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村田製作所とユビキタス社、RTOS向けWi-Fi(R)ソリューションパッケージを共同開発

株式会社村田製作所(本社:京都府長岡京市、代表取締役社長:村田 恒夫、以下 村田製作所)と株式会社ユビキタス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:三原 寛司、以下 ユビキタス社)は、村田製作所が販売するWi-Fiモジュールに対応したμITRONなどのリアルタイムOS(以下 RTOS)上で利用できるWi-Fiドライバソフトウェア、Wi-Fi Protected Setup(TM)(以下 WPS) Enrollee/Registrar、Wi-Fi Direct(TM)などのソフトウェアをオールインワンにしたWi-Fiソリューションパッケージを共同開発しました。


近年の家電製品や産業機器などさまざまな機器のネットワーク接続のニーズが高まる背景に対応し、組込みLinux(R)、Android(R)といった高機能OS上だけではなく、低クロック、低リソース、低消費電力が求められる機器に実装されることの多い組込みRTOSへのWi-Fi機能実装をより簡単に実現するソリューションとして提供してまいります。

スマートフォンやゲーム機など、小型で軽量なWi-Fi搭載機器の普及により、無線LAN環境が一般家庭にまで普及し、インターネットと連携したクラウドサービスも次々と登場しています。こうした機器のネットワーク化と、ネットワークを活用したサービスは、Linux、Androidのような高機能OSだけではなく、AV機器、デジタルカメラやカーナビ、エアコン、冷蔵庫などの白物家電といったコンシューマ機器から、産業機器やヘルスケア機器といった今まで無線通信とは無縁であった組込み機器にも広がり始めており、2012年時点ですでに対応機器は50億台を超え、今後3年間でさらに74億台まで増加するとみられています。(Wi-Fi Alliance(R) 2013年4月発表)
今後はさらに適用範囲が広がり、センサーや自動車、公共インフラなど、あらゆるモノをインターネットにつなげる無線通信技術として、膨大な情報をもとにした新しい社会インフラや経済圏を形成すると予測されているIoT(Internet of Things)、M2M(Machine to Machine)といった世界観の重要なシステム構成要素の中心になるといわれています。

村田製作所とユビキタス社は2012年12月に締結した資本・業務提携の一環として、村田製作所の世界トップシェアの卓越した無線通信モジュールのハードウェア実装技術と、ユビキタス社の累計2億ライセンス以上の実績を持つ「小さく」、「軽く」、「速い」通信ソフトウェア実装技術を結集することにより、小型、低リソースの組込み機器に多く採用されるRTOSに対応するWi-Fiドライバ、WPS、Wi-Fi Directなど関連のミドルウェアをパッケージ化しました。
今回、村田製作所の製造するWi-Fiモジュールと合わせてハード/ソフト一体の高品質なオールインワンパッケージとすることで、これまで専門的な知識が求められ、ハードルが高かった機器への無線LAN機能搭載で、初期開発のスピードアップはもちろん、開発工程全般での開発負担、期間、コストを大幅に削減することを可能にします。さらに両社の協業体制により、お客様の実装環境へのポーティング、アプリケーション開発、技術サポート、さらに認証サポートも含めたワンストップソリューションを提供し、無線LAN、通信技術者を自社で抱えていないお客様でも、「より簡単」、「より早く」、「より低コスト」で高度なWi-Fi機能の搭載を実現し、お客様のWi-Fi搭載製品開発をサポートいたします。また、お客様が本来の製品価値を高める開発作業に専念できることによって、より付加価値の高い製品の実現に寄与できると考えています。


