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Fukuoka TRC フィージビリティスタディの実施について

証券会員制法人 福岡証券取引所(以下、福証)は、M-DAQ Pte. Ltd(以下、M-DAQ)が開発した証券取引所向けソリューションであるTRC(TM)(※1)の採用について、証券会社を含む関係各社とフィージビリティスタディ(導入可能性調査。以下、FS)を実施することになりましたので、お知らせいたします。
なお、「Fukuoka TRC」は、本プロジェクトの名称です。
(※1):Trading the Right Chart(TM)(M-DAQの商標)の略。M-DAQが外貨両替機能を提供することで、海外の投資家が自国通貨建てで海外証券を取引することができるサービス。

1.経緯
福証は、中期経営方針(2022年度から2024年度)において、産学官の連携組織TEAM FUKUOKAが進めている「国際金融機能誘致の動きを踏まえつつ」、取引所として「その機能を一層強化していくこと」を経営方針として掲げています。
そのような中、TEAM FUKUOKAがシンガポールのフィンテック企業であるM-DAQを誘致し、2022年9月同社が福岡に進出しました。その後、2023年4月、福証はM-DAQ、アルゲンタム・コード株式会社、NTTコミュニケーションズ株式会社とMOU(覚書)を締結し、TRCの採用可能性について関係者と協議を進めて参りました。
この度、Fukuoka TRCの主な利用者として想定するアジア地域の個人投資家を顧客基盤とする、フィリップ証券株式会社(以下、フィリップ証券)とmoomoo証券株式会社(以下、moomoo証券)の賛同と協力を得ることになり、両証券会社とともに本格的にFSを実施することになりましたので、公表するものです。
(注)フィリップ証券、moomoo証券は、福証の会員加入に向けた準備を進めています。

2.Fukuoka TRCの内容
海外、とりわけアジア地域の個人投資家が、福証上場銘柄を、自国通貨建てで取引することができるようにするための、TRCをベースとしたシステム、サービスの総称です。
海外の投資家の注文は、M-DAQが提供する外国為替レート(同社が現地証券会社に対して保証)に応じて円建ての注文に変換され、通常の円建て注文と同様に福証に集約されます。注文が約定した場合、M-DAQは保証した外国為替レートに基づいて現地証券会社と両替を行います。これによって、海外の投資家は福証上場銘柄を自国通貨建てで、手軽に取引することができるようになります。

3.今後の見通し
参画証券会社とともにFSを実施し、その結果を踏まえて、1年程度の試行実施への移行が可能かどうかを判断します。試行実施を行う場合は、2024年中の開始を想定しています。


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