トレンド予測レポート 「ネットオークションの実態に迫る」話題のネットオークション、その実態を探る 利用経験者の生の声・・・、利用意向・減はわずか6%今後、注目のサービスは、“スマホ”と“スキル”
[13/03/29]
提供元:@Press
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ネットオークションと言えば、日本最大手の「Yahoo!オークション」が、福岡ドームの命名権を取得。先日、2013年2月1日には、「福岡 ヤフオク!ドーム」と改名されたのが、記憶に新しいところでしょう。また、このように盛り上がりを見せる一方で、2012年末のいわゆる“ペニオク騒動”では、そのあり方を見直すべきという声が上げられたのも事実です。
こうしたサービスは、あくまでごく一部であると考えられるものの、ネットオークション全体は、生活者の目にどのように映っているのでしょうか。今回、生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研(東京都渋谷区)では、このネットオークションについて調べました。
はじめに、20代〜40代の男女500名を対象に、「ネットオークションに関する意識・実態調査」を実施。ネットオークションの現状を探りました。併せて、ネットオークションの現状と今後の展望という観点から、ITビジネスアナリストの大元 隆志氏にお話をうかがいました。
その結果、ネットオークションサービスについては、運営会社をチェックするなど、ユーザー側にも一定のリテラシーが求められ、安全に利用するコツがあることが明らかになりました。また、今後のネットオークションにおけるキーワードとして、“スマホ”と“リアルとの連動”という2つのキーワードが浮かび上がってきました。
そこで、最後に、これら2キーワードに関連する注目のサービスとして、「パシャオク」、「Yahoo!オークション『スキル・知識』カテゴリー」を紹介します。
■1.20代〜40代 500名に聞く、ネットオークションに関する意識・実態調査
今回、トレンド総研では、「ネットオークション」に対する、生活者の意識、実態を探るため、20代〜40代の男女を対象にインターネット調査を行いました。
はじめに、3,000名を対象とする事前調査を実施。どれだけの人がネットオークションを利用しているか、その実態について調べました。続いて、この3,000名の内、ネットオークションのサイトを見たことがあるという人500名をランダムで抽出し、ネットオークションについて詳しく聞きました。
◆ネットオークションに関する意識・実態調査
調査方法:インターネット調査
調査委託機関:楽天リサーチ株式会社
[事前調査]
調査対象:20代〜40代 男女 3,000名
※性別・年代別に均等割り付け(各年代、性別ごとに500名ずつ)
調査期間:2013年3月8日(金)〜2013年3月11日(月)
[本調査]
調査対象:20代〜40代 男女 500名
※事前調査にて、「ネットオークションのサイトを見たことがある」と答えた人からランダム抽出
調査期間:2013年3月11日(月)〜2013年3月13日(水)
◆拡大するネットオークション利用者、「入札・落札経験者」はインターネット利用者の半数以上
はじめに、20代〜40代の男女3,000名に、「ネットオークションの利用経験」について聞きました。その結果、「入札・落札をしたことがあるという人」は全体の57%に上りました。さらに、「出品したことがある人」も36%と、4割弱。 http://www.atpress.ne.jp/releases/34453/1_1.jpg
今回の調査はインターネット上で行ったため、回答者もある程度インターネットに慣れ親しんだ人が多いと考えられます。しかし、それを考慮しても、インターネット利用者の半数以上が、ネットオークションで入札・落札経験者、3人に1人は出品経験者。ネットオークションが一般的にかなり浸透していることがうかがえる結果と言えそうです。
そこで、このネットオークションについて詳しく調べるために、事前調査の回答者の内、男女500名を対象に本調査を実施しました。なお、この調査対象者500名は、入札・落札、出品の経験を問わず、「ネットオークションのサイトを見たことがある」という人の中から、ランダムで選出しました。
◆メリット・大、スマホユーザーの半数が「スマホでネットオークション」
本調査では、まず、ネットオークションの満足度を探るために、落札経験者を対象に、「今までに、ネットオークションで価格以上に満足するものを落札できたことはありますか?」と聞きました。その結果、「ある」と回答した人は78%。 http://www.atpress.ne.jp/releases/34453/2_2.jpg
