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〜2013年夏・トレンド分析レポート〜 2013年の夏は「フローズン」がトレンドキーワード 人気が高まる「フローズン」、2013年はさらにバリエーションが拡大 店舗だけでなく、家で「手作りフローズン」を作る動きも

生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研(東京都渋谷区)は、2013年・夏のトレンドのひとつとして、「手作りフローズン」に注目し、レポートいたします。

近年、飲料業界においては、「食感」を楽しめるドリンクに注目が集まる傾向にあります。中でもここ最近人気が高いのが、飲料を凍らせて飲む「フローズン」タイプのドリンクです。「フローズン」タイプの飲料は、猛暑や節電などの影響などで2011年頃から人気が高まりはじめ、2012年にキリンビールから、新感覚のフローズンタイプビール「一番搾り フローズン<生>」が登場し、大ヒットしたことで、一気に注目が集まるようになりました。

トレンド総研では、今年の夏、「フローズン」というスタイルを取り入れたドリンクがさらに増えていくほか、スムージーや炭酸ドリンクなど昨今の「手作りブーム」の流れを受け、家庭で「手作りフローズン」を楽しむ動きも増えると予測しています。

今回のレポートでは、この「フローズン」をテーマに、世代・トレンド評論家の牛窪 恵氏へのインタビュー内容や、20〜30代男女500名を対象にした意識・実態調査の結果などをお伝えします。また、今夏注目の「フローズン」関連情報や、家庭で楽しめる「フローズン」レシピについてもご紹介します。


■レポート内容
1.【インタビュー】世代・トレンド評論家 牛窪 恵さんに聞く「フローズン」トレンドの背景
 トレンドに詳しい、世代・トレンド評論家の牛窪 恵さんに、「フローズン」に注目が集まる背景について、お話をお伺いしました。

2.【消費者調査】「フローズン」タイプドリンク 消費者の飲用実態と興味関心
  20〜30代男女500名を対象に実施した、「フローズン」タイプのドリンクの飲用実態や興味関心についての調査結果をご紹介します。

3.【商品ラインナップ】2013年夏、家庭で「フローズン」を楽しむための注目情報
 2013年夏に「フローズン」を楽しむための、注目情報をご紹介します。

4.【家庭用レシピ】家庭で楽しめる「フローズン」レシピ
 自宅でも作ることができる「フローズン」タイプのドリンクをご紹介します。


1.【インタビュー】世代・トレンド評論家 牛窪 恵さんに聞く 「フローズン」トレンドの背景

はじめに、「フローズン」タイプのドリンクが注目されている背景について、世代・トレンド評論家の牛窪 恵さんよりコメントをいただきました。

[牛窪 恵(うしくぼ めぐみ)]
世代・トレンド評論家、マーケティングライター

1968年東京生まれ。財務省財政制度等審議会専門委員。
日大芸術学部映画学科卒業後、大手出版社に入社。5年間の勤務の後、フリーに。
2001年4月には、マーケティングを中心に行う有限会社インフィニティを設立。
現在、『日経ウーマンオンライン』、『プレジデント』、『AERA』などに連載、または定期寄稿中。5月から複数の新連載も開始予定。
近著は『男女1100人の「キズナ系親孝行、始めました。」』(河出書房新社)。
「おひとりさま(マーケット)」「草食系(男子)」は05年、09年の新語・流行語大賞に最終ノミネート。
現在、「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)、「キャスト」(朝日放送)などにも出演中。


■飲料のトレンドキーワードは「新食感」
 2012年からヒットの兆しをみせていた「フローズン」が、今年はさまざまな飲料に応用

ここ数年、飲料業界においては、とろみのあるスムージーや、ぷるぷるした食感のジェリー飲料、噛みごたえのある果肉入りジュースなど、「新食感」を売りにした飲料が人気を集めています。この背景には、飲料の味や香りだけでなく、「(新しい)食感」を試してみたい、SNSなどで「こんな食感だよ」と話題にしたい、といった欲求、そして飲むだけでなく「スイーツ感覚」で飲料を楽しみたい(お腹も満たしたい)、といった消費者のぜいたくな欲求があります。