■Wi-Fi ソリューションパッケージの概要
・低クロック/低リソースCPU上での動作を実現し、最新の高速無線規格であるIEEE802.11nに対応しており、高速通信を実現します。
・無線子機として動作するクライアントモードだけでなく、無線親機としても使用できるアクセスポイントモードも標準搭載。アドホック接続より強固なセキュリティでの通信が可能で、スマートフォンからの接続も簡単になり、さまざまな製品・サービスへの応用が可能です。
・WPA(TM)/WPA2(TM)パーソナルも追加ソフトウェア無しで利用が可能です。
・WPS 2.0にも対応。Enrollee/Registrarにも対応し、Wi-Fi認証取得の実績があります。
・Wi-Fi機器を直接接続する最新規格Wi-Fi Directにも対応。
・Wi-Fiドライバコア部とインタフェース部で構成され、インタフェース部をご利用の環境に合わせて作成可能(インタフェース部のサンプルソースコード添付)。
・対応プラットフォームは順次拡充予定(μITRON対応OS、Linux、Ubiquitous OS他)。
・既存の資産を生かしたまま、ネットワーク連携機能をRTOS搭載の機器に実装することが可能。
・村田製作所製Wi-Fiモジュールと合わせてご利用いただくことで、ソフト/ハードの両面から一体のワンストップソリューションを提供。

<Wi-Fiソリューションパッケージ図>
http://www.atpress.ne.jp/releases/35425/1_1.jpg


■想定する適用分野
・低スペック32bitCPUを搭載したRTOS搭載機器
・各種センサー機器、産業機器、白物家電製品、ホームコントロールなどM2M機器へのWi-Fi搭載
・RTOS搭載のデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、プリンタ、家電など


■販売開始予定
2013年6月中を予定


村田製作所社とユビキタス社は、2013年5月8日(水)〜10日(金)に東京ビッグサイトにて開催される「第16回 組込みシステム開発技術展(ESEC)/第2回ワイヤレスM2M展」に共同出展し、無線LANソリューションをはじめとした各種製品の展示、デモンストレーションを行います。


■村田製作所 通信事業本部 コネクティビティ商品事業部ソリューションサービス部 部長 児堂 義一のコメント
「ユビキタス様と資本提携させていただき、お客様へのサービス向上につながる導入しやすい無線通信ソリューションの開発を進めてきましたが、ここにその成果の第一弾として、Wi-Fiソリューションパッケージをご提供できることを大変うれしく思います。
さまざまな機器にWi-Fiが容易に搭載できるようにしていくことで、より快適な情報化社会の実現に貢献してまいりたいと思います。」


■ユビキタス 代表取締役社長 三原 寛司のコメント
「村田製作所様との資本業務提携の第一弾の成果としてWi-Fiソリューションパッケージが発表できたことを大変うれしく思います。昨年より両社で検討を重ね、村田製作所様の高機能、高品質なWi-Fiモジュールを補完する関連ソフトウェアをパッケージ化し、お客様に導入頂きやすいワンストップソリューションとして実現いたしました。今後も両社協力し、お客様の製品の付加価値を高められる無線通信ソリューションをご提供し、適用市場、ビジネスの拡大を目指してまいります。」


■村田製作所 Wi-Fiモジュールについて
村田製作所では独自の小型パッケージ技術を使ったWi-Fiモジュールをスマートフォン・DSCなどの小型のモジュールが要求される顧客を中心に現在2,800万個/月の数量を供給しています。今後はこれまでに培った小型化技術以外にも高性能な無線特性、高品質・高信頼性のモジュールをソフトウェアソリューションとともに提案し供給していきます。

※村田製作所 Wi-Fiモジュールの詳細につきましては下記のホームページをご参照ください。 http://www.murata.co.jp/products/microwave/index.html