8割近くの人が、落札価格以上の価値のものを手に入れた経験があることが分かりました。こうしたお得感が、ネットオークションの人気の一因なのかもしれません。
一方で、出品経験者に、「より高い金額で落札してもらうためのコツ」を自由回答でたずねてみました。
この質問に対して最も多く見られたのが、「写真の撮り方」に対する意見。「キレイに撮ることが重要。マクロにしたり、光の当て方を工夫したりしています。(東京都。・43歳女性)」、「出品物を様々な角度から見ることができるように、複数枚の写真を用意する。(大阪府、37歳女性)」という出品経験者の生の声を聞くことができました。
ネットオークションでは、インターネット上で公開されている出品物の写真をもとに入札を行います。入札の判断基準においては、やはり、写真の占める位置は大きいようです。
こうした背景から想定されるのが、スマートフォンとネットオークションの相性の良さ。スマートフォンのカメラは非常に画質が良くなっています。また、スマートフォンで撮影すれば、どこからでも、いつでも、ネットオークションに出品することができます。
そこで、出品経験者の内、スマートフォンを所有している人に、「スマートフォンでのネットオークション利用」について聞きました。その結果、50%は、「利用経験がある」と回答。スマートフォンでネットオークションに参加している人は、すでにスマートフォンユーザーの半数に上ることが分かりました。
さらに、出品、入札を問わず、スマートフォンでネットオークションを利用したことがある人に、「ネットオークションを利用する際に、スマートフォンが便利だと思いますか?」と聞くと、72%が「思う」と答えました。 http://www.atpress.ne.jp/releases/34453/3_3.jpg
7割以上の人が、ネットオークションにおけるスマートフォンの利便性を実際に感じているようです。
◆インターネットを意識せず使う時代、ネットオークションも身近な存在に
最後に、2012年末の“ペニオク騒動”に関する認知と、その後の利用意向の変化について聞きました。
まず、この騒動をどの程度の人が知っているのか調べたところ、その認知率は9割に迫り、87%にも上りました。「リアルタイムでこのニュースを耳にした」という人も72%を占めます。今回の調査対象の方は、ネットオークションに関心がある人が多いこともあり、その認知は非常に高かったと言えそうです。
しかし、その一方で、このニュースを見て、ネットオークションの利用意向が低下したという人は、わずか6%でした。ニュースの認知率に比べて非常に低い結果であったと言えそうです。
それでは、こうしたギャップはどこから生まれているのでしょうか。自由回答から探ってみました。すると、「騙した方も悪いが、自己判断できちんとサービスを見極めなければならない。(千葉県・32歳女性)」といったように、ユーザー側の自己責任を唱える人は少なくありません。
実際に、「利用するネットオークションサイトを、きちんと選ぶことが重要」という人は、92%にも上りました。
http://www.atpress.ne.jp/releases/34453/4_4.jpg
■2.専門家に聞く、ネットオークションの“利用のコツ”と“今後の展望”
そこで、「ネットオークション」について、ITビジネスアナリストの大元 隆志氏にお話をうかがいました。IT業界のトレンドに精通し、各メディアで活躍されている大元氏。技術者、経営者、ユーザーの三者の包括的な視点で、経営とITの融合を提唱し、活動されています。
今回は、ネットオークションの現状と、その利用のコツ、今後の展望について教えていただきました。
◆インターネットを意識せず使う時代、ネットオークションも身近な存在に
ネットオークションは、既に成熟産業になりつつある業界です。市場規模もかなり大きく、長年利用し続けているユーザーも少なくありません。中には、在庫処理に利用している企業も実在するほどです。オークション自体が、既に国民生活に根付いてきていると言っても、過言ではないでしょう。
こうした背景には、インターネットが誰にとっても身近なツールになったことがあります。現代社会において、インターネットを利用する際に、「インターネットを使っている」と意識している人は、どれ程いるでしょうか。ネットオークションは、敷居の高いオークションという場を、誰でも参加できるコミュニティへと変えました。
また、多くの人が肌身離さず持ち歩く、携帯電話も重要なポイントです。どこでも、いつでも、無意識の内にインターネットへつながる現在。インターネットとリアルの境界は、なくなりつつあります。スマートフォンの普及により、その流れはさらに加速しています。ネットオークションは、さらに身近なものになるのではないでしょうか。
◆高まる現代社会との親和性、これからのネットオークションの形とは?