また、1年の中でも夏場は特に飲料に注目が集まる時期ですが、昨年は猛暑が続き、節電の流れが全国に波及したことで、スパークリング系の炭酸飲料や、ミント系のモヒートなど、飲むだけで「涼(クール)」が取り入れられる飲料やアルコールが話題になりました。そして、中でも大きな支持を集めたのが「フローズン」タイプの飲料です。特に、キリンビールの「一番搾り フローズン<生>」のヒットをきっかけに一気に注目が集まり、食感はもちろん、ふわっとした「癒し系」の泡の見た目に、「試してみたい」と興味をもつ人が多くあらわれました。
今年の夏は、この「フローズン」というスタイルが、さまざまなドリンクに応用されていくと予想しています。

■手作りブームの影響で、家庭で「フローズンドリンク」を楽しむ動きも

また、今後は「フローズン」タイプのドリンクを「自宅で手作りしたい」というニーズが、より一層高まるはず。味・清涼感だけでなく、見た目や作る行為も楽しめ、しかもスイーツ感覚で味わえる・・・そんなオリジナルのフローズンドリンクが、女性を中心に話題を呼ぶと思われます。
というのも、昨今、健康志向の高まりから、ソーダメーカーやスロージューサー、スムージーづくりのためのミキサーなど、家庭用マシンを所有する消費者が増えました。さらに、忙しい中でも「レジャー感覚」で手作りの飲料を作り、味わいたいと考える人も多くいます。特に20〜40代の間では、自宅でのひとり時間やホームパーティの際、「手作り飲料に癒されたい」、あるいは「皆で一緒に飲料を手作りして、盛り上がりたい」との思いが強い傾向にあります。


2.【消費者調査】「フローズン」タイプドリンク 消費者の飲用実態と興味関心

続いて、実際に消費者の「フローズン」タイプのドリンクに対する興味・関心の度合いを探るため、20〜30代の男女500名に調査をおこないました。

■「夏にフローズンドリンクが飲みたい」9割が回答!一番人気は「コーヒー系」

はじめに、「フローズンドリンク」の飲用経験を聞いたところ、73%が「飲んだことがある」と回答。また、飲用したことがある方に、「フローズンドリンクが好きですか?」と質問をすると、94%と大多数が「好き」と答えました。[グラフ1] http://www.atpress.ne.jp/releases/34873/a_1.jpg
フローズンドリンクは男女ともに人気の高い飲み物であると言えます。さらに、「夏にフローズンドリンクが飲みたいと思うことはありますか?」という質問でも、「ある」と回答した人が94%にのぼりました。
ちなみに、「好きなフローズンドリンク」を複数回答で聞いたところ、「コーヒー・エスプレッソ系」(49%)が最も人気が高く、以下、「マンゴー系」(41%)、「ストロベリー系」(37%)、「オレンジ系」(36%)と続きました。定番のコーヒー系やフルーツ系の人気が高いようです。

■「手作り派」も増加の予感・・・約8割の女性が「手作りフローズンドリンク」に興味あり!

さらに、「自宅でフローズンドリンクを手作りしてみたいと思いますか?」という質問には、64%と過半数が「そう思う」と回答。特に女性に絞ると、76%と約8割が「そう思う」と答えています。[グラフ2] http://www.atpress.ne.jp/releases/34873/b_2.jpg
ちなみに、「手作りをしてみたい理由」を聞いたところ、「おいしいし、食感も加わってひんやり感もあるので、暑い日に家でゆっくり飲みたい。(32歳・男性)」、「店舗だと価格が高いので、家で気軽に作りたい。(38歳・女性)」「家で安全な材料を使って子どもと一緒に楽しみたい。(39歳・女性)」などの声があがりました。


[調査概要]
・調査期間:2013年3月14日(木)〜3月18日(月)
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:20〜30代 男女 500名


3.【商品ラインナップ】2013年夏、家庭で「フローズン」を楽しむための注目情報

このような中、店舗や企業において、「フローズン」をテーマにしたメニューや企画などが多数登場しています。ここでは、2013年夏に、フローズンドリンクを楽しむための、注目情報をご紹介します。

