Webサイトのシニア向けアクセシビリティランキングを発表(全31サイト)
[13/03/26]
提供元:@Press
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トライベック・ストラテジー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:殿木 和彦)は、Webサイトのシニア(本調査対象の定義は65歳以上)向けアクセシビリティ対応を診断するプログラム「シニア向けアクセシビリティ診断」を用い、ECサイト、企業サイト、サービスサイトなどから10分類31サイトを抽出し評価しました。調査は2012年10月から12月下旬に実施しました。
■急速な高齢化に伴うWebサイトのシニア対応
内閣府の発表によれば、2015年には4人に1人が65歳以上となるとされ、日本は今まさに超高齢者社会を迎えようとしています(出典:内閣府「平成24年版高齢社会白書」より)。それに伴い、企業と生活者を結ぶWebサイトにおいても、来る超高齢者社会に向けての対応を検討し始める企業が増えてきました。視力や体力などの身体機能が低下するシニアにとって、「見づらい」「分かりづらい」といったアクセシビリティの低さは、企業のビジネス機会の損失に多大な影響を与える可能性があります。
本調査では、各Webサイトにおけるシニア向けアクセシビリティ対応に着目し、企業側によるシニアのWebサイトからの情報取得に対する配慮や工夫などが見られるかを総合的に評価し、スコアリングしています。本調査を通じて、企業のシニアに対するコミュニケーションの在り方について見直すきっかけや気づきをご提供することを目的としています。
■シニア向けアクセシビリティ診断 概要
<調査対象>
シニアユーザーが日常的に来訪する機会の多いと思われる業界・サービス、さらに利用ユーザーが多いとされるWebサイトをランダムに31サイト抽出し、診断しています。対象となる業界種別は
「輸送用機器(自動車)」、「電気機器(複写機・プリンター)」、「電気機器(パソコン)」、「情報・通信(移動体通信)」、「保険業(生命保険)」、「小売(家電量販店)」、「小売(ネットスーパー)」、「陸運業(宅配)」、「食料品(ビール)」、「サービス業(旅行)」の10業界となります。
<評価項目>
シニアユーザーの視点から、以下の6評価軸34項目において直感的に内容理解とそれに伴う操作が行えるかを総合的に診断・評価しています。
A.トップページにおける初動喚起力
シニアにとって「目的とする情報への入り口が分かりやすいか」、「このサイトがどんな情報を扱っているか分かりやすいか」など、トップページにおけるアクセシビリティを評価します。
B.メニューページにおける情報探索性
「商品やサービスを選択できるだけの情報が提供されているか」、「商品を探すために様々な切り口や手段を用意しているか」など、シニアが商品を探すことのできるメニューページであるかを評価します。
C.商品ページにおける情報伝達力
「商品説明が端的で分かりやすいか」、「商品比較がしやすいか」など、特徴が分かりやすい商品ページであるかを評価します。
D.フォーム入力における負担軽減
文字入力や確認作業による負担を抑える配慮を行なっているかを評価します。
E.情報理解・可読性の確保
「テキストや画像の文字は読みやすいか」、「色や形に頼った表現をしていないか」など、情報認識や可読性に対する評価をします。
F.シンプルな操作
「ナビゲーションが分かりづらくないか」、「リッチコンテンツの操作が複雑になっていないか」などシニアが直感的に操作できないようなことがないか評価します。
シニア層向けアクセシビリティ診断プログラムの開発にあたっては、JIS X8341-3:2010ガイドラインを基に、高齢者向けサービスのデザインに対して高い知見を有する株式会社インクルーシブデザイン・ソリューションズ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井坂 智博)の協力の下、高齢者とのワークショップを繰り返すことで、より実践的な診断項目を設定しています。
■ランキング概要と傾向
<総評>