こうした中で、オークションという概念も徐々に変化しています。
出品された希少品に対して、誰が最も高い購入金額を提示するか。ものを高く売るため、あるいは、希少品を手に入れるためという、“従来のオークション”としての機能は少なくなっています。ある人にとっては余剰な商品・サービスを本当に必要とする人のもとに届ける「リユース」が、現代のオークション、つまり、ネットオークションの主流機能となっています。
そして、そのネットオークションでやり取りされるものは、“モノ”だけにとどまりません。“会う”ことが、オークション商品になり始めています。インターネット上で自分を出すことや、インターネットを介して知り合った人と接触することに、抵抗がなくなってきている現代。必要としている人のもとに訪れ、自身の「スキル」や「ノウハウ」を提供することが、ネットオークションでやり取りされるようになり始めているのです。
例えば、自宅の電球を交換する。そんな若者にとっては何てことのない作業も、一人暮らしの高齢者にとっては重大な問題です。そんな時は、若者の力を、高齢者が200円程度で購入するということもあり得るでしょう。逆に、シニアのスキルや知識が、ネットオークションを介して、ビジネスになるかもしれません。そう考えると、高齢化を迎えるこれからの時代に、ネットオークションは、きわめて親和性の高いサービスと言えるでしょう。
また、ネットオークションは、個人でも気軽に商店を出せる、つまり、個人が簡単に商品やサービスを売ることができる場です。そのため、個人が作成したコンテンツも、ネットオークションの商品になっていくと思われます。
ネットオークションというカテゴリーではないですが、Gumroad(ガムロード)やAmazon社のKindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)といったサービスでは、実際に、個人が作成したコンテンツの取引が、活発に行われています。スキルの多様化が予想されるこれからの時代という観点でも、ネットオークションの親和性はうかがえます。
◆求めるユーザーリテラシー、安全にネットオークションを利用するコツをヒアリング
このように、現代人に根付きつつあるネットオークション。だからこそ、先般のペニーオークションに関する騒動は非常に残念でした。しかし、ペニーオークションというオークション形式は、ネットオークションにおけるごく一部のサービス形態に過ぎません。一時的なイメージダウンはあっても、ネットオークション全体に与える影響は極めて小さいと思われます。
その一方で、この騒動から学ぶことは非常に多いと思います。確かに、運営サイドには、消費者の信頼を裏切らないようにする必要があります。しかし、視点を変えれば、「オークションは安く買えて安全」という認識が広まっていたという証拠であり、システム運営者を妄信する人が多かったということに他なりません。ネットオークションがユーザー間で売買される、自由度の高いサービスである以上、利用する側にも一定のリテラシーが求められます。
ネットオークションを安全に利用するためには、いくつかの有効な手段があるので、紹介します。
(1) 運営会社のチェック
これはネットオークションに限る話ではありませんが、最も有効な手段としては、どんな会社が運営しているか確認するという手があります。誰でも聞いたことがある会社が運営するサービスであれば、安心して使うことができるでしょう。逆に、運営会社が明記されていないサービスの利用については、慎重になるべきです。
また、その他にも、以下のようなポイントからも、運営会社、サービスをチェックすることができます。
【資本金】
継続的なサービスの運営を考える企業ならば、一定の資本金を持っているはずです。資本金1,000万円以上というのが、一つの基準になるでしょう。
また、資本金表示がない、あるいは、300万円以下のサービスは論外だと思います。
【企業規模】
設立年月日、社員数、売上高、IRの有無、上場区分というのも客観的な判断基準になります。
【所在地】
トラブル発生時に海外にある企業では、いざという時の対応が不安です。
【ユーザー数】
参加者数、出店数、取引数が少ないサービスは不人気であり、不人気には理由があります。
【身元確認】
クレジットカードや郵送手段を利用した本人確認を行っているか確認しましょう。
【費用の明記】
特定商取引法の表示に則り、取引に伴って発生する費用などについて明記されているか確認。
【口コミ情報】
ネット上の口コミも、サービスの良し悪しを判断する有力な手掛かりです。
(2) ネットオークションならではの注意点
その他にも、ネットオークション特有のサービスや記載事項として、下記のような項目をチェックするというのも有効な手段です。
【エスクローサービスの有無】
エスクローサービスとは、ネットオークションにおける取引の安全性を担保する仲介サービスです。売買の当事者以外の第三者が決済を仲介します。この第三者が落札者の支払う代金を一時的に預かります。
【トラブル口座リストの有無】
トラブル口座リストとは、過去の取引において多数のトラブルが報告された出品者の振込先銀行の口座リストです。落札者は、このリストを確認することで、トラブルの多い出品者との取引を避けることができます。