◆ネスレの大型プロジェクト!家庭で楽しめる新マシンが登場&手作りレシピも公開中
 「ネスカフェ フローズン」プロジェクト

今年で100周年を迎えるネスレ日本が、「ウチナカ」におけるコーヒーの新しい楽しみ方を広めるために現在展開しているのが、「ネスカフェ」オリジナルのフローズンコーヒー=「ネスカフェ フローズン」を提案していく「ネスカフェ フローズン」プロジェクトです。調査でも「コーヒー系」のフローズンは圧倒的な人気を博していましたが、本プロジェクトでは、こうした消費者のニーズに対応すべく、カフェで提供されているようなフローズンドリンクを家庭で簡単に楽しんでもらうための、さまざまな取り組みをおこなっています。

本プロジェクト最大の目玉は、ネスレ日本が株式会社タカラトミーアーツと共同開発した「ネスカフェ エクセラ フローズンクレマ」マシンです。これは、「ネスカフェ」製品を使って“凍った泡=フローズンクレマ”を自宅で簡単に作ることができる専用マシン。凍った泡が、“ひやふわっ”という新食感を生み出し、今まで誰も体験したことのない、まるでデザートのようなまったく新しい美味しさのフローズンメニューを楽しめます。なお、5月には、同マシンが当たる大規模キャンペーンも予定しているそうです。

さらに、プロジェクトのオフィシャルサイトでは、上述のマシンがなくても、さまざまな「ネスカフェ」製品を使うことで簡単にフローズンコーヒーが手作りできる、独自のウチナカレシピも公開されています。こちらのレシピでは、シャリシャリの食感と、「コーヒー×ミルク」の絶妙なバランスで、カフェで提供されるフローズンメニューのような美味しさをご家庭にあるミキサーやフリーザーバッグを使うだけでカンタンに楽しめることを伝えています。

そのほか、原宿と三宮にある「カフェ ネスカフェ」でも、「ネスカフェ フローズン」メニューが登場。
「ネスカフェ エクセラ フローズンカフェ」や「宇治抹茶 フローズンカフェ」など、新しいメニューが今後随時登場予定とのことです。

さらに、盛夏に近づく6月22日(土)からは、人気タレントが多数登場する全国7都市での大々的な試飲イベントも予定しているとのことで、この夏の「フローズンドリンク」ブームを大いに盛り上げる企画になりそうです。

▼「ネスカフェ フローズン」プロジェクト 特設サイト
http://nestle.jp/brand/frozen


◆ついに日本上陸!アメリカで注目されている、フルーツの新しい楽しみ方
 ヨナナスメーカー

続いて、同じく「ウチナカ」で簡単に「フローズン」を楽しむためのアイテムとしてご紹介したいのが、ドールが販売する「ヨナナスメーカー」です。
「ヨナナス」とは、冷凍したフルーツで作る新食感フローズン。フルーツの新しい楽しみ方として、今、アメリカで注目されています。「ドリンク」というよりも、「デザート」のようなフローズンですが、その味わいはアイスクリームともジェラートとも異なるもの。フルーツで作っているのに、ひとさじ口に入れると予想外のクリーミィな食感が味わえます。
ほどよい甘さでフルーティな味わいは、誰にでも好まれるおいしさ。ビタミンはもちろんミネラルや食物繊維も豊富なので、栄養にも優れ美容にも効果的です。さらに、「ヨナナス」の甘みは、完熟フルーツの甘み。ダイエット中でもうれしいヘルシースイーツといえます。そして食感はクリーミィでありながら乳製品を使っていないので、乳製品アレルギーのお子様でもアイスクリームのように食べられます。「ヨナナス」は「ヨナナスメーカー」があれば家庭でも手軽に作れます。この夏のおやつやパーティーにおすすめの新デザートです。