◆シニアに対する配慮は企業により大きな差
全31サイトの平均点は71.11ポイントになりました。うち最高スコアが82.84点、最低スコアが55.80点と25点以上の差があり、各社のシニアに対する考え方やWebサイト上での対応度合いの差が顕著に表れた結果と言えます。特に、保険業界などシニアを重要視している企業が運営するWebサイトは、シニアに対する十分な配慮がされており、相対的にスコアが高い傾向にありました。
◆1位に輝いた日本生命保険の評価ポイントは“シンプル化”
第1位は82.84点で日本生命保険となりました。実際にWebサイトを見ると、シニアユーザーを意識した必要最小限にまとめられたメニューや、あまり商品について詳しくないユーザーでも違いや特徴が一目でわかりやすいよう工夫された商品ページなど、分かりやすくシンプルに特徴を伝える工夫が随所に見られました。2位のかんぽ生命、3位の本田技研工業と高い順位のサイトは伝えたい情報のシンプル化が非常によく考えられています。
◆スマートフォンのシニア対応は自動車業界が一歩進む
本診断ではPC、タブレット、スマートフォンそれぞれで各サイトを診断しています。各社タブレットではPCサイトを表示させるケースが多く、PCとタブレットでは大きな差は見られませんでした。一方、スマートフォン対応をしているサイトは多く、特にホンダを始めとする自動車業界においては、早くからスマートフォンへの対応が進んでいたこともあり、情報の最適化によってシニアでも情報を得やすいサイト構成になっています。
<参考資料>
総合ランキング1位〜10位
順位 企業/サイト名
1. 日本生命
2. かんぽ生命
3. ホンダ
4. 西友ネットスーパー
5. ヤマト運輸
6. SONY
7. 近畿日本ツーリスト
8. 日本旅行
9. JTB
10. 西濃運輸
◎31サイトのランキング結果、総評をすべてご覧になりたい方はこちら
http://www.tribeck.jp/release/130326.html
【会社概要】
会社名 : トライベック・ストラテジー株式会社
所在地 : 東京都渋谷区恵比寿1-21-3
代表者 : 代表取締役社長 殿木 和彦
設立 : 2001年9月4日
資本金 : 8,765万円
事業内容: Webコンサルテーション、インテグレーション事業
(Web戦略策定からサイト構築、運営支援までのトータルソリューションをワンストップで提供します)
URL : http://www.tribeck.jp/
■急速な高齢化に伴うWebサイトのシニア対応
内閣府の発表によれば、2015年には4人に1人が65歳以上となるとされ、日本は今まさに超高齢者社会を迎えようとしています(出典:内閣府「平成24年版高齢社会白書」より)。それに伴い、企業と生活者を結ぶWebサイトにおいても、来る超高齢者社会に向けての対応を検討し始める企業が増えてきました。視力や体力などの身体機能が低下するシニアにとって、「見づらい」「分かりづらい」といったアクセシビリティの低さは、企業のビジネス機会の損失に多大な影響を与える可能性があります。
本調査では、各Webサイトにおけるシニア向けアクセシビリティ対応に着目し、企業側によるシニアのWebサイトからの情報取得に対する配慮や工夫などが見られるかを総合的に評価し、スコアリングしています。本調査を通じて、企業のシニアに対するコミュニケーションの在り方について見直すきっかけや気づきをご提供することを目的としています。
■シニア向けアクセシビリティ診断 概要
<調査対象>
シニアユーザーが日常的に来訪する機会の多いと思われる業界・サービス、さらに利用ユーザーが多いとされるWebサイトをランダムに31サイト抽出し、診断しています。対象となる業界種別は
「輸送用機器(自動車)」、「電気機器(複写機・プリンター)」、「電気機器(パソコン)」、「情報・通信(移動体通信)」、「保険業(生命保険)」、「小売(家電量販店)」、「小売(ネットスーパー)」、「陸運業(宅配)」、「食料品(ビール)」、「サービス業(旅行)」の10業界となります。
<評価項目>
シニアユーザーの視点から、以下の6評価軸34項目において直感的に内容理解とそれに伴う操作が行えるかを総合的に診断・評価しています。