【トラブル事例などの紹介】【トラブル防止チェック項目の明示】【オークションの危険性の明示】【初心者用の利用手引きの有無】
こうした情報にきちんと目を通して知っておくのはもちろん、きちんとしたサービスであれば、こうしたポイントをユーザー側にもきちんと伝える努力をしているサイトは信頼性が高いです。
◆今後のネットオークション、注目のキーワードは“スマホ”、“リアル”
このように、ネットオークションを安全に使うためには、ユーザーにもリテラシーが求められます。しかし、一定の注意すべき点を守れば、安全に利用することが可能です。そして、前述の通り、商品、サービス、さらには、個人のスキルやノウハウまで、本当に必要とする人のもとへ届ける機能を持つネットオークションは、今後も注目のサービスだと言えます。
そんなネットオークションの今後の動向におけるキーワードは2つ。“スマホ”、“リアルとの連動”です。
まず、“スマホ”についてですが、現在、スマートフォンユーザーは急速に増加しています。これから迎えるのは、まさに、「スマートフォンの時代」。そして、この「スマートフォンの時代」については、色々な考え方ができると思いますが、一つの見方として、誰もがカメラとビデオカメラを持ち歩くようになる時代と言えます。
このことは、ネットオークションの追い風になるでしょう。スマートフォンがあれば、どこにいても、売りたいものを撮影し、その場でネットオークションに出品することができます。ネットオークションで「売りたい」という人は確実に増えると思われます。その結果、魅力的な商品が増えれば、「買いたい」という人も増えていくでしょう。
また、スマートフォンの高画質なカメラによるキレイな画像は、出品物を魅力的に見せるだけにとどまりません。出品物のありのままの状態、キズや傷みの具合まで入札者に伝えます。これは、現物を見ることができないというネットオークションの最大の不安要素の一つを解決しうる大きなポイントです。
また、こうしたスマートフォンの利用は、これまでとは違うネットオークションの形を実現します。それが2番目のキーワード、“リアルとの連動”です。例えば、こんな使い方はどうでしょう。
ライブ会場で、アイドルが自身のアイテムをスマートフォンで撮影。その場でネットオークションに出品したとしましょう。来場者が落札すれば、アイドルから直接手渡しでその出品物を受け取れます。ライブ会場にいないファンも同じタイミングで参加することができ、臨場感と、近い距離感を楽しむことができます。さらには、一連のやり取りがTwitter上などでつぶやかれ始めれば、イベント主催者は、インターネット上でのバイラル効果を期待できます。そして、出品物は、歌のワンフレーズでも良いかもしれません。様々な“リアル”と“ネットオークション”の連動を楽しむことが可能です。
インターネット業界で関心度の高いO2O。オンラインとオフライン、すなわち、リアルとインターネットとの連動に注目が集まる現在だからこそ、ネットオークションとリアルの連動を掲げるサービスは、今後増えてくると予想されます。
ネットオークションの主流である「リユース」は、成熟したサービスで、市場規模が今後急激に変化することは少ないと思います。しかし、その一方で、スマートフォンの普及やインターネット文化の発展に伴い、今までとは違った形の新たな利用方法への期待は大きいです。こうした意味では、今後も注目のサービスと言えるのではないでしょうか。
◆大元 隆志(おおもと たかし)
― ITビジネスアナリスト・顧客視点アドバイザー ―
通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。講談社 現代ビジネス、翔泳社 EnterprizeZine、ITmediaマーケティング等、IT系メディアで多くの記事を執筆。
所有資格:米国PMI認定 PMP、MCPC認定シニアモバイルシステムコンサルタント
■3.注目は“スマホ”と“リアルとの連動”、オススメのサービスを紹介
大元氏へのインタビューでは、ネットオークションの今後の展望に関するキーワードとして、“スマホ”、“リアルとの連動”という2つのキーワードが上がりました。
そこで、最後に、この2つのキーワードを意識して展開しているネットオークションサービスを紹介します。
◆国内初のスマホ専用ネットオークションサービス「パシャオク」
キーワード“スマホ”をもとに紹介するのは、「パシャオク」です。パシャオクは、国内初のスマートフォン専用ネットオークションサービス。スマートフォンならではの操作性や機能を活かしたサービスが特長です。スマートフォン専用ならではのインタフェースと、高画質な画像が印象的。
「スマホでサクッとカンタン出品」をコンセプトに掲げ、スマートフォンに特化した強みを生かしたサービスと言えそうです。
運営会社である、株式会社パシャオクは、Ameba(アメーバブログ)を運営するサイバーエージェント社の100%出資子会社です。設立は2013年2月と最近ですが、資本金は2億5,000万円と、大元氏のチェックポイントを満たします。また、注意事項やトラブルガイドなどの記載もしっかりしているので、安心して利用することができるのではないでしょうか。初心者でも簡単に楽しめるサービスを追及する姿勢がうかがえます。
