PLANT DATA、アグリマインド、マクニカ、植物の生体データとAIを用いた 収量予測/コスト最適化を行う実証実験を開始
[22/11/29]
提供元:@Press
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農業事業者向けのデータ基盤、クラウド、計測IoTの開発とサービス提供を行うPLANT DATA株式会社(本社:愛媛県松山市、代表取締役:北川 寛人、以下PLANT DATA)、トマトの栽培における世界トップクラスの単収量を誇る農業法人、有限会社アグリマインド(本社:山梨県北杜市、代表取締役:藤巻 公史、以下アグリマインド)、半導体、ネットワーク、サイバーセキュリティ、AI/IoTにおけるトータルサービス・ソリューションプロバイダーの株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下マクニカ)は、2022年11月よりアグリマインドの農場にて、トマトの収穫量予測、従業員の労務管理、各種計測自動化などをトータルでサポートする「スマート農業プラットフォーム」の実証実験を開始いたしました。
農業における就業人口の減少と高齢化は社会的な課題となっており、営農ノウハウの可視化や栽培技術の継承など、日本の農業を守り、また発展させていく取り組みが必要です。また、農林水産省がカロリーベースの食料自給率37.17%(2020年)から45%(2030年)に高める目標を掲げている一方で、気候変動による収穫量の減少、生産現場でのフードロスの増加など、持続的・安定的な食料の供給のための課題があります。
そこで、これらの課題解決をすべく、生産性トップクラスの施設園芸栽培施設を有するアグリマインドの農場にて、PLANT DATAが持つ画像計測装置と光合成/蒸散計測装置を用いた植物生体計測・データ活用技術にマクニカのAI・IoTの知見を組み合わせ、実証実験を開始しました。
今回の「スマート農業プラットフォーム」実証実験では、ハウス内の環境情報に加え、光合成量、蒸散量など植物の代謝のリアルタイム計測や、クロロフィル蛍光や白色LEDの画像スキャン計測により植物の形質的な情報など、野菜の成長そのものを測定する生体情報を取得し、そのモデルデータを蓄積しAIの分析を行うことで、高精度な収量予測の実現を目指します。それにより、資源・エネルギーの投入コストの最適化や、収穫・出荷に伴う作業量の事前把握による適切な労務管理も可能となります。
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アグリマインドは、スマートアグリを実践・牽引し続けている、農産物の栽培・生産・仕入・加工販売会社です。アジア初となるセミクローズド温室を導入し、10a当たりにおけるトマトの単収が70tを超えるという驚異的な数字を残しています。世界的にも先端的な生産設備を持ちAIやIoTによるソリューションの適用可能性が高いため、スマート農業における現場の課題抽出や実装の場を提供します。
PLANT DATAは、植物の生体情報の計測と、そのデータを栽培管理に活かすためのサービスを提供する会社です。光合成や蒸散のリアルタイム計測やクロロフィル蛍光計測に基づいた植物の環境応答の異常検知などの計測ハードウェアやデータ活用のためのソフトウェアを提供しています。今回の実証実験では、今後必要となる、現場業務に落とし込むためのユースケースの具体化とそのための仕様のリファレンス化、ビッグデータの蓄積や共有、学習フェーズ・推論フェーズのAI実行環境の構築を進めていきます。
マクニカは、AI専門家組織を持ち、2015年以降300件以上のAI実装実績を誇るトータルサービス・ソリューションプロバイダーです。今回の実証実験では、PLANT DATAの各種センサーを用いて収集したデータをもとに、マクニカがAIモデルを作成し、PoCを行います。そしてその結果をもとにAIモデルを確立させ、ハウス環境のIoTによる制御システムを構築します。また、植物育成用LED、収穫用ロボティクス、ダッシュボードなど、AIにて解析したデータを実行するためのハードウェア・ソフトウェアを実装します。
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今後、PLANT DATA、アグリマインド、マクニカは、システム、AI、人間が互いに協調し合うスマート農業を現場に実装し、持続的・安定的な食料供給を目指していきます。
■今回の実証実験の詳細 PLANT DATA、アグリマインド、マクニカの実証実験に関しては、12/5より開催のオンラインイベントMET2022にて3社対談形式で紹介予定です。 https://met2022.macnica.co.jp/module/web_page/164544/0#fooda
※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカおよび各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。
PLANT DATA株式会社 について
農水省や内閣府の委託プロにて、計測IoTを開発。光合成や蒸散のリアルタイム計測、複数の画像情報を自動取得する画像計測ロボットなど、植物自体のデータ化技術に優位性がある。栽培管理に必要なデータを収集し活用するためのハードウェアとソフトウェアを、サブスクリプションで提供。実装のモジュール化やプラグイン化により、機能の一部提供やスマホや他社センサーなど外部デバイスやデータとも柔軟に連携する。ミッションは、「植物の声を聴く、データ駆動型農業を社会実装する。」
https://plantdata.net/
有限会社アグリマインド について
2014年より山梨県北杜市にてトマトの栽培を開始しました。アジアで初となるセミクローズド温室を採用し、初作目より世界トップクラスに単収量を達成。その後も、千葉での温室運営やインタープランティングの実施、ヒートポンプの導入など生産量の平準化や更なる生産性の向上に努めている。現在では、労働力不足を補うための労務管理システムの共同開発や出荷予測などにも取り組み、常にスマートアグリを実践・牽引し続けている。
https://www.agrimind.co.jp/
株式会社マクニカ について
マクニカは、1972 年の設立以来、最先端の半導体、電子デバイス、ネットワーク、サイバーセキュリティ商品に技術的付加価値を加えて提供してきました。従来からの強みであるグローバルにおける最先端テクノロジーのソーシング力と技術企画力をベースに、AI/IoT、自動運転、ロボットなどの分野で新たなビジネスを展開しています。「Co.Tomorrowing」をスローガンに、最先端のテクノロジーとマクニカが持つインテリジェンスをつなぎ、ユニークなサービス・ソリューションを提供する存在として、社会的価値を生み出し未来社会の発展へ貢献していきます。当社は、横浜に本社を構え、世界24か国/地域80拠点をベースにグローバルなビジネスを展開しています。詳細はWebサイト(https://www.macnica.co.jp)をご覧ください。