A.トップページにおける初動喚起力
シニアにとって「目的とする情報への入り口が分かりやすいか」、「このサイトがどんな情報を扱っているか分かりやすいか」など、トップページにおけるアクセシビリティを評価します。
B.メニューページにおける情報探索性
「商品やサービスを選択できるだけの情報が提供されているか」、「商品を探すために様々な切り口や手段を用意しているか」など、シニアが商品を探すことのできるメニューページであるかを評価します。
C.商品ページにおける情報伝達力
「商品説明が端的で分かりやすいか」、「商品比較がしやすいか」など、特徴が分かりやすい商品ページであるかを評価します。
D.フォーム入力における負担軽減
文字入力や確認作業による負担を抑える配慮を行なっているかを評価します。
E.情報理解・可読性の確保
「テキストや画像の文字は読みやすいか」、「色や形に頼った表現をしていないか」など、情報認識や可読性に対する評価をします。
F.シンプルな操作
「ナビゲーションが分かりづらくないか」、「リッチコンテンツの操作が複雑になっていないか」などシニアが直感的に操作できないようなことがないか評価します。
シニア層向けアクセシビリティ診断プログラムの開発にあたっては、JIS X8341-3:2010ガイドラインを基に、高齢者向けサービスのデザインに対して高い知見を有する株式会社インクルーシブデザイン・ソリューションズ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井坂 智博)の協力の下、高齢者とのワークショップを繰り返すことで、より実践的な診断項目を設定しています。
■ランキング概要と傾向
<総評>
◆シニアに対する配慮は企業により大きな差
全31サイトの平均点は71.11ポイントになりました。うち最高スコアが82.84点、最低スコアが55.80点と25点以上の差があり、各社のシニアに対する考え方やWebサイト上での対応度合いの差が顕著に表れた結果と言えます。特に、保険業界などシニアを重要視している企業が運営するWebサイトは、シニアに対する十分な配慮がされており、相対的にスコアが高い傾向にありました。
◆1位に輝いた日本生命保険の評価ポイントは“シンプル化”
第1位は82.84点で日本生命保険となりました。実際にWebサイトを見ると、シニアユーザーを意識した必要最小限にまとめられたメニューや、あまり商品について詳しくないユーザーでも違いや特徴が一目でわかりやすいよう工夫された商品ページなど、分かりやすくシンプルに特徴を伝える工夫が随所に見られました。2位のかんぽ生命、3位の本田技研工業と高い順位のサイトは伝えたい情報のシンプル化が非常によく考えられています。
◆スマートフォンのシニア対応は自動車業界が一歩進む
本診断ではPC、タブレット、スマートフォンそれぞれで各サイトを診断しています。各社タブレットではPCサイトを表示させるケースが多く、PCとタブレットでは大きな差は見られませんでした。一方、スマートフォン対応をしているサイトは多く、特にホンダを始めとする自動車業界においては、早くからスマートフォンへの対応が進んでいたこともあり、情報の最適化によってシニアでも情報を得やすいサイト構成になっています。
<参考資料>
総合ランキング1位〜10位
順位 企業/サイト名
1. 日本生命
2. かんぽ生命
3. ホンダ
4. 西友ネットスーパー
5. ヤマト運輸
6. SONY
7. 近畿日本ツーリスト
8. 日本旅行
9. JTB
10. 西濃運輸
◎31サイトのランキング結果、総評をすべてご覧になりたい方はこちら
http://www.tribeck.jp/release/130326.html
【会社概要】
会社名 : トライベック・ストラテジー株式会社
所在地 : 東京都渋谷区恵比寿1-21-3
代表者 : 代表取締役社長 殿木 和彦
設立 : 2001年9月4日
資本金 : 8,765万円
事業内容: Webコンサルテーション、インテグレーション事業
(Web戦略策定からサイト構築、運営支援までのトータルソリューションをワンストップで提供します)
URL : http://www.tribeck.jp/