◆携帯電話専用オークションサイトとしてスタートした「モバオク」
「モバオク」は、株式会社ディー・エヌ・エーが、携帯電話専用オークションサイトとして開始したサービスです。携帯電話に特化したサービスということもあり、スマートフォン向けのサービスも、もちろん展開しています。2010年12月には、スマートフォン向けサイトの公開を開始しています。現在と比べると、スマートフォンの普及率がずっと低かった当時の状況に鑑みると、いち早くスマートフォンに対応したサービスと言えるでしょう。
より使いやすく、より安心安全に。より多くの人にネットオークションサービスを提供することを謳う、「モバオク」。分かりやすいインタフェースや細かな注意事項も含め、初心者にも使いやすいサービスを目指している様子がうかがえます。
◆知識やノウハウが出品される「Yahoo!オークション」の『スキル、知識』カテゴリー
“リアルとの連動”というキーワードで想起されるのは、「Yahoo!オークション」の新カテゴリーです。ネットオークション国内最大手、Yahoo!オークションでは、2012年9月に「スキル、知識」カテゴリーをオープンしました。
ここでは、個人が持つ技術がオークションにかけられています。手書きのイラスト、資格や外国語の講座など、個人のスキルや知識が出品され、こうした能力を必要とする人たちが入札します。中には、「ただ話を聞くだけ」、「おつかい」、「ゴミ捨て」など、特殊な能力を必要としない、アイディア勝負の出品物も。
出品数も多く、その盛り上がりがうかがえます。
こうしたサービスは、あくまでごく一部であると考えられるものの、ネットオークション全体は、生活者の目にどのように映っているのでしょうか。今回、生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研(東京都渋谷区)では、このネットオークションについて調べました。
はじめに、20代〜40代の男女500名を対象に、「ネットオークションに関する意識・実態調査」を実施。ネットオークションの現状を探りました。併せて、ネットオークションの現状と今後の展望という観点から、ITビジネスアナリストの大元 隆志氏にお話をうかがいました。
その結果、ネットオークションサービスについては、運営会社をチェックするなど、ユーザー側にも一定のリテラシーが求められ、安全に利用するコツがあることが明らかになりました。また、今後のネットオークションにおけるキーワードとして、“スマホ”と“リアルとの連動”という2つのキーワードが浮かび上がってきました。
そこで、最後に、これら2キーワードに関連する注目のサービスとして、「パシャオク」、「Yahoo!オークション『スキル・知識』カテゴリー」を紹介します。
■1.20代〜40代 500名に聞く、ネットオークションに関する意識・実態調査
今回、トレンド総研では、「ネットオークション」に対する、生活者の意識、実態を探るため、20代〜40代の男女を対象にインターネット調査を行いました。
はじめに、3,000名を対象とする事前調査を実施。どれだけの人がネットオークションを利用しているか、その実態について調べました。続いて、この3,000名の内、ネットオークションのサイトを見たことがあるという人500名をランダムで抽出し、ネットオークションについて詳しく聞きました。
◆ネットオークションに関する意識・実態調査
調査方法:インターネット調査
調査委託機関:楽天リサーチ株式会社
[事前調査]
調査対象:20代〜40代 男女 3,000名
※性別・年代別に均等割り付け(各年代、性別ごとに500名ずつ)
調査期間:2013年3月8日(金)〜2013年3月11日(月)
[本調査]
調査対象:20代〜40代 男女 500名
※事前調査にて、「ネットオークションのサイトを見たことがある」と答えた人からランダム抽出
調査期間:2013年3月11日(月)〜2013年3月13日(水)
◆拡大するネットオークション利用者、「入札・落札経験者」はインターネット利用者の半数以上
はじめに、20代〜40代の男女3,000名に、「ネットオークションの利用経験」について聞きました。その結果、「入札・落札をしたことがあるという人」は全体の57%に上りました。さらに、「出品したことがある人」も36%と、4割弱。 http://www.atpress.ne.jp/releases/34453/1_1.jpg
今回の調査はインターネット上で行ったため、回答者もある程度インターネットに慣れ親しんだ人が多いと考えられます。しかし、それを考慮しても、インターネット利用者の半数以上が、ネットオークションで入札・落札経験者、3人に1人は出品経験者。ネットオークションが一般的にかなり浸透していることがうかがえる結果と言えそうです。
そこで、このネットオークションについて詳しく調べるために、事前調査の回答者の内、男女500名を対象に本調査を実施しました。なお、この調査対象者500名は、入札・落札、出品の経験を問わず、「ネットオークションのサイトを見たことがある」という人の中から、ランダムで選出しました。
◆メリット・大、スマホユーザーの半数が「スマホでネットオークション」
