレルギー科)、久保 伸夫先生(大阪歯科大学耳鼻咽喉科)、藤澤 隆夫先生(国立病院機構三重病院臨床研究部)と共同で、子どもの就寝時におけるマスク装着によって、喘息症状の低減ができるかという研究を行いました。
■研究の概要
対象:6歳〜15歳の男女 31名
期間:春2011年4月〜7月、秋2011年9月〜12月
方法:独立行政法人国立病院機構 三重病院、てらだアレルギーこどもクリニック、徳田ファミリークリニックに通院患者で、保護者の協力を得られた子どもに、マスク装着せず就寝した日とマスクを装着して就寝した日についてピークフローの測定と症状・治療内容をそれぞれ観察した喘息日記と通院時に喘息と鼻炎症状についてのアンケートを行う方法で調査し、1.喘鳴がない、2.発作治療薬(β2刺激薬)の使用がない、3.早朝の咳がない、4.夜間の喘息症状(喘鳴、咳、それらによる夜間覚醒)がない、5.喘息による救急受診がない、6.喘息悪化による長期管理薬の追加・増量がない、これら6項目すべてが満たされた日を「喘息がコントロールされた日(asthma control day:ACD)」として比較検討した。
■研究の結果
有効回答を得られた31名を調べたところ、期間中マスク装着をせず就寝した日数960日中、喘息がコントロールされた日数(ACD)が788日、コントロール不良が172日で全体の18.0%であったのに対し、期間中マスク装着をして就寝した日数1,000日中、喘息がコントロールされた日数(ACD)が907日、コントロール不良が93日で全体の8.9%という結果でした。つまり、小児喘息において夜間のマスク装着により、コントロール不良発生率が18.0%→8.9%と約5割低減されることがわかりました(図1)。
その他、起床時及び就寝時のピークフロー値:PFER(十分息を吸い込んで思い切り息を吐き出したときの最大の息の速さ)は、マスク装着有りの方が無しよりも高いこともわかりました(図2)。アンケート調査から、実際に検証にご協力いただいた子ども達の約7割が、『マスクをつけていて良かった』と回答し、「すきまができないこと」「息が楽であることがよかった」など良い感想をいただきました。
■結論
就寝時におけるマスク装着は、喘息症状を軽減する有効な手段であり、効果があることが実証されたと考えます。この理由として、(1)鼻やのどから進入するアレルゲンをブロックすること、(2)呼気を加温加湿することで鼻腔内の繊毛運動を活発にして入ったアレルゲン物質を排出する効果などが考えられます。
*図2 <マスク着用有無による、ピークフロー値(PEF)の違い>
http://www.atpress.ne.jp/releases/32315/3_3.jpg
■学会発表
今回の研究成果を、第62回日本小児アレルギー学会(日時:11月30日、場所:大阪国際会議場)にて発表しました。
【てらだアレルギーこどもクリニック 寺田 明彦先生のコメント】
「小児喘息の患者さんは、夜間症状で苦しんでおられるケースが多くQOLを著しく障害しています。また、ご本人のみならず、ご家族の夜間の睡眠をも妨げています。今回、スキマを作らない密着性のある子供用サイズのマスク装着で、喘息の改善がみられたことは、薬の治療を補う手段として手軽で効果的な対処法だと思います。実際、夜間の症状がある患者さんには、薬物療法以外にマスクを就寝時に装着することをお勧めしています。」
*寺田 明彦先生
http://www.atpress.ne.jp/releases/32315/4_4.jpg
■会社概要
社名 :ユニ・チャーム株式会社
設立 :1961年2月10日
本店 :愛媛県四国中央市金生町下分182番地
本社 :東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館
社員数 :1,228名[グループ合計10,287名](2012年3月)
事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品、
ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、
ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売
ユニ・チャーム株式会社 ホームページアドレス
http://www.unicharm.co.jp/