▼「ヨナナスメーカー」
https://www.dole.co.jp/yonanas/


◆「フローズン」ブームの火付け役が、今年は新展開!
 一番搾り フローズン<生>

昨今の「フローズン」ブームの火付け役とも言えるのが「一番搾り フローズン<生>」。キリンビールが、ビールの新しいおいしさ、楽しさを追求してたどりついた、これまでにない生ビールです。ポイントは何と言っても、マイナス5℃に凍ったフローズンの泡。キリンビールだけの「凍結攪拌技術(特許取得済)」で、独特の「フローズン」の泡を実現しました。ひとくち飲んだ瞬間に、「シャリシャリの泡」というこれまでにない食感が楽しめます。
この「一番搾り フローズン<生>」は、これまでハワイ・上海など海外の3カ国でテスト販売されていましたが、5月以降には、韓国やアメリカ、イギリス、フランスなど新たに7カ国でも順次本格的な展開が開始されることになりました。今後は海外200店舗での「一番搾り フローズン<生>」の導入をめざし、国内だけでなく、海外においてもビールの新しい美味しさ、楽しみ方を提案していくということです。
また、泡が凍った一番搾り フローズン<生>をご自宅で簡単に楽しめる「おうちでフローズン<生> プレゼント」キャンペーンを昨年に引き続き今年も実施します。今年は昨年よりも大幅にバージョンアップした「おうちでフローズン<生>SUPER」でもっと手軽に、新食感の泡を楽しめるそうです。

▼「一番搾り フローズン<生>」
http://www.kirin.co.jp/brands/IS/frozen/index.html


4.【家庭用レシピ】家庭で楽しめる「フローズン」レシピ

また今回は、人気料理研究家の浜内 千波さんに、自宅でも手軽に作ることができる、フローズンドリンクのレシピを教えていただきました。

[浜内 千波(はまうち ちなみ)]
料理研究家

大学卒業後、OLを経験し料理の世界へ。1980年、ファミリークッキングスクールを東京・中野坂上に開校。テレビ番組や料理ビデオの出演、講演会、雑誌や書籍の執筆活動、各種料理講習会への参画を積極的に行い、その発想のユニークさやクリエイティブな仕事には定評がある。


◆レシピ(1) 「コーヒー&アーモンド」
http://www.atpress.ne.jp/releases/34873/c_3.JPG
【材料】
・ボトルコーヒー(低糖)※ペットボトルや紙パックでも可:200ml
・アーモンド:23粒(28g)

【作り方】
1:ボトルコーヒーを製氷器に入れ氷を作る
2:氷を耐熱皿に入れてレンジに30秒くらいかける(600W)
3:アーモンドを砕き、コーヒー氷とともにミキサーに入れる
4:撹拌してスムージーを作る

【ワンポイントアドバイス】
前述のアンケートで最も人気が高かった「コーヒー系」のフローズンです。
見た目も涼しげでおしゃれなカフェ風のフローズンメニューも、ボトルコーヒー(紙パックでも可)を使うことで、自宅で簡単に手作りすることができます。今回は、コーヒーと一緒にアーモンドをプラス。コーヒーとアーモンドの相性は抜群で、苦味と旨みのバランスがクセになる味です。
ちなみに、カリフォルニア・アーモンド協会では、アーモンド23粒(約28g)で日本人の成人女性に必要とされる1日のビタミンE摂取目安量をクリアできることから、「1日23粒」を目安にアーモンドを取り入れた健康的な食生活を送ることを推奨しています。ですので、今回のレシピでは、たっぷり23粒のアーモンドを使いました。


レシピ(2) 「フルーツ&ヨーグルト」
http://www.atpress.ne.jp/releases/34873/d_4.jpg
【材料】
・ヨーグルト :30g
・オレンジ  :100g
・パイナップル:100g
・生姜    :1かけ

【作り方】
1:オレンジは皮をむいて薄皮ごと冷凍する
2:パイナップルは一口大に切って冷凍しておく
3:オレンジとパイナップルを耐熱皿に入れて1分くらいレンジにかける
4:ミキサーに入れて滑らかにし生姜のみじん切りを混ぜる
5:グラスにヨーグルトを入れてスムージーを上から入れる
6:上に生姜のみじん切りをのせる

【ワンポイントアドバイス】
夏のおやつやデザートにおすすめの、フルーツたっぷりの「フローズン」です。フルーツは缶詰でも良いですが、生の方がよりヘルシーになります。みかんやパイナップルのほか、キウイなどのフルーツもおすすめです。
また、ヨーグルトはミキサーにかけずに、フルーツのフローズンと順番にグラスに注ぐことで、マーブル状になり、見た目もキレイになります。さらに今回は生姜を入れることで、風味を良くしつつ味にインパクトを持たせました。
フルーツとヨーグルトの組み合わせは、お子様にもぴったりなので、自宅で親子一緒に手作りしてみるのも楽しいのではないでしょうか。
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