本調査では、まず、ネットオークションの満足度を探るために、落札経験者を対象に、「今までに、ネットオークションで価格以上に満足するものを落札できたことはありますか?」と聞きました。その結果、「ある」と回答した人は78%。 http://www.atpress.ne.jp/releases/34453/2_2.jpg
8割近くの人が、落札価格以上の価値のものを手に入れた経験があることが分かりました。こうしたお得感が、ネットオークションの人気の一因なのかもしれません。
一方で、出品経験者に、「より高い金額で落札してもらうためのコツ」を自由回答でたずねてみました。
この質問に対して最も多く見られたのが、「写真の撮り方」に対する意見。「キレイに撮ることが重要。マクロにしたり、光の当て方を工夫したりしています。(東京都。・43歳女性)」、「出品物を様々な角度から見ることができるように、複数枚の写真を用意する。(大阪府、37歳女性)」という出品経験者の生の声を聞くことができました。
ネットオークションでは、インターネット上で公開されている出品物の写真をもとに入札を行います。入札の判断基準においては、やはり、写真の占める位置は大きいようです。
こうした背景から想定されるのが、スマートフォンとネットオークションの相性の良さ。スマートフォンのカメラは非常に画質が良くなっています。また、スマートフォンで撮影すれば、どこからでも、いつでも、ネットオークションに出品することができます。
そこで、出品経験者の内、スマートフォンを所有している人に、「スマートフォンでのネットオークション利用」について聞きました。その結果、50%は、「利用経験がある」と回答。スマートフォンでネットオークションに参加している人は、すでにスマートフォンユーザーの半数に上ることが分かりました。
さらに、出品、入札を問わず、スマートフォンでネットオークションを利用したことがある人に、「ネットオークションを利用する際に、スマートフォンが便利だと思いますか?」と聞くと、72%が「思う」と答えました。 http://www.atpress.ne.jp/releases/34453/3_3.jpg
7割以上の人が、ネットオークションにおけるスマートフォンの利便性を実際に感じているようです。
◆インターネットを意識せず使う時代、ネットオークションも身近な存在に
最後に、2012年末の“ペニオク騒動”に関する認知と、その後の利用意向の変化について聞きました。
まず、この騒動をどの程度の人が知っているのか調べたところ、その認知率は9割に迫り、87%にも上りました。「リアルタイムでこのニュースを耳にした」という人も72%を占めます。今回の調査対象の方は、ネットオークションに関心がある人が多いこともあり、その認知は非常に高かったと言えそうです。
しかし、その一方で、このニュースを見て、ネットオークションの利用意向が低下したという人は、わずか6%でした。ニュースの認知率に比べて非常に低い結果であったと言えそうです。
それでは、こうしたギャップはどこから生まれているのでしょうか。自由回答から探ってみました。すると、「騙した方も悪いが、自己判断できちんとサービスを見極めなければならない。(千葉県・32歳女性)」といったように、ユーザー側の自己責任を唱える人は少なくありません。
実際に、「利用するネットオークションサイトを、きちんと選ぶことが重要」という人は、92%にも上りました。
http://www.atpress.ne.jp/releases/34453/4_4.jpg
■2.専門家に聞く、ネットオークションの“利用のコツ”と“今後の展望”
そこで、「ネットオークション」について、ITビジネスアナリストの大元 隆志氏にお話をうかがいました。IT業界のトレンドに精通し、各メディアで活躍されている大元氏。技術者、経営者、ユーザーの三者の包括的な視点で、経営とITの融合を提唱し、活動されています。
今回は、ネットオークションの現状と、その利用のコツ、今後の展望について教えていただきました。
◆インターネットを意識せず使う時代、ネットオークションも身近な存在に
ネットオークションは、既に成熟産業になりつつある業界です。市場規模もかなり大きく、長年利用し続けているユーザーも少なくありません。中には、在庫処理に利用している企業も実在するほどです。オークション自体が、既に国民生活に根付いてきていると言っても、過言ではないでしょう。
こうした背景には、インターネットが誰にとっても身近なツールになったことがあります。現代社会において、インターネットを利用する際に、「インターネットを使っている」と意識している人は、どれ程いるでしょうか。ネットオークションは、敷居の高いオークションという場を、誰でも参加できるコミュニティへと変えました。
また、多くの人が肌身離さず持ち歩く、携帯電話も重要なポイントです。どこでも、いつでも、無意識の内にインターネットへつながる現在。インターネットとリアルの境界は、なくなりつつあります。スマートフォンの普及により、その流れはさらに加速しています。ネットオークションは、さらに身近なものになるのではないでしょうか。
◆高まる現代社会との親和性、これからのネットオークションの形とは?