■「Ubiquitous WPS、Wi-Fi Direct」について
「Ubiquitous WPS」は、無線LANの標準規格策定団体Wi-Fi Allianceが定めるWPSの最新規格「WPS 2.0」にいち早く対応した組込み用ソフトウェア製品です。「WPS 2.0」の標準化により、「WPS 2.0」に対応する無線LAN接続機能を備えた家電製品、デジタルカメラ、ゲーム機、オーディオ機器などでの採用が加速しております。また、ユビキタス社では「WPS Enrollee」と「WPS Registrar」いずれの実装にも対応できる開発キット(SDK)が提供可能です。
「Ubiquitous Wi-Fi Direct」は、組込み向けに最適化されており、Wi-Fi Alliance Memberとして多様な標準化仕様の実装経験をもとに、Wi-Fi Directの規格の中で、組込み機器に必要な機能を効率的に実装することでコードサイズを低減し、高パフォーマンスを実現、GPLのコードを一切含まない独自の実装を可能としております。また、各種Wi-Fiチップ/OSに対応が可能といった特長を持っています。これにより、極めて小型化された組込み機器においても十分なパフォーマンス性能と設定の利便性を実現します。


■WPS(Wi-Fi Protected Setup)とは
WPS(Wi-Fi Protected Setup)とは、煩雑な無線LANの設定を、一定の文字列(PIN code)入力や、接続する無線LANアクセスポイントと機器間で、同時にボタン(Push)を押すなどの行為により、簡単に行えるようにするために、Wi-Fi Allianceが標準化、機器が対応することで異なるメーカー間の機器であっても接続が可能になることを目的としたものです。
WPSに対応していない機器が無線LANアクセスポイントに接続しようとした場合、アクセスポイントに関する情報(SSID、パスフレーズ、暗号方式)といった非常に難しい情報を選択、入力する必要があります。このため、例えば入力手段や表示手段のない組込み機器で無線LAN機能を搭載する場合、WPSがないと、設定方法が非常に煩雑になり、またはパソコンなどの機器と一度接続し、設定をするなどの操作が必要となります。
WPSに対応することにより、組込み機器であっても容易に無線LAN機能の搭載が可能となる、非常に重要な機能となります。


■Wi-Fi Directとは
アクセスポイントを介さず、機器間相互に通信可能にする、Wi-Fi Allianceで策定されている通信規格です。Wi-Fi Direct対応機器は、その他のWi-Fi対応機器との接続を可能にし、機器間での高速なデータ通信を可能にします。

「Ubiquitous WPS、Wi-Fi Direct」の詳しい内容に関しましては、ユビキタス社ホームページをご覧下さい。
http://www.ubiquitous.co.jp/products/middleware/wpa-wps/


※本リリースに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。
※Wi-Fi、Wi-Fi Protected Setup、Wi-Fi Direct、WPA、WPA2はWi-Fi Alliance(R)の商標または登録商標です。


■株式会社村田製作所(証券コード6981)について
村田製作所は1944年の創業以来、セラミックスのもつ電気的特性を利用し、多彩な電子部品を開発・商品化してきた世界的な総合電子部品メーカーです。“Innovator in Electronics(R)”をスローガンに掲げ、独創的な製品を創出し、あらゆる電化製品を支えてきました。今後は、自動車、環境・エネルギー、ヘルスケアなどの分野においても暮らしの安全や快適を実現し、世界文化の発展に貢献します。


■株式会社ユビキタス(証券コード3858)について
ユビキタス社は、2001年に創業された組込み機器向けを中心としたコンピュータソフトウェアの開発・ライセンスを行う企業です。ユビキタス社会において必要となる、ネットワーク関連(ホームネットワーク関連・暗号技術を含む)、データベース、システムの高速起動技術などの多数のソフトウェアを提供しております。他と差別化された製品群で、ユビキタス社会の要請に応えます。

商号 : 株式会社ユビキタス
設立 : 2001年5月7日
代表者: 代表取締役社長 三原 寛司
資本金: 5億6,693万円
本社 : 〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-10-1 日土地西新宿ビル20F
URL  : http://www.ubiquitous.co.jp/


■投資家の皆様へ
本プレスリリースは、ユビキタス社の定性的な業務進捗をお知らせするためのものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。ユビキタス社の業績・経営指標の進捗・予想に関しては、取引所開示情報である、決算短信・マイルストーン開示などをご参照ください。
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