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ラーメン職人歴50年の集大成。引退に向けた最後の舞台。「あの銘店をもう一度“94年組”」第1弾 目黒「支那そば勝丸」

新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区、代表取締役:岩岡 洋志)では、2022年7月1日(金)より、30周年を迎える2024年へ向けた取り組みとして、過去に出店した約40店舗の銘店が2年間かけ、3週間のリレー形式で出店するプロジェクト「あの銘店をもう一度」をスタートしました。おかげさまで多くのお客様にお越しいただき、前年比200%を超えるほどの反響となっております。
そして2022年11月7日(月)より、1994年の創業メンバーがリレー形式で出店する「あの銘店をもう一度“94年組”」をスタート。トップバッターを飾るのはラーメン職人歴50年の集大成として、引退に向けた最後の舞台として挑戦する目黒「支那そば勝丸」です。詳細は下記をご参照ください。

「あの銘店をもう一度“94年組”」とは
https://www.raumen.co.jp/information/news_001561.html

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/332228/LL_img_332228_1.jpg
創業者・後藤 勝彦氏と「極上煮干しラーメン」
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/332228/LL_img_332228_2.jpg
各シリーズの出店の流れ

●目黒「支那そば勝丸」の歴史
・創業者 後藤 勝彦(ごとう かつひこ)氏
昭和17年11月11日、8人姉弟の次男として青森県北津軽郡に生まれる。中学卒業後、高校に通うも1年半で退学。その間、映画館のアルバイトや地元で有名だった「秋常食堂(現在は閉店)」という煮干しダシのラーメンを出す食堂で半年ほど働く。後藤さんにとって秋常食堂の煮干しラーメンは原点であり、ここでアルバイトをしなければラーメンの道に進まなかったかもしれません。その後、東京への憧れがあり、兄を頼って17歳の時に上京。上京後、様々な職業を転々とし、2種免許を取得し、タクシー会社へ入社。タクシーの運転手の傍ら、ラーメンを食べ歩き、その頃「ホープ軒」(現・千駄ヶ谷)や、下渡橋の「土佐っ子」が屋台で繁盛しており、いつか自分も煮干しの味で、ラーメン店をやりたいという気持ちになったようです。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/332228/LL_img_332228_3.jpg
タクシー運転手時代の後藤氏(昭和42年頃)
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/332228/LL_img_332228_4.jpg
屋台時代の後藤氏(昭和50年代)
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/332228/LL_img_332228_5.jpg
念願の店舗を白金に構える(昭和59年)

そして、昭和47年に軽トラックを改造した移動式屋台でラーメン店を開業。天候や駐車スペースの問題があったものの、徐々に評判となり、数年で1日250杯を売る繁盛店となりました。さらにその繁盛ぶりを見たある番組が「都内三大名物」として紹介し、都内屈指の繁盛店となりました。
その後、知り合いから「そろそろ屋台じゃなく店を持てばよい」とアドバイスを受け、昭和59年8月7日、念願の店舗を持つこととなりました。場所は白金の魚らん坂下近く(東京都港区白金1丁目)。オープン後、屋台時代のお客さんがたくさん訪れ、すぐに人気店となりました。
白金を開業して3年後、旗の台(品川区旗の台)に支店をオープン。そして白金のお店は8年後に立ち退きとなり、本店を目黒(平成4年頃)に移します。


●新横浜ラーメン博物館への出店
当館が後藤氏に出店の話を持ち掛けたのが1992年1月24日。その交渉記録によると「興味はあるが人員不足のため、出店するのであれば旗の台のお店を閉めて出店しなければならない。また失礼ですがこの手の詐欺も多いので慎重に考えたい」と書かれていました。出店を決めた理由について後藤氏に伺うと『岩岡さん(当館の館長)が何度も何度も足を運んでくれたのが一番の理由ですが、世界初のラーメンの博物館といのは、もしかしたら大きな話題になるではないかという期待もありました』とのこと。

画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/332228/LL_img_332228_6.jpg
開館直前のレセプションにて(平成6年)