こうした中で、オークションという概念も徐々に変化しています。
出品された希少品に対して、誰が最も高い購入金額を提示するか。ものを高く売るため、あるいは、希少品を手に入れるためという、“従来のオークション”としての機能は少なくなっています。ある人にとっては余剰な商品・サービスを本当に必要とする人のもとに届ける「リユース」が、現代のオークション、つまり、ネットオークションの主流機能となっています。
そして、そのネットオークションでやり取りされるものは、“モノ”だけにとどまりません。“会う”ことが、オークション商品になり始めています。インターネット上で自分を出すことや、インターネットを介して知り合った人と接触することに、抵抗がなくなってきている現代。必要としている人のもとに訪れ、自身の「スキル」や「ノウハウ」を提供することが、ネットオークションでやり取りされるようになり始めているのです。
例えば、自宅の電球を交換する。そんな若者にとっては何てことのない作業も、一人暮らしの高齢者にとっては重大な問題です。そんな時は、若者の力を、高齢者が200円程度で購入するということもあり得るでしょう。逆に、シニアのスキルや知識が、ネットオークションを介して、ビジネスになるかもしれません。そう考えると、高齢化を迎えるこれからの時代に、ネットオークションは、きわめて親和性の高いサービスと言えるでしょう。
また、ネットオークションは、個人でも気軽に商店を出せる、つまり、個人が簡単に商品やサービスを売ることができる場です。そのため、個人が作成したコンテンツも、ネットオークションの商品になっていくと思われます。
ネットオークションというカテゴリーではないですが、Gumroad(ガムロード)やAmazon社のKindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)といったサービスでは、実際に、個人が作成したコンテンツの取引が、活発に行われています。スキルの多様化が予想されるこれからの時代という観点でも、ネットオークションの親和性はうかがえます。
◆求めるユーザーリテラシー、安全にネットオークションを利用するコツをヒアリング
このように、現代人に根付きつつあるネットオークション。だからこそ、先般のペニーオークションに関する騒動は非常に残念でした。しかし、ペニーオークションというオークション形式は、ネットオークションにおけるごく一部のサービス形態に過ぎません。一時的なイメージダウンはあっても、ネットオークション全体に与える影響は極めて小さいと思われます。
その一方で、この騒動から学ぶことは非常に多いと思います。確かに、運営サイドには、消費者の信頼を裏切らないようにする必要があります。しかし、視点を変えれば、「オークションは安く買えて安全」という認識が広まっていたという証拠であり、システム運営者を妄信する人が多かったということに他なりません。ネットオークションがユーザー間で売買される、自由度の高いサービスである以上、利用する側にも一定のリテラシーが求められます。
ネットオークションを安全に利用するためには、いくつかの有効な手段があるので、紹介します。
(1) 運営会社のチェック
これはネットオークションに限る話ではありませんが、最も有効な手段としては、どんな会社が運営しているか確認するという手があります。誰でも聞いたことがある会社が運営するサービスであれば、安心して使うことができるでしょう。逆に、運営会社が明記されていないサービスの利用については、慎重になるべきです。
また、その他にも、以下のようなポイントからも、運営会社、サービスをチェックすることができます。
【資本金】
継続的なサービスの運営を考える企業ならば、一定の資本金を持っているはずです。資本金1,000万円以上というのが、一つの基準になるでしょう。
また、資本金表示がない、あるいは、300万円以下のサービスは論外だと思います。
【企業規模】
設立年月日、社員数、売上高、IRの有無、上場区分というのも客観的な判断基準になります。
【所在地】
トラブル発生時に海外にある企業では、いざという時の対応が不安です。
【ユーザー数】
参加者数、出店数、取引数が少ないサービスは不人気であり、不人気には理由があります。
【身元確認】
クレジットカードや郵送手段を利用した本人確認を行っているか確認しましょう。
【費用の明記】
特定商取引法の表示に則り、取引に伴って発生する費用などについて明記されているか確認。
【口コミ情報】
ネット上の口コミも、サービスの良し悪しを判断する有力な手掛かりです。
(2) ネットオークションならではの注意点
その他にも、ネットオークション特有のサービスや記載事項として、下記のような項目をチェックするというのも有効な手段です。
【エスクローサービスの有無】
エスクローサービスとは、ネットオークションにおける取引の安全性を担保する仲介サービスです。売買の当事者以外の第三者が決済を仲介します。この第三者が落札者の支払う代金を一時的に預かります。
【トラブル口座リストの有無】
トラブル口座リストとは、過去の取引において多数のトラブルが報告された出品者の振込先銀行の口座リストです。落札者は、このリストを確認することで、トラブルの多い出品者との取引を避けることができます。
【トラブル事例などの紹介】【トラブル防止チェック項目の明示】【オークションの危険性の明示】【初心者用の利用手引きの有無】
こうした情報にきちんと目を通して知っておくのはもちろん、きちんとしたサービスであれば、こうしたポイントをユーザー側にもきちんと伝える努力をしているサイトは信頼性が高いです。
◆今後のネットオークション、注目のキーワードは“スマホ”、“リアル”
このように、ネットオークションを安全に使うためには、ユーザーにもリテラシーが求められます。しかし、一定の注意すべき点を守れば、安全に利用することが可能です。そして、前述の通り、商品、サービス、さらには、個人のスキルやノウハウまで、本当に必要とする人のもとへ届ける機能を持つネットオークションは、今後も注目のサービスだと言えます。