そして1994年3月6日。世界初のラーメンのフードアミューズメントパーク「新横浜ラーメン博物館」がオープンしました。後藤氏によると『オープン前に多くの取材も来ていたので、本店のピークぐらいの混雑は想定していました。しかし始まってみると私の想像の2倍〜3倍でした。あの忙しさは今でも忘れられません。仕込みが追いつかず、閉店後、朝2〜3時まで仕込みをして、2〜3時間の仮眠をとってまた翌日という期間が長く続きました。いや〜本当に忙しかったし、きつかったですが、今思えば本当によくやったと思います。』
2003年11月30日、新横浜ラーメン博物館を卒業。
後藤氏『約10年間の出店でしたが、正直卒業は寂しかったです。ずっといたいという想いもありましたが、私たちが卒業しないと新しいお店も入ってこれませんので決断しました。卒業後、様々な施設に出店しましたが、ラーメン博物館は圧倒的に別格です。卒業して気づかされたことも多々ありますし、博物館での経験がその後大きく活かされました。本当感謝しかありません。』

画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/332228/LL_img_332228_7.jpg
新横浜ラーメン博物館店の外観(平成6年)

●約20年ぶりにラー博へ復活
卒業から約20年、目黒「支那そば勝丸」が「あの銘店をもう一度“94年組”」としてラーメン博物館に戻ってきます。
後藤氏『私は出店して4日後の11月11日で80歳を迎えます。数年前から引退を考えていましたが、今回の出店を引退に向けた最後の舞台として、これまで培ってきた技術や知識、そしてラーメン店を始めたころの情熱、その全てを1杯のラーメンに注ぎたいと思います。』


●94年当時の味の再現
後藤氏『私の原点は煮干しです。今でこそ煮干しの濃い味というのは受け入れられていますが、私が30年前に出店したころ初めて食べる方から「煮干しくさい」という声が多くありました。一口で残される方も少なくはありませんでした。私はショックでオープン後すぐに煮干しの香りが強い「マイワシ」から香りがマイルドな「カタクチイワシ」に変えました。これが良かったのか悪かったのかはわかりませんが、今回は元々の「マイワシ」をふんだんに使用した「極上煮干しラーメン」を提供します。昨今、煮干しは高騰してかなり高価になりましたが、惜しみなく使いたいと思います。』

画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/332228/LL_img_332228_8.jpg
ラー博創業時に使用していた「マイワシ」の煮干し
画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/332228/LL_img_332228_9.jpg
目黒「支那そば勝丸」の極上煮干しラーメン

・独特のちぢれ「唯一無二の麺」
創業から変わらない独特のちぢれを持つ麺は、多くのファンに長年愛されています。上記の写真を見ていただくとわかりますが、いわゆる一般的な「ちぢれ麺」とはちぢれの間隔や具合が異なります。口の中でこのちぢれが踊ります。一度食べるとこの触感は忘れられません。

・力強い煮干しに負けないスープ
今回は香りの強い「マイワシ」を使用します。従来は豚骨と野菜とカタクチイワシでダシを取るのですが、「マイワシ」の香りに負けないよう鶏を加えます。これぞ94年創業当時の味わいです。

・鹿児島産の黒豚のチャーシュー
具材はチャーシュー、なると、メンマ、長ネギと昔ながらのシンプルなもの。チャーシューは「具材の王様ですから、いろいろと試しましたが鹿児島県産の黒豚(もも肉)が私のラーメンに一番マッチします。」とのこと。


●「支那そば勝丸」店主・後藤 勝彦氏より
『若いころは色々な食材を入れたりもしましたが、入れればよいというものではありません。今回のラーメンはある意味引き算のラーメンであり、煮干し本来の良さが伝わる、私らしいラーメンに仕上がっています。このラーメンは私の人生そのものです。ラーメン職人歴50年の集大成として、引退に向けた最後の舞台、是非皆様、足を運んでください。』


あの銘店をもう一度“94年組”第1弾・目黒「支那そば勝丸」
【出店期間】2022年11月7日(月)〜2023年2月26日(日)予定
※「あの銘店をもう一度“94年組”」の第2弾以降は順次発表させていただきます。
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