そんなネットオークションの今後の動向におけるキーワードは2つ。“スマホ”、“リアルとの連動”です。
まず、“スマホ”についてですが、現在、スマートフォンユーザーは急速に増加しています。これから迎えるのは、まさに、「スマートフォンの時代」。そして、この「スマートフォンの時代」については、色々な考え方ができると思いますが、一つの見方として、誰もがカメラとビデオカメラを持ち歩くようになる時代と言えます。
このことは、ネットオークションの追い風になるでしょう。スマートフォンがあれば、どこにいても、売りたいものを撮影し、その場でネットオークションに出品することができます。ネットオークションで「売りたい」という人は確実に増えると思われます。その結果、魅力的な商品が増えれば、「買いたい」という人も増えていくでしょう。
また、スマートフォンの高画質なカメラによるキレイな画像は、出品物を魅力的に見せるだけにとどまりません。出品物のありのままの状態、キズや傷みの具合まで入札者に伝えます。これは、現物を見ることができないというネットオークションの最大の不安要素の一つを解決しうる大きなポイントです。
また、こうしたスマートフォンの利用は、これまでとは違うネットオークションの形を実現します。それが2番目のキーワード、“リアルとの連動”です。例えば、こんな使い方はどうでしょう。
ライブ会場で、アイドルが自身のアイテムをスマートフォンで撮影。その場でネットオークションに出品したとしましょう。来場者が落札すれば、アイドルから直接手渡しでその出品物を受け取れます。ライブ会場にいないファンも同じタイミングで参加することができ、臨場感と、近い距離感を楽しむことができます。さらには、一連のやり取りがTwitter上などでつぶやかれ始めれば、イベント主催者は、インターネット上でのバイラル効果を期待できます。そして、出品物は、歌のワンフレーズでも良いかもしれません。様々な“リアル”と“ネットオークション”の連動を楽しむことが可能です。
インターネット業界で関心度の高いO2O。オンラインとオフライン、すなわち、リアルとインターネットとの連動に注目が集まる現在だからこそ、ネットオークションとリアルの連動を掲げるサービスは、今後増えてくると予想されます。
ネットオークションの主流である「リユース」は、成熟したサービスで、市場規模が今後急激に変化することは少ないと思います。しかし、その一方で、スマートフォンの普及やインターネット文化の発展に伴い、今までとは違った形の新たな利用方法への期待は大きいです。こうした意味では、今後も注目のサービスと言えるのではないでしょうか。
◆大元 隆志(おおもと たかし)
― ITビジネスアナリスト・顧客視点アドバイザー ―
通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。講談社 現代ビジネス、翔泳社 EnterprizeZine、ITmediaマーケティング等、IT系メディアで多くの記事を執筆。
所有資格:米国PMI認定 PMP、MCPC認定シニアモバイルシステムコンサルタント
■3.注目は“スマホ”と“リアルとの連動”、オススメのサービスを紹介
大元氏へのインタビューでは、ネットオークションの今後の展望に関するキーワードとして、“スマホ”、“リアルとの連動”という2つのキーワードが上がりました。
そこで、最後に、この2つのキーワードを意識して展開しているネットオークションサービスを紹介します。
◆国内初のスマホ専用ネットオークションサービス「パシャオク」
キーワード“スマホ”をもとに紹介するのは、「パシャオク」です。パシャオクは、国内初のスマートフォン専用ネットオークションサービス。スマートフォンならではの操作性や機能を活かしたサービスが特長です。スマートフォン専用ならではのインタフェースと、高画質な画像が印象的。
「スマホでサクッとカンタン出品」をコンセプトに掲げ、スマートフォンに特化した強みを生かしたサービスと言えそうです。
運営会社である、株式会社パシャオクは、Ameba(アメーバブログ)を運営するサイバーエージェント社の100%出資子会社です。設立は2013年2月と最近ですが、資本金は2億5,000万円と、大元氏のチェックポイントを満たします。また、注意事項やトラブルガイドなどの記載もしっかりしているので、安心して利用することができるのではないでしょうか。初心者でも簡単に楽しめるサービスを追及する姿勢がうかがえます。
◆携帯電話専用オークションサイトとしてスタートした「モバオク」
「モバオク」は、株式会社ディー・エヌ・エーが、携帯電話専用オークションサイトとして開始したサービスです。携帯電話に特化したサービスということもあり、スマートフォン向けのサービスも、もちろん展開しています。2010年12月には、スマートフォン向けサイトの公開を開始しています。現在と比べると、スマートフォンの普及率がずっと低かった当時の状況に鑑みると、いち早くスマートフォンに対応したサービスと言えるでしょう。
より使いやすく、より安心安全に。より多くの人にネットオークションサービスを提供することを謳う、「モバオク」。分かりやすいインタフェースや細かな注意事項も含め、初心者にも使いやすいサービスを目指している様子がうかがえます。
◆知識やノウハウが出品される「Yahoo!オークション」の『スキル、知識』カテゴリー
“リアルとの連動”というキーワードで想起されるのは、「Yahoo!オークション」の新カテゴリーです。ネットオークション国内最大手、Yahoo!オークションでは、2012年9月に「スキル、知識」カテゴリーをオープンしました。
ここでは、個人が持つ技術がオークションにかけられています。手書きのイラスト、資格や外国語の講座など、個人のスキルや知識が出品され、こうした能力を必要とする人たちが入札します。中には、「ただ話を聞くだけ」、「おつかい」、「ゴミ捨て」など、特殊な能力を必要としない、アイディア勝負の出品物も。
出品数も多く、その盛り上がりがうかがえます。